(2010年3月1日発行)
http://www.devforum.jp/
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
「EITI(Extractive Industries Transparency Initiative)会合」
「国連安保理リビア制裁決議」、他
【2】 GRIPS開発フォーラム:
第12回「アフリカ産業戦略勉強会」(特別企画)議事録掲載のお知らせ
第13回「アフリカ産業戦略勉強会」 開催のご案内
【3】 国連フォーラム
「国連でインターン」UNDPウクライナ事務所 津田美樹さん
[編集後記] 「Backcasting」
今回は、戸田隆夫さんに書いていただきました。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。
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-日本関連-
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● 外務省は、第1回開発協力フォーラム 参加者の募集をしています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/arikata/forum/01kk_forum.html
● 「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画の改訂案に対する意見の募集をしています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/2/0225_05.html
● 伴野外務副大臣の国際エネルギー・フォーラム(IEF)20周年記念特別閣僚級会合出席の結果と概要が発表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/fuku/banno/ief1102/gaiyo.html
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-バイ・ドナー関連-
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● 英国のアンドリュー・ミッチェル国際開発相が2月15日に行った講演 “Emerging Powers and the International Development Agenda”が公開されています。
http://www.chathamhouse.org.uk/events/view/-/id/1831/
http://www.dfid.gov.uk/Media-Room/News-Stories/2011/Mitchell-Emerging-economies-key-to-international-development/
● DFIDは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団と共同で農業分野の支援を行うことを発表しました。
http://www.dfid.gov.uk/Media-Room/Press-releases/2011/UK-Government-and-Gates-Foundation-Partner-to-Support-Agricultural-Research/
● 欧州委員会は、OCTs(特定の欧州連合加盟国と特別な関係にある海外領域: overseas countries and territories)について、
貧困削減だけではなく、持続可能な開発の実現を目標とした相互のパートナーシップの構築を目指すと発表しました。
Beyond fighting poverty – Commission pushes for modernised EU relationship with Overseas Countries and Territories
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/230&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
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-マルチ・ドナー関連-
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● EITI(Extractive Industries Transparency Initiative)の会合がパリで開催されています。
http://eiti.org/paris2011
● 国連安保理でリビア制裁決議が採択されました。
http://www.un.org/News/Press/docs/2011/sc10187.doc.htm
● インフラ支援の官民パートナーシップの新しいネットワークが発表されています。
http://go.worldbank.org/FCFZ1PRDE0
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-シンクタンク関連-
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● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)が主催した、コートジボワール情勢を分析したイベントの内容が公開
されています。
http://www.chathamhouse.org.uk/publications/papers/view/-/id/1009/
● 米国シンクタンクCenter for Global Development (CGD) からGetting Better in Picturesが発表
されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/1424862/
● 同じくCGDからSolow’s Return: Inventions, Ideas and the Quality of Lifeが
発表されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/1424863/
● 同じくCGDより、Promoting Universal Transparency in Extractive Industries: How and Why?が発表されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/1424865/
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【2】GRIPS開発フォーラム:
第12回「アフリカ産業戦略勉強会」(特別企画)議事録掲載のお知らせ
第13回「アフリカ産業戦略勉強会」 開催のご案内
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○●「第12回アフリカ産業戦略勉強会」議事録掲載のお知らせ●○
GPIPS開発フォーラムにて開催中の「アフリカ産業戦略勉強会」につきまして、
去る1月31日(月)に、国内でも関心の高いBOPビジネス(あるいはInclusive business)
