2007年5月29日発行
http://www.devforum.jp/
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
−(dev-info)−
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
「日本 政府開発援助(ODA)白書」
「世銀 Development Marketplace」
「持続可能な開発委員会第15会期(CSD15)議長サマリー」
【2】 FASID国際開発研究センター最新情報:
第158回BBL「アフリカ開発支援戦略私論」のご案内
DAKIS(開発援助情報システム) 文献紹介のご案内
Journal Express最近号のご紹介
【3】 GRIPS開発フォーラム:
VDF-Tokyo会議
フィリピンセミナー
アフリカ人学生との意見交換会
【4】 国連フォーラム:
勉強会「緊急援助における公衆衛生の役割」議事録掲載
「私の提言」第4回「平和構築の包括的なアプローチ」
「国連職員NOW!」第39回
[編集後記] 「どちらが深刻?日本国内の社会問題と
途上国の開発問題」
今回はアドバイザーの寺門 雅代さんの担当です。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘info@devforum.jpまでご連絡ください。
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−日本関連−
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●2006年度、政府開発援助(ODA)白書のポイントが発表されています
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/whats/070516_01.html
●JICA・JNNE共催 国総研セミナー、「未来のアフガニスタンの礎を築く
〜教育大臣と共に考える教育の課題」が開催されます
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/whats/070521_01.html
●持続可能な開発委員会第15会期(CSD15)概要と評価が発表されています
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kikan/csd15_gh.html
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−バイ・ドナー関連−
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●ドイツ国務大臣による「ドイツとアフリカ」スピーチが発表されています
http://www.g-8.de/nn_94854/Content/EN/Reden/2007/05/2007-05-24-pfaffenbach-afica-on-the-rise.html
●英国DFIDから、「Governance, Development and Democratic Politics」が発表されています
http://www.dfid.gov.uk/news/files/governance.asp
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−マルチ・ドナー関連−
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●世銀からDevelopment Marketplace 2007の授賞プロジェクトが発表されています
http://dmblog.worldbank.org/and-winners-are-0
●世銀の総裁辞任に関して、ステートメントが発表されています
http://go.worldbank.org/NDB91EQRJ0
●持続可能な開発委員会第15会期(CSD15)、議長のサマリーが掲載されました
http://www.un.org/esa/sustdev/csd/csd15/documents/chair_summary.pdf
●アジア開銀が、エネルギー戦略へのパブリックコメントを受け付け中です
http://www.adb.org/clean-energy/strategy.asp
●京都で開催されたアジア開銀の年次総会が閉幕しました
http://www.adb.org/Media/Articles/2007/11830-adb-annual-meetings/default.asp
●上海で開催されたアフリカ開銀の年次総会が閉幕しました
http://www.afdb.org/portal/page?_pageid=293,174339&_dad=portal&_schema=PORTAL&press_item=19028245&press_lang=us
●OECDから、African Economic Outlook 2007が発表されています
http://www.oecd.org/document/22/0,2340,en_2649_37413_38561046_1_1_1_37413,00.html
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【2】 FASID国際開発研究センター最新情報
第158回アフリカ開発支援戦略私論BBL他
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●第158回BBL「アフリカ開発支援戦略私論」のご案内
今回のBrown Bag Lunch Seminar では、駐エチオピア特命全権大使の
