2010年12月21日発行
http://www.devforum.jp/
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
「開発のための革新的資金調達」
「IDA第16次増資交渉」
「カンクン合意」
【2】 国際協力3フォーラム合同・冬の東京オフ会の御案内
(1月8日(土)・於JICA地球ひろば)
【3】 GRIPS開発フォーラム:
韓国産業政策調査 報告書掲載
[編集後記] 「カタール雑感」
今週はBBL担当の山中 瑞樹さんの担当です。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。
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-日本関連-
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● 12月1日、国連大学本部にて,シンポジウム「平和構築の課題 ~平和維持と平和構築の有機的連携を目指し
て~」が開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/peace_b/sem_101201.html
● 12月16-17日,東京において「開発のための革新的資金調達に関するリーディング・グループ」(LG)第8回総会
が開催され,日本が議長国を務めました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/kklg/08_gaiyou.html
● JICAによる「MDGsリレーインタビュー:教育(2)」にて、先日開発フォーラムBBLでプレゼンテーションをされた
黒田 一雄氏(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)が「日本の教育協力の理念を世界に示す」でお話を
されています。
http://www.jica.go.jp/story/interview/interview_94.htmlMDGsリレーインタビュー:教育(1)
● 同じくJICAインタビュー「MDGsリレーインタビュー:教育(1)」では、水野 敬子氏(JICA国際協力専門員(教育開
発、ジェンダー))が「最後の10パーセントへの取り組み」についてお話をされています。
http://www.jica.go.jp/story/interview/interview_88.html
● 11月30日、国際協力銀行(JBIC)が後援て、インド・ニューデリーにおいて世界環境ビジネスフォーラム2010 in
インド「日本とインドの環境技術連携」が開催されました。
http://www.jbic.go.jp/ja/about/topics/2010/1221-01/index.html
● 2011年2月3日、第8回国際教育協力日本フォーラムが開催されます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/annai/08kkkn_forum.html
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-バイ・ドナー関連-
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● 米国国務省より」The First Quadrennial Diplomacy and Development Review (4カ年外交・開発検討(QDDR)
報告書」)が発表されました。
http://www.usaid.gov/qddr/
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-マルチ・ドナー関連-
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● IDA第16次増資交渉が、US$49.3 billionのパッケージで合意されました。
http://go.worldbank.org/F5A0QOJ8K0
● 途上国への資金流入が2009年に減少したと世界銀行が発表しています。
http://go.worldbank.org/NY94IRJQA0
● 12月7日に発表された、アジア開発銀行の「Asia Economic Monitor」にて、アジア地域の通貨協力が提案され
ています。
http://www.adb.org/Media/Articles/2010/13424-asia-economic-monitors/
● 世界銀行により、開発データ利用の革新的なアプリケーションを開発するコンテスト「Apps for Development」
が行われています。
http://appsfordevelopment.challengepost.com/challenges/78/
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-国連・関連-
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● 2010年を締めくくるにあたって、潘国連事務総長がスピーチをしました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=37100&Cr=Ki-moon&Cr1=
● 12月18日、International Year of Biodiversityにちなんで、日本の金澤にて潘国連事務総長がメッセージを発
信しました。
http://www.un.org/News/Press/docs//2010/sgsm13326.doc.htm
