ワシントン DC開発フォーラムの皆様、
今回のご連絡(5/3付)は以下の8点です。
【1】 開発フォーラム新着情報チェック:
「アジア・アフリカ首脳会議」
「米国ミレニアム挑戦公社の評価」
「UNDP総裁指名- Kemal Dervis氏」
「教育のためのグローバルキャンペーン」
「Connecting the Poor to Economic Growth」
【2】 ウェブサイト更新情報−「アフリカ・アジア貿易投
資の動向分析と今後の意味合い」
【3】 地球に乾杯!NGO:ニーズ調査/津波被災地復興支援
【4】 パリ通信:閣僚理会合と「OECDフォーラム」
【5】 ニューヨーク国連フォーラム・アップデート:
北岡大使講演「国連改革および日本の役割について」他
【6】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
国別援助計画、共通国別援助戦略、セクター援助方針、懸賞
【7】 GRIPS開発フォーラム:「ブレア首相とアフリカ」
【8】「スリランカ春のレクチャーシリーズ!〜和平と発展に向けて〜」
[編集後記] 「ワシントンDCの開発関係機関を訪問して」
今回の担当は、NY国連フォーラムの中村秀規さんです。
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を募集して
います。情報掲載を希望する場合は、
info@developmentforum.org までご連絡ください。
−日本関連−
●アジア・アフリカ首脳会議が開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia/asia_africa.html
小泉総理は首脳会議スピーチで、「ミレニアム開発目標
(MDGs)に寄与するためODAの対GNI比0.7%目標の達成に向け
引き続き努力する観点から、我が国にふさわしい十分なODAの
水準を確保していきます」と表明しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/17/ekoi_0422.html
開発・平和構築・文化を含む総理のイニシアティブの詳細も
発表されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/17/ekoi_0422a.html
「TICADエクスチェンジ・ネットワーク」についてはこちらを
ご覧下さい。
http://www.ticadexchange.org
●外務省からパンフレット「ミレニアム開発目標:2015年に
向けた日本のイニシアティブ」が発表されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kouhou/pamphlet/mdgs.html
−バイ・ドナー関連−
●米国会計院からミレニアム挑戦公社の評価書Millennium
Challenge Corporation: Progress Made on Kay Challenges
in First Year of Operations.が発表されました。
http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-05-625T
●USAID: The Next Four Yearsと題した米国開発庁長官の演
説が発表されました。
http://www.cfr.org/pub8029/andrew_natsios/usaid_the_next_four_years.php
−マルチ・ドナー関連−
●「OECDフォーラム」がパリで開催されました。
http://www.oecd.org/site/0,2865,en_21571361_34225293_1_1_1_1_1,00.html
●国際開発銀行における汚職防止策の検討を目的とした公聴
会が米国上院で開催されました。
http://foreign.senate.gov/hearings/2005/hrg050421a.html
−国連関連−
●国連開発計画の総裁に元トルコ蔵相の Kemal Dervis氏が指
名されました。
http://www.undp.org/dpa/pressrelease/releases/2005/april/pr26apr05.html
●人道支援における民間ビジネスの役割を解説したサイトが
開設されました。
http://70.19.115.230/ochaonline/ochabusinessguid/Welcome/tabid/294/Default.aspx
●4月24日は世界マラリアの日でした。
http://rbm.who.int/amd2005/index.html
●「教育のためのグローバルキャンペーン」をはじめとした
アドボカシーグループによる世界行動週間が世界各地で開催
されました。
http://www.oxfam.jp/home/new%20top/campaign/edu_2005.htm
http://www.campaignforeducation.org/action/action_2005.html
http://april2005.org/media/
オックスファムの報告書Missing the Mark:A School
Report on rich countries’ contribution to Universal
Primary Education by 2015が発表されました。
http://www.oxfam.org.uk/what_we_do/issues/education/gce_missing.htm
−ワーキング・ペーパー、セミナー報告書−
●米国シンクタンクCGDからポリシー・ブリーフConnecting
the Poor to Economic Growth: Eight Key Questionsが発表
されました。
http://www.cgdev.org/Publications/index.cfm?PubID=214
●同じくCDGからポリシー・ブリーフAdjusting to the MFA
Phase-Out: Policy Prioritiesが発表されました。
http://www.cgdev.org/Publications/index.cfm?PubID=215
●同じくCDGからワーキング・ペーパーAddressing the
Challenge of HIV/AIDS: Macroeconomic, Fiscal and
Institutional Issuesが発表されました。
http://www.cgdev.org/Publications/index.cfm?PubID=215
●米国NGOネットワークInterActionのワーキング・ペーパー
Foreign Assistance in Focus: Strengthening the
