ワシントン DC開発フォーラムの皆様、
今回のご連絡(7/12付)は以下の8点です。
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
「グレンイーグルズ・サミット(ODAの中期的な目標)」
「African Development Indicators 2005」
「ウォルフォウィッツ世界銀行総裁が就任後初のアフリカ訪問」
「G8 グレンイーグルズ・サミット関連」
他
【2】 ワシントンDC開発フォーラムBBL
「LICUS (Fragile States)に対する支援アプローチ:
世銀の取り組みと日本にとっての課題」(7/20)
「日本の対ベトナム経済協力における新たな取り組み:
ODAの課題をどれだけ克服したか」(8/3)
【3】 ニューヨーク国連フォーラム
「国連憲章の署名60周年」
【4】 FASID 国際開発研究センター最新情報(嘱託職員募集)
【5】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):国別援助
計画第一次案、共通国別援助戦略コンサルテーション、
ジア首相訪日
【6】 GRIPS開発フォーラム:英国通信、ベトナムインフラ調査
報告書、ODIニュース、PFMネットワーク
【7】 DC 開発フォーラム・ NY 国連フォーラム合同 東京オフ会
【8】 国際機関職員を目指す方の面接スキルアップ・トレーニング
の開催について
[編集後記] マルチ会合の楽しみ
今回の担当は、長谷川浩一さんです。
********************
【1】 開発フォーラム新着情報チェック
Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を募集
しています。情報掲載を希望する場合は、
info@developmentforum.org までご連絡ください。
– 日本関連 –
グレンイーグルズ・サミット(ODAの中期的な目標)が発表されま
した。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/kaigi/gleneagles_cm.html
– マルチ・ドナー関連 –
●世界銀行よりAfrican Development Indicators 2005が発表され
ました。
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/NEWS/0,,contentMDK:20562373~pagePK:64257043~piPK:437376~theSitePK:4607,00.html
●ウォルフォウィッツ世界銀行総裁による就任後初のアフリカ訪問
記録は以下のとおりです。
http://www.worldbank.org/features/2005/africa_0605.htm
●アフリカ開銀総裁選挙が7月21・22日におこなわれます。
ADB 2005 Annual Meetings Ends: Election of New President on 21-22 July in Tunis
http://www.afdb.org/
●米州開発銀行総裁選挙が7月27日におこなわれます。
http://www.iadb.org/aboutus/iv/election_pre.cfm?language=english
– G8 グレンイーグルズ・サミット関連 –
●G8グレンイーグルズ会議 議長総括(全文仮訳)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/gleneagles05/s_14.html
●G8首脳が500百億ドルの援助資金増資に合意しました。
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/NEWS/0,,date:2005-07-08~menuPK:34461~pagePK:34392~piPK:64256810~theSitePK:4607,00.html
●ウォルフォウィッツ世界銀行総裁ステートメント
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/NEWS/0,,contentMDK:20576899~menuPK:34463~pagePK:34370~piPK:34424~theSitePK:4607,00.html
●デ・ラートIMF専務理事ステートメント
http://www.imf.org/external/np/sec/pr/2005/pr05159.htm
●国連アナン事務総長が、G8にアフリカ支援を呼びかけました。
http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=35&Body=G-8&Body1=
●国連開発計画(UNDP)マロック・ブラウン総裁がG8による
アフリカ支援増資を歓迎しました。。
http://www.undp.org/dpa/pressrelease/releases/2005/july/prMMBG8080705.htm
