July 29: July 25 BBL (media), July 31 BBL (PRSP), What’s New etc.

ワシントンDC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡は次の7点です。
●7月25日(木)BBL(メディア)ご報告
●7月31日(水)BBL(PRSP)ご案内
●ウェブサイト新着情報
●「地球に乾杯!NGO」新着情報
●情報サービスとメーリングリストの開始
●PRSPフォーラム(7月15日・於東京)速報
●川口外務大臣と語るタウン・ミーティング(7月20日・於大阪)概要

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●7月25日(木)BBL(メディア)ご報告
 「開発問題に対して日本のメディアは如何に関与すべきか」とのテーマで意
見交換を行いました。キックオフ担当の時事通信・中野哲也記者からのレジュ
メ(本項末尾)に沿った説明の後、出席者により、メディアが記事にするに際
しての判断基準、欧米と比較しての日本のODAの広報不足、明確な外交政策
提示の必要性、短期的なメディアと中長期的な政策決定をつなぐものとしての
政策シンクタンクの役割、個々の関係者は努力しているが総体として成果とな
らない合成の誤謬、政府のディスクロージャーの量・質の向上によるメディア
の役割の補完等につき議論が行われました。
 特に、メディアの影響力が大きく、政策を実行するに当たっては無視できな
い一方で、専門家の側からはメディアが取り上げてくれない、書いてくれない
という批判が強いとの現状(開発問題に限られませんが)を打破するにはどう
すれば良いか、という問いかけが終わり近くで改めてなされたところ、この点
について何らかのアイディアがあれば有益ではないかと思います。ご意見等あ
りましたらメーリングリスト(後段ご参照)にご参加ください。
―――
開発問題に対して日本のメディアは如何に関与すべきか
−今後の課題と具体的方策を考える−
                  中野哲也
【問題提起】
(1)カナナスキス・サミット
    →隔離されたメディア
    →バーチャル報道が一段と加速
(2)日本の政治家は“顔”が見えない
    →権威主義のメディアは食い付かない
    →政治家に経済協力に関する信念がない
(3)何のためのODAなのか
    →原点に戻る必要。ゼロにしたら何が起きるのか
    →大半の国民にとっては「ブラック・ボックス」
(4)インターネットと既存メディア
    →ネットへの過大な期待は禁物
    →問われるメディアの「ブランド力」

●7月31日(水)BBL(PRSP)ご案内
 「PRSPプロセスの改善に向けて−本フォーラムでの議論を総括する−」
をテーマに議論を行います(キックオフ:IMF財政局・緒方健太郎氏)。案
内状を次の通り送付致しますので、出席される方は前日昼までにご連絡頂けれ
ば幸いです。また、事前に問題関心・意見等ありましたら当方までお寄せ頂け
ればキックオフ担当者に伝達させて頂きます。(その後、8月7日(水)は貿
易・環境・開発の相互連関を取り上げる予定です。8月中旬以降9月までの日
程は現在鋭意調整中です。)
―――
           ワシントンDC開発フォーラム
            www.developmentforum.org
       ブラウンバッグランチ(7月31日)のご案内
「PRSPプロセスの改善に向けて−本フォーラムでの議論を総括する−」

 ワシントンDCには、多数の経済協力関係者が、政府、実施機関、世銀グ
ループ・米州開銀・IMF、企業、NGO、シンクタンク・大学、メディア等
で実務や研究に携わっています。その情報・知見を活かして個人の資格で自由
かつ率直な議論を行い開発戦略に関する政策論議を深める(かつ出席者間の親
睦を深める)とともに、記録を世界各地の関係者に発信して現実の政策立案・
実施に反映させるために、ブラウンバッグランチを開催することとなりまし
た。標記のテーマについては次の要領で開催しますので、ご関心とお時間のあ
る方は是非お気軽に参加いただければ幸いです。
1.日時:7月31日(水)12:15−14:00
2.場所:JICA米国事務所・会議室
     1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Tel: 202-293-2334
3.テーマ:PRSPプロセスの改善に向けて
      −本フォーラムでの議論を総括する−
4.キックオフ:緒方健太郎氏(IMF財政局)
5.次第:12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
     12:30頃から キックオフ
     13:00頃から 自由討議(14:00終了)
6.出席方法:会場準備等の関係上、7月30日(火)正午までに、連絡担当
(紀谷、info@developmentforum.org、202-238-6796)に直接、または末尾の
幹事を通じてご連絡下さい。
(このご案内は開発に関心のある方に転送いただいて結構です。)
(ワシントンDC開発フォーラム幹事:五十音順)
泉(世銀)、緒方(IMF)、紀谷(大使館)、窪田(世銀)、杉原(NGO
研究者)、戸田(JICA)、中村(JBIC)、灘本(ジョージワシントン
大学)、保井(JCIF)、吉田(世銀日本理事室)、吉野(ヴァージニア大
学)

