2015年4月14日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「OECDによる2014年の各国ODA実績の公表」
「世界銀行総裁、貧困撲滅のための戦略を概説、新たな開発パートナーを歓迎」
「JICAがチリの洪水被害に対して緊急援助物資を引き渡し」他
【2】 ワシントンDC開発フォーラム
キャリアセミナー2015議事録掲載のお知らせ
【3】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「桜の京都にて」山中瑞樹(フォーラム幹事・世界銀行勤務・ワシントンDC在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
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└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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● 経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)は、2014年のODA実績を公表しました。支出純額実績では、米国、英国、ドイツ、フランスに次ぐ第5位(前年第4位)。ODA(支出純額)の対GNI比は、日本は、0.19%(前年は0.23%)で、DAC加盟28か国中第18位(昨年と同じ)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002021.html
● 外務省は、策定中のブータン、トーゴ、セルビア、モンテネグロ4か国の国別援助方針に関する意見を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kuni_enjyo_donyu.html#p_comment
● 日本政府は、国際協力機構(JICA)を通して、台風メイサックにより深刻な被害を受けたミクロネシア連邦政府に対し、緊急援助物資を供与することを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002016.html
● モンゴルとの間で、ノン・プロジェクト無償資金協力2案件(医療機材、地方産機材総額10億円)に関する交換公文の署名が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002014.html
● モザンビークとの間で、供与限度額20億1,200万円の無償資金協力「ナカラ回廊送変電網強化計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002010.html
● ベナンに対する一般プロジェクト供与限度額19億円の無償資金協力「アトランティック県アラダ病院建設・整備計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002002.html
● JICAは、ミャンマー連邦共和国で活動する国連機関との間で、計4件総額23億6200万円の無償資金協力の贈与契約を締結しました。
http://www.jica.go.jp/press/2014/20150331_02.html
● JICAはチリの豪雨による洪水被害に対して、緊急援助物資を引き渡しました。
http://www.jica.go.jp/information/jdrt/2015/20150402.html
● 国際協力銀行(JBIC)は、ベネズエラ最新動向を発表しました。
http://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/reference_ja/2015/04/37534/201503venezuela.pdf
● OECDはアジア開発銀行研究所(ADBI)と共同で「OECD対日経済審査2015」に関するセミナーを東京で開催します。
http://www.adbi.org/event/6585.economic.survey.japan.2015/?sectionID=27
● 科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会第5回会合が開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002007.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● USAIDは、中米及びカリブ海諸国の若者向け高等教育・職業訓練実施機関の能力向上を目的として、35百万米ドルを拠出する旨、現在パナマで開催中の米州サミットにおいて発表しました
● 米国ミレニアム挑戦公社(Millennium Challenge Corporation: MCC)は、グアテマラに対して、税収向上、税通関当局での汚職対策、PPP策定能力向上、中等教育能力向上を目的とした28百万米ドルのThreshold Program実施を発表しました。
https://www.mcc.gov/pages/press/release/release-040815-mcc-to-invest
● 同じくMCCは、モロッコとの間で南南協力に係る協定を締結したと発表しました。
https://www.mcc.gov/pages/press/release/release-040915-morocco-mou
● カナダ外務省は、イエメン情勢で全人口の61%に人道危機があるとし、追加の人道援助を発表しました。
http://www.international.gc.ca/media/dev/news-communiques/2015/04/10a.aspx?lang=eng
● 2015年度のDFID予算が、英国両院で可決され、また国王裁可を受けました。GNI比で0.7%を達成することなどが盛り込まれています。
● AFDは、気候変動による農業、森林への影響についての報告書を発表しました。
● GIZは、ガーナにおける農業セクター支援の成果をウェブサイトで報告しています。
http://www.giz.de/en/mediacenter/31804.html
● ヨーロッパにおける開発年の取り組みとして、新たに'Wall of local and regional initiatives'が立ち上げられました。
https://europa.eu/eyd2015/en/eu-committee-of-the-regions/posts/walloflrainitiatives
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– 国際機関関連 –
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● 経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)は、2014年のODA実績を公表しました。
● 国際通貨基金(IMF)は、先進国と新興国の潜在成長率に関する分析をまとめ、近年主要な先進及び新興市場国・地域で潜在成長率が低下していると指摘しています。
http://www.imf.org/external/japanese/pubs/ft/weo/2015/01/pdf/sumj.pdf
● 世界銀行グループの総裁は、2030年までに極度の貧困を撲滅するための戦略を発表しました。また、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)や、BRICS諸国が設立するBRICS開発銀行といった新たな機関にも言及し、貧困国や新興国の経済開発における強力なパートナーとなり得るとして歓迎しました。
● アジア開発銀行は日本が出資する貧困削減基金を利用して、災害対策への対応、行政能力強化のため、アジア、大洋州地域の国々への技術支援を行うことを発表しました。
http://www.adb.org/news/adb-japan-help-asia-tap-space-technologies-counter-disasters
● 米州開発銀行とパナマ政府の共催により、パナマシティにおいて、南北アメリカ大陸CEOサミットが開催されました。
● アフリカ開発銀行とOECDは共催で、脆弱国家に関するOECDレポート「States of
Fragility 2015: Meeting Post-2015 Ambitions」を発表しました。
● ユネスコは、「グローバル・モニタリング報告-万人のための教育2000-2015:成果と課題」を発表しました。
http://en.unesco.org/gem-report/events#sthash.cQmiE0lU.dpbs