●G8 Africa Action Plan progress reportが発表されました。
http://www.dfid.gov.uk/news/files/africa-action-plan.asp
●G8: “Significant progress” for Africaが発表されました。
http://www.dfid.gov.uk/news/files/2005/g8-outcomes.asp
●G8に先立ち行なわれたアフリカの貧困撲滅を訴える音楽イベント
Live8についてはこちらから。
http://www.live8live.com/
– その他 –
●米国シンクタンクCGD(Center for Global Development)より
G8サミットと開発についての報告”The G8 and Development:
The Road to Gleneagles”がなされました。
http://www.cgdev.org/G8.cfm
●英国シンクタンクODI(Overseas Development Institute)からも
G8サミット関連の報告がなされています。
http://www.odi.org.uk/2005_portal/index.html
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【2】 ワシントンDC開発フォーラムBBLのご案内
【7月20日(水)】
「LICUS (Fragile States)に対する支援アプローチ:
世銀の取り組みと日本にとっての課題」
1.日時: 7月20日(水)午後12時30分より
2.場所: JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
3.テーマ: LICUS (Fragile States)に対する支援アプローチ:
世銀の取り組みと日本にとっての課題
4.キックオフ:稲田十一氏(世界銀行LICUSユニット、アドバイザー)
5.次第: 12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:15頃から 自由討議(14:00終了)
6.出席方法:7月19日(火)正午までに本フォーラム
BBL担当(江尻:yumiejiridev@aol.com)へ
ご氏名・ご所属先をご連絡ください。
7.趣旨:Fragile States (脆弱国家)に対する支援のあり方は、
近年の国際社会全体の大きな検討課題となっている。世銀は、2002
年に世銀のOPCS (Operations Policy and Country Services)の中
にLICUS (Low Income Countries Under Stress) Unitを設立する一
方、2004年にはLICUS トラスト・ファンドをつくって、グラント資
金による具体的なLICUS支援に乗りだしているが、その支援戦略と
支援アプローチは、現在でもまだ模索と形成の途上にあるといえる。
本報告では、こうした世銀を中心とするLICUS支援の動向を概観し
ながら、それを踏まえて、日本にとっての課題について検討するこ
とにしたい。
【8月3日(水)】
「日本の対ベトナム経済協力における新たな取り組み:ODAの課題
をどれだけ克服したか」
1.日時: 8月3日(水)午後12時30分より
2.場所: JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
3.テーマ: 日本の対ベトナム経済協力における新たな
取り組み:ODAの課題をどれだけ克服したか
4.キックオフ:北野充氏(在米国大使館公使)
5.次第: 12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:15頃から 自由討議(14:00終了)
6.出席方法: 会場準備等の関係上、出席をご希望される
方は8月2日(火)正午までに本フォーラム
BBL担当(江尻:yumiejiridev@aol.com)へ
ご氏名・ご所属先をご連絡ください。
7.趣旨:2002年後半以降、日本は、ベトナムにおい
て、新たな国別援助計画の策定、これに基づく新しいタ
イプの政策協議の実施、制度・政策環境などを踏まえて
援助規模を検討するメカニズムの導入、投資環境整備の
ための「日越共同イニシアティブ」、産業競争力強化の
ための日越共同作業、ベトナムの貧困削減戦略である
「包括的貧困削減成長戦略」(CPRGS)に成長促進措置で
ある大規模インフラを加える改訂、世銀の貧困削減支援
クレジットへの協調融資、援助効果向上へのさまざまな
取り組み、英DFIDや世銀などのドナーとの協力・協調な
ど、さまざまな新たな試みを行ってきた。これらの取り
組みを概説するとともに、これらが国民の目線から見て
どのような意味を持つものであるかについて議論する。
今回キックオフスピーチをされる北野氏は、2002年
9月から、2005年5月まで在ベトナム大使館公使と
してご勤務され、日本の対ベトナム経済協力の現地にお
