Oct.28 Issue

ワシントン DC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡(10/28付)は以下の12点です。

【1】次回BBL及び朝食会のご案内:平和構築へのより効果的な貢献(10/29)
                      アフリカへのファイナンシャル・フロー(10/29)
【2】今後のBBL等の予定
【3】アフリカ・ネットワーク:NEPAD、アフリカ連合、西サハラ他
【4】地球に乾杯!NGO: 企業とNGOの協力/中小企業振興
【5】評価ネットワーク:HP更新(各国評価学会リンク)
【6】保健ネットワーク
【7】GRIPS開発フォーラム
【8】パリ通信
【9】寄稿:「PARIS21の活動と我が国の統計国際協力のあり方」
【10】イラク復興国際会議
【11】アフガニスタンにおける軍閥兵士のDDR事業の開始
【12】第3回ODA評価東京ワークショップの開催

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【1】次回BBL及び朝食会のご案内:平和構築へのより効果的な貢献(10/29)
                      アフリカへのファイナンシャル・フロー(10/29)

前回号において既にご連絡させていただいておりますが、明29日に予定されている
BBL及び朝食会につき改めてご連絡させていただきます。

1.BBL
(1)テーマ: 平和構築へのより効果的な貢献ー現場の視点から考えるー
(2)キックオフ: Mr. Shamill Idriss, Chief Operating Officer, Search for
Common Ground
(3)日時: 10月29日(水) 12時15分から2時(キックオフは12時30分より)
(4)場所: JICA米国事務所・会議室
   1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
   Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
(5)趣旨:
 中東やアフリカ地域の平和と安定に対して地道な貢献をしてきた当地のNGOである
Search for Common Groundは、民族和解のためのラジオドラマを作成するなど、創造
的なapproachを他に先駆けて実施してきていることで知られていますが、これに加え、
その活動戦略の策定プロセスから徹底した現場主義で行っているという点でもユニー
クな団体です。
 今般は、SCGからIdriss氏を招き、アフリカや中東における彼らの経験や教訓を紹
介して頂き、これをベースに、日本の取り組みの今後の在り方を考える機会としたいと
思います。
(6)出席される方は、本フォーラムBBL担当(江尻)に氏名・所属先をご連絡いた
だければ幸いです。(事前連絡が間に合わなかった方は当日会場に身分証明書
をお持ちください。)yumiejiridev@aol.com mailto:yumiejiridev@aol.com

2.朝食会のご案内:アフリカへのファイナンシャル・フロー(10/29)

(1)テーマ:アフリカへのファイナンシャル・フロー再考:伸びるアジア
      との貿易・投資機会
(2)キックオフ:豊島俊弘氏(世界銀行アフリカ局民間セクター開発上級専門官)
        吉野裕氏(コンサルタント・バージニア大学経済学博士候補)
(3)日時:10月29日(水) 午前8時から9時半
(4)場所: JCIFワシントン事務所
   900 17th Street, N.W. Suite 603, Washington, DC
   Phone: 202-822-9635、Fax: 202-822-9641
(5)趣旨:
 アフリカ諸国は伝統的に旧宗主国をはじめとする欧州各国
との経済関係が強かったが、ここにきて米国も「アフリカ成長
機会法」(AGOA)の制定などを契機に、アフリカ諸国と米国の貿易投資関係の
強化を積極的に志向し始めました。この背景には、アフリカ諸国の経済成長と
輸出競争力の強化が、この地域の貧困と重い債務を解決するとの
想いがあります。
 他方、アジアとアフリカの金融経済関係は欧米諸国に比べて希薄です。
しかし中国やインドなどを中心に最近、アフリカとの投資・貿易関係の構築を
積極的に目指していく動きがあります。
このような動きの中で世銀は、日本を含むアジア諸国をアフリカにとっての
新たな経済パートナーと位置づけ、アジアとアフリカの間の貿易投資関係の
ポテンシャルの調査に着手しました。
 アジアからアフリカへの貿易投資に関する金融フローの拡大は、両地域に
とってどのようなメリットがあるのか、そしてアフリカの貧困削減にどのように
寄与するのか。具体的な金融ツールにも触れつつ、開発と金融フローの接点から
論じられればと思います。
(6) 出席を希望される方は、Ms.Liu Chang(日本語可、phone 202-822-9635、
e-mail jcif06@worldnet.att.net mailto:jcif06@worldnet.att.net)まで連絡をお願いします。

【2】今後のBBL等の予定
1.開発フォーラム・国際金融情報センター(JCIF)共催
朝食会のご案内:栃迫さんのマイクロ・ファイナンスの旅(12/3)

