1/25付

ワシントン DC開発フォーラムの皆様、

今回のご連絡(1/25付)は以下の11点です。

【1】 開発フォーラム新着情報チェック:

「『ミレニアム・プロジェクト』報告書−町村外務大臣の談話」
「OECD/DAC年次報告書Development Co-operation Report」
     「国連ミレニアム・プロジェクト報告書」
     「ODIセミナー“Human Rights and Poverty
      Reduction:Realities, controversies and strategies”」

【2】 DC開発フォーラムウェブ更新情報
    「国際開発協力サポートセンター」
    「開発プロジェクト・マネジメント」

【3】 ワシントンDC開発フォーラムBBLのご案内

    アジアにおける社会的環境管理能力の形成と環境協力(2/2)

    スコットランドG8サミットへむけた英国の開発援助政策(2/16)
     
【4】 地球に乾杯!NGO:スリランカの教育制度

【5】 Good Education for All 新着情報:
    女子教育に関するオンラインディスカッション、他 
【6】 ニューヨーク国連フォーラム:
    インド洋地震・津波、人間の安全保障基金 他

【7】 パリ通信:
    「脆弱な国家(fragile states)における援助効果
     向上に関するシニアレベルフォーラム(DAC、EC、
     UNDP、世銀共催)」

【8】 アフリカ・ネットワーク:
     スーダン、英国アフリカ委員会 他

【9】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
     セクター別検討会/PRSP政府案/フィラリア対策

【10】GRIPS開発フォーラム:
     英国通信、グッドドナーシップ&援助モダリ
ティ、
     我が国のODAと国際的な援助潮流

【11】 FASID国際開発研究センター最新情報
     (アフリカ関連文献と国際援助動向、インフラ改革)

【12】 開発質問箱一時中断のお知らせ

【13】 第2回国際教育協力日本フォーラム
     (Japan Education Forum II)開催のお知らせ

[編集後記]「国際社会における「日本人」の貢献とは」 

今回の担当は、パリ通信の寺門 雅代さんです。

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック

Dev−Info 新着情報チェックでは掲載情報を募集しています。
情報掲載を希望する場合は、info@developmentforum.orgまでご連絡ください。

−日本関連−

●「ミレニアム・プロジェクト」報告書についての町村外務
大臣の談話が発表されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/17/dmc_0118.html

●JBICから「新海外経済協力業務実施方針(案)」に対するご
意見の募集が開始されました。
http://www.jbic.go.jp/autocontents/japanese/news/2005/000004/index.htm

●第13回 NGO-JBIC定期協議会が2月14日に開催されます。
http://www.jbic.go.jp/japanese/ngo_jbic/oshirase_jbic/kaisai_13.html

●昨年12月に行われたバングラデシュへの日英共同訪問に関
するプレス・リリース及び概要・評価がウェブ公開されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/chowaka/bangla_pr.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/chowaka/bangla_gh.html

●昨年11月に行われた NGO−JICA連携事業検討会の議事録が
発表されました。
http://www.jica.go.jp/partner/ngo/kentoukai/51/index.html

−バイ・ドナー関連−

●ケニアでブラウン蔵相が発表した総合的なHIV/AID
S対策のスピーチがウェブ公開されています。
http://www.hm-treasury.gov.uk/newsroom_and_speeches/speeches/chancellorexchequer/speecy_chx_130105.cfm

●同じくブラウン蔵相がケープタウンでのアフリカ委員会イ
ベントでのスピーチがウエブ公開されています。
http://www.hm-treasury.gov.uk/newsroom_and_speeches/press/2005/press_07_05.cfm

●DFIDの災害と開発についてのブリーフィングペーパー
が公開されました。
http://www.dfid.gov.uk/pubs/files/disaster-risk-reduction.pdf

●米国次期国務省長官の公聴会が上院外交委員会で行われま
した。
http://www.state.gov/r/pa/ei/wh/rem/40991.htm

−開発銀行関連−

●アフリカ開銀主催の中小企業に関する会議がチュニスで開
催されました。
http://www.afdb.org/en/what_s_new/focus/donor_agencies_discuss_support_for_africa_s_small_and_medium_size_enterprises

●OECD/DACから年次報告書Development Co-operation Report
が発表されます。
http://www.oecd.org/document/22/0,2340,en_2649_201185_34285782_1_1_1_1,00.html