けるとりまとめ役を果たされました。
――――――
上記BBLの開催要領及び出席方法は以下の通りです。
開催要領
時刻: 12:15〜14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:00頃から 自由討議(14:00終了)
出席方法: 会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本
フォーラムBBL担当(江尻)に出席を希望される方は氏名・所
属先をご連絡ください。yumiejiridev@aol.com
場所: JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
【JICA米国事務所ビル管理方針の変更に伴うお願い】
この度のDC区域の警戒レベルの引き上げに伴い、JICA米国
事務所が入っているビルの管理方針が変更になりました。
今後、事務所は、予めビルのフロントに対して来客予定者リスト
を提出し、その上で来客者はフロントの係員にエスコートをして
もらうことが必要となります(エレベーターを動かすためには、
指定のカードキーが必要なため。)
以上を踏まえて、皆様には次についてお願いいたします。
1.事前登録を必ず行ってください。
2.事前登録なしに参加する場合は、11:30までに事務所の中村
次長か村田宛に連絡を入れてください。
(事務所代表電話番号 202-293-2334)
3.上記1もしくは2を行われた方は、フロントに申し出てくだ
さい。当面、12:00〜12:30間は事務所のインターンをフロ
ントに配置しエレベーターまでエスコートします。遅れてこ
られた方の場合は、フロントを通じて事務所にご連絡いただ
くこともあります(フロントの係員がエスコートすることも
ございます)。
4.念のため、身分証明書をお持ちください。
5.上記を行われていない方は、フロントを通じて事務所に
ご連絡ください。フロントにインターンがいる場合には、申
し出てください。
尚、上記の管理方針変更については期限未定とのことです。
皆様にはお手数をお掛けいたしますが、どうぞご協力お願い申し
上げます。
〈BBL担当 江尻由美〉
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【3】ニューヨーク国連フォーラム
最近二週間では以下のテーマについて議論が行われました。
・国連憲章の署名60周年
以下のブログサイトにて内容をご確認ください。
http://nyunforum.blogspot.com/
(中村秀規 ニューヨーク国連フォーラム)
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【4】FASID 国際開発研究センター最新情報(嘱託職員募集)
●FASID嘱託職員募集中
国際開発研究センターで勤務していただく嘱託職員を募集中です。
募集詳細は下記ウェブサイトをご覧下さい。
(応募締切 2005年7月20日(水)必着)
http://www.fasid.or.jp/boshu200506.html
(FASID国際開発研究センター 今井あい)
http://www.fasid.or.jp/
http://dakis.fasid.or.jp/index.html
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【5】バングラデシュ・モデル(現地機能強化):国別援助計画
第一次案、共通国別援助戦略コンサルテーション、ジア首相訪日
●対バングラデシュ国別援助計画の第一次案(6月30日付)につ
いての関係者との意見交換が始まりました。ダッカでは、7月5
日に開発援助勉強会「対バングラデシュ国別援助計画・第一次案
を皆で徹底的に議論する!」が開催され、約40名の出席者が2時
間に亘り議論を行いました。説明資料(一枚紙)は次の通りです。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/050705cap1stdraft.doc
東京では、8月12日に「対バングラデシュ国別援助計画改定に関
する意見交換会」が開催されます(参加申込は8月5日締切)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/whats/050705_01.html
ご意見を歓迎しておりますので、ご関心がある方は当方(紀谷)
までご連絡ください。
kiya@kiya.net
●この国別援助計画は、世銀・ADB・英DFIDとの共通国別援助戦略
の枠組みと整合性を持った形で作業を進めています。貧困削減戦
略文書(PRSP)をベースに、国別援助戦略レベルで主要ドナーが援
助協調を行う試みで、日本にとっては初めての試みではないかと
思います。7月14日〜17日、共通国別援助戦略に関するバングラ
デシュ政府・ドナー・NGO・企業・シンクタンク・メディア等との
コンサルテーションがダッカで行われます。現在、成果マトリッ
クス、共同プレゼンテーション資料などを大車輪で作成中です!
