2017年2月28日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「パキスタンとの間で無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡を交換」
「世界銀行:ミッドキャリアとジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)のポジション募集」
「JPO派遣制度説明会開催」他
【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 世界銀行グループ 2017年 日本人職員募集
(2) 世界銀行リクルートメント・ドライブ:今後3年間で空席が見込まれる職種の登録者受付中
(3) セミナーのお知らせ
【2】ワシントンDC開発フォーラム
255回BBLのご案内:2月15日(水)「JICAの保健協力の今とこれから」の開催
【3】国連フォーラム:
(1) 私の提言「アフリカの今」国連南スーダンミッション平原弘子さん
(2) スタディプログラム2017:ルワンダスタディプログラム詳細
(3)ニューヨーク勉強 会開催速報:松浦晃一郎前ユネスコ事務局長
(4)イベント告知:国連フォーラムユース班連続セミナー 第3回 3月5日 東京大学駒場にて「ジェンダーと女性のエンパワーメント」
【4】GRIPS開発フォーラム:
● 欧州日本研究所(EIJS) & GRIPS開発フォーラム共同セミナー
【5】ワシントンDC開発フォーラム:
(1)第256回BBLのご案内:3月3日(金)『SDGs時代のインクルーシブ教育のあり方を考える:発展途上国における障害児教育』
(2)キャリアセミナー2017のご案内(3月10日、4月7日)
【6】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「振り返り、気持ち新たに」
川野 亮 ジョンズホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際問題研究大学院 (SAIS) 修士課程/ワシントンDC在住
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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● パキスタンとの間で、供与額5億円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004310.html
● アフガニスタン難民の安全な帰還を確保するため、国連世界食糧計画(WFP)及び国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて、総額700万ドルの緊急無償資金協力を行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004307.html
● モロッコとの間で、供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004285.html
● マラウイとの間で、7,120万円を限度とする一般文化無償資金協力「マラウイ放送協会テレビ放送機材及び番組ソフト整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004284.html
● ユニセフとの間で、供与額2億9,500万円のハイチに対する無償資金協力「コレラ予防及び対策強化計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004292.html
● JICAは、SDGs達成に貢献するビジネスに取り組む民間企業との連携を加速するために、「途上国の課題解決型ビジネス(SDGsビジネス)調査」制度を新たに設けました。
https://www.jica.go.jp/press/2016/20170217_01.html
● 2017年度JPO派遣候補者試験の出願は4月3日から5月8日を予定しています(3月上旬募集要項開示)。
http://www.mofa-irc.go.jp/jpo/2017jpokokuchi.pdf
● 3月25日に東京において、JPO派遣制度説明会が開催されます。
http://www.mofa-irc.go.jp./dl-data/20170325JPO_Seminar.pdf
● 開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
● 外務省任期付職員(国際組織犯罪及びテロ対策関連分野、中・東欧諸国バルカン地域の外交・政治経済情勢に関する分野、在リオデジャネイロ日本国総領事館勤務経済分野、緊急・人道支援関連分野、北米局北米第一課北米分野、メコン地域外交分野カンボジア担当、西欧地域担当、大臣官房総務課法令分野、アジア歴史資料センターへ提供する戦後期外交史料の選定・データ作成分野、アジア大洋州地域における開発援助の分野、中米分野パナマ,グアテマラ等)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● カナダ政府は、ハイチの女性支援のために91.2百万ドルの拠出を発表しました。
● カナダ政府は、2月20日のWorld
Day of Social Justiceに祝して、声明を発表しています。
https://www.canada.ca/en/global-affairs/news/2017/02/statement_on_worlddayofsocialjustice.html
