ワシントン DC開発フォーラムの皆様
今回のご連絡(8/26付)は以下の16点です。間もなく当地(ワシントンDC)を
離任するため、週間dev-infoの編集は今回を最後として、次回からは新たな幹
事に引き継がせていただきます。編集を担当した私自身が一番勉強になったと
感じております。どうもありがとうございました。(連絡担当・紀谷)
【1】 今週のBBLのご案内:開発援助と日本の役割/勝世銀副総裁(8/29)
【2】 先週のBBLのご報告:中東和平の展望と日本の役割(8/18)
【3】 「開発質問箱」を立ち上げました!
【4】 DC開発フォーラム・フォトアルバムの製作を開始!
【5】 評価ネットワーク:政策評価法に基づく事前評価、ジェンダー評価
【6】 ジェンダーJネットワーク:ジャマイカにおける女性社会
【7】 アフリカ・ネットワーク:リベリア、リビア他
【8】 環境ネットワーク:親睦会報告、アマゾン、環境技術情報
【9】 紛争と開発ネットワーク:人道援助における軍の役割、世銀ペーパー
【10】 金融資本市場整備ネットワーク:IMF通貨金融システム局
【11】 地球に乾杯!NGO:コンピューターとマヤ文化
【12】 MDIモニター:世銀IMF総会、イラク、マイクロ企業他
【13】 寄稿:先進国の開発貢献度指標−順位付けをめぐって−
【14】 JICC Forum:開発における日本の新たな役割(資料)
【15】 ODA大綱:意見募集・公聴会の結果
【16】 8〜9月のBBL日程(新規BBLをアレンジしました)
―――
【1】 今週のBBLのご案内:開発援助と日本の役割/勝世銀副総裁(8/29)
8月29日(金)に、BBL「開発援助の現在のテーマと方向−日本に期待される
役割−」を開催します。本年8月より世界銀行欧州・中央アジア地域担当副総
裁に就任された勝茂夫氏より、世銀での長年の経験を踏まえて問題提起をいた
だき、出席者によりブレインストーミング/意見交換を行う予定です。会場は
(通例のJICA米国事務所とは異なり)世界銀行Hビル12階201号大会議室
(H12-201)となり、世銀のパスをお持ちでない方は事前登録/セキュリティク
リアランスが必要となりますのでご注意ください。案内状は次のウェブサイト
又は本メール末尾をご覧ください。
http://www.developmentforum.org/invitation/030829.htm
出席される方は、本フォーラムBBL担当(江尻)に氏名・所属先をご連絡いた
だければ幸いです。(事前連絡が間に合わなかった方は当日会場に身分証明書
をお持ちください。)
yumiejiridev@aol.com
また、当地以外の方も含め、出席できない方におかれては、是非関連情報やご
意見を連絡担当までいただければ幸いです。議論に反映させていただきます。
info@developmentforum.org
【2】 先週のBBLのご報告:中東和平の展望と日本の役割(8/18)
8月18日(月)に、BBL「中東和平の展望と日本の役割」を開催しました。
冒頭、ヘブライ語専門家でイスラエルで8年過ごしたとの経歴をもたれる三上
陽一氏(在米日本大使館一等書記官)が、中東和平の定義、展開、問題と課
題、日本の役割などのついての問題提起を行い、それに基づき闊達な議論が行
われました。概要は次のウェブサイトをご覧ください。
http://www.developmentforum.org/records/summary030818.htm
(なお、8月20日(水)にはBBL「地域紛争・テロは経済開発に如何なる影響を
及ぼすのか−中東紛争と9月11日テロ事件の事例から考える−」が開催されま
したが、概要等については追ってご報告する予定です。)
【3】 「開発質問箱」を立ち上げました!