現地紙でも既に報道されています。
http://www.newagebd.com/2005/jul/11/front.html#3
●7月11日〜15日、ジア・バングラデシュ首相が訪日中です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/yojin/arc_05/0507.html#1
ジア首相の訪日に合わせて、バングラデシュに関するエッセイ、
講演などをとりまとめた「日本とバングラデシュの橋渡しのために」
をダッカで作成し、ウェブサイトに掲載しました。是非ご覧ください。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/merumagabook.pdf
(バングラデシュ・モデル運営委員会:紀谷昌彦)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/
*********************
【6】 GRIPS開発フォーラム:英国通信、ベトナムインフラ調査
報告書、ODIニュース、PFMネットワーク
●JICA英国事務所長の山本愛一郎氏より、英国援助事情No.37が
届きました。2001年9月に始まったこのレポートも、今回が最
終回になります。最後の締めくくりテーマは紛争予防。英国
政府の取り組み、そしてNGOによる紛争予防のための活動を紹
介しています。「英国式紛争対処法」
http://www.grips.ac.jp/forum/britain.html
●今般、外務省の委託調査としてUFJ総研から「インフラストラク
チャー整備による貧困削減効果に関する調査(2)」報告書が発
行されました。ベトナムのCPRGS拡大・策定プロセスから得た教
訓、途上国のオーナーシップを生かすための課題を整理してい
ます。和文・英文の2言語で発行されています。
和文: http://www.grips.ac.jp/forum/pdf05/UFJjuly05.pdf
英文: http://www.grips.ac.jp/forum/pdf05/UFJjuly05en.pdf
●去る6月9日に当フォーラムが開催したセミナーにパネリストと
して参加してくださったODIチームによる「ODI Japan Visit
Report 」がODIのウェブに掲載されました。東京訪問を終えて
のコメントも記載されています。また、同ページには、東京訪問
レポート以外にも日本に関連したペーパーをダウンロードするこ
とが可能です。
http://www.odi.org.uk/RAPID/Projects/RAP0011/index.html
(ODIのページ)
●GRIPS開発フォーラムでは、PFM(財政管理)分野における日本の
支援策のあり方をまとめるため調査活動を開始しました。まずは
知見を有する専門家にご協力いただき、勉強会を通じて情報収集
/課題の洗い出しから始めていきます。これに関連し、PFMのペー
ジもウェブに追加しましたので、是非ご覧ください。
http://www.grips.ac.jp/forum/pfm.htm
(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/
*********************
【7】 DC 開発フォーラム・ NY 国連フォーラム合同 東京オフ会
ワシントンDCでは、先月DC開発フォーラム交流会が開催され、
また、開発Happy Hour Clubも立ち上げられ、開発関係者がざ
っくばらんに情報・意見交換をする機会がより活発になってき
ました。また、ニューヨーク国連フォーラムも、昨年10月の発
足後、メーリングリストでの議論、ウェブサイトの拡充など着
実に発展し、今月も勉強会が開催されました。
日本でも、多数の開発・国連関係者が実務や研究に携わってい
ることから、今回初めて、ワシントンDC開発フォーラム・ニュ
ーヨーク国連フォーラム合同の東京でのオフ会を企画させてい
ただきましたので、ご案内申し上げます。
合同オフ会には、東京近郊に在住・一時帰国中の幹事/アドバ
イザーも多数出席する予定です。現在のところ、バングラデシ
ュ・モデルの紀谷さん、GRIPS開発フォーラムの大野泉さん、JICA
の戸田さん、財務省の長谷川さんと玉川さん、紛争と開発ネッ
トワークの里見さん、教育ネットワークの細谷さん、ニューヨ
ーク国連フォーラムの中村さんと國京さんと荒川、ラテンアメ
リカネットワークの大島が出席予定です。また、吉村世銀副総
裁兼駐日特別代表をはじめ、当地の世銀・国連関係機関事務所
の方も参加される予定です。
組織の枠を超えて、開発や国連についてオープンに情報・意見
交換を行う場、また新たな出会いの場として、是非ご活用くだ
さい。
記
【日時】 2005年7月22日(金) 19:00〜21:00
【場所】 伊太利亜居酒屋 Wansa Kansa 新宿
*伊勢丹の向かいにあるセゾンプラザ5Fにあります。新宿
三丁目駅(丸の内線)から徒歩1分、新宿駅から徒歩5分で、
地下通路を通っても行けます。
*お店の電話:03-5379-5580
*ぐるなびのURL: http://r.gnavi.co.jp/g068208/
(地図は上記のページをご参照下さい。)
【参加費】 お一人様 4000円、学生 3000円
*4000円以内に納める予定です。
●本オフ会への出席をご希望される方は、7月19日(火)夕刻