(1)テーマ:彼のマイクロファイナンスへの旅: 元・日本の銀行マンが
    貧困層を助ける新しいビジネスモデルを始めたわけ
(2)キックオフ:栃迫篤昌氏(マイクロファイナンス・インターナショナル・
コーポレーション及びマイクロマノス社長)
(3)日時:12月3日(水) 午前8時から9時半
(4)場所: JCIFワシントン事務所
   900 17th Street, N.W. Suite 603, Washington, DC
   Phone: 202-822-9635、Fax: 202-822-9641
(5)趣旨:
元・日本の銀行マンの栃迫(とちさこ)さんは、銀行を退職後研究を重ね、
当地でマイクロファイナンスの会社をこのほど立ち上げました。
この会社は栃迫さんの10年来の夢の実現なのだそうです。
彼のビジネス・スキームはインターネット技術の活用により、従来の送金インフ
ラにを頼ることなく、出稼ぎ労働者の本国送金を極めて安い価格で
実現しようとするものです。彼の事業構想は、出稼ぎ労働者の為替送金を
安価に実現するサービスのみならず、本国送金資金の「たまり」を使った
本国零細事業者への現地中小金融機関を通じる転貸スキームや、さらに
転貸スキームでできた貸付債権を国際機関などの信用補完により証券化する
ところにまで進んでいます。
移民送金を担保にした債券スキーム等は、細る公的援助フローに代わる
「開発金融の切り札」として90年代はじめから議論されてきました。しかし
その実現に至る道筋はなかなか細いのが現状です。ひょっとしたら、
同氏の試みは移民送金をベースにした途上国への資金フローの安定化に
新たな道筋をつけるかもしれません。
もちろん、同氏の会社は産声を上げたばかりで、資金調達や規制との整合性
など、課題山積です。しかし、ややもすると公的資金を流し込むだけ、
という批判の強いマイクロファイナンスの世界で新しい発想が元・日本の
銀行マンから飛び出したのは勇気付けられる思いです。
この朝食会では栃迫さんに、同氏がなぜこの事業をやろうと思うに至ったか、
そして、そのスキームはどのように考え出されたか、また、どのような困難
に現在直面しているのか、そして、このスキームは貧困削減にどのような効果を
もたらし得るのか、などについてお話いただく予定です。
(6) 出席を希望される方は、Ms.Liu Chang(日本語可、phone 202-822-9635、
e-mail jcif06@worldnet.att.net mailto:jcif06@worldnet.att.net)
まで連絡をお願いします。
(7) この朝食会はワシントンDC開発フォーラムと国際金融情報センター
(JCIF)ワシントンDC事務所「質素な朝食会」シリーズとの共催です。

2.11月14日(金)夕方には、「若手と語る国際協力」と題して、若手の方に
プレゼンテーたーとなってもらい、フィールドの経験や国際協力志望の動機等を語って
もらうイベントを企画中です。時間、場所、プレゼンテーター等詳細については、
追って連絡させていただきます。

3.11月21日(金)には、DC開発フォーラムとJASID(開発学会)NY支局の交流会を
計画中ですが、これについても詳細は追って連絡する予定です。

【3】アフリカ・ネットワーク:NEPAD、アフリカ連合、西サハラ他

10月11〜17日:NEPADが国連総会で取り上げられ、NEPADの目標およびMDGs達成のための
施策が議論され、アフリカ諸国自身はもとより、先進諸国政府や域内外民間セクターなどの
多様なアクターの関与、ならびに貧困削減にフォーカスしたマルチセクター・アプローチが
不可欠であることが再確認されました。また、アフリカ連合(AU)では、域内での平和構築・
調整機能を強化していくニュースがいくつか見られました。

http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Oct11-17_03.htm

10月18〜24日:来年からの国連安保理新非常任理事国の選出があり、アフリカからはギニア、
カメルーンに代わり、アルジェリアとベナンが非常任理事国となる予定です。国連総会では
西サハラの独立問題が取り上げられ、これに関する情報の一部を当ニュースに付けました。
また、今週は保健分野のニュースが多く、地域によってさまざまな感染症が蔓延し、緊急対策に
追われています。紛争関連では、スーダンやエチオピア-エリトリア、リベリアで平和構築に向けた
さまざまな工作が展開されているにも関わらず、反政府組織の動きも活発化しており、予断を
許さない状況になっています。

http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Oct18-24_03.htm

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子、アフリカ関連ウェブ・サイト新着情報:位田和美)
http://www.developmentforum.org/africa/

【4】地球に乾杯!NGO:企業とNGOの協力/中小企業振興

新たな執筆者(廣光恵)が登場し、次のコラムを掲載しています。

●10月27日/NGO「Forest Trends」設立の経緯 (廣光 恵)
→Forest Trendsは、市場経済と持続可能な森林経営の両立によって
 森林保全を促進することを目的にできたアメリカの環境系NGOです。
 企業と協力し合って持続可能な森林経営を目指す点が特徴と言えます。
 http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/031027mh.html