このたびDC開発フォーラムでは「開発質問箱」を立ち上げました!
http://www.developmentforum.org/questions/
このウェブサイトは、日本の国際協力を良くする提案として開発フォーラムに
寄せられた開発質問箱のアイディアをもとに作成しました。
http://www.developmentforum.org/100ideas/kidsquestionsbox.htm
日本の学生の方々が直接質問を途上国開発の現場で働くみなさんに質問を投げ
かけることができる箱(掲示板)と先生方や開発教育・国際理解教育に興味の
ある人が話し合える箱(掲示板)を設けています。
質問を通じて学生、学校の先生、国際協力の専門家を含めた多くの人が対話を
持てる場所を提供することを願っています。今後、(ボランティアの)国際協
力の専門家の方々と教室の文通、及び開発質問箱を使った国際理解教育の事例
紹介などの企画も実行できればと思っています。
まずは、ボランティアの学生の方からいただいた質問をトップページに掲載し
ました。「貧しい国では子供が働いているというけど、その子たちはどんな生
活をしているの?いつになったらその子たちは働かなくてよくなるの?」で
す。
もしよろしければ、この質問に対する皆様からの答えをdevforum上にて、また
は直接私(藤本)までいただければ幸いです。
namifujimoto@aol.com
(開発質問箱:藤本奈美)
http://www.developmentforum.org/questions/
【4】 DC開発フォーラム・フォトアルバムの製作を開始!
DC開発フォーラムが発足して1年半、幹事の異動もありました。いままでの活
動を振り返って、アルバムの制作を開始します。和やかななかにも率直な意見
交換の場としてのBBLや、幹事をはじめとする参加者の素顔、更には「フィー
ルドの仲間」の現地での活動の模様などを写真でご紹介していく予定です。ま
ずは、BBLの風景や8月21日に開催された幹事歓送迎会の様子などを掲載させて
いただきました。
http://www.yasuoizumi.com/DevForum/Photo/Album.htm
(フォトアルバム・グループ:泉・灘本・江尻・藤木・吉野)
http://www.yasuoizumi.com/DevForum/Photo/Album.htm
【5】 評価ネットワーク:政策評価法に基づく事前評価、ジェンダー評価
外務省ODA評価報告のウェブサイトに下記の報告書が掲載されました。
●政策評価法に基づく事前評価(セネガル他の無償資金協力事前評価を行って
います。)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/15/rls_0822c.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/siryo/siryo_3/2003_jizen/index.html
●開発における女性支援(WID)/ジェンダー政策評価(概要)
(ホンジュラス・グアテマラの女性支援(WID)イニシアティブの評価が取り
上げられています。)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/report/wid.html
(評価ネットワーク・フォーカルポイント:藤木美里)
http://www.developmentforum.org/evaluation/
【6】 ジェンダーJネットワーク:ジャマイカにおける女性社会
出版物のページに在ジャマイカ大使館の大西英之による研究ノート「ジャマイ
カにおける女性社会−ジェンダーが提起するジャマイカ社会の諸問題−」(概
要/全文)を掲載させていただきました。
http://www.developmentforum.org/gender/articles/jamaica.htm
http://www.developmentforum.org/gender/articles/jamaica.pdf
ジャマイカが女性優位の社会となっていく中で起きる様々な社会問題を、ジェ
ンダーの観点から考察しています。まず、奴隷時代の文化的背景とそれに起因
する男女間の性的役割分担を説明し、近年の経済発展の中でジャマイカが女性
中心の社会となっていく姿を浮き彫りにしています。その上で、現代のジャマ
イカ社会が抱える「教育」、「労働」、「母子家庭」、「少年犯罪とHIV/エイ
ズ増加」等の様々な社会問題を、ジェンダー格差という観点から解き明かそう
と試みます。最後に、「ジャマイカの女性社会の展望」では、これら社会問題
を解決するには、ジャマイカの男女がジェンダーを理解し、女性優位の社会に
起きる特有の社会・文化的制約を乗り越える必要があることを指摘していま
す。開発や発展において、ジェンダーが如何に重要かを問う興味深い研究ノー
トです。
(ジェンダーJネットワーク・フォーカルポイント:灘本智子)
http://www.developmentforum.org/gender/
【7】 アフリカ・ネットワーク:リベリア、リビア他
アフリカ関連ウェブサイト新着情報(8/16〜22)をアップしました。
http://www.developmentforum.org/africa/Weekly%20Updates/Aug16-22_03.htm
先週は、リベリアで政府と反政府勢力の間で、包括和平合意が署名され、2年
間の暫定政府議長に、企業家のジュデ・ブライアント氏が選ばれました。ブラ
イアント氏は、ブラー新大統領の10月退任後に政権を率いることとなります。
また、リビアは、国連安保理が制裁を解除しないならば、1988年、スコットラ