●気候変動枠組条約(UNFCCC)締約国会議ならびに京都議定書締約国会合が開催され、「カンクン合意」が採
択されました。
http://unfccc.int/2860.php
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-シンクタンク関連-
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● 米国シンクタンク、Center for Global Development (CGD)が「Building a Better IDA」について記事を掲載して
います。
http://www.cgdev.org/content/article/detail/1424668
● 同じくCGDにて、トニー・ブレア元英国首相が「Making Government Work Will Transform Africa」のテーマでス
ピーチをしました。
http://www.cgdev.org/content/article/detail/1424682
● 英国シンクタンク、Overseas Development Institute (ODI)が、「ODI highlights progress in development across
the world」について記事を掲載しています。
http://www.odi.org.uk/news/details.asp?id=246&title=odi-highlights-progress-development-across-world
● 同じくODIのブログにて、「Fighting poverty – it’s not just about money」の記事が掲載されています。
http://blogs.odi.org.uk/blogs/main/archive/2010/12/06/poverty_indices_uk_developing_countries.aspx
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【2】 国際協力3フォーラム合同・冬の東京オフ会の御案内
(1月8日(土)・於JICA地球ひろば)
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国連フォーラム、Club JPO、ワシントンDC開発フォーラムは、
海外からの一時帰国者が多い年末・年始と夏休みの時期に合わせ、
1年に2回程度のペースで、東京オフ会を開催してきました。
本年8月に開催された夏のオフ会では、通例の懇親立食会に加え、
BOP(最貧困層)ビジネスとキャリア・パスを考えるパネルディス
カッションや、国連を念頭においた国際協力のキャリア・パスを考える
ガイダンスも開催され、国内や海外から約210名が参加する賑やかな
会合となりました。
http://www.unforum.org/offkai/8.html
(それ以前のオフ会の報告もウェブに掲載しています。)
http://www.unforum.org/offkai/top.html
来る冬のオフ会は、1月8日(土)の夕刻から開催します。
今回は、懇親立食会と併せて、「世界を変えるデザイン展」
http://exhibition.bop-design.com/
に出品された、途上国で必要とされているプロダクトやその
説明パネルも幾つか展示する予定です。
このオフ会が、世界各地の前線で国際協力に取り組む人たちと、
日本で国際協力の基盤を支える人たち、
そして将来日本から世界に羽ばたこうとする人たちの
出会いと交流の場となれば幸いです。
また、このような形で、私たち3つのフォーラムとその参加者が
お互いに知り合う機会も提供したいと考えています。
メーリングリストでの情報のやりとりだけでなく、
実際に顔を合わせて出会いと交流を深めることは、
本当に大切で有意義なことだと思っております。
ご関心のある方はどなたでも参加を歓迎しますので、
お誘い合わせの上お気軽にお越しください。
1.日時:2011年1月8日(土)18:00~20:00(17:45受付開始)
2.場所:JICA地球ひろば
(東京都渋谷区広尾4-2-24、電話03-3400-7717、
東京メトロ日比谷線・広尾駅下車(3番出口)徒歩1分)
[地図はこちら↓]
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
3.参加費:社会人2500円、学生2000円
(カフェ・フロンティア(JICA地球ひろば)のエスニック料理・
カレー、ビール・ワイン・ソフトドリンク等(立食形式)を含む)
4.参加方法:参加をご希望の方は、1月4日(火)夕刻までに、
以下のウェブサイトに、お名前(フリガナ)、ご所属、
電子メールアドレス、自己紹介・活動紹介のメッセージ
(出席予定者リストに掲載)、ご参加のセッション、
社会人・学生の別を記入して、申し込み願います。
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P57128656
出席のご連絡をいただいた皆様には、1月6日(木)に
リマインダーを兼ねて出席予定者リストをお送り致します。
また、キャンセルをされる方は、1月4日(火)夕刻までに、
3フォーラム合同オフ会専用アドレス( offkai_3forum@yahoo.co.jp )
宛てにご連絡ください。
オフ会企画担当一同、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
国際協力3フォーラム合同・冬の東京オフ会企画担当
小谷瑠以・柴土真季(国連フォーラム)
二井矢洋一(Club JPO)
