2015年11月24日(火)、DC開発フォーラムでは「事例で振り返るJICAの『非』メインストリーム事業:調査・研究を通しての国際貢献」をテーマに、現在JICAアメリカ事務所にてご活躍なさっている 敦賀一平さんをプレゼンターに迎え、ケニア・ソマリアでの調査案件や国外のシンクタンクとの共同研究などの事例をもとにJICAの調査・研究について発表をして頂きました。
プレゼンの主な内容としては、
・近年JICAは国内外の発信力強化を目指して調査・研究を重視しつつある。調査研究のスキームはJICAの裁量が大きく柔軟かつ迅速に実施できる。
・ご自身が関わった事業について。ソマリア大旱魃に対応して1週間のスピーディーな調査を行い40億円の支援パッケージを作成。JICAはソマリア国内での活動は直接実施できないので、他機関と連携し国内避難民へ水を供給するというパイロット調査を実施。納豆菌を利用した浄水技術を試験的に導入。
・ケニアにおける貧困層の保健サービスの実態調査に基づき、JICA支援アプローチを感染症対策からユニバーサル・ヘルス・カバレッジへ転換。
・著名研究者や国際機関との共同研究。国際会合、海外の大学・研究所での発表や書籍化と通じてへ発信力を強化。良い共同研究アイデアがあればぜひJICAにアプローチして欲しい。
・JICAが新しく導入したBOP調査。民間企業と連携して日本の技術を貧困層向けビジネスモデル構築を支援。JICAと営利企業の方向性の違いを埋めることがポイント。
最後に敦賀さんが編集長をされている開発援助をトピックとしたウェブサイトThe Poveristの紹介がありました。執筆者を随時募集中とのことなので、ぜひ興味のある方はコンタクトをしてみてください。
Pingback: ワシントンDC開発フォーラムで講演しました | Ippei Tsuruga