ワシントン DC開発フォーラムの皆様
今回のご連絡(1/13付)は以下の8点です。
【1】今後のBBLのご案内
【2】フライデー・セッション・シリーズ
【3】地球に乾杯!NGO:伝統と近代化/女性のキャリア/中小企業振興
【4】GRIPS開発フォーラム
【5】教育ネットワーク
【6】イギリス通信開始のお知らせ
【7】平成16年度外務省ODA予算(政府案)
【8】ベーカー・イラク債務問題担当米大統領特使の訪日(12/29)
―――
【1】今後のBBLのご案内
(1) 1月15日「健康、開発、そして平和」
−紛争・貧困・不健康の悪循環を絶つため政策提言−
世界のさまざまな健康問題とその要因について、開発途上国の例
(アフガニスタン・カンボディアの事例を中心に)を示しながら、
紛争・低開発・貧困・不健康という視点を冒頭ご紹介いただき、
悪循環を絶つために何をするべきかについて出席者と
ブレインストーミング/意見交換を行う予定です。
日時:1月15日(木) 午後12時30分より
キックオフ:青山温子氏、名古屋大学大学院医学研究科教授(ODA総合戦略会議委
員)
(2) 1月21日「HIV/AIDSの課題」
―USAIDの果たすべき役割と同分野における日米協調について−
現在USAIDのHIV/AIDS課長で、昨年まで在京米国大使館の
USAID代表として開発分野の日米協力も担当された
Dr. Constance A. Carrinoより、HIV/AIDSの現状と課題や、
日米パートナーシップを通じてどのような協力が可能か、などについて
経験に基づいて問題提起をいただいた後、出席者間で議論を深める予定です。
なお、当日は英語を使用致しますので、本トピックに興味をお持ちの
日本人以外の方にもご紹介頂ければ幸いです。
ご参考までに、以下はUSAIDのHIV/AIDSウェブサイトです。
日時:1月21日(水)午後12時30分より
キックオフ:Dr. Constance A. Carrino、米国開発援助庁(USAID)HIV/AIDS課長
(3) 1月28日「多角協力の意味合いと方向性を考える」
―米州開銀のインターリージョナルプログラムの経験から―
米州開発銀行(IDB)ジャパンプログラム(JP)は、中南米カリブと東アジア
の開発に おける知識交流を目的に、日本の資金援助により1999年にIDB内に
設立されました。JPプロジェクトのひとつである「教育と社会復興」では、紛争中ま
たは紛争後の社会における教育に関して、両地域から各5つの教育プログラムが取り
上げられ、失敗・成功経験や問題解決アプローチの共有がなされました。本プロジェ
クトを切り口として、IDB という一組織における中南米カリブ−アジア地域間協力の役割と
課題を考え、日本の南南協力推進への意味合い、さらに国際協力における今後の
多角協力の展望の議論に繋げることができればと考えています。
日時:1月28日(水) 午後12時30分より
キックオフ:清水育子氏 米州開発銀行ジャパン・プログラム
高橋千絵氏 ウォーリック大学教育学博士(開発援助)
上記(1)〜(3)のBBLの開催要領及び出席方法は以下の通りです。
開催要領
時刻: 12:15〜14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:00頃から 自由討議(14:00終了)
出席方法: 会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラム
BBL担当(江尻)に出席を希望される方は氏名・所属先をご連絡ください。
yumiejiridev@aol.com
場所: JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
【2】フライデー・セッション・シリーズ
「開発業務実務入門−世銀オペレーション・プロジェクトサイ
クル」
概要
DC開発フォーラムの新しい活動のひとつとして、大学・大学院
レベルの方々を念頭に、国際開発に興味を強くもつ方々、ある
いはこの分野での就職・転職を考えている方々を対象とし、”
開発問題実践基礎セミナー”、「フライデー・セッション・シ
リーズ」を開始することとなりました。
開発系国際機関や、研究機関・NGOなど、開発分野の前線で活
動する実務家や政策担当者などが、参加者に直接語りかける形
式で、現場の声、また業務の実際を実践的に語り、また参加し
ていただく方々との事前学習・発表・意見交換などもとりいれ
て、実際の現場に近い形での体験も取り入れながら、わかりや
すく自由な雰囲気の中で、原則として日本語で行っていこうと
いう企画です。
そのシリーズ第1回目として、「開発業務実務入門−世銀オペ
レーション・プロジェクトサイクル」セミナーを企画しました。
世銀は開発業務の国際機関として活動していますが、実際に
、その活動を具体的に知る機会というのは少ないように思われま
す。 世銀では、どのように開発問題が取り上げられ、関係国
・他の開発機関・ステークホールダーなどとの政策対話などを
経て、戦略決定、融資などのプロジェクトが企画・準備そして
実施・評価されていくかについて、世銀で働くプロフェッショ
ナルが、具体的にどんな作業をしているのか、どんなプロセス
、意思決定を行っているのか、職場環境などにも触れながら、
わかりやすく説明し、同時に参加していただくみなさんととも
に、簡単な発表・意見交換などを通じて、その基礎的な理解を
深めていこうというものです。
このシリーズは、特に開発分野を目指す学生の方々、あるいは
転職を考えている方々に、その業務、活動の実際から、職場環
境、キャリア形成まで、参考になるであろう内容に重点を置い
たセミナーになります。また同時に、普段ワシントンDC開発フ
ォーラムの定例のBBLに「敷居の高さ」を感じておられるか
もしれない学生の方々にとっては、このコースで知識を深め、
BBLの議論により参加しやすくなることも期待されます。
また、このフライデー・セッション・シリーズは、専用のWebsite
と、Mailing List を準備中です。セッションに参加する前の