● 英国は、南スーダンの飢饉に対する新たな支援を発表しました。
https://www.gov.uk/government/news/dfid-in-the-news
● GIZは、移民と安全保障をテーマにしたカンファレンスを開催しました。
https://www.giz.de/en/mediacenter/43245.html
● デンマーク政府は、ボコハラムの被害にあった子供の支援のため、2000万クローネを寄付すると発表しました。
http://um.dk/en/news/NewsDisplayPage/?newsID=18491F96-803D-4423-9DF9-19A44DD4CE34
● スウェーデン国際開発協力庁(Sida)は、HPでウガンダでの廃棄物処理研究を紹介しています。
http://www.sida.se/English/press/current-topics-archive/2017/waste-management-research/
● 欧州委員会(EC)は、教育へのアクセス改善を目的としたプロジェクトへの公募を行っています。
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– 国際機関関連 –
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● 国際通貨基金と英国は低所得国支援のためSDR20億の支援を行うことに合意しました。
● 米州開発銀行は、ラテンアメリカ・カリブ海地域の公共財促進のためのプロポーザルを受け付けています。
● アフリカ開発銀行はベニン、ギニア、ニジェールへの支援強化のためフィールドオフィスを立ち上げました。
● アジア開発銀行は、パラオの経済成長のための観光に関するレポートを発表しました。
https://www.adb.org/news/high-end-tourism-best-option-economic-growth-palau-adb
● OECDは人々の生活に与えるビジネスのインパクトを図る指標に関するワークショップを開催しました。
http://www.oecd.org/newsroom/oecd-workshop-on-measuring-business-impacts-on-people-s-well-being.htm
● 世界銀行は、東ティモールのヘルスに関するレポート” Turning Challenges into
Opportunities: The Medium Term Health Expenditure Pressure Study in Timor-Leste”を発表しました。
● 世界銀行グループでは、日本政府が支援するミッドキャリアとジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)のポジションを募集しています(一次選考応募締切3月14日)。
http://www.worldbank.org/ja/news/feature/2017/01/13/rm-mc-jpo-2017
● 世界銀行グループでは、日本人を対象として、今後3年間で空席が見込まれる主な職種に適する候補者のCVを受け付けています。
http://www.worldbank.org/ja/news/feature/2017/02/17/for-future-vacancies
● OECD東京センターでは、3つの業務期間(3月初旬~5月下旬、5月中旬~7月下旬、9月初旬~12月中旬)で学生インターンを募集しています。
http://www.oecd.org/tokyo/about/oecdtokyocentreinternships2017.htm
● ユネスコは、日本人向けインターンを募集しています(3月3日締切)。
http://www.mofa-irc.go.jp./dl-data/20170303UNESCO_internship.pdf
● イエメン・ソマリア・南スーダン・北東部ナイジェリアで2000万人の食糧支援のために44億ドルが必要とされていますが、資金は9000万ドルしか集まっていません。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56223
● OCHAは、ボコハラムの被害を受けた北東部ナイジェリアでの人道支援のために10億ドルが必要だと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56220
● ユニセフとPAHOは、日本などからの資金提供を受けてハイチでのコレラ対策に乗り出しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56222
● FAOは、持続的な食糧供給の確保のために農業分野が気候変動への対応など大きな変革に乗り出す必要性があることを新たな報告書の中で訴えています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56221
● 国連中央緊急対応基金は、エチオピアのソマリ地域の干ばつ対策のために1850万ドルを拠出しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56213
● WFPとUNHCRは、アフリカの200万人の難民が食糧不足の深刻な影響を受けていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56207
● 国連は、実際に人が飢餓によって亡くなりはじめている飢饉の状況が南スーダンの一部の地域で発生していることを宣言しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56205
