2015年9月1日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「IMFのリクルート・ミッション、ユニセフによる人材募集」
「2016~18年の日本の国連分担金負担が10%を下回る見通し」
「地中海を渡った難民の数が今年既に30万人に到達」他
【2】 国連フォーラム
「国際仕事人に聞く」外務省総合外交政策曲女性参画推進室 松川るいさん
「国連職員NOW!」IOM駐日事務所 橋本直子さん
【3】 ワシントンDC開発フォーラム
第35回ワークショップ(9月3日)「開発における防災最前線」のお知らせ
【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「映画から考える」大島かおり(世界銀行/社会開発専門官/ワシントンDC在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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●総務省のHPにグローバル人材育成に資する 海外子女・帰国子女等教育に関する実態調査の結果が公開されています。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/97809.html
●安倍首相は、「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」で講演し、途上国支援で女性教育に重点を置く考えを表明しました。2016年度から3年間で420億円以上のODAを女性教育に充てる。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS28H5P_Y5A820C1MM8000/
●日・リベリア会談が開催され、女性の社会進出やエボラ出血熱対策での連携強化を確認。アフリカ開発会議や国連安全保障理事会改革での協力を盛り込んだ共同声明も発表しました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS27H5M_X20C15A8PP8000/
●日・米首脳電話会談が開始されました。中国経済の減速を起点に世界的な株安が続く株式・金融市場の情勢を巡り、G7で連携して対応する方針を申し合わせました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H0K_W5A820C1MM0000/
●ブルキナファソとの間で、供与額11億5,100万円の無償資金協力「中学校校舎建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000132.html
●フィリピンとの間で、総額336億8,900万円を限度とする円借款2件(マニラ首都圏主要橋梁耐震補強計画、ダバオ市バイパス建設計画)に関する署名の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000131.html
●国連世界食糧計画(WFP)との間で、ギニアに対するWFPを通じた食糧援助として、総額3億6,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/af/af1/gn/press3_000117.html
●JICAは、米国国際開発援助庁(USAID)との間で、USAIDがアフガニスタンで実施中の女性支援プログラム(PROMOTE)において両機関が連携していくことを確認する覚書に署名しました。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150827_02.html
●JICAと福岡大学がボランティア派遣に係る覚書を締結しました。ボリビアでサッカーと野球の競技力向上への貢献を期待。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150826_01.html
●JICAと東京海洋大学がボランティア派遣に関する覚書を締結しました。セントルシアの水産振興への貢献を期待。
http://www.jica.go.jp/press/2015/20150828_01.html
●JICAは国際協力専門員を募集しています(応募締切10月1日)。
http://www.jica.go.jp/recruit/senmonin/index.html
●JICAは、海外長期研修の応募を受け付けています(締切10月14日)。
http://jica-partner.force.com/organizationdetail?id=a0O1000000fdVUaEAM
●IMFは、博士号取得のためのJAPAN-IMFスカラシップ・プログラム(JISP)奨学金の応募を受け付けています(応募締切2016年1月31日)。
http://www.imf.org/external/np/ins/jpn/pdf/jisp2016-2018j.pdf
●11月にIMFのリクルート・ミッションが訪日し、事前に書類選考に通過した候補者とのインタビューを行います(オンラインでの書類提出締切9月4日)。
職種の詳細は以下のURLを参照。
http://www.deliver.mofa.go.jp/c?c=1242&m=16518&v=ba339577
申し込みは下記URLから「Recruitment Mission to Japan」選択。
http://www.deliver.mofa.go.jp/c?c=1243&m=16518&v=1fb80579
●外務省は、任期付職員(在オーストラリア日本国大使館政務分野、国際儀礼分野、WTO紛争処理分野、在スーダン共和国日本国大使館経済協力分野)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html
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– バイ・ドナー関連
–
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●USAIDのジェンダー上級調整官は、ジェンダーと女性のエンパワメントに係る調整のために日本を訪問しました。
●USAIDは、南スーダンにおけるUNICEF教育案件に6百万米ドルの追加拠出(累積で23.5百万米ドル)を発表しました。
●カナダ外務省は、東アフリカ三か国(エチオピア、ケニア、タンザニア)の50,000の農家支援を発表しました。
http://www.international.gc.ca/media/dev/news-communiques/2015/07/31a.aspx?lang=eng
●韓国国際協力事業団(KOICA)は、ペルー・エネルギー鉱業省と2.6百万米ドル規模の持続的な鉱業産業支援案件につき合意しました。