準備・参加後のレファレンス、あるいは遠隔地からの参加をこ
れらのメディアを活用しても参加できる方式を用意しています
。(参加方法参照)
DC開発フォーラム フライデー・セッション・シリーズ
シリーズ1:世銀オペレーション・プロジェクトサイクル
セッションスケジュール
期間:2004年1月−4月 全4回開催予定
第1回 1月16日「世界銀行の歴史とプライオリティ−」
6時−9時 場所:ジョージワシントン大学
第2回 2月6日 「プロジェクト手法とプロジェクトサイク
ル」
場所:世界銀行
第3回 3月 「モニタリングと評価」
場所:未定
第4回 4月 「パートナーシップとキャリア形成術」
場所:未定
講師
泉 泰 雄氏
Sector Manager, Private and Financial Sector Development
Europe and Central Asia, The World Bank
(略歴)
1998年から現職。旧ソ連東欧地域の途上・移行国を対象に、産
業・金融部門での開発・支援業務の責任者。 経済・社会両面
でバランスのとれた開発・発展を目指す。Business Start-up,
SMEs, Network, Cluster, Access to Finance, e-Development,
Corporate Governance, Corporate Social Responsibility,
Regional Economy
などの分野をリード。
2001年より、神戸大学大学院国際協力研究科客員教授。FRI &
Associates
(就職・キャリア開発を考えるNPO)シニア・アドバイザー。DC
開発フォーラム幹事、いくつかの分野別ネットワーク・フォー
カル・ポイント、「開発人材ネットワーク」はそのひとつ。1991-1994
年は欧州復興開発銀行(EBRD)、それ以前は日本興業銀行(現
みずほファイナンシャル・グループ)に勤務。
参加方法
「開発業務実務入門−世銀オペレーション・プロジェクトサイ
クル」はセッション参加者に加え、セッションに参加のできな
い方やワシントンDC以外の参加希望者のためにML上でセミナー
の概要、意見交換、情報交換などをしたいと思います。MLは参
加者の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交換を確保するた
め、ML担当者まで、氏名・所属・電子メールアドレス・問題関
心をご連絡ください。匿名ご希望の方は上記情報と共にニック
ネームもご連絡ください。
当日参加ももちろん歓迎です。
担当:岡井純吾
第1回 「世界銀行の歴史とプライオリティ−」
日時:1月16日午後6時−9時
場所:Elliott School of International Affairs
1957 E.St.NW. 6th Floor, [Commons]room
Washington DC, 20052
参考URL
世界銀行東京事務所URLで基本を勉強してから来ましょう!
http://www.worldbank.or.jp/top.html
もっと詳しく知りたい方はセミナーのスピーカー世界銀行 泉
氏のウェッブサイト「MDIモニター」をご覧下さい。
(1月1日から4日分)
http://www.yasuoizumi.com/MDI%20Monitor.htm
【3】地球に乾杯!NGO:伝統と近代化/女性のキャリア/中小企業振興
執筆者の一人、上岡直子さんが新刊『内発的発展と教育―人間主体の社会
変革とNGOの地平』(新評論、2003年)で「アメリカNGOの教育協力」について
執筆しています。本書は、世界各地で展開されている住民・NGOによる教育
開発活動を具体的に明らかにし、住民を主体とした内発的発展を求めている
教育の現状と課題を分析したものです。ご関心のある方は是非、ご一読下さい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794806132/ngocolumn-22/250-7667028-4317866
なお、新たに次のコラムを掲載しています。
●1月12日/グァテマラの先住民が開発したコンピューター教材
(上岡 直子)
→グァテマラの先住民・マヤの子供に言語と伝統文化を教える目的で、先住
民自らが開発したコンピューター教材が、国連のWorld Summit Awardを受賞。
このプロジェクトの特異な点は、現代のテクノロジーを活用し、他文化の良い
面も取り入れながら近代化を図り、それでもマヤの伝統を基盤にする社会を
創り上げようとしている点である。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/040112nk.html
●1月5日/就職の経緯 (1) (廣光 恵)
→英国の大学院で紛争予防・解決と環境問題を勉強した後、ワシントンDC
で環境系NGOに就職するまでの経緯について。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/040105mh.html
●12月29日/マラウイ徒然(17) 中小企業振興(5) (小林 由季)
→零細・中小企業振興は「やる気」のある人を対象にしないと成功しない。
農業普及活動に熱心なマラウイ「企業家」の話によると、成功要因として
(1)自分の意志で集まって結果的にグループになって活動すること、
(2)自らの資金を投入して事業を行うこと、(3)他人が成功するのを見て
刺激を受けてやる気を起こすこと、を挙げている。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/031229yk.htm
(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
http://e-NGO.net
【4】GRIPS開発フォーラム
●この度、国別ウェブサイトにカンボジアを加えました。GRIPS開発フォーラム
が昨年10月にプノンペンに出張した際に収集した情報を基に、カンボジアにおけ
