2015年7月7日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「MDBsパンフレット2015年版」
「IMF ギリシャに関する 9 つの疑問」
「AIIBの設立協定の署名式で50ヶ国が署名」他
【2】 GRIPS開発フォーラム:
(1)石川滋先生の企画セッションを開催@国際開発学会
(2)GRIPS開発フォーラム/APIR共催書籍出版記念セミナー開催のお知らせ(7/16)
【3】 東京発~世界銀行からのお知らせ
世界銀行東京事務所ウェブマスター募集
【4】 ワシントンDC開発フォーラム
ワシントンDC開発フォーラム・国連フォーラムの合同オフ会(8月9日)のプレ告知
【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「ブラジル日系人の今」荻田聡(世界銀行 ブラジル交通インフラ担当/ワシントンDC在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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財務省のHPにMDBs(国際開発金融機関)を通じた日本の開発支援のパンフレットがアップされました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/publication/mdbs2015/index.html
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ネパール復興に関する国際会議が首都カトマンズで開催され、日本の対ネパール支援策が発表されました。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150629_01.html
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第7回日本・メコン地域諸国首脳会議(日・メコン首脳会議)が東京で開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002251.html
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フィリピンとの間で、2億5,800万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画」
に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002268.html
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国連食糧農業機関(FAO)パキスタンとの間で、5億9,900万円の無償資金協力パキスタン「連邦直轄部族地域における農業経済復興・開発支援計画に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002262.html
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ミャンマーとの間で、258億8,800万円を限度とする円借款3件(ヤンゴン配電網改善計画、ティラワ地区インフラ開発計画、中小企業金融強化計画)に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002253.html
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国連開発計画(UNDP)ミャンマー事務所との間で、1億1,100万円の無償資金協力「2015年ミャンマー総選挙支援計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002252.html
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ガーナで発生した洪水被害に対し、JICAは緊急援助物資を供与しました。
http://www.jica.go.jp/information/jdrt/2015/20150629.html
● JICAは、「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の2014年度第2回の公募に関し、採択案件として健康・医療特別枠7件、一般枠10件を選定しました。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150703_01.html
● JICAは、「中小企業連携促進基礎調査」に関し、今回5件の案件を採択しました。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150623_02.html
● JICAは、イラク共和国政府との間で、計2件総額881億8800万円を限度とする円借款貸付契約(電力セクター復興事業フェーズ2、クルド地域下水処理施設整備事業I)に調印しました。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150630_01.html
● JICA研究所は、4領域(平和と開発、成長と貧困削減、環境と開発/気候変動、援助戦略)で常勤研究員を募集しています(締切7月12日)。
http://jica-ri.jica.go.jp/ja/procure/post-19.html
● JICAは、中学生・高校生を対象に、「世界を知ろう!考えよう!よりよい世界のため私たちにできること」をテーマにエッセーを募集しています(締切9月11日)。
http://www.jica.go.jp/hiroba/menu/essay/index.html
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外務省任期付職員(中南米局南米課南米ブラジル分野、EPA/FTA交渉分野、WTO、FTA/EPA交渉分野、在フィジー日本国大使館経済・経済協力分野、経済協力分野アフガニスタン、在ボツワナ日本国大使館勤務経済分野)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html
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博士号取得のためのJAPAN-IMFスカラシップ・プログラム(JISP)奨学金の応募を受け付けています(応募締切2016年1月31日)。
http://www.imf.org/external/np/ins/jpn/pdf/jisp2016-2018j.pdf
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– バイ・ドナー関連
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● USAIDは、ブラジルと連携して、モザンビークの食糧安全保障を向上させるために、2百万ドルの拠出を発表しました。
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同じくUSAIDは、同性婚は米国合衆国憲法で保障された権利とする連邦最高裁の歴史的判決を、開発の観点からも望ましいとコメントしています。
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カナダ外務省は、ネパール地震に係る追加の人道支援援助を発表しました。