●10月20日/マラウイ徒然(16)中小企業振興(4) (小林 由季)
→中小企業振興は「やる気」のある人を対象にしないと成功しません。
 今回は、人々の「やる気」を育てている農業分野の「企業家」、マラウ
 イの複合(灌漑農業、養殖、家畜飼育)農家の話です。
 http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/031020yk.htm

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
 http://e-NGO.net

【5】評価ネットワーク:HP更新(各国評価学会リンク)

リンクの欄に各国評価学会(ヨーロッパ評価学会、イギリス評価学会、カナダ評価学
会、およびオーストラリア評価学会)へのリンクを張りました。
http://www.developmentforum.org/evaluation/link.html

尚、各評価学会では全国大会が催される予定です。(詳細は上記リンクの各評価学会
のHPにて御覧ください)。
全国大会に参加される方がいらっしゃれば、内容、感想等を本MLに投稿していただけ
ると幸いです。

●日本評価学会第4回全国大会(2003年11月1日2日、別府の立命館アジア太平洋大学
にて)
●アメリカ評価学会(American Evaluation Association)(2003年11月 5日から8日、
ネバダ州 John Ascuaga’s Nugget in Reno/Spark)
●アメリカ行政学経営学学会(APPAM/Association for Public Policy Analysis and
Management)(2003年11月6日から8日、ワシントンDCのWashington Court Hotel)

(評価ネットワーク・フォーカルポイント:藤木美里)
http://www.developmentforum.org/evaluation/

【6】保健ネットワーク

以下のようにウェブサイトを更新致しました。

“News”ページに10月21日分のネットワークニュースを更新。
“Resources”ページに、WHO「マクロ経済と保健」委員会(CMH)情報を掲載。

(保健ネットワーク フォーカルポイント:大野尚子)
www.developmentforum.org/health

【7】GRIPS開発フォーラム

当フォーラムではベトナム経済大学(NEU)との新COE共同研究のためにベトナ
ム・オフィスの設置準備を進めています。来年1月には研究活動を開始する予定
です。現時点でのプログレスレポート(英文)をウェブにアップしました。
http://www.grips.ac.jp/vietnam/JVEC/VDF.htm

JBICアフリカ地域外事審議役の橘田氏より「アフリカ大陸への外国直接投資フ
ローの動向―UNCTAD「世界投資報告2003年」から」を寄稿いただきました。FDI
動向のレビューをはじめ今後の課題について簡潔にまとめられています。是非ご
一読下さい。
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf03/UNCTAD_WIR.pdf
(pdfファイル、40KB)

(GRIPS開発フォーラム:鈴木 明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

【8】パリ通信:PARIS21会合(10月15、16日 於:世銀パリ事務所)http://www.paris21.org

10月15,16日、世銀事務所にてPARIS21運営委員会及びドナー会合が開催されました。
PARIS21は途上国の統計キャパシティビルディングの重要性の高まりを受け99年に設立された
コンソーシアムで、統計キャパビルに関する地域ワークショップの開催、人口センサス、農村・農業統計、
国家統計開発戦略等のタスクチームの形成等の活動を行ってきました。今次会合では、主に2004〜06年の
作業計画について議論され、2006年半ばまでに全ての途上国に国家統計開発戦略(長期的視野に基づく
マスタープラン)を持つよう慫慂することが謳われました。

(担当:菅原)

【9】寄稿:「PARIS21の活動と我が国の統計国際協力のあり方」

雑誌「統計」8月号に掲載された、総務省人事・恩給局平井調査官の「PARIS21の活動と
我が国の統計国際協力のあり方」をフォーラム・ウェブサイトの寄稿欄にアップしました。
http://www.developmentforum.org/Articles/paris21.pdf

【10】イラク復興国際会議

10月24日、マドリッドにおいて、イラク復興国際会議が開催され、我が国は、国連関係機関、
世界銀行等が行った2007年までの復興需要調査の結果を踏まえ、イラクの中期的な
復興需要に対しては、基本的に円借款により、最大35億ドルまでの支援を行うことを発表しました。
これにより、先に発表した当面の支援としての総額15億ドルの無償資金と合わせると総額50億ドルまでの
支援を実施することとなりました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/f_shien_3.html

【11】アフガニスタンにおける軍閥兵士のDDR事業の開始

10月24日、アフガニスタンのクンドゥースにおいて、アフガニスタン移行政権による
軍閥兵士の武装解除・動員解除・社会復帰事業(DDR: Disarmament, Demobilization and
Reintegration )のパイロット・フェーズ(試行段階)の最初のプロジェクトが開始されました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/15/dkw_1024.html

【12】第3回ODA評価東京ワークショップの開催

11月12、13日に、外務省主催で第3回ODA評価東京ワークショップが開催されますので、
ご案内します。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/siryo/siryo_3/oda_ws3_i.html

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このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての情報を送付していきます。(連絡担当・野口)
http://www.developmentforum.org
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