Nov.12 issue

ワシントン DC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡(11/12付)は以下の11点です。

【1】次回BBL等のご案内:若手と語る国際協力のキャリア・ビルディング(11/14)
                 JASID(国際開発学会)NY支局とのジョイントセミナー(11/21)
栃迫さんのマイクロ・ファイナンスの旅(12/3)
【2】教育ネットワーク
【3】紛争と開発ネットワーク:ウェブ更新
【4】地球に乾杯!NGO:異文化間コミュニケーション/開発教育
【5】アフリカネットワーク:アフリカ地域機構、モロッコ、NEPAD他
【6】GRIPS開発フォーラム
【7】サセックス通信開始のお知らせ
【8】バングラデシュ・モデル:ウェブサイト開設!
【9】南南協力支援評価調査
【10】開発資金に関する国連総会ハイレベル対話
【11】米対外援助予算を上院が承認

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【1】次回BBL等のご案内:若手と語る国際協力のキャリア・ビルディング(11/14)
                 JASID(国際開発学会)NY支局との交流会(11/21)
栃迫さんのマイクロ・ファイナンスの旅(12/3)

1.ワシントンDC開発フォーラム「若手と語る国際協力のキャリア・ビルディング」

国際協力分野でのキャリア・ビルディングを考える時、いつ、どこで、
何を、どのようにするか、という悩みは尽きません。政府・国際機関・
NGO・民間か?開発途上国か先進国か?プライベートと仕事の両立
は?など。特に大学院を卒業したばかり、仕事をやめたばかりなど、
岐路に立った時には、マニュアルのような進路モデルに限界を感じる
のではないでしょうか。
今回、フィールド活動やNGO勤務の経験がある若手にそれぞれの
経験やキャリア形成についてお話していただき、その後、ざっくばらん
に意見交換を行います。また、是非ともこれを機会に大学院生と実務
家との交流の場にもしたいと思います。懇親会も開催いたしますので、
そちらからの参加も大歓迎です。是非、多数の方のご参加をお待ち申
し上げています。

【若手と語る国際協力のキャリア・ビルディング】
日時:11月14日(金)18:00−20:00
場所:ジョージワシントン大学 
THE SIGUR CENTER FOR ASIAN STUDIES
Elliott School of International Affairs, George Washington University
1957 E Street, NW, Suite 503, Washington, DC 20052
(最寄駅:Farragut West駅 18th St出口)
*19thと20thの間にある新しい大きなビルです。エレベーターが2つあり
 ますが、ガラスドアの付いている方をお使いください。
地図
http://maps.yahoo.com/maps_result?ed=XRPQf.p_0To6XOgDnynbrBvzOebqEeCx_Lc-&csz=washington%2C+DC&country=us

キックオフ:
 ●岡井純吾 (ミネソタ大学学部時に『世界銀行ケニア零細企業技術
  訓練プログラム』でフィールドリサーチインターン。同時に国際開発・
  国際教育分野のコンサルティング業を立ち上げ、アシスタンントに。
  現在、ジョージワシントン大学大学院国際開発学修士課程)

 ●廣光恵 (英国・ブラッドフォード大学大学院国際平和学修了。現在、
   米国の環境系NGO「Forest Trends」リサーチ・アソシエート)

 ●二村美奈子 (青年海外協力隊理学療法士としてトンガへ。病院・
  老人保健施設、訪問リハビリテーション等を経て、現在、ジョージ
  ワシントン大学大学院公衆衛生学修士課程)

詳しくは「地球に乾杯!NGO」でも紹介します。
http://e-ngo.net

次第:18:00から キックオフ
    19:00頃から 自由討議(20:00終了)

【懇親会(お気軽に参加ください)】
20:15から(22:00頃まで)   
        Charlie Chiang’s Restaurant
        1912 I St NW, Washington, DC 20006
        Phone: (202) 293-6000

出席方法:会場準備等の関係上、11月14日(金)午前までに、
「地球に乾杯!NGO」杉原(NGOcolumn@comcast.net)までご連絡下さい。

2. ワシントンDC開発フォーラム/国際開発学会(JASID)NY支部 
ジョイント・セミナー開催のご案内 (11月21日)

