2008年7月8日発行
http://www.devforum.jp/
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
−(dev-info)−
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
「北海道洞爺湖サミット」
「世銀が食糧危機対応の新融資制度を設立」
「世銀が気候変動への対応に新ファンドを設置」
「気候変動に関する東京フォーラム」
【2】 国連フォーラム:
「国連職員NOW!」第76〜78回
「米国の気候変動政策とポスト京都議定書の国際交渉」
議事録掲載のお知らせ
「国連でインターン」UNICEF東ティモール事務所から
【3】 GRIPS開発フォーラム:
VDF-Tokyoワークショップのご案内、第4回VDF-Tokyo
会議のご案内、セミナー開催報告
【4】 FASID 国際開発研究センター最新情報:
「Discussion PaperNo. 14 発行のお知らせ」
「Journal Express;食糧危機がアフリカ小農に好機を 他」
【5】 環境ネットワーク:
地球温暖化を考える 「地球を守る、未来を守る。」
[編集後記] 「環境とアフリカ」
今週はアフリカ・ネットワークの粒良 麻知子さんの担当です。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください。
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-日本関連-
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●北海道洞爺湖サミットが開催されています。
http://www.g8summit.go.jp/
●世界経済、環境・気候変動、開発・アフリカ、世界の食料安全保障に関するG8首脳声明等を含む各成
果文書はこちらから。
http://www.g8summit.go.jp/doc/index.html
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-バイ・ドナー関連-
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●英国国際開発省(DFID)のMDGsに関するページが更新されて
います。
http://www.dfid.gov.uk/mdg/call-to-action.asp
●同じくDFIDからブログPrime Minister at the 2008 G8
Summit, Japanが発表されています。
http://japang8.number10.gov.uk/
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-マルチ・ドナー関連-
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●世界銀行グループのロバート・ゼーリック総裁からG8への
メッセージが発表されています。
http://siteresources.worldbank.org/NEWS/Resources/zoellick-fukuda-070108.pdf
●世界銀行が食糧危機対応の新融資制度設立しました。資金
規模12億ドル-足の速さに特徴があります。
http://go.worldbank.org/Q5Z3RJ2OT0
●世銀が気候変動への対応に新ファンドを設置しました。
http://go.worldbank.org/25ZB3N4U00
●「食糧輸出規制は人道支援を阻害している」 – 世界銀行
グループのロバート・ゼーリック総裁は、日本におけるG8サ
ミットに出席した際、潘基文国連事務総長と共同記者会見を
行い、以下の声明を発表しました。
http://go.worldbank.org/DA889VZ3J0
●北海道洞爺湖サミットに先立ち、G8+5各国で環境分野の活
動を展開する国会議員が一堂に会する「東京G8+5議員会合
気候変動に関する東京フォーラム」が6月28日から29日にか
けて都内で開催されました。
http://go.worldbank.org/3ZYU8QLLT0
●G8サミットにOECDも参加しています。OECDによる環境と気
候変動、アフリカ開発、世界経済する取り組みについては以
下のページから。
www.oecd.org/g8
●UNDPから報告書、”Creating Value for All: Strategies
for Doing Business with the Poor”が発表されています。
http://www.undp.org/gimlaunch/
●国際連合食糧農業機関(FAO)、国連世界食糧計画(WFP)、国
際農業開発基金(IFAD)がG8サミット開催に際し、農業分野へ
の支援増加を提言しました。
http://www.fao.org/newsroom/en/news/2008/1000878/index.html
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-シンクタンク関連-
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●米国シンクタンクCGDからブログLord Stern Calls for
New Conditionality — On Climate and from Developing
Countries this Time!が発表されています。
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2008/06/lord_stern_calls_for_new_condi.phphttp://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2008/06/despite_some_progress_time_is.php
●イギリスの開発研究所、ODIからアフリカ援助とG8サミッ
トに関するブログが発表されています。
http://www.odi.org.uk/odi-on/japan-2008/index.html
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【2】 国連フォーラム:
「国連職員NOW!」第76〜78回
「米国の気候変動政策とポスト京都議定書の国際交渉」
議事録掲載のお知らせ
「国連でインターン」UNICEF東ティモール事務所から
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●国連職員の方々の生の姿をインタビュー形式でお伝えする
「国連職員NOW!」第76回では、国連世界食糧計画 (WFP)
日本事務所で広報官をされている保田由布子さんに
お話を伺いました。育児休暇の途中に偶然見つけた
WFPの職員募集から国連職員になることを決め、
マスコミ(NHK)での経験や自分の生い立ちを生かして
働かれている保田さんに、仕事と家庭の両立や
ジレンマについてもお話しいただきました。
