2008年10月28日号(ASEM首脳会合、世界金融危機サミット 他)

2008年10月28日発行
                     http://www.devforum.jp/
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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

          −(dev-info)−

    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:

   「ASEM首脳会合」
   「世界金融危機に関するG20サミット」
   「国際開発サミット」
   「世界金融危機と途上国」

【2】  国連フォーラム:
    「国連職員NOW!」第86回

【3】  GRIPS開発フォーラム:
エチオピア出張報告、出版物のお知らせ

【4】  FASID 国際開発研究センター最新情報:    
  「Journal Express;英連邦、世銀・IMF改革に共同請願 他」

【5】  パリ通信:第82回 DACの中で最も寛大なドナー:ノルウェー

【6】   世界銀行東京事務所よりお知らせ

[編集後記] 「ノーベル賞受賞者発表で思う国際開発人材のこと」

今週は江尻 由美さんの担当です。 

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。

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-日本関連-
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●麻生総理の第7回ASEM首脳会合等出席に関する発表がされています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_aso/asem_08/index.html

●ASEM7議長声明が発表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asem/asem_7_sk_gs_k.html

●世界経済に関するG8首脳声明が発表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/statement/0810.html

●2007年(暦年)における我が国の開発途上国に対する資金の流れについて発表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/kaihatsu_tk/2007.html

●JICA・世銀合同シンポジウムに関する報告がされています。
http://www.jica.go.jp/topics/2008/20081015_01.html

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-バイ・ドナー関連-
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●米国主催の国際開発サミットが開催されました。
http://www.whitehouse.gov/infocus/internationaldevelopment/index.html

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-マルチ・ドナー関連-
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●世界金融危機に関するG20特別サミットが11月15日にワシントンで開催されます。
http://www.un.org/News/Press/docs/2008/sg2144.doc.htm

●金融危機に関するIMFの副専務理事のスピーチが発表されています。
http://www.imf.org/external/np/speeches/2008/102808.htm

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-国連・関連-
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●10月24日は国連の日でした。
http://www.un.org/events/unday/2008/

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-シンクタンク関連-
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●米国シンクタンクCGDから”Can You Hear Me Now?” How Cell Phones are Transforming Markets in
Sub-Saharan Africa が発表されています。
http://www.cgdev.org/content/publications/detail/894409

●イギリスの開発研究所、ODIからThe global financial crisis and developing countriesが発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/odi-publications/background-notes/2008/global-financial-crisis-developing-countries-growth.pdf

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【2】  国連フォーラム:
「国連職員NOW!」第86回
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●国連職員の方々の生の姿をインタビュー形式で
お伝えする「国連職員NOW!」第86回では、
国連世界食糧計画(WFP)東京事務所で
援助関係官をなさっている中井恒二郎さんに
お話を伺いました。ローマ、ヨハネスブルグ、スーダン、
ガンビアなどでの多彩なご経験に基づく力強い
メッセージをいただきました。
http://unforum.org/unstaff/86.html

(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://unforum.org/index.html

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【3】  GRIPS開発フォーラム:
エチオピア出張報告、出版物のお知らせ
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●GRIPS開発フォーラムの大野健一、大野泉、細野昭雄は
10月10日〜17日にかけてエチオピアを訪問しました。
これは大野健一・泉の7月出張(JICA・スティグリッツ教授が
主宰した IPD・アフリカ部会への参加)を契機にメレス首相から
日本政府に出された、東アジア型産業支援に対する強い
要請をうけて、GRIPSとしてエチオピアの政策体系やその実施
状況、ドナーの産業支援への取組みについて基本的な情報
収集を行うことを目的としたものです。メレス首相とも会談し、
開発ビジョン、民主主義的開発国家、日本への期待等について
意見交換をしました。
その包括的な出張報告書及び、首相との面談録をウェブに
掲載しましたのでぜひご覧ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/ethiopia(Oct).pdf
(エチオピア出張報告、pdfファイル、54KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/ethiopia.interview(Oct).pdf
(メレス首相との会談録、pdfファイル、30KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/ethiopia(Jul).pdf
(エチオピア出張報告、pdfファイル、78KB)