Connection Between Trade and Development by
Reorienting Trade Capacity Buildingがダウンロード可能です。
http://www.interaction.org/files.cgi/3834_Trade.pdf
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【2】 ウェブサイト更新情報
3月29日BBL
「アフリカ・アジア貿易投資の動向分析と今後の意味合い」
記録(レター)
http://www.developmentforum.org/records/050329trade.doc
記録(A4)
http://www.developmentforum.org/records/050329trade_A4.doc
(ウェブ担当:灘本智子)
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【3】 地球に乾杯!NGO:ニーズ調査/津波被災地復興支援
新着コラムは下記のとおりです。
●5月2日/ニーズ調査の先走り (位田 和美)
→セネガルに村落開発普及員として赴任。中学生によるエイズ紙芝居の上映や紙芝
居にまつわるエイズ講座の開催など、エイズ対策の実施を試みるが、途中で頓挫し
てしまった。ニーズの把握・仮説検証までは良かったが、その後、企画に対象者が
ついて来ているかを知るためのコミュニケーションが図れなかったために、「ニー
ズ調査の先走り」となってしまった。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/050502ki.html
●4月25日/津波被災地復興支援の現場から(2) (里見 陽子)
→スリランカ津波被災地の教育復興支援に従事しているが、被災地の状況は非常に
流動的で日ごとに変化していくため、柔軟な対応が必要である。また、多数のド
ナーやNGOが活動している中、無駄や取りこぼしのないよう支援していくこと
は、大きなチャレンジである。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/050425ys.html
(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
http://e-NGO.net
http://e-ngo.cocolog-nifty.com/blog/
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【4】 パリ通信: 閣僚理会合と「OECDフォーラム」
5月3,4日にOECD本部にて閣僚理会合が開催されます。
http://www.oecd.org/site/0,2865,en_21571361_34628784_1_1_1_1_1,00.html
本年は、9月の国連ミレニアムサミットが開かれるため、OECD
としての開発、特にMDGs達成への貢献についてメッセージを
国際社会に発することを意図として、3日のディナーにて開発
に関するOECDのステートメントを採択する予定です(閣僚理
には我が国からは外務大臣、経産大臣等が参加予定)。
開発に対するOECD(=世界のお金持ちクラブ)の役割?と思
われる方々も多いと思いますが、「開発はODAだけでは成し遂
げ得ない」というメッセージの下、(1)貿易、投資、環
境・・・・様々な分野におけるOECDの各委員会の知見を途上
国の発展に必要な能力開発に生かす、(2)これらの分野に
おける先進国の政策がすくなくとも途上国の発展にマイナス
にならないよう、あわよくばプラスに働くよう、開発分野と
その他分野の「政策一貫性」を確保すべくOECD全体として取
り組む・・・といった視点から開発に貢献することを目指し
ています。
また、5月2,3日には「OECDフォーラム」を平行して開催し、
ここでも各方面(ビジネス界、政界、アカデミア、NGO(今回
はOXFAM代表等)、各種ドナー(イスラム開発銀行)等)から
ハイレベルのスピーカーを招き、開発に関する議論もとり行
います。
http://www.oecd.org/site/0,2865,en_21571361_34225293_1_1_1_1_1,00.html
(パリ通信担当 寺門雅代)
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【5】 ニューヨーク国連フォーラム・アップデート
最近二週間では以下のテーマについて議論/紹介が行われました:
●北岡大使講演「国連改革および日本の役割について」
●政策評価
●国レベルの国連調整問題(勉強会議事録)
本フォーラムのブログサイト
http://nyunforum.blogspot.com/
にて内容をご覧下さい。
(NY国連フォーラム・中村秀規)
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【6】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
国別援助計画、共通国別援助戦略、セクター援助方針、懸賞
●国別援助計画については、3月17〜21日に行われた現地協議を踏まえ、5月
9日に東京と現地を結んだテレビ会議が開催される予定です。9月を目途に最
終版を作成することを目指しています。関連資料をウェブサイトに掲載しまし
た。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/kunibetsu.htm
●世銀・ADB・DFID・日本の4主要ドナーは、PRSPが数ヶ月内にセットされる
との時機をとらえて、共通国別援助戦略作業(Joint CAS Exercise)を始めまし
た。国別援助戦略・計画策定を機に、戦略レベルを含む相互連携を図るもので
す。これまでカンボジアで世銀・ADB・DFID・UNDPが同様の作業を行っていま
すが、日本にとっては初めての試みです。進展については追ってご報告しま
す。
●国別援助計画作成作業と並行して、セクター・ローリングプランの新規作成
作業及び2年振りのセクター援助方針の改定作業を行っており、5月中にセッ
トすることを目指しています。過去に作成したセクター関連資料は、次のウェ
ブサイトに掲載しています。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/sectorprogramme.htm
●バングラデシュの現地ドナー調整グループ・ウェブサイトのトップページ
に、世銀からスピンオフした世界開発ネットワーク(GDN)の”Japanese Award
for Most Innovative Development Project”が掲載されました。世界中の開発
プロジェクトが対象で、8月22日が締め切りです。世界各地の皆様も、日本が
資金拠出したこの懸賞について広報されませんか?