山近隆介・紀谷昌彦(ワシントンDC開発フォーラム)
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【3】 GRIPS開発フォーラム:
韓国産業政策調査 報告書掲載
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GRIPS開発フォーラムの大野健一と大野泉は、JICA調査の一貫で
2010年11月22日〜26日にソウルを訪問し、韓国の産業開発経験
(特に政策策定プロセス、中小企業支援)、及びODA政策に焦点をあてて
調査しました。ベトナムとエチオピアの研究者も参加しました。
韓国の中小企業支援は、製造業と非製造業を明確に区別している点に特徴が
あります。また、韓国は、新興ドナーとして自らの開発経験の体系化と共有、
さらに途上国との政策対話に重点的に取り組むなど、開発援助をソフトパワー外交
にも活用しています。去る11月のG20ソウル・サミットで「開発」を主要課題の
ひとつにとりあげ、2011年の援助効果向上HLF4にむけて国内のODA政策・体制の
強化にも努めている韓国の精力的な取組みを紹介しています。ぜひご一読ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/document/2010.11_Korea/Reportrev.pdf
(出張報告)
(GRIPS開発フォーラム:林田篤子)
http://www.grips.ac.jp/forum/
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編集後記 「カタール雑感」
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タクシーの運転手が、「日本のヒットソングのネパール語
バージョンを歌えるから聞いてくれ」と楽しそうに鼻歌を
歌いだした。
カタールのドーハ国際空港から市街地へ向かう途中だった。
誰の曲だったか。ぼんやりと追いかけていたメロディが、
思いがけないところで途切れた。「今の仕事は好きだけれど、
アラブには来たくて来たんじゃない、本当は日本かアメリカ
に住んでみたい」。そう言った横顔は、まだ二十歳そこそこ
に見えた。
今月初め、出張でカタールへ行った。最新の政府発表による
と人口約170万人。面積は1.1万平方キロメートルちょっと
で、四国よりも小さい。しかし、天然ガスと石油による豊富
な資金力は想像以上だ。
IMFのWorld Economic Outlook のデータによると、一人当た
りGDPは、昨年はPPPベースだと世界一、為替レートベースで
も世界3位。
空港から車で少し行くと、ドーハの新しいシンボルともいえ
るイスラム美術館がライトアップされてぽっかりと闇に浮か
ぶ。さらに15分ほど行くと、高層ビルの建設ラッシュ。さな
がら、高層建築の実験場だ。郊外にある滞在先のホテルの少
し先には、近代的で瀟洒なショッピングモールがあり、ロー
ルスロイスやフェラーリの販売店も並ぶ。
3日間の滞在日程の大半は、会議とその準備でホテルに缶詰。
ようやく、3日目の午後に少し市内に出ることができた。
スークと呼ばれる伝統的な市場は、こじんまりとしているが、
外国人観光客も意識してかとてもきれいに整備されていた。
人出は多いが、数年前に行ったモロッコのマラケシュのスー
クの迷宮のような構造も、混沌としたエネルギッシュな雰囲
気も、日本人と見るやまとわりついてくる商人もいなかった。
商品は、食べ物から飾り物まで、輸入品が多くを占める。
イランなど近隣の国からタイや中国まで、生産地は様々。
スークを抜けて、更に進んで行くと、地元の人向けの電気
製品や衣類の店が立ち並ぶ地域に出る。そこでは電気も
ネオンもついていない店内で人々がセールの商品を奪い合っ
ていたり、道はゴミがたくさん落ちていたりと、先ほどの
スークとはまるで違う雰囲気で、コントラストが面白い。
ふと考えてみると、3日間の滞在の間、カタール人と会話を
交わす機会はほぼ皆無だった。入管の係官くらいかもしれな
い。ホテルのサービスも、タクシーの運転手も、レストラン
の店員も、外国人ばかり。外国人労働者の方が国籍を持つ国
民よりも多いと言われているだけのことはある。エチオピア
人、タイ人、インド人、ネパール人…。残念ながら、仕事で
もカタール人と接する機会はほとんどなかった。
オイルやガスを外国に売り、入ってきた資金で、物も労働力
も外から調達する。天然資源に頼る国特有の経済のあり方。
セール商品を奪い合っていたのは、外国人労働者だったのか
もしれない。ドーハへの出張は、たまたま国際会議がそこで
行われたからで、こういったオイルマネーの溢れる国を仕事
で訪ねる機会は今後そうそうないだろう。
そう言えば、ちょうど出張に出る前日に、2022年のサッカー
ワールドカップがカタールで開催されることが決まった。前
述のネパール人のタクシー運転手と話していると、日本や韓
国は間違いなく出場するけれど、ネパールが出ることはない
からなぁ…とちょっと羨ましそうに言われた。
ドーハで日本がワールドカップの常連と言われるとは、なんとも
感慨深いものがある。日本サッカーにとっては、苦い思い出の地。
ワードカップに出場すること自体がまだ掴めそうで掴めない
夢だった1993年、そのネパール人の若者は、まだ小学生で
すらなかっただろう。
2022年、日本代表はドーハで1993年とは違う夢を追っている
だろうか。そして、この若いネパール人は世界のどこで何を
しているだろうか。(山中)
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編集担当:早川元貴/江尻由美/小林隼人
編集後記: 山中 瑞樹
発行:ワシントンDC開発フォーラム