●今般GRIPS開発フォーラムでは、Policy Note No.4
「新しいアフリカ成長支援イニシャティブの提言」を出版しました。
2008年4月から6月にかけてアフリカ成長支援に関心をもつ
日本政府、援助実施機関、国際機関、研究者、民間セクターの
有志が行った集中討議の議論をふまえて、提言として取りまとめた
ものです。この提言は、選択と集中、東アジア的な発想にもとづく
成長支援の充実、多様なアクターとの連携などを軸として、日本の
アフリカ支援の活性化を目指すものです。
本提言が、政府や新JICAを含め、TICADIVの「横浜宣言」と
「横浜行動計画」の実施を担う関係者のこれからの行動に資する
ことを強く願います。ぜひご一読ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf08/PN4.pdf
(Policy Note No.4、pdfファイル、386KB)

GRIPS開発フォーラム:岩橋美智子
http://www.grips.ac.jp/forum/

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【4】  FASID 国際開発研究センター最新情報:    
「Journal Express;英連邦、世銀・IMF改革に共同請願 他」
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●Journal Express最新号のご紹介
Journal Expressは、最新の海外主要ニュースメディア・シンクタンク・雑誌情
報などを抜粋・編集した週刊国際開発情報誌(和要約付)で、2006年5月から
DAKIS(開発援助情報システム)に加わったサービスです。
今回は最近2号分の見出しとURLをご紹介します。

○JX 3:23 (08.10.15) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx3-23.pdf
英連邦、世銀・IMF改革に共同請願/生物多様性、MDG #7「環境の持続可能性確
保」に追加/来年度日本のODA概算要求10.2%増/米軍、脆弱な国家の建設を優
先活動に/NGO:Reality of Aidの2008年報告;Eurodadによる金融危機の途上国
への影響論/出版:政策一貫性強化の施策実務ガイド(OECD)

○JX 3:24 (08.10.22) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx3-24.pdf
英ブラウン首相の新ブレトンウッズ体制/日本が国連安保理の非常任理事国に選
出/青年女子の職業訓練を行う官民パートナーシップ/出版:「世界食料農業白
書 2008:バイオ燃料」(FAO)/焦点:金融危機と開発/「ポス京議」最新:森林
による炭素排出削減に初の合意

(FASID国際開発研究センター担当:土岐啓道)
http://www.fasid.or.jp

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【5】   パリ通信:第82回 DACの中で最も寛大なドナー:ノルウェー
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DACはノルウェーの援助審査を実施し、援助配分の拡散に留意しつつも、
ノルウェーが責任を果たし、斬新なドナーであることに合意しました。
http://www.devforum.jp/paris/

(パリ通信担当:吉田 徹)

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【6】   世界銀行東京事務所よりお知らせ
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世界銀行グループ セミナー
最近の国際経済の動きと東アジアへの影響

日時: 10月30日(木) 午前10時〜正午
場所: 世界銀行東京事務所・東京開発ラーニングセンター
http://www.jointokyo.org/ja/about/location/
内容: ジェームズ・アダムス世界銀行東アジア・大洋州地域担当副総裁が
、最近の
国際経済の
動きと東アジアへの影響について話します。コメンテイターに伊藤隆俊・
東京大学
教授、
大村雅基・国際協力銀行常務取締役を迎え、パネル討論を行います。
言語: 英語・日本語(同時通訳)、参加無料
詳細、参加申込み: http://go.worldbank.org/KWUCHFZH00

月風かおり風書展 〜アフリカの風

日時: 風書展 11月4日(火)〜28日(金) 午前10時〜午後6時 水曜は8
時まで
土日祝休
月風かおりトークセッション 11月26日(水) 午後6時30分〜8時
場所:
世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容: 途上国をはじめ世界各地を旅し、そこに住む人々や大自然との出会
いを墨で
表現する.
風書家・月風かおりさんが、アフリカ・サハラ砂漠をバイクで横断した旅
をテーマ
として
書き上げた風書作品をご紹介します。11月26日には月風さんご本人にアフ
リカでの
経験談などをお話しいただきます。。
トークセッション言語: 日本語、日本手話、参加無料(コーヒー付き)
詳細、トークセッション参加方法: http://go.worldbank.org/6TYOHMOC10

地震の被害から身を守るために 〜連続コーヒーアワー・シリーズ
建築研究所、世界銀行情報センター(PIC東京)共催

日時: 11月21日(金)、12月19日(金)、2月、3月 各午後6時30分〜8時30

場所:
世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容: 建築研究所をはじめ住宅・都市計画の専門家が「なぜ地震で多くの
負傷者が
発生
するのか」「どうすれば地震被害を軽減できるか」「免震技術をどう活用
できる
か」
「日本の地震被害軽減を考える」をテーマにわかりやすく説明。
言語: 日本語、日本手話、参加無料(コーヒー付き)
詳細、参加申込み方法: http://go.worldbank.org/ZRU0YGLBD0

坂本光則写真展 made in TOKYO.

