2016年5月24日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「女性の活躍推進のための開発戦略策定」
「JICA:ビル&メリンダ・ゲイツ財団と国際保健・栄養分野での連携を強化」
「Education Cannot Wait Fund設立」他
【2】 東京発~世界銀行からのお知らせ
セミナーのご案内
【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「つながりと蛸壺」
小林洋輔 JICA/ワシントンDC
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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● 国際協力分野における女性活躍推進のための新たな戦略である「女性の活躍推進のための開発戦略」が策定されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003315.html
●日本は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に対して、当面8億ドルの拠出を行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003320.html
●政府は持続可能な開発目標(SDGs)推進本部第一回会合の機会にG7が作成した「伊勢志摩進捗報告書―開発及び開発関連コミットメントに対するG7の説明責任」を発表しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003319.html
● JICAは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団との間で、両機関の国際保健・栄養分野での連携を強化するための業務協力覚書に署名しました。また、これまでゲイツ財団とJICAが連携して取り組んできたポリオ対策分野において、パキスタン向け円借款事業「ポリオ撲滅事業フェーズ2」の連携合意文書の署名も同時に行いました。
http://www.jica.go.jp/press/2016/20160520_02.html
●同じくJICAは、ガーナとの間で「野口記念医学研究所先端感染症研究センター建設計画」を対象として22億8,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結しました。
http://www.jica.go.jp/press/2016/20160519_02.html
● JBICは、ベネズエラの最新動向レポートを公表しています。
http://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/reference_ja/2016/05/48330/201604venezuela.pdf
●同じくJBICは、インドネシア政府との間で、2010年以来続けている財務政策対話の枠組みのもと、マクロ経済に関する作業部会会合を開催しました。
http://www.jbic.go.jp/ja/information/topics/topics-2016/0518-48129
●外務省はNGO海外スタディ・プログラム研修員を募集しています(6月22日締切)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/study_p.html
●インド高速鉄道に関する第2回合同委員会がインドで開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003303.html
● JICAは、2016年度社会人採用(正職員)を募集しています(6月15日締切)。
http://www.jica.go.jp/information/info/2016/20160426_01.html
●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
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– バイ・ドナー関連 –
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●USAIDは、エチオピアに対して128百万米ドル(2014年10月以来累計705百万米ドル)の追加人道支援援助を発表しました。
●米国ミレニアム挑戦公社(MCC: Millennium Challenge Corporation)は、国際開発における女性リーダーへのインタビューをWomen on a
Missionポッドキャストで公開しています。
https://www.mcc.gov/news-and-events/feature/podcasts
● カナダ政府は、カナダの国際協力政策へのコメントを募集しています。
●カナダ政府は、人権支援強化のためにOffice of Human Rights, Freedoms and Inclusion
(OHRFI)を新設したと発表しました。
http://news.gc.ca/web/article-en.do?mthd=advSrch&crtr.page=2&crtr.dpt1D=6673&nid=1066799
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– 国際機関関連 –
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●緊急支援の際に教育分野を支援するEducation Cannot Wait Fundが設立されます。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53951
●WHOは、FGMのケアに関するガイドラインを発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53947
●OCHAは、アフガニスタンで毎日1000人が避難民となっていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53962
●ILOは新たなレポートを発表し、働きがいのある人間らしい仕事の不足が貧困削減の動きを台無しにする可能性があると警告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53970
●UN-HABITATは新たなレポートを発表し、都市化が進む世界においてよく練られた都市計画の重要性を強調しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53968
●UNHCRは、200万人の難民のためのシェルターを確保するためのキャンペーンを開始しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53964