までに大島までメールにてご連絡ください。
osmc6095@yahoo.co.jp
●会場の都合上、もし希望者が多い場合には、それ以前に締め
切らせていただく場合もありますところ、ご理解いただければ
幸いです。
●希望者を対象に、2次会の開催も予定しています。21時〜23
時まで1次会の会場付近で行います。こちらは飛び入り参加も
歓迎しますが、予約の都合上、参加をご希望の方は大島までご
一報いただければ幸いです。
●出席のご連絡をいただいた皆様には、2日前にリマインダー
を兼ねて出席予定者リストをお送り致します。
●キャンセルをされる方は、前日の7月21日(木)正午までに
必ず大島までご連絡下さい。
上記についてご不明な点や当日の運営についてのご提案等ござ
いましたらご遠慮なくお知らせ下さい。
本合同オフ会にご関心のある方はどなたでも参加を歓迎します
ので、皆様お誘い合わせの上お気軽にお越しいただければ幸い
です。
多数のご参加をお待ち申し上げております。
東京オフ会企画担当
ワシントンDC開発フォーラム 大島千枝
ニューヨーク国連フォーラム 荒川麻衣子
*********************
【8】国際機関職員を目指す方の面接スキルアップ・トレーニ
ングの開催について
(平成17年7月1日)
国際機関人事センターでは、現役の国連事務局職員を講師にお
迎えし、国際機関職員を目指す方を対象とした面接スキルアッ
プ・トレーニングを下記の通り開催します。
トレーニングの内容は、主として国連職員採用競争試験におけ
る面接試験対策ですが、それ以外の国際機関が実施する採用面
接の受験を予定されている方もご参加いただけます。
本トレーニングに参加ご希望の方は、下記をご参照の上、7月
18日(月)までに国際機関人事センター宛お申し込みください。
記
1.開催要領
(1)開催日時:平成17年8月9日(火) 14:00〜17:00
(当日のスケジュール:予定)
14:00~15:00 Exam system; core UN values;
15:00~15:45 Reading: competency based interviewing material
(English)
15:45~16:00 break
16:00~17:00 live interviewing – 3 groups
(2)会場:外務省内会議室
(3)講師:国連事務局広報局 ガインズ・木村・紀子氏(使
用言語:英語)
(4)対象者:日本国籍を有し、下記の〜のいずれかに当ては
まる方(予定人数:20名程度)
国連職員採用競争試験を受験予定の方
ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)等、各
国際機関が実施する若手職員採用プログラムを受験予定の方
国際機関の空席ポストに応募中、もしくは応募予定の方
(5)参加費:無料
2.申込方法
参加ご希望の方は別紙の申込用紙にご記入の上、下記申込先に7月
18日(月)までにお申し込みください。
※申込用紙は、当センターWebサイト(http://www.mofa-irc.go.jp)
からダウンロードすることにより入手できます。)
<申込先>
・E-mailで申込む場合:申込用紙ファイルを、jinji-center@mofa-irc.go.jp
までお送り下さい。なおその際、電子メールの標題に、「面接スキ
ルアップ・トレーニング応募」とご記入ください。
・FAXで申込む場合:申込用紙を03?5501?8237宛FAX送信
して下さい。
3.その他
トレーニングの実施関係上、参加人数を制限させていただきます。
予定人数(20名程度)を超える応募がある場合は、上記1.
(4)についてご記入いただいた内容を基に当方にて選考させて
いただきます。参加の可否については、申込用紙に記載いただい
たE-mailアドレス宛に通知します。
なお、当日ご参加いただく方には、別途詳細について連絡します。
4.問い合わせ先
外務省国際社会協力部国際機関人事センター
TEL:03?3580?3311(内線2841)
FAX:03?5501?8237
E-mail:jinji-center@mofa-irc.go.jp
URL: http://www.mofa-irc.go.jp
*********************
[編集後記] マルチ会合の楽しみ
この一年間、様々なマルチの会議に参加した。
(1)地球環境ファシリティ(GEF)の会合は、(私が勤務した
ことがある)世銀的の雰囲気と、国連的な雰囲気が渾然一体と
なっていた。その雰囲気なるものをあえて単純化すると、前者
では、各国財務省官僚出身者が中心であるがゆえに問題関心が
統一的であり、ドナー国・経済大国の発言力が大きく、長々と
深夜まで議論したりしない、後者は、各国様々な官庁の官僚出
身者が参加しているがゆえに問題関心はばらばらであり、途上
国も大きな発言力を持ち、長々と深夜まで議論することをいと
わない、などなどである。
(2)このGEFのある重要な議題について、日本はEUチームと同
盟を組んだ結果、EUグループ国間の議論・調整の様子を垣間見
る機会があった。いつでもどこでも、どういう形でも、集まり
議論するだけの共通の基盤がある、各国の立場の相違を尊重し
つつ、しかしEUグループとしての合意には従うという信頼関係
がある、場合によっては、自国の主張を犠牲にしてでも、世界
の利益のためにEUとして何をすべきかを考えるという、ノブリ
スオブリージェの考え方もある、等啓発されることは多かった。