日時: 写真展 12月1日(月)〜26日(金) 午前10時〜午後6時 (毎週水
は午後8
時まで)
坂本光則トークセッション 12月17日(水)午後6時30分〜8時
場所:
世界銀行情報センター(PIC東京) http://www.worldbank.org/ptokyo
内容: 途上国での滞在経験を通じて、先進国の現代的な側面を見直しつつ
独自の
視点で表現活動を展開しているビジュアリストの坂本光則さんが、東京を
テーマに製作した写真展。12月17日には坂本さんご本人のトークセッショ
ンも開
催。
トークセッション言語: 日本語、日本手話、参加無料(コーヒー付き)ッ
詳細、トークセッション参加方法: http://go.worldbank.org/SMT025DJF0

10月15日、トークサロン「お・手洗いから世界をのぞく〜10月15日はグローバル

ハンドウォッシング・デイ♪」を国際協力機構(JICA)と共同で開催しました。
http://go.worldbank.org/IT5HOVV050

10月20日、トラフィックによるパネル展「東南アジアから日本へ〜海を越えてや
ってくる
野生動物」がPIC東京で始まりました。
http://go.worldbank.org/Y7QLNQEGF0

10月21日、長野県上田染谷丘高校の1年生41名が世銀東京事務所を訪問しました。
http://go.worldbank.org/L4GN2R6I40

10月21日、コーヒーアワー「転換を迫られるインドのイノベーション政策〜持続
的成長
のための課題」を開催しました。
http://go.worldbank.org/2N71LCJXO0

10月23日〜24日、長野県長野市の長野西高校の1年生98名が世銀東京事務所を
訪問しました。
http://go.worldbank.org/HHEVYITMQ0

10月23日、コーヒーアワー「東南アジアから日本へ〜海を越えてやってくる野生
動物」をトラフィック、日本経団連自然保護協議会(KNCF)と共催しました。
http://go.worldbank.org/YE7LDNM5Y0

10月23日、テレビ会議セミナー「ナレッジベース社会・経済の実現のためのフレ
ーム
ワーク」第2回を世界情報基盤委員会(GIIC)、(株)日立製作所と共同で開催しま
した。
http://go.worldbank.org/IRWESF9660

10月24日、国連デー「気候変動〜私たちにできること」に世界銀行も参加しまし
た。
http://go.worldbank.org/J2R5JIXC40

(世界銀行東京事務所・大森功一)

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編集後記 ノーベル賞受賞者発表で思う国際開発人材のこと
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10月は毎年ノーベル賞受賞者の発表の月。今年は物理学賞と
化学賞を日本出身者3人が独占という快挙でした。良いニュ
ースよりも悪いニュースのほうが目に付きやすい中、堂々の
明るいニュースに日本中が沸いていました。

同時に今回話題になったのが、彼ら3人のうちひとりが米国
籍、もうひとりは日本国籍でありながら長年アメリカ在住の
研究者であることでした。いわゆる「頭脳流出」問題になる
のですが、このときに、「優秀な科学者はアメリカに持って
いかれるんだな」と思うか、それとも「アメリカで優秀な科
学者として育ったんだな」と思うか。

科学に限ったことではなくアメリカでは多くの学問や実務に
ついて、質・資金・競争等の環境が他国に比べてより整って
いるといえるし、優秀な人材がさらに人を集めるという現象
も起こっています。ここまで考えていてふと疑問が浮かびま
した。国際開発でも、欧米の大学院で学位を取得した後に国
際機関に就職する(希望する)日本人は多いと思うのです
が、これは果たして頭脳流出でしょうか。国際機関には多く
の途上国出身者が勤務しているので、これは日本に限った問
題ではないのですが。

殆どの国際機関において日本はunder represented、つまり
拠出額に見合うだけの日本人職員数が足りていないため、日
本人職員を増やそうとしています。それが頭脳流出ではな
く、個個の差はあれ、日本発の国際貢献であり、かつ日本へ
の還元も起こるような、そんな枠組みがもう少し見える形で
あればいいなと思うのでした。 (江尻)

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    DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
         「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報
(案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加
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編集担当:早川 元貴/江尻 由美
編集後記:江尻 由美
発行:ワシントンDC開発フォーラム