http://unforum.org/unstaff/76.html
第77回では、国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)
東京事務所代表の宮澤尚里さんにお話を伺いました。
大学生の時にフィリピンでボランティアをしたことをきっかけに
開発に興味を持ち、東ティモールではNGOとして活動しながら
現地の大学で教えたという様々な経験をお持ちです。
http://unforum.org/unstaff/77.html
第78回では、国連ボランティア(UNV)東京事務所所長の
長瀬慎治さんにお話を伺いました。東ティモールとサモアで
UNVとしてご活躍されたあと、「ほっとけない 世界のまずしさ」
キャンペーン事務局でホワイトバンド運動に携わった長瀬さんに、
「ボランディアリズム」を語っていただきました。
http://unforum.org/unstaff/78.html
●4月18日(金)、ニューヨークにて国連日本政府代表部と
国連フォーラムによる合同勉強会が開催されました。
環境をテーマに「米国の気候変動政策とポスト京都議定書の
国際交渉」と題した今回の勉強会では、日本貿易振興機構
(JETRO)ニューヨークセンターより三又裕生さん、そして
在米日本大使館より小紫雅史さんをお招きして、
G8サミットを控え世界各国からの注目が高まっている
気候変動問題をめぐった、日本、米国、そして国際的な
取組みと課題についてお話しいただきました。
http://unforum.org/lectures/47.html
●「国連でインターン」第22回では、2008年1月から3月まで
国連児童基金(UNICEF)東ティモール事務所で
インターンシップを経験なさった幸村真希さんに
実際の担当業務や紛争後の国が抱える問題点などについて
体験談を書いていただきました。
http://unforum.org/internships/22.html
(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://unforum.org/index.html
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【3】 GRIPS開発フォーラム:
VDF-Tokyoワークショップのご案内、第4回VDF-Tokyo
会議のご案内、セミナー開催報告
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●第45回VDF-Tokyo ワークショップのご案内
ベトナム開発フォーラム東京事務所(VDF-Tokyo)の今月のマンスリーワークショッ
プ
は以下の通り開催されます。
事前の予約は不要ですので、ご興味がありましたらお気軽にご参加ください。
日時: 2008年7月19日(土) 14:00〜17:00
テーマ:”Trade Liberalization and Industrial Policies in Vietnam”
発表者: Mr. Vu Cuong (PhD candidate, Keio University)
場所:: 政策研究大学院大学(GRIPS) 教室G (5階)
地図: http://www.grips.ac.jp/vietnam/VDFTokyo/aboutus.html
使用言語: 英語のみ
参加費: 無料
関連Web:http://www.grips.ac.jp/vietnam/VDFTokyo/workshop.html
●8月9日(土)開催、第4回VDF-Tokyo会議の参加者も募集しています!
詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.grips.ac.jp/vietnam/4thConference/Index.htm
●GRIPS開発フォーラムセミナー
「途上国の真のオーナーシップ育成のために―日本と北欧のアジアでの援助経験
を
もとに―」開催報告
先般5月22日(木)に標記セミナーを開催致しました。北欧4カ国(デンマーク、
フィ
ンランド、ノルウェー、スウェーデン)と日本の開発援助やアジア研究における
専門
家の参加を得て、途上国のオーナーシップについて多面的な検討を行い、真のオ
ー
ナーシップとは何を意味するのか、途上国のオーナーシップを育成するために援
助
国・機関(ドナー)はどのような貢献ができるのか、何に留意すべきかなどにつ
い
て、議論を深めました。配布資料及び議事録をウェブに掲載しましたので、ぜひ
ご覧
ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/event.htm
GRIPS開発フォーラム:岩橋美智子
(http://www.grips.ac.jp/forum/)
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【4】 FASID 国際開発研究センター最新情報:
「Discussion PaperNo. 14 発行のお知らせ」
「Journal Express;食糧危機がアフリカ小農に好機を 他」
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●Discussion Paper 発行のお知らせ
Discussion Paper on Development Assistance No. 14
『Comarison of African and Asian Development Models:
For Mutual Understanding of International Development
Policies Between Japan and the Unted Kingdom』
(Shigru Ishikawa, Professor Emeritus, Hitotsubashi University)
を発行しました。近日中に当財団ホームページにても掲載予定です。
●Journal Express最近号のご紹介
Journal Expressは、最新の海外主要ニュースメディア・シンクタンク・雑誌情
報などを抜粋・編集した週刊国際開発情報誌(和要約付)で、2006年5月からDAKIS
(開発援助情報システム)に加わったサービスです。
今回は最近2号分の主な見出しとURLをご紹介します。
○JX 3:9 (08.6.25) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx3-9.pdf
食糧危機がアフリカ小農に好機を/食糧危機で米国に農業支援再検討の動き/世
銀、虎の保護に着手/南アの暴動に見る貧困の罠/韓国の開発モデルの可能性/
焦点:援助の約束事(Africa Progress Panel初のアフリカ開発報告;OECD/DAC
初の援助の細分化、配分、予測性調査報告;ボノ率いるDATA2008年年次報告)/
出版:世銀2008年世界開発金融報告;UNDP2008年アジア太平洋人間開発報告
○JX 3:10 (08.7.2) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx3-10.pdf