−国連関連−

●国連防災世界会議が18日から22日まで神戸で開催され
ました。
http://www.bousai.go.jp/wcdr/
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kikan/wcdr.html
http://www.unisdr.org/wcdr/

●国連ミレニアム・プロジェクトから最終報告書
“Investing in Development: A Practical Plan to
Achieve the Millennium Development Goals”が1月17日
に発表されました。
http://www.unmillenniumproject.org/html/pressroom.shtm

−ワーキング・ペーパー、セミナー報告書−

●英国ODI 主催のセミナー“Human Rights and Poverty
Reduction:Realities, controversies and strategies”が
開催されています。
http://www.odi.org.uk/speeches/rights2005/index.html

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【2】 DC開発フォーラムウェブ更新情報―
    「国際開発協力サポートセンター」
    「開発プロジェクト・マネジメント」

以下のとおり、フォーラムのウェブを更新しましたのでお知
らせします。

1.2005年1月18日BBL「国際開発協力サポートセンタ
ー」プロジェクト(SCP)による 大学支援活動の現状と今
後」

資料
http://www.developmentforum.org/records/material/050118scp.ppt

2.2004年12月7日ブラウンバッグランチ「開発プロジェ
クト・マネジメント、国際協調、そして日本人の人材育成
− 中米シャーガス病対策の事例から−」

記録(レター)http://www.developmentforum.org/records/041207.doc
記録(A4)http://www.developmentforum.org/records/041207-A4.doc
資料 http://www.developmentforum.org/records/material/041207nakagawa.ppt

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【3】 ワシントンDC開発フォーラムBBLのご案内

【2月2日(水)】

アジアにおける社会的環境管理能力の形成と環境協力

キックオフ:松岡俊二(広島大学大学院国際協力研究科教授、
         21世紀COEプログラム「社会的環境管理能力の形成と
         国際協力拠点」拠点リーダー)

趣旨:
現在、開発援助の分野では途上国への単純な技術移転へ
の反省にたち、能力形成(capacity development)の必要性
が議論されています。持続可能な開発のためには途上国社会
の環境管理能力の向上が不可欠であるとの視点から、環境問
題に対処することのできる社会的能力とは何かを考えること
が求められています。

今回のBBLでは松岡教授を発表者にお迎えし、社会全体の環境
管理能力を社会的アクター(政府・企業・市民)の能力とそ
の関係性としてとらえ、それが社会経済的な背景の中で形
成・発展するメカニズムを議論していくとともに、この考え
方を環境協力政策にどのように活かすことができるかを考察
していきたいと思います。

【2月16日(水)】

スコットランドG8サミットへむけた英国の開発援助政策
        - その動向とダイナミズム –

キックオフ:山本愛一郎氏(JICA英国事務所長)

趣旨:1997年5月に発足した現労働党政権もとで、英国
のODAは飛躍的に増大した。2003年度は、約39億ポ
ンド(7800億円)で1997年度の2倍になった。20
07年度には、53億ポンド(1兆600億円)まで達する
予定だ。援助実施体制についても大幅に強化された。

また、今年は英国がG8サミットの議長とEUの議長をかね
ることからアフリカ開発や援助資金の倍増に向けて世界に大
きな影響力を発揮しようとしている。援助手法の面でも、P
RSP、DBS、IFFなど新しいコンセプトを次々と打ち
出し、それを実施に移している。このような英国の開発援助
に対するダイナミズムはどこからくるのであろうか。自称英
国援助ウオッチャーの山本JICA英国事務所長がその歴
史、政治背景、文化などを交えて解説を試みる。

――――――

上記BBLの開催要領及び出席方法は以下の通りです。

開催要領

時刻: 12:15〜14:00
 (次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
     12:30頃から キックオフ
     13:00頃から 自由討議(14:00終了)

出席方法: 会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本
フォーラムBBL担当(江尻)に出席を希望される方は氏名・所
属先をご連絡ください。yumiejiridev@aol.com

場所: JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200

【JICA米国事務所ビル管理方針の変更に伴うお願い】

この度のDC区域の警戒レベルの引き上げに伴い、JICA米国
事務所が入っているビルの管理方針が変更になりました。

今後、事務所は、予めビルのフロントに対して来客予定者リスト
を提出し、その上で来客者はフロントの係員にエスコートをして
もらうことが必要となります(エレベーターを動かすためには、
指定のカードキーが必要なため。)