● WHOは、世界で3億人以上がうつ病の状態にあり、世界中で障害の主要な要因になりつつあると新たなレポートの中で報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56230
● 国連安全保障理事会は、ギニアビザウでの平和維持活動を2018年末まで延長することを決議しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56228
● FAOは、干ばつが発生している東部アフリカで食糧価格が上昇していると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56167
● WHOとUNICEFの支援を受けて、9か国による医療施設での妊産婦・新生児の死亡を半減させるためのネットワークが結成されました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56166
● コンゴ民主共和国の670万人を支援するための7億5000万ドルのアピールが発表されました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56158
● 南スーダンの580万人を支援するための16億ドルのアピールが発表されました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56157
● WHOは、イラクのモスルの一部の地域に医療支援を行いました。継続的な支援のために6500万ドルを必要としていますが、1400万ドルしか集まっていません。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56183
● WHOは、革新的な対応によってアンゴラとコンゴ民主共和国での黄熱病の拡大を食い止めることが出来たと報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56177
● ILOは、情報技術の発展により在宅勤務がより実現可能なものになりつつあるものの、それが私生活を破壊する可能性がある点について、新たな報告書の中で指摘しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56176
● WFPは、紛争の影響を受けているウクライナの地域の22万人に対して食糧支援を実施しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56174
● UNESCOは、地球温暖化によって極地の氷が解けだし、北極と南極の氷の量が記録的な少なさになっていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56195
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ブルッキングス研究所は、セミナー” Macroeconomic developments and
prospects in low-income developing countries”を開催し、低所得国のマクロ経済の展望について議論しました。
Macroeconomic developments and prospects in low-income developing countries
● ブルッキングス研究所は、英国のResearch Excellence Frameworkに関するブログを投稿しています。
● ウッドロウ・ウィルソン・センターは、飢餓と食糧安全保障に関するブログを投稿しています。
Insights on Ending Famine and Creating Food Security in a Changing World
● ウッドロウ・ウィルソン・センターは、セミナー”After the Peace Agreement: What
Next for Colombia?”を開催し、コロンビアにおける和平後の課題について議論しました。
https://www.wilsoncenter.org/event/after-the-peace-agreement-what-next-for-colombia
● Center for Global Development(CGD)は、報告書”Making Global Trade More Gender-Inclusive”を発表しました。
https://www.cgdev.org/publication/making-global-trade-more-gender-inclusive
● Center for Global Development(CGD)は、セミナー”A New Approach to Development Finance”を開催し、民間セクター開発について議論しました。
https://www.cgdev.org/event/new-approach-development-finance
● アジア経済研究所は、セミナー「工業化・民間セクター開発を通じたアフリカの経済構造改革」の開催報告を掲載しています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Seminar/160828.html
● アジア経済研究所は、研究職(地域研究(特定地域)、地域研究、開発研究)の募集をしています。(応募期間:2017年4月21日まで)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Recruit/RA.html