る援助協調・PRSPの動きをまとめました。今後もグッドプラクティスを広く紹介
していきたいと思っています。
<http://www.grips.ac.jp/forum/cambodia.html>
●世界銀行では「日本政府/世界銀行共同大学院奨学金制度」のもと、将来開発
金融機関での就職や日本の国際的NGOでの就職を目指して開発関連分野の修士課
程または博士課程で学んでいる大学院生、もしくは学ぶ予定の方を対象に奨学金
を支給しています。2004年度の応募は3月31日まで受付けていますので、詳しく
は世銀東京事務所のホームページをご覧ください。
<http://www.worldbank.or.jp/06career/02scholarship/scholarship_top.html>
(GRIPS開発フォーラム:鈴木明日香)
<http://www.grips.ac.jp/forum/>
【5】教育ネットワーク
1.早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教授の黒田 一雄氏
のインタビュー”Bridging Research and Practice for
Educational Development”
を掲載しました。
教育の質、JICAのプログラム評価、教育援助のあり方、教育統
計、女子教育などについてお聞きしました。
http://www.developmentforum.org/education/vol9.htm
http://www.developmentforum.org/education/vol9paper.htm
2.国際教育協力シンポジウムについての案内です。
教育の質的向上を目指す日本の国際教育協力の展望と課題
-JICA 算数・数学教育関連プロジェクトを例に-
日時 平成16年1月25日(日)14:00〜17:00
場所 独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力総合研修所
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5
国際教育協力の動向と教育の質的向上に向けた日本の取り組み
(JICA特別嘱託:村田敏雄)
国際協力における教育の質の指標化とその困難性(広島大学助
教授:澤村信英)
エジプトにおける国際教育協力事例(北海道教育大学教授:大
久保和義)
ケニアにおける国際教育協力事例(広島大学助教授:馬場卓也)
教育の質的向上を目指した日本の国際教育協力の成果集約と今
後の課題
(筑波大学助教授:礒田正美)
【後援】 独立行政法人国際協力機構(JICA)
【参加申し込み先】 筑波大学教育開発国際協力研究センター
〒305-8572 茨城県 つくば市天王台1-1-1筑波大学教育開
発国際協力研究センター助教授礒田正美
Tel: 029-853-7287 Fax: 029-853-7288 E-mail:
criced-math@human.tsukuba.ac.jp
1月20日(火)までに事前申し込み。
GEFAフォーカルポイント 細谷祐子
(http://www.developmentforum.org/education/)
【6】イギリス通信開始のお知らせ
新年を迎え、在ロンドン開発学専攻自主勉強会(IDDP)の皆さまのご協力を得て、
サセックス通信がイギリス通信にバージョンアップしました。今後はサセックス
大学で行われている開発議論だけではなく、他の大学の開発プログラムまたイギ
リスの開発援助に関する動向を毎週お伝えしていきたいと考えております。
記念すべき第一回はJICA英国事務所長の山本愛一郎氏による「21世紀の開発援
助」です。
http://www.developmentforum.org/uk/index.htm
過去のサセックス通信
http://www.developmentforum.org/sussex/index.htm
Intercollege Development Discussion Panel (IDDP)
在ロンドン(英国)開発学専攻 自主勉強会
http://www.geocities.jp/shiraki7000/iddp_index
(イギリス通信担当:灘本)
【7】平成16年度外務省ODA予算(政府案)
12月24日の閣議において、平成16年度ODA予算(政府案)
が閣議決定されました。近年の削減幅が圧縮され、削減に一定の歯止めが
かけられました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/yosan04/index.html
【8】ベーカー・イラク債務問題担当米大統領特使の訪日(12/29)
12月29日、小泉総理は、ベーカー米大統領特使とイラクの債務問題を含め、
イラク復興支援について意見交換を行い、日本が2004年中にパリクラブにおいて
相当の債務削減を行うことにコミットし、この目的を達成するため、米国を含む
他の国々と緊密に協調して取り組んでいく旨述べました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/pr_031229.html
―――
このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を送付していきます。本情報サービスを
ご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子メールアドレスをご連絡ください。
ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・野口)
http://www.developmentforum.org
info@developmentforum.org
dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://www.developmentforum.org/mail/