以上を踏まえて、皆様には次についてお願いいたします。

1.事前登録を必ず行ってください。
2.事前登録なしに参加する場合は、11:30までに事務所の中村
次長か村田宛に連絡を入れてください。
(事務所代表電話番号 202-293-2334)
3.上記1もしくは2を行われた方は、フロントに申し出てくだ
さい。当面、12:00〜12:30間は事務所のインターンをフロ
ントに配置しエレベーターまでエスコートします。遅れてこ
られた方の場合は、フロントを通じて事務所にご連絡いただ
くこともあります(フロントの係員がエスコートすることも
ございます)。
4.念のため、身分証明書をお持ちください。
5.上記を行われていない方は、フロントを通じて事務所に
ご連絡ください。フロントにインターンがいる場合には、申
し出てください。

尚、上記の管理方針変更については期限未定とのことです。
皆様にはお手数をお掛けいたしますが、どうぞご協力お願い申し
上げます。

〈BBL担当 江尻由美〉

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【4】 地球に乾杯!NGO: スリランカの教育制度

新たに以下のコラムを掲載しています。

●1月24日/理数科教育パイロットプロジェクトの開始
       (里見 陽子)
→留学先のワシントンDCから、JICA初中等理数科分野教育マ
スタープラン開発調査」に従事するため、スリランカに赴
任。スリランカの教育制度では、教育活動内容はもちろん、
指導法から教員研修、学校施設や備品に至るまで教育省の指
示に従うのが普通で、先生たちが自ら計画を立てて教育の向
上のために物事を進めるのは初めての試みであった。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/050124ys.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
 http://e-NGO.net
 http://e-ngo.cocolog-nifty.com/blog/

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【5】Good Education for All 新着情報:
   女子教育に関するオンラインディスカッション、他 

■GEFAウェブ更新内容

□Education Bibliography

<EFA関連>
北村友人氏. 2004. 「基礎教育への国際的な資金援助の試み
―EFA ファスト・トラック・イニシアティブ導入の背景と課
題―」国際協力研究 2004年4月
Vol.20No.1 (通巻39号)研究ノート(PDF/88KB)

<日本の教育支援>
調査研究「日本の教育経験 途上国の教育開発を考える」
2003。独立行政法人国際協力機構 国際協力総合研修所 調
査研究グループ。

■教育関連ニュース
ユネスコ:女子と女性の教育についてのオンラインディスカ
ッション(1月4日)
ユネスコとユニセフが共同スポンサーとなり、女子と女性の
教育とトレーニングについてのディスカッションを実施しま
す。このオンラインディスカッションは4週間の予定で1月10
日より始まっています。トピックでは初等教育、高等教育、
インフォーマル教育など、女性の教育に関する全ての視点が
含まれます。また、このディスカッションは2005年の3月に行
われる予定である、第49回Status of Women委員会での論議に
反映されます。
http://portal.unesco.org/education/en/ev.php-URL_ID=37505&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html
 (オンラインディスカッション)

GEFAフォーカルポイント 利根川佳子.・武田友希・細谷祐子

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【6】 ニューヨーク国連フォーラム:
    インド洋地震・津波、人間の安全保障基金 他

<最近の議題>
●スリランカ津波災害支援について(コロンボからの現状報告)
●国連世界防災会議
1月18日〜22日に兵庫県神戸市で行われた国連世界防災会議に
ついての報告です。
●人間の安全保障基金
1月10日、「人間の安全保障基金」の運営方針が一新され、
審査手続などが大幅に簡素化されました。

以下のウェブサイトから各議題をご覧いただけます。
http://nyunforum.blogspot.com/

(NY国連フォーラム:粒良麻知子)

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【7】 パリ通信:「脆弱な国家(fragile states)におけ
    る援助効果向上に関するシニアレベルフォーラム
    (DAC、EC、UNDP、世銀共催)」

1月13〜14日、ロンドンで「脆弱な国家(fragile states)に
おける援助効果向上に関するシニアレベルフォーラム(DAC、
EC、UNDP、世銀共催)」が開催されました。今回は、フォー
ラムに出席したOECD日本政府代表部川村専門調査員の報告を
基にとりまとめた概要報告をお届けします(フォーラムで配
布された資料はwww.oecd.org/dac/lap/slffragilestates で
入手可能です)