●「国際協力NGO経営層のためのSDGsガイドブック」完成披露シンポジウムが3月7日に開催されます。
http://www.janic.org/event/37ngosdgs.php
● NGO×企業連携シンポジウム、発掘!連携最新事例!~担当者から聞くソーシャルイノベーションの起こし方~、が3月10日に開催されます。
http://www.janic.org/event/310symposium.php
● Oxfamは、イラクのモスルで75万人が逃げる手段もなく戦地に取り残されていると警鐘を鳴らしています。
● イケア財団は、国境なき医師団とSave the Childrenのイエメンでの活動に対して、それぞれ200万ユーロと50万ユーロを提供しました。
https://www.savethechildren.net/article/ikea-foundation-calls-funders-step-and-save-lives-yemen
● 英シンクタンクODIは、開発協力期間の人事についての報告書を発表しました。
https://www.odi.org/publications/10725-improving-human-resource-management-development-agencies
● 同じくODIは、ドナーとしての湾岸諸国についてのイベント内容をまとめた報告書を発表しています。
● 参加型開発の概念で知られるロバート・チェンバースが、インドの公衆衛生について寄稿しています。
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【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 世界銀行グループ 2017年 日本人職員募集
(2) 世界銀行リクルートメント・ドライブ:今後3年間で空席が見込まれる職種の登録者受付中
(3) セミナーのお知らせ
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(1) 世界銀行グループ 2017年 日本人職員募集
世界銀行グループでは、現在日本人職員を募集中です。募集職種、応募条件、選考スケジュール等は、下記リンクからご覧ください。
詳細、応募方法: http://wrld.bg/bQaA308DM1s
(2) 世界銀行リクルートメント・ドライブ:今後3年間で空席が見込まれる職種の登録者受付中
世界銀行グループでは、日本国籍を持つ方を対象として、今後3年間で空席が見込まれる主な職種に適する候補者の英文履歴書(CV)を受け付けるプログラム「世界銀行リクルートメント・ドライブ」を行っております。このプログラムでは、各職種に適した候補者を予め審査し、将来空席が出た際に応募要件にあった候補者に入行の打診をご連絡いたします。応募締切は、3月31日です。募集職種、応募条件、選考スケジュール等は、下記リンクからご覧ください。
詳細:
http://wrld.bg/VOSx3095wpb
(3) セミナーのお知らせ
■「防災と貧困削減:自然災害に立ち向かう貧困層のレジリエンス構築」
第18回 世界銀行東京事務所、世界銀行東京防災ハブ共催セミナー
日時:2017年3月9日(木)午後4時30分から午後6時
場所:世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容:日本が持続可能な成長を遂げるために行ってきた防災管理の歴史を紹介し、世界銀行が昨年発表した報告書『防災と貧困削減』でまとめられた調査結果を報告した上で、途上国がいかに災害リスクに対応し、強靭性を高めて貧困削減に取り組んでいるかについて議論します。
言語:英語・日本語(同時通訳付)
詳細・参加お申込み: http://wrld.bg/oRsh309jHbr
(世界銀行東京事務所 開 裕香子)
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【3】国連フォーラム:
(1) 私の提言「アフリカの今」国連南スーダンミッション平原弘子さん
(2) スタディプログラム2017:ルワンダスタディプログラム詳細
(3)ニューヨーク勉強 会開催速報:松浦晃一郎前ユネスコ事務局長
(4)イベント告知:国連フォーラムユース班連続セミナー 第3回 3月5日 東京大学駒場にて「ジェンダーと女性のエンパワーメント」
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(1) 私の提言「アフリカの今」国連南スーダンミッション平原弘子さん
国連フォーラム今回は、国連南スーダンミッション(UNMISS)の平原弘子さんに、
アフリカにおけるPKO活動の意義、平和構築、そして南スーダンの長期的発展の展望について提言をいただきました。
今日情勢が混迷を深める南スーダンですが、
普段メディア等では聞くことのできない南スーダンの現状やPKO活動について、現場からの生の声をお届けします。
本記事は2015年4月に行われたインタビューを基に作成されており、
現在の南スーダン情勢と異なる記載がある場合があります。
しかし、政情が変化する現在においても、平和構築の長期的な取り組みについて改めて考えさせられる提言です。
ぜひご一読ください。
記事掲載URL:http://www.unforum.org/teigen/43.html
(2) スタディプログラム2017:ルワンダスタディプログラム詳細
2017年のスタディ・プログラム参加者募集についてお知らせです。下記ご確認のうえ、奮ってご応募ください。