国際連合本部が所在するニューヨークは、ワシントンと並んで多くの
開発関係者が活動をしています。このたびワシントンDC開発フォーラム
では、そのニューヨークにおいて、国連職員や大学院生が中心になって
開発問題に関する各種勉強会等を開催している国際開発学会ニューヨー
ク支部の方々をお招きし、ジョイント・セミナーを開催する運びになりました
ところ、以下の通りご案内申し上げます。
また、セミナー後にインフォーマルな雰囲気での懇親会も用意して
おります。セミナーあるいは懇親会に参加される方は、案内状末尾の
方法に従い、事前に出席登録頂けますと幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。

ワシントンDC開発フォーラム 
BBL担当 江尻由美

【開催要項】
(1)日時:11月21日(金)午後5時〜6時45分
(2)場所: JICA米国事務所・会議室
   1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
   Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
(3)セミナー・プログラム:
テーマ1: 「人間開発の文化的側面」 
(キックオフ: UNDP人間開発報告書部 部長 福田=パー 咲子氏)
テーマ2: 「南南協力の展望」 
(キックオフ: UNDP途上国間技術協力部 南南協力シニア・アドバイザー
藤村建夫 氏)
上記二つのテーマについて、JASID・NY支部の方々よりキックオフ・
プレゼンテーションを頂き、参加者全体でのディスカッションを行う予定です。
キックオフをお願いする福田=パー氏は永らくUNDPの人間開発報告書の
作成責任者として、また藤村氏はTICADなどで再三話題になったNERICA米
(アジア種とアフリカ種の交雑種)の普及、その他、南南協力の草分け的
存在として活躍されているほか、JASIDの主要会員として、種々の学術的
実績を残されてきています。今回は、このお二方に加え、在ニューヨークの
国連職員と開発系専攻の大学院生の方々若干名も参加される予定です。
また当日は、上記2つのテーマでのキックオフ・プレゼンテーションおよび
ディスカッションに加え、JASID・NY支部およびワシントンDC開発フォーラム
のお互いの活動について、簡単な情報交換の時間を設ける予定です。
(4)懇親会:
セミナー終了後、午後7時から2時間ほど、インフォーマルな懇親会
(会費制、学生ディスカウント有)を予定しております。懇親会のみの
参加も歓迎いたします(尚、次のとおり事前登録の必要有。)
懇親会会場: Aroma Indian Restaurant, 1919 I Street NW, 
         Washington, D.C.20006
         (Tel: 202−833-4700)
         (JICA事務所、Farragut West駅から徒歩3分程度)
(5)参加登録方法:
セミナーあるいは懇親会に参加される方は、会場の準備の関係上、
11月19日(月)正午までに、セミナーあるいは懇親会のどちらに
参加されるか(あるいは双方参加)を明記の上、お名前とご所属先を、
本フォーラムBBL担当(江尻、yumiejiridev@aol.com)までご連絡下さい。

3.開発フォーラム・国際金融情報センター(JCIF)共催
朝食会のご案内:栃迫さんのマイクロ・ファイナンスの旅(12/3)

