2012年12月25日号(「国連世界経済情勢および見通し報告」他)

2012年12月25日発行
http://www.devforum.jp/
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック:
「国連世界経済情勢および見通し報告」他
【2】 GRIPS開発フォーラム:
(1)第3回モザンビーク出張報告掲載
(2)任期付職員(専門職)募集のお知らせ
【3】 東京発~世界銀行からのお知らせ
セミナー・イベントのご案内
【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り:
「オバマ・ケアを応援したくなる!?」
執筆: 橘秀治(ワシントンDC在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。
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– 日本関連 –
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● 日本は、アフガニスタンとの間で、10億6,400万円の一般プロジェクト無償資金協力「小児感染症予防計画」に関する交換公文の署名式を行いました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/121211_1.html
● 日本は、バングラデシュとの間、5億円の貧困削減戦略支援無償資金協力に関する書簡の交換を行いました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/121212_1.html
● 日本はコモロ連合との間で、2億7,000万円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換を行いました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/121216_1.html
● 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じたパレスチナ難民に対する総額6億3千万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/121212_2.html
● 平成25年度NGO研究会テーマを募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/25_theme_boshu.html
● 2013年度(平成25年度)JPO派遣候補者選考試験について主な変更点と留意点が公開されています。
http://www.mofa-irc.go.jp/dl-data/2013JPO_exam.pdf
● 外務省総合外交政策局国際平和協力室 「国際平和協力調査員」の募集が行われています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/hijyokin/kokusaiheiwa_121218.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● 米国国際開発庁(USAID)が、セネガルに対して初等教育の分野におけるパートナーシップを発表しました。
http://www.usaid.gov/news-information/press-releases/usaid-announces-new-primary-education-partnership-senegal
● 同じくUSAIDより2012年の締めくくりの動画YEAR END 2012がアップされています。
http://www.usaid.gov/news-information/videos/year-end-2012
● 同じくUSAIDより動画「Making All Voices Count: A Grand Challenge for Development」がアップされています。
http://www.usaid.gov/news-information/videos/making-all-voices-count-grand-challenge-development
● ジョージ・オズボーン英財務大臣は、財政運営に関する「秋の演説」で、来年度はGNIの0.7%を援助にあてると発表しました(2012年の英国援助は、GNI比で0.56%でした)。
http://www.hm-treasury.gov.uk/as2012_statement.htm
http://www.devinit.org/wp-content/uploads/2012-Autumn-Statement-UK-aid-briefing_2012-12-07-1.pdf
● 英国の援助インパクト独立評価委員会(ICAI)は、EUの援助についての報告書を発表しました。
http://icai.independent.gov.uk/wp-content/uploads/2012/12/ICAI-EU-report-061212-FINAL.pdf
http://www.bond.org.uk/news.php/279/ngos-welcome-new-eu-aid-report-by-icai
● カナダ国際開発庁(CIDA)は農業開発国際基金(IFAD)への出資を倍増しました。
http://www.acdi-cida.gc.ca/acdi-cida/ACDI-CIDA.nsf/eng/NAD-99111854-KYD
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– 国際機関関連 –
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● モロッコにおいて第4回シリア・フレンズ会合が開催され、日本を含む130カ国以上の国、シリア反体制派、国際機関、地域機関、NGOの代表が参加しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/syria/friends_kaigo/2012_12/gaiyo.html
● 核の安全に関する閣僚会議が福島の郡山で開催されました。また会議の合間に、国際原子力機関(IAEA)と福島県行政当局との間で協力覚書が署名され、IAEA対応支援ネットワーク能力構築センターの設置が決まりました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43786&Cr=IAEA&Cr1=
● 世界保健機関(WHO)は「World malaria report 2012(世界マラリア報告2012年)」を発表し、その中で2004年から2009年まで伸び続けた対策基金への拠出金額の増加率が2010年-2012年には緩慢になり、これまでの成果が損なわれるおそれがあると警告しています。http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2012/malaria_20121217/en/index.html