ンドのロッカビー上空で発生したパンナム機襲撃事件の被害者への補償金を支
払わないとフランス政府に警告しており(フランスが1989年の仏航空機襲撃事
件の賠償金額を上げるように要求したため)、リビアとフランスは妥協点を模
索中です。英米はすでに制裁解除の準備があることを発表しています。
その他、16日にウガンダの独裁者イディ・アミン氏の死去、NEPADがアフリカ
の食糧安全対策としてNERICA米を推奨するなどのニュースがありました。ルワ
ンダでは25日に大統領選挙が実施されます。
(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子)
http://www.developmentforum.org/africa/
【8】 環境ネットワーク:親睦会報告、アマゾン、環境技術情報
8月12日、欧州復興開発銀行天然資源エネルギーグループの木村氏をはじめ7名
の環境ネットメンバーが参加して、ワシントンDCにて親睦会が開かれました。
親睦会では自己紹介をはじめ和やかな雰囲気の中様々な話題が話されました。
特に木村氏からロンドンやパリにある環境フォーラムとの連携の提案が出さ
れ、今後環境ネットのウェブサイト上での発表の他、DC開発フォーラムBBL等
でも欧州からの視点を取り上げていきたいと思います。
8月18〜24日の週間ニュースを掲載しました。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3409/Organizations.html
8月25〜27日にドブナ(ロシア)で世界中から若者が集まり、環境と持続可能
な開発についての会議が開かれます。一方米国ワシントンでは一般企業に対す
る環境規制の緩和が決まり大気汚染への懸念が強まっています。
その他、次の新着情報がありました。
●アマゾンにおける環境保全と国際協力を考えるシンポジウム(9月11日、
JICA・拓殖大学共催)
http://www.jica.go.jp/jicapark/event/030911_01.html
●国立環境研究所・環境技術情報ネットワークの運用開始
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=4296
(環境ネットワーク・フォーカルポイント:岡井純吾)
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3409/
【9】 紛争と開発ネットワーク:人道援助における軍の役割、世銀ペーパー
新着情報ページを更新しましたので、是非一度ご覧ください。
http://www.developmentforum.org/conflict/new.html
「人道援助における軍の役割」に関するRefugees Internationalの報告書
(“The Power to Protect: Using New Military Capabilities to Stop Mass
Killing”)とUSIPのセミナー(The Power to Protect: Should it be
exercised?)を新着情報ページに掲載しています。
なお、世銀の紛争予防復興ユニットのウェブサイトには、一連の興味深いワー
キングペーパーが掲載されています。今後、紛争と開発ネットワークで議論し
ていければと考えております。
http://lnweb18.worldbank.org/ESSD/sdvext.nsf/67ByDocName/PublicationsWorkingPapers
(紛争と開発ネットワーク:嶋影繭子)
http://www.developmentforum.org/conflict/
【10】 金融資本市場整備ネットワーク:IMF通貨金融システム局
IMF通貨金融システム局審議役の玉川雅之氏の寄稿「IMFにおける通貨金融シス
テム局の発足について」をウェブサイトに掲載しました。
http://www.yasuoizumi.com/DevForum/FinSec/3821%20IMF%20MFD.pdf
今回のIMF通貨金融システム局の発足は、90年代特にアジア金融危機以降、世
界的にも高い関心事となった金融セクター問題に対するIMFの対応変化の結果
を象徴する出来事と思われますので、ここに紹介させて頂きたいと思います。
(金融資本市場整備ネットワーク:泉・玉川・江尻)
http://www.yasuoizumi.com/DevForum/FinSec/Home.htm
【11】 地球に乾杯!NGO:コンピューターとマヤ文化
新たに次のコラムを掲載しています。
●8月25日/コンピューターが先住民の子供たちに広げたマヤ文化
の世界(1)(上岡直子)
→米国のNGOが行う二言語教育プロジェクト。グァテマラのマヤの言語と
文化教授のため、近代的なテクノロジーと無縁である農村部の小学校
にコンピューター・センターが設置されることになった。その時の模様を
報告。
http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030825nk.html
(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
http://e-NGO.net
【12】 MDIモニター:世銀IMF総会、イラク、マイクロ企業他
諸般の事情で長いお休みを頂戴しましたが、また、MDIモニターのご案内を再
開することといたしました。まずは、お盆明け、先週8月18〜22日の5日分につ
いてご案内申し上げます。次のウェブサイトをご覧ください。
http://www.yasuoizumi.com/MDI%20Monitor.htm