http://www.koica.go.kr/english/board/press_releases/1320267_3534.html
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– 国際機関関連-
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●アジアインフラ投資銀行(AIIB)は、第6回首席交渉官会合を開き、初代総裁候補に元中国財政次官である金立群氏を選出しました。
http://www.aiib.org/html/2015/NEWS_0824/15.html
●アジア開発銀行(ADB)は、インドネシアの政府系インフラ金融公社「PT SMI」と業務提携すると発表しました。PPP方式による同国のインフラ事業を共同で助言する。
http://www.adb.org/news/smi-adb-partner-accelerate-ppp-projects-indonesia
●アジア開発銀行理事会は、パキスタンに対する国別支援戦略書2015-2019を承認しました。
http://www.adb.org/news/adb-help-pakistan-advance-inclusive-growth-new-2015-2019-partnership
●米州開発銀行は、ドミニカ共和国政府、世界銀行、IMFなどと共同で、第6回ラテンアメリカ財政年次セミナーを開催しました。
●アフリカ開発銀行は、アフリカ気候変動基金において初めて、プロジェクト2件を承認しました(1件はマリ、もう1件はアフリカ54ヶ国を対象)。
●IMFは、日本の労働力不足を緩和する外国人労働者に関するワーキングペーパー”Foreign Help Wanted: Easing Japan’s Labor
Shortages”を発表しました。
http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2015/wp15181.pdf
●IMFとUSAIDは、能力開発の分野で相互に協力していくことで合意し、覚書に調印しました。
http://www.imf.org/external/np/sec/pr/2015/pr15385.htm
●世界銀行理事会は、ウクライナにのマルチセクター開発政策を支援するため5億ドルの融資を承認しました。
●世界銀行とノバク・ジョコビッチ財団は、幼児教育促進で両機関が連携していくことを確認する覚書に署名しました。
●日本ユニセフ協会では、2015年度ユニセフ海外インターン生を募集しています(締切10月9日)。
http://www.unicef.or.jp/inter/inter_haken.html
●ユニセフは、インターナショナルに活躍することに興味のあるP2及びP3レベルの人材を対象にした採用プログラムNETI(The New and Emerging Talent
Initiative)において、様々なポストを公募しています(締切9月8日)。
http://www.unicef.org/about/employ/index_74609.html
●2016~18年の国連分担金で、日本が負担する割合が10%を下回る見通しとなりました。国連が国民総所得(GNI)などに基づいて計算した数値によると、日本の負担率は9.68%。順位では米国に次ぐ2位を維持。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H0O_W5A820C1EAF000/
●UNRWAは、シリアのYarmouk難民キャンプで腸チフスのケースが急増しているとレポートしています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51688
●WHOは、エボラ出血熱の流行以降初めてシエラレオネで数週間にわたって新たな患者が報告されていないとレポートしています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51650
●WHOは新たなペーパーの中で、個々人に習慣と行動を変えていくよう説得していくことが公衆衛生を成功させるための鍵であると論じています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51664
●UNICEFは、イエメンでの紛争による影響で毎日8人の子どもが死亡、ないしは深刻な影響を受けていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51672
●中央アフリカでの紛争で、数千人の難民が新たに発生する可能性があると懸念されています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51740
●WHOは鑑みられていない熱帯病に対処するための、2020年までの水と衛生の改善計画を発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51736
●UNHCRは、地中海を渡った難民の数が、今年は昨年の約22万人という数字を既に超え、30万人に到達したと報告しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51748
●WFPは、ミャンマーでの洪水支援で、40万人を超える人々に食糧支援を提供することが出来たと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51725
●UNHCRは、紛争が激化するリビア南部で数千人へ支援と届けたと報告しています。
http://www.unhcr.org/55dc84836.html
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– シンクタンク・NGO関連 –
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●ブルッキングス研究所は、ガボンで開催された、アメリカとアフリカ諸国の貿易に係るサミット“the African Growth and Opportunity
Act (AGOA)”につき概要を紹介しています。
●ブルッキングス研究所は、アフガニスタンの現状と今後の展望に係るセミナーを開催しました。その様子が公開されています。
http://www.c-span.org/video/?327479-1/discussion-conflict-afghanistan
●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、報告書“Al-Sisi’s