● 国連経済社会局は、世界経済情勢および見通し報告「World Economic Situation and Prospects 2013」を発表しました。その中で、2012年世界の経済成長は大きく減速し、今後数年間その傾向が続く見通しであるとして、成長を刺激し雇用危機に対処するために、政策の転換を図るよう求めています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43803&Cr=economy&Cr1=
● 世界銀行は「International Debt Statistics 2013」を発表しました。
http://www.worldbank.org/en/news/2012/12/20/world-bank-releases-international-debt-statistics
● 世界銀行は「East Asia and Pacific Economic Update」 を発表し、日本を除く東アジア地域の経済成長率について、今年は中国の景気減速の影響で去年より低い7.5%にとどまるものの、来年は7.9%に回復するという見通しを示しました。
http://www.worldbank.org/en/news/2012/12/19/east-asia-pacific-remains-bright-spot-difficult-global-landscape
● 米州開発銀行(IDB)は「Latin American Trade Trend Estimates 2012」を発表し、世界の経済停滞の影響を受けラテンアメリカ輸出成長は2012年に1.5%へ鈍化したことについて議論しています。
http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2012-12-17/latin-american-export-slowdown,10267.htmlhttp://www.iadb.org/en/news/news-releases/2012-12-17/latin-american-export-slowdown,10267.html
● 国連薬物犯罪事務所(UNODC)は人身売買に関する世界報告「Global Report on Trafficking in Persons」を発表。報告によれば、2007年から2010年にかけて、世界各地で人身売買され公式に確認された人々のうち、子どもが約27%を占めています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43750&Cr=trafficking&Cr1=
● 国連と人道支援活動パートナーはシリア紛争の被害を被っている一般市民を支援するため、15億円が必要であると訴えました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43806&Cr=Syria&Cr1=
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● 米国シンクタンクCenter for Global Development (CGD) のGlobal Health Policyブログに記事「Global Health in 2012: A Year in Links」が掲載されています。
http://blogs.cgdev.org/globalhealth/2012/12/global-health-in-2012-a-year-in-links.php
● 同じくCGDのブログに記事「What’s Hot & What’s Not for 2013」が掲載されています。
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2012/12/whats-hot-whats-not-for-2013.php
● 英国シンクタンクOverseas Development Institute (ODI)が国連等他パートナーとともに、よりよい世界のためには何が必要なのか、グローバル・サーベイ「My World」を立ち上げました。
http://www.myworld2015.org/index.html
● 同じくODIのブログに記事「The Doha Gateway: what just happened?」が掲載されています。
http://www.odi.org.uk/opinion/7040-international-climate-change-policy-doha-cop18
● 同じくODIよりブリーフィングペーパー「Private sector investment in water management: company forms and partnership models for inclusive development」が発刊されています。
http://www.odi.org.uk/publications/7118-private-sector-investment-water-management-partnership-models-inclusive-development
● サセックス大学IDSは、ポストMDGとリサーチについての動画を公開しました。
http://www.ids.ac.uk/news/how-should-research-be-shaping-development-beyond-2015
● 1月24日東京にて、国際協力NGOセンター(JANIC)により「NGO就職ガイダンス~NGOで働きたい人へ~」が開催されます。
http://www.janic.org/event/0124ngongo.php
● 同じくJANICが、シンポジウム等でのNGOと企業の連携事例を募集しています。
http://www.janic.org/news/ngo_28.php
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【2】GRIPS開発フォーラム:
(1)第3回モザンビーク出張報告掲載
(2)任期付職員(専門職)募集のお知らせ
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(1)第3回モザンビーク出張報告
(2012年12月)GRIPS開発フォーラムは、西日本高速道路(株)
(NEXCO西日本)からの委託研究として、モザンビーク国における
道路関係機関組織構築支援調査に取り組んでおり、2012年11月
4日~10日に第3回の現地調査を実施しました(NEXCO西日本(株)
松山裕幸調査役、GRIPS開発フォーラム大野健一、大野泉、上江洲
佐代子)。昨年度に引き続き、道路行政機関へのヒアリングを行った