http://www.international.gc.ca/media/dev/news-communiques/2015/06/24b.aspx?lang=eng
● DFIDは、アフリカの脆弱国家向け、またシリア危機への支援を強化することを発表しました。
● GIZは、2014年の年次報告書を発表しました。
https://www.giz.de/en/mediacenter/33449.html
● AFDは、サヘル地域の6カ国におけるワクチン接種促進のため、ビル&メリンダ・ゲイツ財団らと協力していくことを発表しました。
http://www.afd.fr/home/presse-afd/communiques?actuCtnId=127919
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欧州連合は、西アフリカ地域向けの新たな資金供与を発表しました。対象16カ国向けの支援総額は、11億ユーロです。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-15-5309_en.htm
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– 国際機関関連-
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● IMFは、ギリシャ債務の持続可能性に関する報告書を公表しました。また、ギリシャ融資に関する9つの疑問に答えています。
http://www.imf.org/external/japanese/country/grc/greecefaqj.pdf
http://www.imf.org/external/pubs/cat/longres.aspx?sk=43044.0
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国際通貨基金(IMF)は、デフォルト回避を重視のため、ウクライナ向けの17億ドルの緊急融資を暫定承認した。
http://www.imf.org/external/np/sec/pr/2015/pr15316.htm
● IMFアジア太平洋地域事務所にて、「日本人としてIMFで働くということ」というイベントが開催されます。
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世界銀行は、中国経済アップデートを発表しました。
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世界銀行グループは、ネパール復興資金として最大5億ドルを支援する用意があると発表しました。
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世界銀行は、災害後ニーズアセスメント(PDNA)を発表し、ネパールの復旧・復興ニーズを、同国の経済規模の約3分の1に相当する67億ドルと見積もっています。
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アジア開発銀行は、ネパール復興資金として総額6億ドルを支援すると発表しました。
http://www.adb.org/news/adb-offers-600-million-assistance-help-nepal-rebuild-after-earthquake
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米州開発銀行は、パラグアイに対する科学技術分野の教育研究向上促進のための奨学金プログラムへの2000億ドルの融資を承認しました。
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アフリカ開発銀行は、コンゴに対する環境森林管理向上支援のため、2250億ドルの融資を承認しました。
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アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定の署名式が北京で開かれ、創設メンバーとして参加を表明した57カ国のうち50ヶ国が署名しました。
http://www.aiibank.org/html/2015/NEWS_0629/11.html
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中国はOECDとの協力協定に署名し、OECD開発センターに加盟しました。
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世界銀行のは、ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)の2016年度採用の募集を開始しました(7月31日締切)。
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国連事務局ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)への応募を受け付けています(応募期間は募集対象分野によって異なる)。
http://www.mofa-irc.go.jp./apply/ypp.html
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従来からネパールに存在していた子どもの人身売買問題の状況が、地震後に悪化しないように取り組みが行われています
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51213
● FAOがUnderstanding Mountain Soilsを出版し、気候変動と食糧の安全保障のために持続可能な土壌のマネージメントが重要であることを述べています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51236
● UNICEFがProgress for Children: Beyond Averagesを出版し、機会の不平等が数百万人の子どもを貧困に押しとどめてしまっていることを述べています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51222
● UNCTADはWorld Investment Reportの2015年版を出版し、海外直接投資が2014年に16%減少したと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51241
● UN Office on Drugs and Crimeは2015 World Drug Reportを出版し、違法薬物の根絶には、農家が薬物栽培に代わる収入源を得られるような開発努力が必要だと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51266
● UNRWAは資金不足のために職員を削減する旨を公表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51281
● UNESCOはEducation for All Global Monitoring Report 2015を出版し、紛争国の子どもを全て就学させるためには23億ドルの資金が必要であると報告しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51280