http://www.lcgbangladesh.org/
http://www.gdnet.org/activities/gdn_competitions/global_development_awards/most_innovative_project/
(バングラデシュ・モデル運営委員会:紀谷昌彦)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/
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【7】 GRIPS開発フォーラム:「ブレア首相とアフリカ」
英国通信No.35が届きました。「ブレア首相とアフリカ」とい
うタイトルのもと、アフリカ支援に燃えるブレア首相の意気
込みを紹介しています。
http://www.grips.ac.jp/forum/britain.html
(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/
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【8】 「スリランカ春のレクチャーシリーズ!〜和平と発展に向けて〜」
広く一般の方々にもっとスリランカのことを知ってもらおう
と、私たち中央大学総合政策学部国際インターンシッププロ
グラム履修生がスリランカからゲストをお迎えし、3回にわた
り、今後のスリランカの和平と発展についての講演会を開催
します!
ゲストとして、第一回目にコミュニティー・村落開発におい
ての意思決定や資源の使い道を住民の手に任せるCommunity
Driven Developmentを実践する、世界銀行スリランカ事務所
上級農業経済官Terrence Abeyesekera氏、第二回目に1958年
のワークキャンプをきっかけとし、スリランカ全土に村主導
の発展活動を広めた、スリランカ最大と言われるNGOサルボダ
ヤの会長A. T. Ariyaratne氏と現専務理事Vinya Ariyaratne
氏、そして最終回には、主に民族紛争で被害を被った北東部
の開発に関するニュースをインターネット上で発信するタミ
ルネットの編集長Sivaram Dharmeratnam氏をお迎えし、それ
ぞれの専門的な視点から、スリランカの和平や発展について
語っていただきます。
2002年のスリランカ政府とLTTEの停戦合意成立、2003年開催
のスリランカ復興開発に関する東京会議、そして最近のスマ
トラ沖地震津波災害等、折に触れて日本のメディアでとりあ
げられる、スリランカについて知る絶好の機会です。スリラ
ンカの和平と発展について学び、そのプロセスにいかにして
関わっていけるかについて一緒に考えてみませんか?皆様の
参加を心よりお待ちしております。
■日時・場所・講演者:
・4月28日(木)18:30〜20:00(会場18:00)
総合政策学部棟11430室
Terrence Abeyesekera氏
(世界銀行スリランカ事務所上級農業経済官)
「Community Driven Development: What Works?」(仮)
・5月13日(金)16:35〜18:05(会場16:00)
総合政策学部棟11430室
A. T. Ariyaratne氏
(スリランカNGO・サルボダヤ会長)
Vinya Ariyaratne氏
(サルボダヤ専務理事)
「Learning to Change」(仮)
・5月24日(火)18:30〜20:00(会場18:00)
総合政策学部棟11400室
Sivaram Dharmeratnam氏
(タミルネット編集長)
「Japan and the Concept of Martial Revival in Tamil Nationalism」
*使用言語は英語ですが、日本語の簡易通訳がつきます。
■場所:
中央大学総合政策学部(多摩キャンパス11号館)
東京都八王子市東中野742-1
多摩モノレール「中央大学・明星大学駅」
(学部棟まで徒歩5分)
多摩キャンパスへのアクセス
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_guid.html
*車椅子でおいでの方やサポートを必要とする方はiip@fps.chuo-u.ac.jpまで
ご連絡ください。
■参加費:
無料
■参加申し込み方法:
以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
http://www.fps.chuo-u.ac.jp/~iip/05srilecform/05srilecseriesform.html
*1日のみ、または2日のみの参加も可能です。
■実施:
中央大学総合政策学部
Action Learning Programs/国際インターンシッププログラム
■お問い合わせ:
iip@fps.chuo-u.ac.jp(和栗)まで
*********************
[編集後記] 「ワシントンDCの開発関係機関を訪問して」