国連フォーラム主催のスタディ・プログラムでは、「みんなでつくる」をコンセプトとし、
参加者自身の手によってプログラムをつくり上げてきました。
※過去の訪問国:東ティモール(2010年)、タイ(2011年)、カンボジア(2012年)、
モンゴル(2013年)、ミャンマー(2014年)、スリランカ(2015年)、ネパール(2016年)。
2017年スタディ・プログラムは、ルワンダで実施予定です。
「ジェノサイド後の平和構築と、イノベーションによる経済成長」をメインテーマとし
、23年前に起きた恐るべきジェノサイドから受けた様々な打撃を国際機関の支援等を通じてどう乗り越えて来たのか、
農業国ルワンダがITの導入等を通じて成長している経緯やそれに伴う課題等について学びます。
(1)プログラムの運営方針
本プログラムの大きな特徴は、参加者「みんなでつくる」ことです。
具体的には、渡航前の事前準備(訪問先のプロジェクトリサーチ、訪問先との交渉、ロジの手配、
事前勉強会の企画と運営)から現地渡航、渡航後の報告(報告書の作成、報告会の実施)や事後勉強会の企画と実施まで、
半年以上のプロセスにおいて参加者それぞれが役割を担い、プログラム策定を行います。
注:以下日付は全て2017年。
(2)参加者募集
本プログラムの目的・運営方針のもと、プログラム全期間を通じて積極的に活動いただける方を幅広く募集します。
下記リンク先の募集要項に従ってご応募ください。
・募集人数:30名前後(プログラムの合計参加人数はこれに現タスク・フォースのメンバー10名を加えて40名前後とします)
・募集期間:2月15日(水) ~ 3月12日(日)(応募書類必着)
・募集要項:http://www.unforum.org/project/rsp/application.html
(3)プログラム期間
3月12日(日) : 下記応募フォームより必要事項を記入して応募
3月27日(月)頃 : 応募者に一次選考の結果を個別に通知
4月8日(土)または9日(日): 面接(オンライン)
4月24日(月)頃 : 第一次選考通過者に面談の結果を個別に通知
5月1日(月) : プログラムスタート(事前準備)
9月17日(日)現地時間17時(キガリ集合)~23日 (土)現地時間正午(キガリ解散)
: ルワンダへの現地渡航実施
9月24日(日)以降 : 報告書作成、報告会準備・実施
(4)訪問予定先
UNDP、UNICEF、FAO、WFP、UN-Habitat等の国連機関、およびJICA、民間企業、NPO・NGO等のルワンダ国内におけるプロジェクト事業地
(5)プログラム参加費(目安)
約20万円程度:現地での費用(ホテル、移動、食事など)+航空運賃
※国連フォーラムのネットワークを活用し、なるべく廉価でコストパフォーマンスの高いものとなるようにしています。
※航空券、予防接種、保険は各自手配して頂きます。
(6)問い合わせ先
info.rsp2017@gmail.com
ルワンダ・スタディ・プログラムタスクフォース一同:
井上良子(実行委員長)、柿野和平、田瀬和夫(国連フォーラム・コーディネーター)、
中原隆伸、西崎萌、布川敦士、伴ちひろ、馬 聿寧、山岸彩夏、吉田美里、吉村美紀
(3)ニューヨーク勉強 会開催速報:松浦晃一郎前ユネスコ事務局長
2月16日(木)NYにて、松浦晃一郎前ユネスコ事務局長をお招きし、
「ユネスコの危機と展望~国連システムへのインプリケーション~」と題した勉強会が開催されました。
田瀬和夫国連フォーラム共同代表もモデレーターとして参加しました。
1999年から10年間、ユネスコ事務局長として様々なユネスコ改革に尽力されていた際のご経験、
エピソード、国連への提言、展望等、松浦前ユネスコ事務局長から深くお話を伺うことができました。
日本政府やアフリカを含む各国への信頼や支持を得て勝ち取ったユネスコ事務局長選のエピソードや、
ユネスコ事務局長時代、アメリカのユネスコ再復帰実現、文化遺産の保護促進のための6条約の作成、
力を入れられた教育改革、現場主義の実践等、様々な角度からユネスコ改革についてお話を伺いました。
質疑応答では、組織の再生はどう進めるべきか、17目標、169もターゲットのある持続可能な目標に対しどのように対応すべきか、
国連は限られた資金をどのように使用すべきか等、参加者の多くの方々から積極的な質問、
感想、松浦前ユネスコ事務局長のご経験に基づいたお話やご提案があり、大変盛り上がりました。
田瀬さんから、組織再生に関して、ガバナンスや、付加価値をつけることの重要性や、
持続可能な目標に関して鍵となるレバレッジポイントを見つけ実行するアイデア等の提案がありました。
最後に、松浦前ユネスコ事務局長から、様々な価値観や意見を持つ国連加盟国をとりまとめる国連事務総長のリーダーシップの大切さや
、貧富の格差が広がる国際社会において格差を縮める努力、日本の貢献に関しては、
短期的な国益だけではなく、変化する社会に対し長期的利益を考えて行動をすること等をお話頂き、非常に勉強になりました。
今回の勉強会には80名以上、その後の懇親会も多くの方が参加されました。ご参加いただいた皆様、有難うございました。
勉強会の詳細につきましては、
後日国連フォーラムのウェブサイト(http://www.unforum.org/)に議事録を掲載する予定です。
(4)イベント告知:国連フォーラムユース班連続セミナー 第3回 3月5日 東京大学駒場にて「ジェンダーと女性のエンパワーメント」
ケーススタディで体験する、国際協力キャリア
~ジェンダーと女性のエンパワーメントをテーマに学ぶ3日間~
国連フォーラムユース班では国際協力に携わる上で必ず直面すると言っても過言でない、