駒野欽一氏を迎え、「アフリカ開発支援戦略私論」についてお話いただきます。
関連URL: http://www.fasid.or.jp/chosa/forum/bbl/bbl_19.html
講師:駒野 欽一氏/駐エチオピア特命全権大使
日時:2007年6月11日(月) 開場12:00 講演 12:30-14:00
場所:FASID 第1研修室(千代田会館5 階)
言語:日本語
参加費:無料
申込:参加ご希望の方は、6月8日(金)までに、お名前、ご所属先名、
電話番号を添えて、bbls@fasid.or.jp までお申し込みください。
会場の都合でご出席頂けない場合のみ、事務局よりご連絡いたします。
なお昼食は各自ご持参ください。
問合先: (財)国際開発高等教育機構(FASID) 担当:高木・中田
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-6-17 千代田会館
TEL: 03-5226-0306 FAX: 03-5226-0023
Email: bbls@fasid.or.jp
●DAKIS(開発援助情報システム) 文献紹介のご案内
No.67:Carol Lancaster (2007) Foreign Aid: Diplomacy,
Development, Domestic Politicsを掲載しました。
http://dakis.fasid.or.jp/report/pdf/BriefingReviewNo67.pdf
No.68:Patrick Honohan and Thorsten Beck (2007),
Making Finance Work for Africaを掲載しました。
http://dakis.fasid.or.jp/report/pdf/BriefingReviewNo68.pdf
●Journal Express最近号のご紹介
Journal Expressは、最新の海外主要ニュースメディア・シンクタンク・
雑誌情報などを抜粋・編集した週刊国際開発情報誌(和要約付)で、
昨年5月からDAKIS(開発援助情報システム)に加わったサービスです。
ここでは、最近2号分の見出しとURLをご紹介します。
○JX 2:4 (07.5.16) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx2-4.pdf
ADB年次総会、改革案合意できず閉幕/世銀の保健医療新戦略/
米USAID新長官/世銀理事会欧州勢の総裁辞任要求/【出版】Business for Poverty Relief;
OECD Report to WB/IMF Development Committee/制度の罠/【焦点】水
○JX 2:5 ( 07.5.23) http://dakis.fasid.or.jp/report/jxpdf/jx2-5.pdf
AfDB年次総会、上海で開催/世銀総裁辞任へ/ボノ団体DATAの最新報告/
英、DFIDの新監査委員会設立/【出版】The Bottom Billion/人間の安全保障/
日本の東アジア経済連携構想/【会議】脆弱国家; 2007年G8サミット
(FASID国際開発研究センター担当:高篠仁奈)
http://www.fasid.or.jp
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【3】 GRIPS開発フォーラム: VDF-Tokyo他
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●VDF-Tokyoでは、今週土曜日(6月2日)の朝9:45分よりGRIPSにて
第3回『ベトナム開発会議』を行います。基調講演のスペシャルゲストとして
Mekong Economics Ltd.のチーフエコノミスト・Dr.Adam McCartyを
お招きしているほか、ベトナム人研究者による研究発表もございます。
会議は終日開催され、入場料無料ですのでご都合のつく方は
事前申し込みうえ是非お越しください。詳細プログラムはこちらをご覧ください。
http://www.grips.ac.jp/vietnam/3rdConference/Index.htm
●GRIPS開発フォーラムでは、来る2007年6月7日(木)午後2時より、
「開発マネジメントと援助−政治的ガバナンス、経済改革、援助効果向上:
フィリピン・ラモス政権の取組みと課題」と題してセミナーを開催します。
こちらのスペシャルゲストは現在フィリピン大学で教鞭をとられている
Dante Bondoc Canlas教授で、過去にフィリピン国家経済開発庁
(NEDA)長官(2001-2002)/同副長官(1992-1998)、ADB理事(2003-2004)を
歴任されています。Dr. Canlas氏にはご自身の経験を踏まえて、
フィリピンの開発行政制度強化の取り組みについてお話していただきます。
ご興味のある方は案内状をご覧のうえ、ご参加ください(要事前申し込み)。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf07/07june07/invite.pdf
●当フォーラムでは現在、アフリカ関係者とのパートナーシップを構築中です。
その活動の一環として、GRIPSに在籍しているアフリカからの留学生
(母国では主に財務省等の官僚)と日本の対アフリカ支援について
意見交換を行いました。その議事録を掲載しましたので、是非ご覧下さい。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf07/15may07/minutes.pdf
(議事録、pdfファイル、61KB)