Egypt: The Military Moves on the Economy”を発表し、エジプトのシシ政権において、政治・経済への軍の影響力が強くなってきていると分析しています。
https://www.wilsoncenter.org/publication/al-sisi%E2%80%99s-egypt-the-military-moves-the-economy
●Center for Global Development(CGD)は、報告書“Inequality and Fiscal
Redistribution in Middle Income Countries: Brazil, Chile, Colombia, Indonesia,
Mexico, Peru and South Africa”を発表し、中所得国(ブラジル、チリ、コロンビア、インドネシア、メキシコ、ペルー、南アフリカ)における財政政策の格差縮小効果につき分析しました。南アフリカが最も効果的で、インドネシアにおいて一番効果が少なかったとしています。
●同じくCGDは、報告書“The Future of Forests: Emissions from
Tropical Deforestation with and without a Carbon Price, 2016–2050”を発表し、2016年~2050年の熱帯雨林伐採量につき分析しました。それによると、新たな森林保護政策を採らなければ、2016年~2050年までにインドの面積相当(2000年時の地球全体の熱帯雨林量の7分の一)が喪失されるとしています。
http://www.cgdev.org/publication/future-forests-emissions-tropical-deforestation-carbon-price
●トランスペアレンシー・インターナショナルは、OECD贈賄防止条約の執行状況に係る年次報告書 ”Exporting corruption, progress
report 2015: assessing enforcement of the OECD Convention on combatting foreign
bribery”を発表しました。それによると、署名国41か国の条約執行状況は概して不十分とであり、日本を含めた20か国が最低ランクに分類されています。
http://www.transparency.org/exporting_corruption
●9月29日に東京でNGO就職ガイダンスが開催されます。
http://www.janic.org/event/929ngo.php
●平成27年度外務省主催 NGO海外スタディ・プログラム研修の研修員の3次募集が開始されています。
http://www.janic.org/news/ngo_longstudy.php
●Save the Childrenは人道援助システムのリフォームの必要性を訴えています。
●Save the Childrenは、南スーダンでの紛争により4万人近くの子どもが孤児となっており、平和協定の締結が急がれるべきだと訴えています。
●35の援助団体と15万人が、イスラエルによるガザに対する制裁の解除を止めるよう求めています。
●World Visionは児童婚に対するレポートを発表しました。
http://www.worldvision.org/news-stories-videos/ten-worst-places-child-marriage
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【2】 国連フォーラム
「国際仕事人に聞く」
外務省総合外交政策曲女性参画推進室 松川るいさん
「国連職員NOW!」
IOM駐日事務所 橋本直子さん
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●「国際仕事人に聞く」第19回では外務省総合外交政策局女性参画推進室室長の松川るいさんにお話を伺いました。松川さんは8月29日に開催される「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」(World Assembly for Women / WAW!Tokyo
2015」の外務省の責任者としてリーダーシップを発揮しておられます。外務省での女性参画推進と女性が輝く社会への新たな試みについて、語っていただきました。
http://www.unforum.org/interviews/19.html
●国連職員の生の声をインタビュー形式でお届けする「国連職員NOW!」第161回では、国際移住機関(IOM)駐日事務所プログラムマネージャーの橋本直子さんにお話を伺いました。学生時代に訪れたセルビアの難民孤児施設で芽生えた「強制的移住問題」解決への使命感が、その道の実務家としての”今”へと繋がっていると語る橋本さん。国際協力の道を目指す読者には、まず身近なところで「三度の飯より好きなことを見つけてください」とメッセージをいただきました。
http://www.unforum.org/unstaff/161.html
http://www.unforum.org/index.html
(国連フォーラム:大槻佑子)
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【3】 ワシントンDC開発フォーラム
第35回ワークショップ(9月3日)「開発における防災最前線」のお知らせ
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ワシントンDC開発フォーラムでは9月3日(木)に第35回ワークショップ「開発における防災最前線」をワシントンDCにて開催します。
DC開発フォーラムでは、平日の夜を利用して、途上国の開発に関わる20代・30代の若手を中心にプレゼンと自由な議論を行い、知識を深めるとともに何らかの行動に結び付けていくことを狙いとしたワークショップを開催しています。(過去の議事録はhttp://www.devforum.jp/category/events/workshops
をご覧ください)
第35回となる今回は、「開発における防災最前線」をテーマに、現在世界銀行の開発案件において防災を主流化するため, 2006年に設立された世界銀行グローバル防災ファシリティー(Global Facility for Disaster Reduction and
Recovery-GFDRR)において、事前防災から発災後の被害評価にまたがる様々な分野に携わっておられる齋藤恵子さんをプレゼンターにお迎えします。そもそも防災の開発における主流化とはなにか、その現状及び今後さらに防災という考え方を途上国においてscale upするための動きなどをご紹介頂き、参加者のみなさんとディスカッションしていきたいと思います。
【テーマ】
「開発における防災最前線」