に関するテーマで開催された「第12回アフリカ産業戦略勉強会」の議事録を掲載
いたしましたので、ぜひご一読ください。
「第12回アフリカ産業戦略勉強会」議事録
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf10/12BOP/WEB/12minute.pdf
○●●「第13回アフリカ産業戦略勉強会」開催のご案内●○
次回、第13回の開催が決定いたしましたので、下記の通りご案内させていただきます。
アフリカの産業戦略・産業開発にご関心のある方に多くご参加いただきたく、皆様の
お申込みをお待ちしております。
■日時: 2011年3月14日(月)18:30〜20:30頃
■スピーカー:吉野 裕(ゆたか)氏
(世界銀行 アフリカ地域総局 貧困削減・経済管理局 シニア・エコノミスト)
■テーマ:「タンザニアの経済成長と貧困削減: カントリーエコノミストからみた現状と今後の課題」
吉野裕氏は、世界銀行アフリカ地域にてタンザニアを担当されています。タンザニアは
政治的に安定し、近年は年率5-7%の経済成長を持続するなど、サブサハラ・アフリカ
諸国の中の「best performers」の国の一つと言われています。しかし、依然として貧困問題
は根深く、経済成長が生活の質の向上をもたらすに至っておらず、産業開発の課題も多い状況です。
こういった背景のもと、吉野氏には、世銀の業務をふまえて、タンザニアの経済成長と貧困削減に
向けた現状と今後の展望・課題についてお話しいただく予定です。また世銀はタンザニアにおいて、
一般財政支援の一環として世銀の開発政策融資(貧困削減支援クレジット/PRSC)も行っており、
投資環境改善に向けた取り組みも交えながらお話いただく予定です。
■スピーカー略歴
ヴァージニア大学にて2007年に経済学博士(Ph.D.)取得。
2003年より世界銀行アフリカ地域総局コンサルタントとして、アジア・アフリカ間の貿易投資の
調査プロジェクト、アフリカの投資環境評価プロジェクトに携わり、2008年よりアフリカ地域
チーフエコノミスト室スタッフエコノミスト。2009年よりマクロ経済・貧困削減戦略などを担当する
PREM(Poverty Reduction and Economic Management)でタンザニア担当カントリーエコノミスト
(ワシントン・アンカー)として、カントリーエコノミスト業務および開発政策融資プログラム
である貧困削減支援クレジットのタスクリーダーを務めており、タンザニア政府との経済開発の
政策対話に携わる。2010年よりシニア・エコノミスト。
■会場:
政策研究大学院大学4階 研究会室4A
〒106-8677 東京都港区六本木7-22-1
a. 都営大江戸線 六本木駅 徒歩5分
b. 東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩10分
c. 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩6分
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access.html
■前回(第1回〜第12回)までの勉強会資料・議事録等は下記の「アフリカ産業戦略勉強会」サイトからご覧になれます。
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/industrialstrategy.htm
ご出席いただける方は、3月7日(月)までに、GRIPS開発フォーラム・飯塚(m-iizuka@grips.ac,jp)までご連絡ください。
(車でお越しの際は、本学の駐車場の関係上、車種、ナンバー及びお車の色を事前にご連絡ください)
(GRIPS開発フォーラム: 林田篤子)
http://www.grips.ac.jp/forum/
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【3】 国連フォーラム
「国連でインターン」UNDPウクライナ事務所 津田美樹さん
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● 「国連でインターン」第41回は、国連開発計画
(UNDP)ウクライナ事務所でコミュニティ開発部局と
チェルノブイリ復興開発計画にてインターンをなさった
津田美樹さんです。ソビエトレガシー(援助依存)が残る
ウクライナで、Local Awareness(地元住民の意識)を
高めるためのコミュニティ開発に取り組まれたご経験を
語ってくださいました。
http://www.unforum.org/internships/41.html
(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html
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編集後記 「Backcasting」
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1980年代、アメリカが停滞していたときに、東部の有名大学が、未来の
アメリカの指導者育成を目指して、いくつかの講座を開設した。多くの講座で、
「自分が大統領だったら、、、」等の設問に答えるべく優秀な学生たちが、
Visionary Thinkingを実践する訓練を積んだようだ。そのころ、耳にしたのが、
Backcastingという造語。Forecastingの反対語であり、現状からモノを見る
のではなく、とことん高い目線で理想を描き、そこからひとつひとつ現実まで
の道のりを逆に辿っていく社会変革のアプローチである。現状の問題、しがらみ、
限界から、増分的に事柄のカイゼンを図ろうとするアプローチ「のみ」では
たどり着けないかもしれない「夢の実現」に向けて、Backcastingのアプローチを
実際にとった若者たちが、どの程度、自らの夢を実現しえたのか、私は知らない。
しかし、私は、バングラデシュに赴任して、二年近く、ほぼ毎日、この言葉、
Backcastingを口にすることになった。日本のODA、特に、単体のひとつひとつの
活動がもたらすことのできる成果は、極めて限定的なものであるが、そこに、
Backcastingの概念を持ち込むと、不思議な化学反応が生じる。提示された理想の
実現に向けて、さまざまな活動が結びつき、情報が集まり、人が集まり、あれよ
あれよ、という間に、多くのことが実現に向かって進み始める、という現象を体感
している。
今、このフォーラムに参加している人々の多くは、それぞれのアジェンダをもって
その実現に向けて邁進していることと思う。そしてそのほとんどは、修辞の如何に
拘わらず、このBackcastingのアプローチをそれぞれのやり方で実践されていること
と思う。しかし、もし、まだ、現状からのForecasting「のみ」で事案に対処しよう
としている方がいるとすれば、一度、だまされたと思って、このBackcastingを試みる
ことをお勧めする。
(戸田)
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編集担当:早川元貴/江尻由美/小林隼人
編集後記:戸田隆夫
発行:ワシントンDC開発フォーラム