クロスカッティングイシューである「ジェンダー・女性のエンパワーメント」を軸に、
3回の連続セミナーを開催しております。
この度、最終回のセミナーの詳細が決定しましたので、ご案内させていただきます。
世界各地で関心が高まっている、ジェンダー・女性のエンパワーメントについて、世界では、
そして途上国ではどのような課題があるのでしょうか。
また、国際協力に携わる方々はこれらの課題とどのように向き合っているのでしょうか。
本セミナーでは、従来の講義型のセミナーとは一線を画した「参加型」の学びを通して、理解
をぐっと深めると共に、多様なアクター/セクターの視点からジェンダー・女性のエンパワー
メントを見ることができ、将来のキャリアを考える上でも役立てていただけます。
是非ご参加ください。以下詳細です。
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*第3回:シリーズ最終回*「ジェンダーと女性のエンパワメントの最新潮流に迫る」
【日時】 3月5日(日) 15:00~17:00(14:45受付開始)
※希望者は別会場にて懇親会あり
【場所】東京大学駒場キャンパス駒場国際教育研究棟3階314室
〒153-8902 目黒区駒場3-8-1
最寄り駅:京王井の頭線 駒場東大前駅
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_05_j.html
【参加費】
無料(懇親会参加費は別途:3,000円程度を想定)
【申込み】
以下の参加申し込みフォームよりお申し込み下さい。
https://10532.typeform.com/to/tmAYeg
【内容】
第1部:ゲストによる講演
第2部:オープンディスカッション
【ゲストプロフィール】
大崎 麻子氏
上智大学を卒業後、米国コロンビア大学で国際関係修士号(国際人権法・人道問題)を取得。
国連開発計画(UNDP)NY本部開発政策局にて、ジェンダーと女性のエンパワーメントを
担当。世界各地で数多くのプロジェクトを手掛ける。UNDPの活動領域である貧困削減、
民主的ガバナンス、紛争・災害復興等でジェンダー視点を主流化させるために政策立案、
制度及び能力構築に従事した。関西学院大学総合政策学部客員教授、聖心女子大学非常勤
講師、International Women's Club Japan理事、公益財団法人プラン・ジャパン理事。Gender
Action Platformアドボカシー担当。
結城 直子氏
上智大学を卒業後、PR会社に勤務。民間企業から官公庁まで多岐に渡る組織のコーディネー
ションを担当し、海外でのプロモーションや展示会などグローバルな広報戦略立案、実施を
行う。その後、外資系PR会社のインドデリー事務所に移り、2年半の間にJICAインド事務所の
広報を担当。日本政府開発援助によって実施されている数多くの事業や取り組みに関して、
インド国内に向けた情報発信等、コミュニケーションに従事。その後ジュネーブでの出産を
経て2016年に日本に帰国し、4月よりUN Women日本事務所にパートナーシップスコンサル
タントとして勤務。娘は2歳半。
【定員】
30名(定員に達し次第、閉め切らせていただきます)
【対象者】
・国際協力のキャリアや、ジェンダー・女性のエンパワーメント分野の最新潮流・国連の
取り組み等にご関心のある方
※お子さま連れも歓迎いたします。(完璧な対応が出来ない可能性はありますが、
運営側として出来ることは努力して実現いたします。ご相談下さい。)
【お問い合わせ/当日連絡先】
国連フォーラムユース班(unforumyouth@gmail.com)
後とも国連フォーラムを宜しくお願い申し上げます。
国連フォーラムウェブサイト:
http://www.unforum.org/index.html
国連フォーラムFacebook: http://www.facebook.com/pages/国連フォーラム-UN-FORUM/160270550675925
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【4】GRIPS開発フォーラム:
● 欧州日本研究所(EIJS) & GRIPS開発フォーラム共同セミナー
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●欧州日本研究所(EIJS) & GRIPS 開発フォーラム共同セミナー
『変わりゆく世界、日本の開発協力の役割を考える』
このたび、「Japanese Development Cooperation: The making
of an aid architecture pivoting to Asia」
(Routledge 2016)の出版を記念して、編著者のMarie Söderberg教授(欧州日本研究所(EIJS)所長、
ストックホルム商科大学)をお迎えし、日本側の執筆者3名とともに、国際環境の大きな変化の中で
日本の開発協力の役割について考えるセミナーを開催します。
Söderberg教授より本書の中心メッセージを紹介いただき、続いて日本側の執筆者より、新しい開発協力
パラダイムのもとで日本が果たすべき役割(下村恭民名誉教授、法政大学)、日米関係の文脈からみた
日本の開発協力(杉田米行教授、大阪大学)、連携型の開発協力のすすめ(大野泉、GRIPS開発フォー
ラム)、などの視点から報告を行い、皆様と意見交換します。
変わりゆく世界において、日本の開発協力が進むべき方向について活発に議論する機会になることを
願っています。ご関心ある方は、ぜひご参加ください。
Marie Söderberg教授(プロフィール):
ストックホルム商科大学欧州日本研究所(EIJS)所長。長年にわたる日本研究を通じて、