●ユニセフは、紛争地で毎日病院か学校が4つ攻撃にさらされていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53982
●WHOは、2000年からの15年間で世界の平均寿命は5歳延びたが、依然として世界の平均寿命には偏りがあると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53980
●国連経済社会理事会は新たなレポートを発表し、経済成長が停滞していると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53921
●WHOは都市の大気汚染に関するデータベースを公表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53914
●FAOは、イエメンで人口の半分に当たる1440万人が食糧支援を必要としていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53912
●OCHAは、旱魃に見舞われたソマリアで、約170万人が人道支援を必要としており、約1億ドルの資金が必要だと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53904
●UNAMIDとAUは、西ダルフールでの子供兵の使用に反対するキャンペーンを開始しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53898
●OCHAは、三年間暴力がやまない中央アフリカで医療システムが崩壊したと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=53885
●コスタリカにある国連平和大学が、アジアに関する知識と平和構築の専門知識の両方を兼ね備えた人材を育成するための全額支給奨学金Asian
Peacebuilders Scholarhip(APS)の応募を受け付けています(8月15日締切)。
https://www.upeace.org/academic/partnership-programmes/asia-peacebuilders-scholarship
●国連食糧農業機関(FAO)では、優秀な若手専門家を対象にしたFAO独自のジュニア・プロフェッショナル・プログラム(JPP)を行っており応募者を募集中です(締切6月8~9日)。
http://www.fao.org/japan/about-fao/organization/employment/en/
●国連事務局はヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)の応募を受け付けています(締切7月19日)。
http://www.mofa-irc.go.jp./apply/ypp.html
● 世界銀行グループは、感染症の蔓延を回避するため、迅速に資金を提供できる革新的なグローバル・メカニズム「パンデミック緊急ファシリティ(PEF: Pandemic
Emergency Financing Facility)」を発表しました。
●米州開発銀行は、チリの中小企業を対象とした投資金融支援のため120億ドルの融資を承認しました。
●アジア開発銀行と開発パートナーは、アジア・太平洋地域各国のセーフガード制度を強化するための協力合意書に署名しました。
http://www.adb.org/ja/news/adb-partners-sign-collaboration-agreement-strengthen-country-safeguards
●アフリカ開発銀行は、環境投資基金を用いてルワンダの森林投資プログラム促進の計画策定を支援すると発表しました。
http://www.afdb.org/en/news-and-events/press-releases/
● OECDは、報告書「資源効率性に関する政策ガイダンス」を発表し、その中で、先進諸国は原料資源の消費量を削減し、廃棄物管理の改善に一層力を注ぐべきだと指摘しています。
●OECD東京オフィスは夏、秋のインターンを募集しています。
http://www.oecd.org/tokyo/about/oecdtokyocentreinternships2016.htm
●海外でマクロ経済学博士号を取得し、IMFエコノミストを目指す日本人を対象とした 2年間の奨学金制度Japan-IMF スカラシップ・プログラム(2017-2019年度)の応募を受け付けています(締切2017年1月31日)
http://www.imf.org/external/np/ins/jpn/pdf/jisp2017-2019j.pdf
● 6月20日に千葉で開催予定の国際機関就職方法説明会が参加者を募集しています(締切6月19日)。
http://www.mofa-irc.go.jp./dl-data/2016ideas.pdf
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– シンクタンク・NGO関連 –
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●ブルッキングス研究所は、”Global inequality: Past, present, and future”を開催し、世界の不平等・不均等について議論しました。
http://www.brookings.edu/events/2016/05/17-global-inequality
●ブルッキングス研究所は、国際連合人権理事会理事長を迎えて、セミナー”Human rights in a turbulent world: A
conversation with United Nations High Commissioner for Human Rights Zeid Ra'ad
Al Hussein”を開催し、世界の人権問題について議論しました。
http://www.brookings.edu/events/2016/05/17-zeid-batkin-human-rights
●ブルッキングス研究所は、セミナー”Higher education in Syria: Protecting academia
amid civil war”を開催し、中東において最高水準だったシリア高等教育に内戦が与えた影響について議論しました。
http://www.brookings.edu/events/2016/05/17-higher-education-syria
●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、電力供給問題等に直面しているベネズエラの政治・経済問題について解説しています。
●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、欧州安全保障協力機構長を迎えて、セミナー”The Migrant Crisis: Can it be Managed?