せっかく開発が進んでも、大きな災害が起き、防災対策がすすんでいないために蓄積してきたものを失ってしまう-こうした事態を避け、災害が起きても被害を最小限にとどめるにはどうしたらいいのか?防災ファシリティGFDRRではこうした観点から途上国における災害からの被害を最小限にとどめられるよう、防災を開発計画の段階から取り入れる、また発災後もより早く効果的な復興が達成できるよう支援をしています。具体的には防災に必要な様々なツール(知見、技術、データ共有、防災対策金融商品など)を利用、開発また駆使するためのグラントを世銀の開発案件に対して拠出、また世銀内の防災知識専門家として技術支援を行っています。2014年には災害大国/防災先進国である日本の知見をさらに広めるため、日本政府支援のもと東京事務所内に防災ハブが立ち上がりました。ハブを通した日本国内の専門家との活動内容や、その他GFDRRとして取り組んでいる様々な活動も取り上げ、途上国開発における防災のあり方について考えていければと思います。
【略歴】
齋藤 恵子(さいとう けいこ)
防災専門官 (Disaster Risk Management Specialist)。世界銀行グローバル防災ファシリティ(Global Facility for Disaster Reduction and Recovery)所属 。2012年入行。開発業務における事前防災および発災後のPost Disaster Needs Assessmentにおいて空間情報の整備、利用を促進、また途上国でも維持、利用可能な科学・技術・イノベーション(Science, Technology and
Innovation)を防災に取り入れていくことなどをテーマに幅広く活動。自然災害リスクアセスメントにおけるオープンデータの利用を促進するOpen Data for Resilience (OpenDRI)
やそのほかGFDRR InnovationLab内で行われている事前防災にまつわる防災ナレッジマネジメントに関わっている。1998年より2012年まで英国在留、ケンブリッジ大学のDepartment of Architectureにて
Senior Research Associate, およびCambridge
Architectural Research Ltd. にてDirectorとして防災リスクコンサルティング業務に従事。
【日時】
9月3日 (木) 18:30-19:45
ワークショップ終了後、世銀会議室内でスナックを用意して交流の機会を提供する予定です。参加される方からは、当日、実費一人当たり2ドル程度を申し受ける予定です。詳しくは登録者に当日までに送付される会場案内をご覧ください。
【会場】
世界銀行本部
The World
Bank, 1818 H Street, NW Washington DC 20433
入館方法や会議室の詳細などは、参加登録者に送付される会場案内にてお知らせ致します。会場案内をよくご確認の上ご来場ください。
【参加登録】
参加ご希望の方は、下記登録フォームより9月1日(火)までに必ず参加登録をお願い致します。
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDVmdGZjV2ZnQ2ctb1lUR1JhODBXZ3c6MQ#gid=0
登録にご不明の点がある場合、または、当日朝までに会場案内のメールが届かない場合は、
ワークショップ担当(dev.forum.workshop@gmail.com)まで、ご連絡ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
DC開発フォーラム・ワークショップ企画担当 荘所
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【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「映画から考える」
執筆:(大島かおり 世界銀行/社会開発専門官/ワシントンDC在住)
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二週間ほど前に、ブラジル出身の写真家、セバスチャン・サルガドのドキュメンタリーを見ました。70年を越える人生において、ルワンダの虐殺、エチオピアの食糧危機、西アフリカの難民キャンプなど、長年にわたり人類の弱さや辛い出来事と向かい合った後、この10年ほどは、地球環境や人間以外の動物へも視線を広げ、スケールの大きな写真をたくさん発表しています。
さらにあっぱれなのが、森林破壊がすすんでいた故郷ブラジルの土地に、すでに200万本を越える大規模な植林活動を行っていること。現在その広大な土地は、数百種にも及ぶ豊かな生態系を取り戻したそうです。地球上で起きている、ときに残虐な歴史のイメージを伝え続けたと同時に、森をよみがえらせるという具体的なかたちで世界に意味深い変化をもたらしていることに、頭が下がります。
サルガドが写真を本格的に始めたのは30代、経済学を学んだ後、世界銀行との仕事でアフリカ大陸を頻繁に訪れるようになってからだそうです。魅せられた道具を片手に、結局エコノミストの職を捨て、写真そして植林活動に取り組むことになったのは、目にした事象から、その意味をときに人類や地球規模にまで膨らませて考え続けることで、行動を起こす基になる自分の哲学を得たからだと思います。
偶然とはいえ同じ世界銀行の仕事でさまざまな土地を訪れるようになった自分はというと、やはりそのつど多くのことを感じてきたはずなのに、すぐに思い出す具体的なエピソードは数えるほどで、我ながら、感性の乏しさにがっかりしてしまいます。目の前のタスクや、無味な情報を手早く処理することにばかり気をとられて、固有のできごとの意味をじっくり汲みとろうとする余裕を、ほとんど持ち合わせていないことに気づきます。
誰でも、大なり小なり何かしら心をゆさぶられることがらの「目撃者」になることはあって、その経験とじっくり向き合ってみることは、自分の外の世界に徐々にでも還元していく生き方に、少し近づく助けになるのだろうと思いました。明日から、五度目の訪問となる国に二週間ほど滞在することになっているのですが、少し慣れてきたその土地の光景から改めて感じることを、うっかり逃さないようにしようと、自分に言い聞かせています。
セバスチャン・サルガドのドキュメンタリー
Instituto
Terra(植林活動を行う組織)
http://www.institutoterra.org/eng/#.VeDLOdHbLcs
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
[バックナンバー]
2002年7月以降の全てのバックナンバーは下記のリンクからご覧いただけます。
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2015年9月1日発行