他、特に今後の課題の一つとなるローカルコントラクター育成に焦点
を当て、外資・地場企業、行政、ドナーとも意見交換を行いました。
また今般は、モザンビークの投資促進機関であるCPIとの連携により、
外資と地場企業とのリンケージ構築と東アジアの経験の共有を目的
としたセミナーを首都マプトで開催し、モザンビークの官民の参加者と
の活発な意見交換を行いました。出張報告をぜひご覧ください。
第3回モザンビーク出張報告書
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf12/Mozambique/BTOR_20121119_web.pdf
その他、セミナーのプレゼン資料等は以下からご覧ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/
(2)任期付職員(専門職)募集のお知らせ
今般、GRIPS開発フォーラムでは、任期付職員(専門職)を募集します。
詳細は下記のURLをご覧ください。皆様の応募をお待ちしています。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf12/GDF_koubo_2012.pdf
GRIPS開発フォーラム
飯塚美恵子
http://www.grips.ac.jp/forum/
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【3】東京発~世界銀行からのお知らせ
セミナー・イベントのご案内
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セミナー・イベントのご案内
■ ZHNJメンバー活動紹介vol.2
「アフリカ農業開発の今~(社)国際農林業協働協会(JAICAF)の調査活動から~」
FAO日本事務所、世界銀行東京事務所 共催 コーヒーアワー
日時: 2013年1月10日(木)午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京)
http://bit.ly/e348Bt02
内容: JAICAFが手がける数多くの調査活動のなかから、
「コートジボワールにおける食料安全保障と
小規模農業生産者の役割~JICA受託調査から~」
および「ウガンダにおける稲作振興の取り組み」を
ご紹介いただきます。
言語: 日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/UhzJvw
■ 「アジア太平洋地域の新たな時代を担うリーダー達が抱負を語る!」
世界銀行東京事務所、障害分野NGO連絡会(JANNET)、日本財団共催
コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 第37回
日時: 2013年1月16日(水)午後6時30分から午後8時
場所: 世界銀行情報センター(PIC東京)
http://bit.ly/e348Bt02
内容: 日本障害フォーラム幹事会議長の藤井克徳さんをお迎えし、
国連ESCAP(アジア経済社会委員会)のハイレベル政府間会合
の様子や採択されたインチョン戦略についてお話いただきます。
また、世界盲人連合総会期間中のアジア太平洋地域協議会で
同協議会会長に選出された田畑美智子さんからは、
モンゴルやラオスでの障害と開発での活動等についてお聞きします。
言語: 日本語
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/TFOqWQ
■ 「2013年 東アジア大洋州地域 災害リスク管理(DRM)遠隔セミナーシリーズ
セッション1:コミュニティ防災(CBDRM):教訓と今後の課題」
日時: 2013年1月17日(火)午後4時から午後7時
場所: 世界銀行 東京開発ラーニングセンター(TDLC)
http://bit.ly/SenHhu
内容: 本セッションでは、革新的なCBDRMの実施及び手法
(モニタリングと評価、リスク分析、資金調達等)
に焦点を当て、ベトナム、フィリピン及び
インドネシアの災害リスク削減の例から、
CBDRMの実施やコミュニティとの
連携のための教訓、また、その教訓を
他国へ拡大していくために可能なアプローチについて議論します。
言語: 英語のみ
詳細、参加お申込み: http://bit.ly/TcqURD
(世界銀行東京事務所: 開裕香子)
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【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「オバマ・ケアを応援したくなる!?」
執筆: 橘秀治(ワシントンDC在住)
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2012年も終わろうとしておりますが、皆さんにとって今年はどのような年でしたでしょうか?今年の10大ニュースなどが話題になっている頃かもしれませんね。私にとっての10大ニュースは…と考えてみたのですが、息子が泳げるようになったとか家族のことが中心になりますね。
話は少し変わりますが、私の同僚で中南米地域から移住してきたスタッフがいます。その同僚の家族(義母)が足の骨を折る怪我をされました。でも、医療保険に加入していないため、応急処置まではしてくれたものの必要な治療を受けられないという事態が発生しました。病院側も医療保険に入っておらず、治療費の支払いができない方にはお帰り頂くというのが実態のようです。
この国の医療費は非常に高い。私もこの国では医療保険には加入しておらず、今年自分を含め家族の医療費に支払った金額は軽く1万ドルを超えました。何とか支払えたからよかったですが、支払えなければ同じく「お帰り下さい」という対応を受けていたのでしょうね。病院によっては当日に診療費を支払うと15%割引になるといったケースもあり、まさにビジネスといった感じです。世界一豊かな国の1つである米国ですが何かがおかしいですね。
話は戻りますが、結局、同僚の義母は1~2週間後にNGOの支援を受けて何とか必要な手術を当地で受けることができたようです。ただ、その後の治療に必要な費用が負担できないことから、結局母国に帰国されることになりました。
格差、雇用、医療制度、移民など色々なことを改めて考えさせられる出来事でした。”Shared Prosperity”は先進国においても重要な課題ですね。
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DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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編集担当:小林隼人/荘所真理/春木由美/杉原ひろみ
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