概要報告は以下のウェブサイトからご覧いただけます。
http://www.developmentforum.org/paris/030.htm

(パリ通信担当 寺門雅代) 

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【8】アフリカ・ネットワーク:
    スーダン、英国アフリカ委員会 他

1月10日〜15日:スーダンの和平合意に関するニュース、ブラ
ウン英国蔵相がアフリカ訪問し、タンザニア・モザンビーク
で債務の10%を支払う債務削減に署名したというニュースが
ありました。
http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Jan10-15_05.htm

1月17日〜22日:国連ミレニアム・プロジェクト報告書の発
表、英国アフリカ委員会のケープタウンでの会合に関するニ
ュースがありました。
http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Jan17-22_05.htm

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子)

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【9】 バングラデシュ・モデル(現地機能強化):
     セクター別検討会/PRSP政府案/フィラリア対策

●1月11〜12日、バングラデシュ・モデルでは、セクター別
検討会を開催しました。7月からの新年度に向けて本格化す
る当国政府予算作成、そして8月末の無償・技協・開発調査
要望調査締め切りを念頭に、各セクターにおいて本年8月頃
までに達成すべき目標と具体的行動計画を策定し、関係者の
認識を共有するために行ったものです。

12重点セクター毎に知見が集約されて、それぞれ一枚紙の行
動計画になり、関係者全員で議論するという、極めて知的か
つ実際的な作業でした。(一部セクターではローリングプラ
ン案も作成しました。)今後は、集めた知見をどのように実
施に移すかが課題です。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/sectorprogramme.htm

●いよいよ、バングラデシュ貧困削減文書(PRSP)政府案の協
議が始まりました。1月31日の開発援助勉強会(於大使館)
では、「我が国の対バングラデシュ支援のあり方を考える−
貧困削減戦略文書(PRSP)案を中心に−」をテーマに、
PRSP・援助協調担当の萩原列JICA企画調査員からのプレゼン
を受けて議論する予定です。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/050131flyer.htm

●当地では、セクター毎の勉強会も開催されています。1月
30日の保健セクター勉強会(於大使館)では、保健家族福祉
省フィラリア担当のDr.Moazzenをお招きし、バングラにおけ
るフィラリア対策についてお話をお伺いします。昨年はJOCV
フィラリア対策チームが派遣され、ポリオ対策同様、この分
野での一層の日本の貢献が期待されています。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/050130flyer.htm

(バングラデシュ・モデル運営委員会:紀谷昌彦)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/bdmodel/

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【10】GRIPS開発フォーラム:
     英国通信、グッドドナーシップ&援助モダリティ、
     我が国のODAと国際的な援助潮流

●英国援助事情No.32が届きました。「なぜ増える英国の
ODA」と題された今回は、ODA予算が順調に伸びていく英国の
背景には、国民の援助に対する高い関心だけでなく、政府に
よる政治的な戦略や予算確保しやすい事情が後押ししている
ようです。
http://www.grips.ac.jp/forum/britain.html

●GRIPS開発フォーラムでは、ほぼ1年間かけて援助モダリテ
ィの選択・組合せのあり方について調査してきました。今
般、その研究成果をペーパーとして発行しましたのでお読み
いただけると幸いです。国別事例も含まれているので、政策
形成者のみならず、現場で苦労されている皆様にもご一読い
ただき、コメントをいただけると幸いです。
“Good Donorship and the Choice of Aid Modalities–
Matching Aid with Country Needs and Ownership–”
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf05/ModalityEng.pdf
(pdfファイル、378KB)

●財務省国際局総務課長・中尾武彦氏執筆、同省発行誌『フ
ァイナンス』2005年1月号に掲載中の「我が国のODAと国際
的な援助潮流(前編)―特に国際金融の視点から―」をウェ
ブに掲載しました。本論文は当フォーラムからの要望によ
り、特別に転載を許可していただいたものです。日本のODAの
変遷および全体像、そして国際開発分野における最近の課題
まで、国際金融の視点から包括的に説明されている論文で
す。ぜひご一読下さい。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf05/0501nakao.pdf
(pdfファイル、301KB)