● WHOとUNICEFはProgress on Sanitation and Drinking Water: 2015 Update and MDG
Assessmentを発表し、24億人の人々が依然として基本的な衛生環境を欠いていると報告しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51304
● FAOとOECDはAgricultural Outlook 2015-2024を出版し、今後10年間は農産物の価格が下落し続けると予測しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51313
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– シンクタンク・NGO関連 –
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ブルッキングス研究所は、6月26日にセミナー” Internal displacement: Lessons
learned after 20 years and challenges ahead”を開催し、国内難民問題にかかる20年の取り組みと今後の課題につき議論がなされました。その様子が公開されています。
http://www.brookings.edu/events/2015/06/26-idp-lessons-challenges
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ウッドロウ・ウィルソン・センターは、報告書"A Mandate for Mexico"を発表し、メキシコにおける過去30年間の成果(失敗)と経済成長・競争力向上のために必要な点について論じています。
http://www.wilsoncenter.org/publication/mandate-for-mexico
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同じくウッドロウ・ウィルソン・センターは、メキシコの司法改革やNAFTAとメキシコ経済等に係るセミナーを開催しました。その様子が公開されています。
http://www.wilsoncenter.org/event/nafta-and-the-strengthening-the-mexican-economy
http://www.wilsoncenter.org/event/advancing-justice-sector-reform-mexico
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同じくウッドロウ・ウィルソン・センターは、6月24日にセミナー"Eradicating Boko Haram
Sustainably: An Integrated Regional Approach"を開催し、ナイジェリアでボコ・ハラムが台頭した背景やボコ・ハラムとの闘いを“持続的”にするために必要な点について議論しました。その様子が公開されています。
http://www.wilsoncenter.org/event/eradicating-boko-haram-sustainably-integrated-regional-approach
● Center for Global Development(CGD)は、報告書” The Role of Identification in the
Post-2015 Development Agenda”を発表し、SDGsにおける法的身分認証とそれに付随する権利の役割について論じています。
http://www.cgdev.org/publication/role-identification-post-2015-development-agenda
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同じくCenter for Global Development(CGD)は、AIIBのガバナンスについて分析しています。
http://www.cgdev.org/blog/doing-math-aiib-governance
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フリーダム・ハウスは、”Nations in Transit 2015”を発表しました。東欧・中欧29か国の民主主義の移行・定着について分析しています。
https://freedomhouse.org/report/nations-transit/nations-transit-2015#.VZaeQLAVhjq
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英シンクタンクODIは、エボラ危機後のシエラレオネのヘルスセクターへの支援のあり方についての報告書を発表しました。
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英王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、EUと中国の協力、特に資源管理と低炭素社会についての分野での協力の強化についての報告書を発表しました。
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英サセックス大学のブログが、中国の排出量取引制度を取り上げています。
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アジア経済研究所は、「開発協力大綱をどう捉えるべきか」を発表しました。2015年2月に閣議決定された開発協力大綱に関して、「国益」という言葉が明記された点、そして、被援助国の軍が実施する人道的活動への援助供与に関しての見解を述べています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/PolicyBrief/Ajiken/062.html
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【2】 GRIPS開発フォーラム:
(1)石川滋先生の企画セッションを開催@国際開発学会
(2)GRIPS開発フォーラム/APIR共催書籍出版記念セミナー開催のお知らせ(7/16)
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(1)石川滋先生の企画セッションを開催@国際開発学会
2015年6月7日、国際開発学会第16回春季大会(於法政大学市ヶ谷キャンパス)で行われた、故・石川滋先生の業績の「継承・発展」に焦点をあてた企画セッションの資料をGRIPS開発フォーラムのウェブサイトに掲載しました。
セッションページ↓
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/ishikawa_session.htm
石川滋先生ノート↓
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/ishikawa.htm
(2)GRIPS開発フォーラム/APIR共催書籍出版記念セミナー(7/16)
“町工場からアジアのグローバル企業へ
―中小企業の海外展開と支援策―”