● シリア支援のための第3回資金拠出誓約国際会議がクウェートで開催され、国際ドナーから総額38億ドルにのぼる資金拠出が誓約されました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=50457
● 世界保健機関(WHO)は、津波、台風、洪水、伝染病発生などに緊急対応するための海外医療チーム登録が可能となる「グローバル海外医療チーム・レジストリ」を立ち上げました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=50520
● 国連は、北朝鮮における食料、農業、健康、栄養、水と衛生をカバーする人道援助活動を展開するのに必要な資金として、1億1100万ドルの拠出を訴えました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=50523
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ウッドロウ・ウィルソン・センターは、現在パナマで開催されている米州サミットに先駆けて、4月6日に対ラテンアメリカ米外交政策の諸点につき議論しました。その音声データが公開されています。
http://www.wilsoncenter.org/event/media-briefing-summit-the-americas
● また同センターは、4月9日にセミナー”Contrasting
Perspectives on Brazil's Current Troubles”を開催し、ブラジルにおける昨今の政治経済危機について議論しました。その様子が公開されています。
http://www.wilsoncenter.org/event/contrasting-perspectives-brazils-current-troubles
● Inter-American
Dialogueは、現在パナマで開催されている米州サミットに先駆けて、対ラテンアメリカ米外交政策やラテンアメリカの諸問題につき議論しました。その様子が公開されています。
● Center for Global
Development(CGD)は、ポスト2015開発アジェンダとして、今年9月に国連で合意される予定のSustainable
Development Goals (持続可能な開発目標:SDGs) の改善点について、これまで提案した内容をまとめました。
http://www.cgdev.org/topic/strengthening-sustainable-development-goals
● 同じくCGDは、4月6日にセミナー”Statistical
Tragedy in Africa? Evaluating the Data Base for African Economic Development”を開催し、アフリカにおける統計データ問題(ナイジェリアのGDPデータ訂正等)について議論しました。その様子が公開されています。
● International Budget
Partnershipは、SDGs案に関して、予算の透明性などの観点からコメントを発表しました。
● 英シンクタンクODIは、2030年までに貧困の根絶するための費用を分析した報告書、"Financing the future" を発表しました。
http://www.odi.org/financing-future
● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)から、クウェートの教育と民主化についての報告書が発表されています。
http://www.chathamhouse.org/publication/education-and-democratic-development-kuwait-citizens-waiting
● 英LSEで行われた、アフリカのオンラインメディアについての講演の記録が公開されています。
http://www.lse.ac.uk/newsAndMedia/videoAndAudio/channels/publicLecturesAndEvents/player.aspx?id=2983
● 2015年度国際協力NGOセンター(JANIC)はインターン応募を受け付けています。
http://www.janic.org/about/recruit/intern2015.php
● 日本赤十字社は、混迷するイエメン情勢における人道危機について報告しています。
http://www.jrc.or.jp/activity/international/news/150408_003520.html
● セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、第3回国連防災世界会議における仙台防災枠組みについての所感を発表しました。
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/press.php?d=1922
● アジア経済研究所は、報告書「社会的公正と再分配政策-エジプトの補助金制度改革の課題と展望」を発表しました。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Seisaku/201503_ido.html
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【2】ワシントンDC開発フォーラム
キャリアセミナー2015議事録掲載のお知らせ
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3月27日ワシントンDCにおいて、ワシントンDC開発フォーラムキャリアセミナー2015が開催されました。
本セミナーには約60名の学生・社会人の皆様に参加していただきました。また、昨年同様に実施したWeb配信には、アメリカ、日本、イギリス、タイ、イラクなど世界各地から視聴していただきました。
セミナーの様子は、以下のリンクからご覧いただけます。
http://www.devforum.jp/events/career-seminar/20150327-info
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【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「桜の京都にて」
執筆:山中瑞樹(フォーラム幹事・世界銀行勤務・ワシントンDC在住)
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私用があって訪ねている京都でこの原稿を書いている。ちょうど花の季節で、街は人、人、人。でも、久々の京都は、数年前に訪ねた時とは街に響く言語が少し違っていた。日本語より外国語の方が多いとさえ感じる。もともと海外からの観光客は多い所だが、アジア中心に、欧州や米国など、様々な国から観光客が押し寄せるように訪れている。観光政策の成果もあるだろう。円安のせいもあるだろう。経済発展に伴い海外旅行を出来る人が増えた国が多いせいもあるだろう。観光だけでなく、電機製品や薬剤品を大量購入して帰る人も少なくないそうだ。多くの店で案内が3-4カ国語で表示されているのはもちろんのこと、伝統的な和菓子店でも、店員が流暢な英語で対応しているところもあった。
3月27日に開催されたワシントンDC開発フォーラムのキャリアセミナー。約60名の会場参加者と30名以上のweb視聴者があった。パネリストのディスカッションを聞きながら熱心にメモをとる参加者の多くは、大学院生や学部生。ほとんどは平成生まれだろう。その後の分科会、そして懇親会では、実に活発にネットワーキングする姿が見られ、しっかりとしたビジョンを持って、世界で活躍することを視野に将来のキャリアを思い描く参加者が多かった。同年代の頃、少なくとも私自身は、そんな風に世界を向いていなかった。
内向きになる日本の若者、というなことが言われるようになって久しい。わざわざ旅行に行かなくても、家でネットを通じてどこへでも行けてしまう時代だから、実際そういう面もあるだろう。でも、同時に、外へ向かって大きなビジョンを描く人材も増えていて、両者の乖離が大きくなっているとも感じる。企業の国際化、人口の減少と労働力の確保、観光立国。海外にいればもちろんのこと、国内にいる場合でも、これからの若者は、キャリアを構築していく上で、世界的な労働市場で輝きを放たないといけない。自分の頃よりずっと厳しい環境だが、若者たちはずっとたくましく生きている。少なくともキャリアセミナーでは、そうあろうと頑張っている若者たちがたくさんいることを垣間見ることができた。彼らの未来に心からエールを送りたいと思う。
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2015年4月14日発行