(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

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【11】FASID国際開発研究センター最新情報
    (アフリカ関連文献と国際援助動向、インフラ改革)

●開発援助動向レポート「No.15 最近の諸国際機関からのア
フリカ関連文献と国際援助動向」を掲載いたしました。是非
ご覧下さい。
http://dakis.fasid.or.jp/report/report.html

●DAKIS開発援助の新しい潮流:文献紹介に「No.47
Reforming Infrastructure Privatization, Regulation,
and Competition (2004)」を新たに掲載しましたので、是非
ご覧ください。
http://dakis.fasid.or.jp/report/reference.html

(FASID国際開発研究センター 中村 玲)
http://www.fasid.or.jp/
http://dakis.fasid.or.jp/index.html

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【12】 開発質問箱一時中断のお知らせ

慶應大学C-fa(Chances forAll)では、2004年4月、ワシント
ンDC開発フォーラムと連携して「開発質問箱」を立ち上げま
した。
http://www1.c3-net.ne.jp/ikuma/

devforumメンバーの皆様

拝啓

 開発質問箱の運営を担当している学生NGOのC-faです。

 新春の候、ますますご清栄のことお慶び申し上げます。昨
年は開発質問箱に多くの皆様からご回答をお寄せいただき、
大変ありがとうございました。

 さて、先日C-faのメンバーで開発質問箱の今後の運営方法
について話し合いをしました。

 まず、現在の開発質問箱のウェブサイトは、本来対象とし
ている小学生にとって見やすいものではなく、また認知度が
低いので、今後C-faでは、小学生(主として高学年)をター
ゲットにした新たなサイトの開設と、生徒や学校への広報活
動をさせて頂くことにいたしました。

 そして、これらの活動に専念するため、現在メーリングリ
スト上で行っている「質問にご回答頂く」という流れを一時
中断させていただきたいと考えております。

 一時中断の最大の理由は、現在のように私どもで提案する
質問にお答えいただくよりも、小学生に広報活動を行った上
で、実際の小学生からの質問にご回答いただいた方が、本来
あるべきスタイルに近づけると考えたからです。また、本格
的にウェブサイトの利用者が小学生(あるいはその先生や
親)にシフトした際、現在の回答の方法を改めて検討するこ
とが必要になると思われたからです。

 暫定的な小学生向けのウェブサイトの開始予定は3月頃
で、(こちらは今までの回答をいくつかまとめて掲載させて
頂きます。)並行して広報活動をしていこうと思います。こ
れにより、小学校の授業などに質問箱を取り入れて頂ければ
大変嬉しく思います。再び皆様に回答についてご協力いただ
けないかご相談するのは秋頃になると考えています。

 今までお忙しい時間をさいてご回答をお寄せいただき本当
にありがとうございました。これまでいただいたご回答は、
小学生にわかりやすい形に整理させていただき、最大限に活
用させて頂く所存です。更なる質問箱の発展に努力してまい
りますので、どうかこれからもご指導の程よろしくお願いい
たします。

                           敬具

平成17年1月15日
C-fa 一同
文責:C-fa書記 及川征美

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【13】 第2回国際教育協力日本フォーラム
(Japan Education Forum II)開催のお知らせ

このフォーラムは、国際社会が推進している「万人のための
教育(Education for All)」への日本の貢献の一環とし
て、外務省と文部科学省等の共催により開催されるもので、
途上国の自立的教育開発とそれに基づく国際協力の在り方に
ついて、開発途上国や内外の援助機関関係者が意見交換を行
うことを目的としています。

2005年が、「ダカール行動のための枠組み」および「ミ
レニアム開発目標(MDGs)」に盛り込まれている「初・
中等教育における男女間格差を解消する」との目標達成期限
の年であることを考慮して、「女子教育の普及―発展途上国
の視点」を主要テーマとしています。

<主催> : 外務省、文部科学省、広島大学、筑波大学
<後援> : 国際協力機構(JICA)、国際協力銀行(JBIC)
<開催日時> : 平成17年2月8日(火)
<開催場所> : 学術総合センター (一橋記念講堂)
東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号
会場アクセス:http://www.nii.ac.jp/map/hitotsubashi-j.html

詳細は以下のウェブサイトからご覧いただけます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/event/jef2.html