従って、私自身は、EU憲法の批准却下による混乱や減速はある
にせよ、EUの将来については、余り悲観していない。アジア各
国が各国間でこういう共通の基盤や信頼関係を構築するには、
まだ相当時間がかかると感じた。
(3)別途参加していたOECDの会議もまた印象的だった。「妥
協」という言葉が当然のようにまかり通っていて、提案がなさ
れると、すぐ妥協が始まる。取り決めについての合意の終盤に
近づくと、会議場外での2カ国間の接触が極めて頻繁になり、
その場外での交渉の結果が、提案ペーパーとなって、会議場に
(文字通り)「宙を舞う」ほどたくさん飛び出してきた。これは、
筋論や数字が内
容を支配する財務省関係の会議では余り見られない現象だと感
じた。むしろ外交の舞台とはこういうものなのかもしれない。
或いは、OECDがヨーロッパ的である(EUが25カ国に拡大したこ
とにより、OECDは、ヨーロッパにほとんど独占される結果とな
っている。)ということなのかもしれないが、よく分からない。
(4)アジアにおける会議(「ASEAN+3」関係など)では、アジ
ア的な会議の雰囲気を味わった。「体面」と「沈黙は金」を重
んじる地域柄、なかなか各国の本音が出てこない。世銀で、「会
議に出て発言しないのはフリーライダーであり、犯罪である。」
と教育された身としては、アジアの某国の課長が、議長から指名
されたにも関わらず、「僕は何も発言することはありません。」
と発言したときには、いすから転げ落ちるほど、びっくりした。
他の某国課長は、私の発言に対してコメントした後、すぐに私の
ところによってきて、「厳しい言い方をしてごめん。気にしない
でね」と言った。私の発言に対する批判とさえ気づかないような
丁寧な発言だったので、ありがたいことではあったが、ちょっと
面食らった。アジアがより一体性を持つためには、もう少し直裁
な物言いができるような信頼の醸成が必要だが、やはり相当の時
間がかかりそうだ。
(5)アジアの会議は、主催者のサービス精神にあふれているし、
ロジ(ロジスティックス:交通手段や会場の設営など)もしっか
りしているが、場合によっては、それが過剰になっていると感じ
られる場合もある。短い会議なのに、何回も踊りと音楽つきのソ
ーシャルな食事会があったり、過剰な交通規制が行われていたり
(欧米の人たちは、こういうのを目撃すると、かえって白けてし
まうのではないか)。日本も他山の石とすべきである。
以上のように、色々な異文化を経験しながら仕事ができるという
のも、こうした仕事の醍醐味のひとつかもしれない。(長谷川)
***DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」***
ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムBBL関連情報
(案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加
え、グローバルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情
報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途
に送付しています(メルマガと同じです)。バックナンバー
はこちらです。http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/
本情報サービスの配信をご希望の方は、連絡担当(
info@developmentforum.org )まで電子メールアドレスをご
連絡いただくか、上記ウェブサイトの「このグループに参
加」をクリックしてご登録ください。
本情報サービスへの記事掲載をご希望の方は、上記連絡担当
まで相談いただければ幸いです。
また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の
他、より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する
意見交換や情報交換を行うために、「ワシントンDC開発フォ
ーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。
相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保する
ため、本メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす
るとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引用が
されないようご配慮いただきます。本メーリングリストへの
参加をご希望の方は、次のウェブサイトに掲載している
「devforum参加者の共通理解」に目を通していただいた上
で、上記連絡担当まで氏名・所属・電子メールアドレス・問
題関心をご連絡ください。
http://www.developmentforum.org/mail/
dev-infoやdevforumをはじめ、DC開発フォーラムの活動につ
いてご意見・ご示唆等ありましたら、お気軽に上記連絡担当
までお寄せいただければ幸いです。
――――――――――――――――
編集担当:野口 泰
編集担当補佐:江尻 由美
編集後記:長谷川 浩一
発行:ワシントンDC開発フォーラム