来たる7月16日の木曜日15時より、GRIPS開発フォーラムとアジア太平洋研究所(APIR)の共催で、書籍出版記念セミナーをGRIPSにて開催いたします。GRIPS研究チームからの報告に続き、①アジアのグローバル企業に雄飛し、中小企業目線で現地ベースの支援にも取り組んでいる先駆的企業(ユニカホールディング社)の経営者、②ベトナム進出を決定、夢をかなえるために邁進している零細企業(荻原鉄工所)の経営者、③ベトナムと日本の懸け橋となり、現地社会に根づいた支援を行っている若手企業家(DS in Japan)の方々にご講演頂きます。皆様のご参加を歓迎致します。
セミナー詳細ページ↓
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/SME.htm
セミナープログラム↓
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf15/2015SME/150716/GRIPSAPIR20150716.pdf
<詳細>
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■日時:
2015年7月16日(木)15:00~18:00(14:30 受付開始)
■プログラム:
15:00 開会
15:05- 共催者ご挨拶 澤 昭裕(アジア太平洋研究所(APIR)副所長・事務局長)
15:10- 講演1: 「町工場からアジアのグローバル企業へ:ものづくりパートナーシップの提案」
―― 大野 泉(政策研究大学院大学(GRIPS)教授、APIR上席研究員)
15:35- 講演2: 「パイオニア企業としてのユニカ社の経験、中小企業目線での現地支援(仮題)」
―― 安見 義矩 氏(ユニカホールディングス株式会社代表取締役社長)
16:00- 講演3: 「零細企業のグローバル展開と課題:零細グローバル企業への夢と現実」
―― 荻原 強
氏(有限会社荻原鉄工所 代表取締役社長)
16:25- 講演4: 「ベトナムと日本をつなぐ:『共創』の時代の日越パートナーシップ(仮題)」
―― 山本 雄次 氏(株式会社DS in Japan 代表取締役)
16:50- 質疑応答、ディスカッション
18:00 閉会
■会場:
政策研究大学院大学(GRIPS)1階会議室 1A, 1B
〒106-8677 東京都港区六本木7-22-1
地図:http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/
■お申込み/お問い合わせ:
お名前、ご所属先、ご連絡先(メールアドレス)を、7月13日(月)までにGRIPS開発フォーラム・ 秋山(y-akiyama@grips.ac.jp)までメールにてお送りください。
※当日お車でお越しになる場合は、本学のセキュリティーの関係上、事前に車種・お車の色・ナンバーをお知らせください。
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GRIPS開発フォーラム・飯塚美恵子
http://www.grips.ac.jp/forum/index.htm
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【3】 東京発~世界銀行からのお知らせ
世界銀行東京事務所ウェブマスター募集
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世界銀行東京事務所では、ウェブサイトの管理と日々の更新業務等を担当するウェブマスターを募集しています。ぜひご応募ください。応募締切は、7月31日(金)です。
(世界銀行東京事務所:開裕香子)
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【4】ワシントンDC開発フォーラム
ワシントンDC開発フォーラム・国連フォーラムの合同オフ会(8月9日)のプレ告知
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ワシントンDC開発フォーラム・国連フォーラムの合同オフ会を8月9日(日)に政策研究大学院大学(東京・六本木)にて開催します。
詳細は7月上旬を目途に改めてご案内します。
過去のオフ会の様子はこちらでご覧頂けます。 http://unforum.org/offkai/
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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「ブラジル日系人の今」
執筆:荻田聡(世界銀行 ブラジル交通インフラ担当/ワシントンDC在住)
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ブラジルに多くの日系人がいるのは日本でもよく知られています。160万人もの日系人がブラジルに住んでおり、これは日本以外での最大の日系コミュニティです。(ちなみに2位はアメリカです)中でもサンパウロ都市圏には100万人の日系人が住んでいるので道を歩いていてもあちこちで見かけますし、逆に日本人顔の私も一見では外国人として見られません。
日本からブラジルへの移民は100年前から始まり戦後も60年代まで続いていました。現在の日系人はほぼ移民の子孫で、私の同僚や仕事相手の日系人も既に移民3世か4世であり、日本に留学や仕事をしていた人を除くと日本語はほとんど話せません。移民した当時は農場で奴隷のように働かされ大変な苦労をしてきたのですが、いまや日系人はブラジル社会の各方面、例えば研究者、弁護士、医者などで多く活躍し存在感を高めています。現地では日系人はまじめで頭が良いと考えられており、昔とある試験会場に行ったら周りが日系人ばかりでもうだめだと絶望したことがある、と同僚が言っていました。
日本語は話されなくなっても日本文化は根強く残っており、特に食文化はまだまだ健在です。サンパウロの日本人街には(近年数は減っているとのことですが)多くの日本食レストランや食材店があり、毎週末やっている屋台ではたこ焼きや今川焼も食べられます。近年の日本食ブームも相まって、サンパウロにはブラジル名物の肉料理シュラスコよりも寿司レストランの方が多くあるらしいです。日系家族の家に泊まらせてもらった時には餅を焼いてもらいましたし、出張で訪れたブラジル内陸の都市(カンポグランジ)に沖縄そばの店があったのには感動しました。
移民をした当時多くの人は農業に従事していたのですが、その際に日本の農作物も持っていきました。例えば柿やポンカンは同じ名前で現地で売られ、同僚に柿はそもそも日本語だと言うと驚いていたぐらい、ブラジルのフルーツとして広まっています。
名前も興味深いです。通常日系人の名前は姓は日本式、名はブラジル式ですが、多くの人は日本式の名前もセカンドネームとして持っています。その名前の付け方が今の日本人の世代からみるとちょっと古風(今のアラフォー世代かそれより昔)で、日本で話題の?キラキラネームはもちろんありません。
ただし見た目は日本人ですが、もちろんブラジル人ですので普通の日本人とは考え方も全然違います。サンバがかかると老若男女問わず喜んで踊りだすのを見ると完全にラテン系です。仕事上でもプライベートでも日本人と思って対応してしまうと期待と全く異なる反応が返ってくるので、私は日系人と話す際は敢えて日本人を意識しないようにしています。
日本から見ると地球の反対側にある最も遠い国ですが、ブラジルにはまだまだ成長余地があり日本とブラジルの関係もどんどん重要になっていくと私は思っています。そして、その際には彼ら日系人が両国の架け橋となる大きな役割を担っていくことになると思います。彼らのさらなる活躍を期待しています。
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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2015年7月7日発行