私はNYにある大学院で国際開発について学んでいます。先
日、専攻のディレクターおよび学生の企画で行われた、ワシ
ントンDC周辺の開発関係機関の訪問に参加しました。訪れた
のは世界銀行、欧州連合代表部、ブルッキングズ研究所、
Center for Global Development、およびDevelopment
Alternatives, Inc. (DAI)でした。
ブルッキングズ研究所では他にUrban InstituteおよびCare
Advocacyで働いていらっしゃる方も同席されました。国際機
関、地域機関、シンクタンク、NGO、そして民間企業と、異な
る立場から開発に関わっているさまざまの方のお話を聞い
て、開発へのかかわり方の広がりを感じるとともに、DCなら
ではの「アメリカの議会/開発政策に影響を与える、またはそ
れによって影響を受ける」という共通項も強く感じました。
これはNYの国連を中心とした開発を巡る人、資金、そして思
潮の動きとは随分異なるものと思います。実際に、グローバ
ル・ガバナンスについて調査していた、私がいる大学院の学
生グループが、インタビューを受けた人々のこの言葉および
調査の意義へのリアクションがNYとDCとではまるで違うと発
表していましたが、そうした違いもあると思います。
私にとっていちばん面白かったのはCenter for Global
Developmentの訪問でした。何人かの研究員の方からMarket
for VaccinesやCommitment to Development Indexを含む幾つ
かのトピックについてお話を伺い、彼等の、政策変化を引き
起こそうとする情熱と、最先端の研究を支える優秀さとを垣
間見て大きな刺激を受けました。
優秀な著作や研究に触れれば、それ自体から大きなインスピ
レーションを得ますが、一方で直接に場を共有して話を聞く
機会があると、仕事の中身以上に、その人の情熱に影響され
ることが多いと、ここNYにいて聴く機会のある、ジェフリ
ー・サックス教授、セバスチャン・マラビー氏や、柄谷行
人、Hamid Dabashi教授、およびガヤトリ・スピヴァク教授な
ど、著名な方々の話も含めて痛感します。
極めて共感できることが「書かれて」いても直接「聴いた」
ときになぜか共感できないこともあれば、本で読んだとき以
上に話を聴いて感動するということもあるからです。著作や
研究を熟読玩味するにはトレーニングを要すると思います
が、その人が何に駆動されて生きているかは、そうしたトレ
ーニングに拠らずにひとは直観すると感じます。実質的な仕
事を支える能力と、それを駆動する情熱とが一致し、かつそ
れらを共有できるとき、そうした仲間との仕事ほど幸せなも
のもないだろうと思います。(中村)
***DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」***
ワシントンDC開発フォーラムのBBL関連情報(案内・レ
ジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバ
ルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情報を、「ワシ
ントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)」と
して、電子メールにて2週間に1回を目途に送付しています。
本情報サービスに記事掲載をご希望の方は、ニュース・トピ
ック・人材募集などを簡潔にまとめ
info@developmentforum.org まで連絡いただければ幸いで
す。また、本サービスにご意見やご示唆等ありましたら、お
気軽に御連絡下さい。dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/
また、「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト
(devforum)」では、毎回のBBLについての意見交換の他、
以前取り上げたテーマを含め、より広くグローバルな開発戦
略と日本の関わりに関する意見交換や情報交換を行っており
ます。相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確
保するため、メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らか
にするとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引
用がされないようご配慮いただきます。本メーリングリスト
への加入をご希望の方は、info@developmentforum.org まで
御連絡下さい。
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編集担当:野口 泰
編集担当補佐:早川 元貴
編集後記:中村 秀規
発行:ワシントンDC開発フォーラム