(1)テーマ:彼のマイクロファイナンスへの旅: 元・日本の銀行マンが
    貧困層を助ける新しいビジネスモデルを始めたわけ
(2)キックオフ:栃迫篤昌氏(マイクロファイナンス・インターナショナル・
コーポレーション及びマイクロマノス社長)
(3)日時:12月3日(水) 午前8時から9時半
(4)場所: JCIFワシントン事務所
   900 17th Street, N.W. Suite 603, Washington, DC
   Phone: 202-822-9635、Fax: 202-822-9641
(5)趣旨:
元・日本の銀行マンの栃迫(とちさこ)さんは、銀行を退職後研究を重ね、
当地でマイクロファイナンスの会社をこのほど立ち上げました。
この会社は栃迫さんの10年来の夢の実現なのだそうです。
彼のビジネス・スキームはインターネット技術の活用により、従来の送金インフ
ラに頼ることなく、出稼ぎ労働者の本国送金を極めて安い価格で
実現しようとするものです。彼の事業構想は、出稼ぎ労働者の為替送金を
安価に実現するサービスのみならず、本国送金資金の「たまり」を使った
本国零細事業者への現地中小金融機関を通じる転貸スキームや、さらに
転貸スキームでできた貸付債権を国際機関などの信用補完により証券化する
ところにまで進んでいます。
移民送金を担保にした債券スキーム等は、細る公的援助フローに代わる
「開発金融の切り札」として90年代はじめから議論されてきました。しかし
その実現に至る道筋はなかなか細いのが現状です。ひょっとしたら、
同氏の試みは移民送金をベースにした途上国への資金フローの安定化に
新たな道筋をつけるかもしれません。
もちろん、同氏の会社は産声を上げたばかりで、資金調達や規制との整合性
など、課題山積です。しかし、ややもすると公的資金を流し込むだけ、
という批判の強いマイクロファイナンスの世界で新しい発想が元・日本の
銀行マンから飛び出したのは勇気付けられる思いです。
この朝食会では栃迫さんに、同氏がなぜこの事業をやろうと思うに至ったか、
そして、そのスキームはどのように考え出されたか、また、どのような困難
に現在直面しているのか、そして、このスキームは貧困削減にどのような効果を
もたらし得るのか、などについてお話いただく予定です。
(6) 出席を希望される方は、Ms.Liu Chang(日本語可、phone 202-822-9635、
e-mail jcif06@worldnet.att.net mailto:jcif06@worldnet.att.net)まで連絡をお願いします。
(7) この朝食会はワシントンDC開発フォーラムと国際金融情報センター
(JCIF)ワシントンDC事務所「質素な朝食会」シリーズとの共催です。

【2】教育ネットワーク

1.Weekly ニュースを更新しました。
http://www.developmentforum.org/education/week.htm

2.会計年度平成15年(2003年4月以降)の外務省無償資金協
力詳細を作成しました。また、国連総会への「「国連持続可能
な開発のための教育の10年」に関する決議案の提出について」
のリンクと早川さんのコメントを追加しました。
http://www.developmentforum.org/education/new.htm

3.黒田 一雄氏によるBBL「日本の教育協力の総合化と効率化
−教育分野開発調査からの示唆−」をDC Forum Eventページに
追加しました。
http://www.developmentforum.org/education/paper.htm

4.Vol.8 “Public-Private Partnership in Education”の質
疑応答箇所を一部変更しました。
http://www.developmentforum.org/education/vol8dis.htm

(教育ネットワークGEFA 細谷)

【3】紛争と開発ネットワーク:ウェブ更新

新着情報のページでは、アフガニスタンの憲法草案を取り上げ
ています。 (4日に公表になった草案、Parties Law、そして
、Intl Crisis Groupによるリポート、Afghanistan’s Flawed
ConstitutionalProcess
を新しく掲載しています。)

Crisis Watch 11月号を新着情報のページに載せました。

(紛争と開発ネットワーク 嶋影)
www.developmentforum.org/conflict

【4】地球に乾杯!NGO:異文化間コミュニケーション/開発教育

新たに次のコラムを掲載しています。

●11月10日/東南アジアの若手NGOリーダー達との交流と学び
        (坂本 欣也)
→東南アジアの国際NGOに勤務する現地スタッフを対象に、異文化間コ
 ミュニケーションの講師となりました。彼らにとって同国同文化であっても、
 地域住民と信頼関係を築くのは時間がかかり難しいものです。間違いを
 未然に防ぎ、最小限にするためにも、異文化間コミュニケーションに関す
 る学習と実践はNGOスタッフにとって大切です。
 http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/031110ks.html

●11月3日/開発教育とNGO (下澤  嶽)
→小中学校における「総合学習」の導入で開発教育が盛んですが、NGO
 は自らの活動に忙殺され、学校側もNGOの存在と状況を知らず、両者が
 ニーズを持っていても満たされていません。総合教育の現場とNGOをつな
 ぐ地域の中間支援センターの役割が大きな意味を持ってきます。
 http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/031103ts.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
 http://e-NGO.net

【5】アフリカネットワーク:アフリカ地域機構、モロッコ、NEPAD他

10月25〜31日:先週は、国連やアフリカの地域機構で閣僚級
ミーティングが多数開催されました。メインテーマはアフリカ経済の
発展をいかに促進するかであり、アフリカ域内の市場統合のために、
域内協力をどのように進めていくかが話し合われています。
http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Oct25-31_03.htm
 (まもなくアップデイト予定)