A Conversation with OSCE Secretary General Lamberto Zannier”を開催し、欧州における難民・移民問題について議論しました。
●Center for Global Development(CGD)は、報告書”Can Access to Contraception Deliver for Women’s Economic
Empowerment? What We Know – and What We Must Learn”を発表し、女性の出産する権利と経済的なエンパワメントの関係について検討しています。。
●トランスペアレンシーインターナショナルは、反汚職サミットについて述べています。
http://www.transparency.org/news/feature/anti_corruption_summit_now_the_hard_work_begins
●アジア経済研究所は、ブラジルの経済動向に関するレポートを公開しています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Region/Latin/Brazil/Eco2016/201604.html
●アジア経済研究所は、「アジア経済研究所開発スクール(IDEAS)第27期日本人研修生」の募集を2016年5月2日(月曜)~5月27日(金曜)まで行っています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/Appli/index.html
●7月25日にシンポジウム「持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために -NGOと労働組合のパートナーシップ」が開催されます
http://www.janic.org/event/ngorousosympo2015.php
●「NGOデータブック2016」が発行されました、5年ぶりの改定になります
http://www.janic.org/news/ngodatabook2016.php
●組織力強化プログラム(中長期計画作成研修)が開催されます、参加申し込み締め切りは7月8日となっています
http://www.janic.org/event/janic78.php
●Save the Childrenは、全ての難民の子供の半分にあたる約350万人が学校に行けておらず、虐待や搾取の危険にさらされていると警鐘を鳴らしています
●Save the Childrenは、スリランカの洪水によって15万人の子供たちが影響を受けたと推測しています
●Oxfamはアフリカで開催される世界経済フォーラムに先駆けてペーパーを発表し、経済格差に取り組む必要性を訴えています
●World Visionを始めとする国際NGOが、ケニア政府に対して難民キャンプの閉鎖を再考するように訴えています
http://www.wvi.org/pressrelease/closure-dadaab-and-kakuma-refugee-camps
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【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
セミナーのご案内
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■世界銀行セミナー「長く幸せな人生を:東アジア・大洋州地域の高齢化」
世界銀行セミナー
日時:2016年5月31日 (火) 午後4時から午後6時
場所:世界銀行東京開発ラーニングセンター http://ow.ly/Ok6kd
内容:世界銀行報告書「長く幸せな人生を:東アジア・大洋州地域の高齢化」執筆者のフィリップ・オキーフ世界銀行東アジア・大洋州地域総局リード・エコノミストから、東アジア・東南アジア地域における高齢化、人口動態動向に関する課題と政策提言、同地域の経済見通しをご紹介するとともに、日本の専門家による日本の高齢化と経済見通しに関して議論を行います。
言語:英語、日本語(同時通訳付)
詳細、参加お申込み:http://www.worldbank.org/ja/events/2016/05/31/aging-in-east-asia-and-pacific
(世界銀行東京事務所: 開裕香子)
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【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「つながりと蛸壺」
小林洋輔 JICA/ワシントンDC
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ここ数年、好きな言葉は、「つながり」です。そんなロマンチックな年頃でもありませんが、
人はつながって、つなげて、つなげられて、生きているんだ、と感じる場面が増えています。
開発援助という仕事の面でも、「つながり」はとても重要であり、世界でご活躍いただいてい
る専門家や協力隊員の方々などと一緒に、資金協力も活用しながら、日本の経験・知見・リ
ソースと途上国の「つながり」を強める、という根本的な役割を果たすことは当然のこととして、特に最近では、 その過程で、民間企業や民間資金と途上国の「つながり」、国境を越えた問題を解決するため の途上国同士の「つながり」、多面的な取組を要する課題に対処するためのセクター間の「つながり」などを後押しすることもこれまで以 上に必要になってきているように感じます。
当地で仕事をしていますと、様々な会議で「silos」という言葉が組織間やセクター間の「つながり」 を妨げる障壁の代名詞としてよく使われますが、個人的には、silosは人工的で心にあまり響きません。 この点、私が以前に所属した部のトップは、これを日本の組織らしく「蛸壺」と称し、その壷から脱する「脱タコ」ムーブメントを統率、部にはそのイメージキャラクター(でるタコちゃん、やろイカくんなど)まで会議室の壁などに生息(※)しています。
※ウェブ上の生息地:
http://www.jfir.or.jp/j/activities/reseach/pdf/64.pdf(PDFページ64/88)
http://www.jica.go.jp/activities/issues/education/ku57pq00000r11m0-att/education_news_201507.pdf
(PDFページ4~5/6)他
世界を見渡すと、技術革新により物理的な障壁がとても低くなっているにも関わらず、国・組織・人 の「つながり」を妨げる社会的・文化的な障壁はむしろ増大しているようにも思え、暗い気持ちになりますが、まずは、自分自身がしっかりと脱タコするところから頑張りたいと思います。 これからもこのDC開発フォーラムがそのための良い機会となることを期待しています。
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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2016年5月24日発行