●ウェブサイト新着情報
http://www.developmentforum.org
7月20日 2002年8月の予定を追加しました。
7月20日 2002年7月17日に行われたブラウンバッグランチ「アジアの
     開発経験はアフリカに適用可能か」の資料を追加しました。

●「地球に乾杯!NGO」新着情報
http://MyWebPages.Comcast.net/NGOcolumn
 本フォーラム幹事の杉原ひろみさんがモデレーターとなって、米国NGO職
員の視点、米国NGOのアドボカシー活動、イギリスNGO事情、企業とNG
O、マイクロファイナンス等、多彩な内容を盛り込んだリレー・コラムを通じ
て、NGOの持つダイナミズムを分析し、紹介しています。最近のコラムは次
の通りです。
【最近のコラム・リスト】
7月29日 アメリカNGOのアドボカシー活動・杉原ひろみ
7月26日 ジンバブエのマイクロファイナンス強化に取り組んで・粟野晴子 
7月24日  World Learning Business Solutionsについて・坂本欣也
7月19日 イギリスのNGO事情(3)・黒田かをり

●情報サービスとメーリングリストの開始
 これまで、本フォーラムのBBL関連情報(案内・レジュメ・議事録)をは
じめとする活動情報を関係者に電子メールにてお伝えしてきましたが、今回の
eグループ導入を機に、これを「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービ
ス(dev-info)」として、内容の充実を図ることとしました。フォーラムの活動
情報に加え、グローバルな開発戦略と日本の関わりに関する主要な情報を、週
1回を目途に送付していく予定です。皆様方におかれては、掲載すべき情報等
ありましたらご示唆いただければ幸いです。本情報サービスをご希望の方は、
本フォーラム連絡担当まで、氏名・所属・電子メールアドレスをご連絡下さ
い。
 また、本フォーラムのBBL後に、電子メール上で出席者による意見交換を
行ってきましたが、出席できなかった人にも意見交換の輪を広げるために、
「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト(devforum)」を試行的に
開始しました。毎回のBBLについての意見交換の他、以前取り上げたテーマ
を含め、より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する意見交換や情
報交換も行っていく予定です。相互の信頼関係に基づく率直かつ真剣な意見交
換を確保するため、メーリングリスト参加者は氏名・所属を明らかにするとと
もに、発言者の了承がない限りメディア等での引用がされないようご配慮いた
だきます。本メーリングリストへの加入をご希望の方は、本フォーラム連絡担
当まで、氏名・所属・電子メールアドレス・問題関心をご連絡ください。
本フォーラム連絡担当:info@developmentforum.org

●PRSPフォーラム(7月15日・於東京)速報
 7月15日(月)午後、世銀東京事務所パブリックフォーラム「貧困削減戦
略ペーパー(PRSPs)の進捗状況と課題」が開催され、世銀PRSP担当
局長ジョン・ページ氏と日本側関係者との意見交換が行われました(パネリス
トとして、本フォーラムでキックオフを行ったGRIPS大野泉教授、JBI
C岡崎課長も参加されました)。世銀東京事務所ウェブサイトには現時点では
概要等が掲載されていないようですが、GRIPS開発フォーラムのウェブサ
イトには関連情報が掲載されていますので、ご関心のある方はご覧下さい。
http://www.grips.ac.jp/forum/tokubetsu.htm
 なお、PRSP概要については世銀東京事務所ウェブサイトに掲載されてい
ます。
http://www.worldbank.or.jp/PRSP_1.pdf

●川口外務大臣と語るタウン・ミーティング(7月20日・於大阪)概要
www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/kawaguchi/t_meeting/index.html
 7月20日(土)、川口外務大臣と語るタウン・ミーティング「外務省改革
/ODA(政府開発援助)」が大阪で開催されたところ、冒頭プレゼンテー
ション(パワーポイント資料、説明テキスト)が外務省ウェブサイトに掲載さ
れています。本フォーラムでもたびたび議論になっている「なぜ援助を行うの
か」という点については、(1)困難に直面する人を救うために、(2)地球
環境のために、(3)途上国の経済発展を我が国の繁栄につなげるために、と
説明し、援助の重点事項については、(1)アジアに重点を置きます(200
1年実績で58%)、自ら努力を行っている国を支援します、(3)「人間」
に着目した支援(教育、人材育成、エイズ等感染症対策等)を行っていきま
す、(4)環境と開発の両立を重視します、の4点を挙げて「共に歩む開発」
という考えを提示しています。

・・・

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
www.developmentforum.org
info@developmentforum.org