11月1〜7日:前々回ご紹介したモロッコのニュースも掲載しています。
ここのところ、モロッコは女性の人権尊重やテロリズムの取り締まり等、
一見すると欧米的価値へ迎合、良く言うと非常に「民主的」な姿勢を
見せています。 が、このような姿勢は、現在国連総会で議論の的に
なっている西サハラの領有権問題とも絡んではいないのでしょうか。
現時点では明確な政治的やり取りは見受けられませんが、(というより、
外交上は当然の駆け引きなのかもしれませんが)今後とも注目していきたいと思います。

また、今回はニュースではないですが、NEPADに関して特長を
ピックアップした特集を最初の「1.注目記事」に掲載しています。
改めてNEPADがアフリカ主導で動いており、他の地域機関に比べても
アフリカ人がその成長へ期待できるようなイニシアティブであることが感じられます。
http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Nov1-7_03.htm
 (まもなくアップデイト予定)

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子、アフリカ関連ウェブ・サイト新着情報:位田和美)

【6】GRIPS開発フォーラム

10月28日(火)に第13回ODA総合戦略会議が行われ、スリランカとベトナムの国
別援助計画ドラフトについて議論が交わされました。委員として参加している
GRIPS大野健一による議事録をウェブに掲載しました。

http://www.grips.ac.jp/forum/oda_strategy/oda_senryaku13.htm

(GRIPS開発フォーラム:鈴木 明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

【7】サセックス通信開始のお知らせ

イギリスには開発学で有名な大学院がたくさんあります。そのひとつであるサ
セックス大学では、開発学研究所(IDS)と文化・開発・環境センター(CDE)を
始めいろいろな学部で開発が学ばれています。このホームページでは、サセック
ス大学で開発を学ぶ私たち学生の声を週一回お届けします。

これから開発を勉強したいと考えている人。「開発って何だろう?」と思ってい
る人。どのような議論が開発についてアカデミックで行われているか知りたい
人。サセックスについて知りたい人。皆さま、週に一度訪れていただけると幸い
です。

第1回 開発に熱いサセックス
http://www.developmentforum.org/sussex/index.htm

(サセックス通信担当 灘本)

【8】バングラデシュ・モデル:ウェブサイト開設!

開発援助における途上国での現地機能強化の一環として、バングラデシュでは
大使館・JICA・JBIC・JETRO・国際機関邦人職員・NGO等が協力して、現場から
の実践により「あるべき姿」を提案する取り組みが進められています。今般、
ウェブサイトを試行的に立ち上げましたので、よろしければご覧下さい。特に
途上国現地の開発関係者の皆様におかれては、横の連絡を取りつつ相互に学び
触発される形で連携を推進させていただきたく、ご関心のある方は是非当方ま
で連絡をいただければ幸いです。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwbc7533/bdmodel.htm

(フィールド担当:紀谷昌彦)
kiya@kiya.net

【9】南南協力支援評価調査

これまでの日本の南南協力支援政策に関する取り組み及び実施体制について
総合的かつ包括的に評価し、今後の南南協力支援政策の企画、策定及び実施
を行っていくうえで実行可能な具体的提言をまとめることを目的に行われた
南南協力支援評価調査が外務省より発表されていますのでご案内します。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/report/nn.html

【10】開発資金に関する国連総会ハイレベル対話

この対話は、開発資金国際会議で採択されたモンテレイ合意に盛られた
コミットメントの実施状況について、その進捗度合いをハイレベルで
レビューすることを目的に10月29,30日にニューヨークにおいて開催されました。

http://www0.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=8736&Cr=financing&Cr1=development

http://www0.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=8722&Cr=financing&Cr1=development

【11】米対外援助予算を上院が承認

10月30日、2004会計年度の対外援助予算(184億ドル)が上院を通過しました。
下院では、172億ドルで承認されており、今後、両院協議会にて、下院案と上院案の
法案一本化が行われる予定です。

http://usinfo.state.gov/xarchives/display.html?p=washfile-english&y=2003&m=October&x=20031031131755emmoccmk0.7225916&t=xarchives/xarchitem.html

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての情報を送付していきます。(連絡担当・野口)
http://www.developmentforum.org
info@developmentforum.org
dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://www.developmentforum.org/mail/