<お問い合わせ>
広島大学教育開発国際協力研究センター内
Japan Education Forum II 事務局
FAX:082-424-6913
E-mail: japaneducationforum@yahoo.co.jp

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[編集後記] 国際社会における「日本人」の貢献とは

先日、開発フォーラムの幹事のお一人である泉泰雄さんには
じめてお会いする機会がありました。泉さんご訪欧の目的
は、開発に関わる人材発掘とのことで、当地においても数人
の方々とめい一杯時間を割いてお話をされている姿が印象的
でした。

今回泉さんにお会いして、心に残ったメッセージを2つ、この
場を借りてお伝えしたいと思います。

まず一つは、(開発に限ったことではないですが)特に日本
の学生さんが実務者と本格的に交流をし、自分が今学んでい
ることを使って将来何をしたいか、何ができるか・・・を考
える機会が大変限られている、という認識です。

このため、学生としては漠然としたイメージだけで将来
の職業を決めてしまって後に苦労したり、戦略的な準備を行
えば、実現できた夢もあきらめてしまったり。。。また、逆
に実務者としても学生さんなりの新鮮な視点を得る機会を逃
していたり。。。

今回、泉さんとのお話を通じて、泉さんのFridayのような活
動、更に我々のDCフォーラムの活動は、これらの機会を増や
す重要な役割を担っているということを確認し、自分の担当
しているパリ通信を含め、今後更に私たちの活動を継続、発
展させていきたいなと感じました。

二つ目は、日本人が「日本人」として国際社会に出て行くこ
との重要性です。これは、泉さんが世銀での邦人等をはじめ
としたその他の国籍の職員を増やすことは組織自体の多様性
を確保することに不可欠である、と、邦人人材の発掘の理由
のひとつとしてあげられたメッセージでした。

私も初めて海外に出たとき、現地の人から期待されているの
は、アメリカ人の顔をしてアメリカ英語を流暢に話す日本人
ではなく、日本人として日本の文化、社会を説明することで
あることをはじめて身をもって体験したこと、更にそのよう
な日本人ならではの価値観、感性を何らかの形で伝えられる
のは日本人でしかできなく、これが究極的には世界の多様性
を確保していく、この世を面白くしていく重要な要素なんだ
と気がついたことを思い出しました。

これは開発援助の現場にも当てはまるかもしれません。DACの
場では、日本のシステムは、所謂like-mindedグループとは違
う、特殊で扱いにくい、という印象をもっている国々がもし
かしたら多いかもしれません。

確かにそういう部分もあるかもしれないけれど、もしかした
ら日本人なりのきめの細かい、まじめな文化を反映した、途
上国と向き合った援助活動といういい点もあるかもしれな
い、これをしっかりと説明するための知識、経験を日本人の
目で積み、同時に欧米人に劣らない言語・コミュニケーショ
ン能力を涵養することの重要性を感じました。

泉さんが去られた翌日、泉さんに合った人々はみんな目を輝
かせて話をしていました。それぞれが、中長期的な目標に向
けて、実質的な一歩を踏み出すエネルギーをもらっていたよ
うな気がしました。将来、それぞれ違った場所、方法で上の
二点についてお互い貢献ができるような関係になれればと思
いました。(寺門)

***DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」***

ワシントンDC開発フォーラムのBBL関連情報(案内・レ
ジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバ
ルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情報を、「ワシ
ントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)」と
して、電子メールにて2週間に1回を目途に送付しています。
本情報サービスに記事掲載をご希望の方は、ニュース・トピ
ック・人材募集などを簡潔にまとめ
info@developmentforum.org まで連絡いただければ幸いで
す。また、本サービスにご意見やご示唆等ありましたら、お
気軽に御連絡下さい。dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://groups.yahoo.co.jp/group/dev-info/

また、「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト
(devforum)」では、毎回のBBLについての意見交換の他、
以前取り上げたテーマを含め、より広くグローバルな開発戦
略と日本の関わりに関する意見交換や情報交換を行っており
ます。相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確
保するため、メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らか
にするとともに、発言者の了承がない限りメディア等での引
用がされないようご配慮いただきます。本メーリングリスト
への加入をご希望の方は、info@developmentforum.org まで
御連絡下さい。

――――――――――――――――
編集担当:野口 泰
編集担当補佐:早川 元貴
編集後記:寺門 雅代
発行:ワシントンDC開発フォーラム