●Monitor
8月18日/米州開銀、グアテマラでマイクロ企業フォーラムを9月に開催
8月19日/バグダッド国連事務所攻撃さる
8月20日/ADB、ツバル国別政策策定
8月21日/ADB、人口動態の変化はアジア教育政策に試練
8月22日/世銀、イラクへ復興へのコミットを再確認
●Event
世銀・IMF総会は9月23〜24日、UAEドバイで開催予定
(MDIモニター:泉泰雄)
http://www.yasuoizumi.com/MDI%20Monitor.htm
【13】 寄稿:先進国の開発貢献度指標−順位付けをめぐって−
世界経済評論2003年7月号に掲載された、小浜裕久氏(静岡県立大学国際関係
学部教授)、澤田康幸氏(東京大学大学院経済学研究科助教授)の「先進国の
開発貢献度指標 −順位付けをめぐって−」を、フォーラム・ウェブサイトの
寄稿欄にアップしました。
http://www.developmentforum.org/Articles/cdi.pdf
【14】 JICC Forum:開発における日本の新たな役割(資料)
8月21日、在米日本大使館広報文化センター(JICC)で、JICC Forum「グローバ
ルな開発における日本の新たな役割」が開催されました。冒頭プレゼンテー
ション(紀谷担当)のパワーポイント資料がウェブサイトに掲載されていま
す。
http://www.us.emb-japan.go.jp/jicc/0821KIYA.ppt
【15】 ODA大綱:意見募集・公聴会の結果
ODA大綱(案)に関する意見募集及び公聴会の結果についての詳細な資料が
ウェブサイトに掲載されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/t_minaoshi/ib_k_kekka.html
なお、ODA大綱見直しに関する一連の情報は次の通りです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/t_minaoshi/index.html
【16】 8〜9月のBBL日程(新規BBLをアレンジしました)
現時点で決定している本フォーラムBBL日程は次の通りです。新たに世銀日本
人職員増強、アジア金融危機とIMF、スリランカ復興開発・平和構築、日本の
援助全般、企業の社会的責任(CSR)に関するBBLをアレンジさせていただきまし
た。ご関心とお時間のある回に是非ご参加いただき、皆様のご意見を伺えれば
幸いです。
[日程・テーマ・会場]
8月29日(金)
「開発援助の現在のテーマと方向−日本に期待される役割−」
キックオフ:勝茂夫氏(世界銀行欧州・中央アジア地域担当副総裁)
会場:世界銀行Hビル12階201号大会議室(H12-201)
600 19th Street, N.W., Washington, DC
Tel: 202-458-7615(泉)又は202-473-7117(John)
(注:世界銀行ビルに入るにはセキュリティ・クリアランスが必要です)
9月3日(水)
「世界銀行の日本人職員採用増強に向けて
−第1回・世界銀行が求める人材とは(就職ガイダンス)−」
キックオフ:関本範枝氏(世界銀行上級採用担当官)
会場:JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC
Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
9月4日(木)
「アジア金融危機を振り返って−IMFは何を誤り、何を学んだか−」
キックオフ:高木信二氏(IMF独立政策評価室(IEO)審議役、大阪大学経済学
部教授)
会場:JICA米国事務所・会議室(上記9月3日と同じ)
9月8日(月)
「スリランカの復興開発と平和構築に対する我が国の対応」
キックオフ:岡崎克彦氏(国際協力銀行開発第2部第3班課長)
会場:JBICワシントン事務所・会議室
1909 K Street, N.W., Suite 300, Washington, DC
Tel: 202-785-5242、Fax: 202-785-8484
9月15日(月)
「日本の対外援助の今後を考える」
キックオフ:キャロル・ランカスター氏(ジョージタウン大学教授)
会場:JBICワシントン事務所・会議室(上記9月8日と同じ)
9月17日(水)
「企業の社会的責任(CSR)の開発的側面を考える」
キックオフ:泉泰雄氏(世界銀行欧州中央アジア局産業金融セクターマネー
ジャー)
会場:JICA米国事務所・会議室(上記9月3日と同じ)
[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15〜14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:00頃から 自由討議(14:00終了)
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連絡ください。
yumiejiridev@aol.com
―――
このワシントンDC開発フォーラム・情報サービス(dev-info)では、ブラウン
バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。
ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
http://www.developmentforum.org
info@developmentforum.org
dev-infoバックナンバーはこちらです。
http://www.developmentforum.org/mail/