食糧危機への視点の変移/EU首脳会議で貧困削減を再確認/貧困削減の援助枠組
み/開発援助のリスク/出版:2008年破綻国家指標;「世銀手引書」第2版/会
議:G8北海道洞爺湖サミット/ドーハ最新:国際商業会議所とWTOの温度差/焦
点:都市化(UNU/WIDER都市の貧困化ワークショップ;2008年世界都市サミット)
(FASID国際開発研究センター担当:土岐啓道)
http://www.fasid.or.jp
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【5】 環境ネットワーク:
地球温暖化を考える 「地球を守る、未来を守る。」
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● 地球温暖化を考える 「地球を守る、未来を守る。」
7月〜8月の夏季休暇期間、JICA地球ひろばにおいて「地球を守る、未来を守る。」と
題した企画展示、および連続セミナーを開催致します。
以下詳細になりますので、皆様の参加をお待ちしております。
【問合せ先】
JICA地球ひろば 地球案内デスク
電話番号:0120-767278/03-3400-7278
Eメール:chikyuhiroba@jica.go.jp
【参加方法】
お名前、連絡先、ご所属を電話またはEメールにてお知らせください。
【参加費】
無料
【詳細】
連続セミナー等の詳細につきましては、ホームページをご覧下さい。
http://www.jica.go.jp/hiroba/feature/index.html
【連続セミナー】
(1)7月2日(水曜)18時30分から
地球温暖化問題最前線 ―地球温暖化対策の政策現場をのぞく―
講師:東京大学先端科学技術研究センター教授 澤昭裕 氏
(2)7月13日(日曜)14時から
中国のエコツーリズムの現状と課題等
講師:中国国家林業局管理幹部学院副院長 方 杯龍 氏
(3)7月19日(土曜)14時から
生物多様性について
講師:自然環境研究センター研究主幹 千石正一 氏
(4)7月25日(金曜)18時30分から
地球温暖化問題を環境教育で解きほぐす ―誰もが環境の担い手として―
講師:財団法人キープ協会常務理事・環境教育事業部長 川嶋直 氏
(5)7月26日(土曜)16時から
地球温暖化の現状と将来予測
講師:独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター
温暖化リスク評価研究室長 江守正多 氏
(6)8月6日(水曜)18時30分から
開発途上国における「環境問題」は「環境衛生問題」
講師:東洋大学国際地域学部国際地域学科教授 北脇 秀敏 氏
(7)8月8日(金曜)19時から
気候変動による水不足から起こる民族紛争
講師:宇宙船地球号 山本 敏晴 氏
(8)8月20日(水曜)18時30分から
エコでフェアなトレードについて(仮題)
講師:AfricanForest 小島 美佐 氏
(9)8月23日(土曜)13時30分から
二酸化炭素、減らさないとどうなる、減らすにはどうする。
講師:国際連合大学名誉副学長 安井 至 氏
(10)8月27日(水曜)18時30分から
気候変動問題と開発援助(仮題)
講師:国際協力銀行気候変動対策室参事 須藤 智徳 氏
(環境ネットワーク担当:小川 滋)
http://www.devforum.jp/network/env/
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編集後記 環境とアフリカ
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先週、タンザニアでの勤務を終えて帰国してから、先進国日本のパワーをひしひし
と感じています。
特に、洞爺湖サミット開催とともに高まっている環境問題への関心の高さと取り組み
に驚いています。たとえば同サミットのウェブサイト(http://www.g8summit.go.jp/)を
拝見したところ、消費電力の低減のため、画像の容量を抑える工夫がなされています。
自宅のエアコンを買い換えたら、部屋の中の人の動きを察知して、効率よく風を送る
機能がついています。日本の細やかな環境への配慮、高い技術力、人々の生活への
浸透度に驚きます。
タンザニアでは、日常生活で環境への具体的な取り組みは全くと言っていいほど
ありませんでした。ごみの分別はなく、ダルエスサラームの道路にはゴミがたくさん
落ちています(掃除婦さんが掃除してくれるので一部綺麗になりますが)。車の窓からの
ゴミの投げ捨てもよく見かけました。電力は安定せず停電が頻発します。一昨年は水不足
から電力不足になり、12時間停電という時期もありました。民間企業にとって省エネは、
環境以前の問題です。
地球温暖化等の環境問題は世界共通の課題ですが、アフリカ諸国の環境への取り組み
となると、資金、技術、人々の意識、全てにおいて、あまりにも大きな差が開いている
日本とアフリカの国の間で、はたしてどこから取り組んでいけるのか、まずはアフリカ
各国の現状を丁寧に見ていく必要があるのではないかと思います。(粒良)
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DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報
(案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加
え、グローバルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情
報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
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に送付しています(メルマガと同じです)。バックナンバー
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ため、本メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす
るとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引用が
されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへの
参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している
「devforum参加者の共通理解」に目を通していただいた上
で、上記連絡担当まで氏名・所属・電子メールアドレス・問
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いてご意見・ご示唆等ありましたら、お気軽に上記連絡担当
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編集担当:早川 元貴/江尻 由美
編集後記:粒良 麻知子
発行:ワシントンDC開発フォーラム