(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/
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【4】 国連フォーラム: 勉強会報告、私の提言第四回、国連職員NOW!第39回
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●4月13日に国連児童基金(UNICEF)の國井修さんを
講師にお迎えして開催された勉強会「緊急援助における
公衆衛生の役割」の議事録が掲載されました。自然災害から
紛争・難民問題や感染症流行まで、國井さんが実際に
関わられた具体例をもとに、緊急援助における
公衆衛生の役割についてわかりやすくお話しいただきました。
http://unforum.org/lectures/36.html
●「私の提言」第4回では、ハビタット・フォー・ヒューマニティー・
ジャパン事務局長で東京外国語大学客員教授の塚本俊也さんに、
長年 NGOで培ったフィールド経験にもとづき、平和構築に関して
3つの提言をしていただきました。
http://unforum.org/teigen/4.html
●国連職員の方々の生の姿をインタビュー形式でお伝えする
「国連職員NOW!」第39回では、国連児童基金(UNICEF)
パブリック アライアンス資金調達部の山口靖世さんに
お話を伺いました。
http://unforum.org/unstaff/39.html
(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://unforum.org/index.html
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編集後記 どちらが深刻?日本国内の社会問題と途上国の開発問題
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久しぶりに日本に帰国。目に入った東京の風景は、
新しくぴかぴかした大きなビルの建設ラッシュだった。
誰が買うのだろう、誰が泊まるのだろう、という疑問が、
ため息とともに出てきてしまうような豪華な店、レストラン
そしてホテルが立て続けにオープンし続けている
(ちなみに、28日付の読売新聞によると、六本木にある
ホテル・ザ・リッツ・カールトン東京の一泊210万円のスイートは、
今月は連日ほぼ満室であったとのこと。)。
もちろんこれは日本のほんの一部の像であるにもかかわらず、
こういった光景が連日テレビや雑誌によって映し出され、
「何故自分はこうしたものが手に入らないのだろう」と自分自身を
不幸視する人が増えたという(精神科医の香山リカ氏によると
高級女性誌を手に、自分以外の人間は皆雑誌に掲載されているような
「セレブ」な生活をしているのに(注 と信じ込んでいる)、
何故私はそうでないのか、と言って鬱状態に陥って診察に訪れる
患者もあるとのこと)。そして、チャンネルをひとつ変えると、
不平等社会日本、ワーキングプア、凶悪化する少年犯罪・・・
等の様々な問題について報道する番組が目に入ってくる。
格差が拡大し、社会不安が広がっている、という科学的根拠については、
経済学者等による分析にお任せするとしても、(感覚で申し訳ないが)
「自分が幸せでない」と感じている人の数は拡大しているように感じられる。
DCフォーラムの読者の皆さんは、途上国の開発に携わる方々が
中心であると承知する。そういった方々には、日本の現状は、
生きるために最低限必要な水や食料さえも得られずに亡くなっていく
途上国の人々と比べれば、贅沢だと考える方も多い・・・? と想像したが、
そういえば、このような国内の問題を途上国の開発に携わる方々は
どうお考えか、あまり深く議論したことないなあと思った。
私がJICAを自分の職場として選択した理由のひとつに、
JICAが、日本人の国際協力や開発への参加促進も活動のひとつに
掲げている点があった。よくある話だが、大学時代の旅の中で
途上国の現状を目の当たりにし、第一には、何とかこうした
途上国の状況の是正に貢献したいと思ったが、第二には、
我々日本の贅沢な生活について再考せねばと感じ、そして同時にまた、
日本が途上国から学ぶことが大変多いと感じ、同様な体験を
より多くの日本人がすれば少しは国内外の各種問題について考え、
行動する人間も増えるのでは?と考えたからだ。
国内問題、海外の開発問題。どちらがより深刻で、優先的に
解決されなければならない問題かという議論は難しい。
前にお仕えした上司は、「国際機関を志望する学生には、
人助けをしたいことを理由にあげる人が多いが、人助けは
日本国内でも十分できるはず。」とおっしゃっていた。
私の知り合いには、国際協力を10年以上続け、次は
国内の問題に取り組みたいといって職場を去り、
今は第二の職務を果たすため勉学に励んでいるような方もいる。
結局、どちらの問題の解決に携わる職業を選択するかは、
その人の生き方の選択によるのだと思う。私は、引き続き
国際協力や開発に関する仕事に携わっていくが、その中においても、
少しでも日本国内の問題解決に繋がるような、ほんの少しの
協力ができないかという問題意識は忘れないようにしようと思った。
この帰国中に久しぶりにお会いしたお隣の方が、私の幼い頃、
ご自分の家の前を越えて私の家の前も掃除をされていたので、
何故かと聞いたころ、同じことをみんながやれば街が倍きれいになるから、
ということだった。同じ様なことが自分の職業にもいえるのかなあと感じた。
(寺門)
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編集担当:小林 隼人
編集後記:寺門 雅代
発行:ワシントンDC開発フォーラム