スウェーデン及び欧州における対日理解促進に大きく貢献。2015年度に外務大臣賞受賞。
書籍情報:
https://www.amazon.co.jp/Japanese-Development-Cooperation-Architecture-Institute/dp/1138222410
■日時: 2017年3月16日(木)15:00~17:00(受付開始:14:30~)
■場所: 政策研究大学院大学(GRIPS) 研究会室4A (4階)
■プログラムの詳細はこちら: http://www.grips.ac.jp/forum/pdf17/ReleaseseminaratGRIPS_0220E.pdf
■参加費: 無料
■言語:英語(通訳なし)
■イベントURL:
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/event.htm
■お申込み: お名前、ご所属、ご連絡先(メールアドレス)を、3月10日(金)までにGRIPS開発フォーラム・
秋山(y-akiyama@grips.ac.jp)までメールにてお送りください。
皆さまの参加をお待ちしております。
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【5】ワシントンDC開発フォーラム:
(1)第256回BBLのご案内:3月3日(金)『SDGs時代のインクルーシブ教育のあり方を考える:発展途上国における障害児教育』
(2)キャリアセミナー2017のご案内(3月10日、4月7日)
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(1) DC開発フォーラム第256回BBLのご案内:3月3日(金)『SDGs時代のインクルーシブ教育のあり方を考える:発展途上国における障害児教育』
1. 日時:3月3日(金)12時~
2. 場所:JICA米国事務所・会議室
1776 Eye Street, N.W. Suite 895,
Washington, DC
Tel: 202-293-2334
3. テーマ:『SDGs時代のインクルーシブ教育のあり方を考える:発展途上国における障害児教育』
4. スピーカー:
・早稲田大学アジア太平洋研究科教授/JICA研究所客員研究員 黒田一雄
https://www.jica.go.jp/jica-ri/ja/experts/kuroda-kazuo.html
・JICA研究所研究員 亀山友理子
https://www.jica.go.jp/jica-ri/ja/experts/yuriko-kameyama.html
・JICA研究所非常勤研究助手 内海悠二
・早稲田大学グローバルエデュケーションセンター助手 カルティカ・ダイアナ
5. 次第:
12:00頃から プレゼン
12:45頃から 自由討議(13:30終了予定)
※お食事は各自ご持参いただきますようお願い申し上げます。
6. 参加登録:
下記URLの登録フォームよりご登録ください。会場準備等の都合により3月2日(木)までにご登録いただきますようお願い申し上げます。
http://goo.gl/forms/DrWkS1mJxP
【JICA米国事務所ビル管理方針に伴うお願い】
JICA事務所では、予めビルのフロントに対して来客予定者リストを提出し、その上で来客者はフロントの係員にエスコートをしてもらうことが必要となります (エレベーターを動かすためには、 指定のカードキーが必要なため) 。
以上を踏まえて、皆様には下記についてお願いいたします。
1.事前登録を必ず行ってください。
2. 止むを得ない事情で事前登録なしに参加する場合は、11:00までに事務所に連絡を入れてください。(事務所代表電話番号:202-293-2334)
3.当日は、フロントに訪問先 (JICA事務所) を申し出てください。(フロントの係員がエレベーターを動かすための指定キーを持ってエレベーターまでエスコートします。)
なお、フロントを通じて事務所にご連絡いただくこともあります。また、念のため、身分証明書をお持ちください。
4.上記1または2を行われていない方は、必要に応じてフロントを通じて事務所にご連絡ください。
ご協力お願い申し上げます。
ご不明の点は、<dev.forum.workshop@gmail.com>までお問い合わせ下さい。
(2)『キャリアセミナー2017』
ワシントンDC開発フォーラムでは、毎年恒例となっているキャリアセミナーを本年もワシントンDCにて開催します。
当キャリアセミナーは、世界銀行をはじめとする国際開発機関を目指す学生、若手社会人を対象として、開発分野で働くために必要な経験やスキル等の情報と、ネットワーキングの場を提供することを目的としています。各回とも前半一時間はパネルディスカッション、後半一時間はQ&Aセッションを行う予定です。参加を希望される方は締め切り日までに、下記のリンクから参加申し込みフォームを必ず送信してください。会場の都合上、各回ともに参加希望者が30名を超えた場合は、先着順とさせて頂くことを事前にご了承ください。参加確定と会場のご案内は、各セミナー開催二日前までにご登録いただいたメールアドレスにお送りします。参加申し込みフォームの送信のみでは参加の確定とはなりませんのでご注意ください。
第1回 3月10日(金)18:30~20:30
テーマ:「世界銀行JPO合格者の多様なキャリアパス」
現在日本政府が支援するジュニア・プロフェッショナルオフィサー(JPO)ポジションの募集が行われていることを踏まえ、JPOとして世界銀行に入行した後、現在も活躍する現役職員(3名を予定)をお招きして、世界銀行に至るまでのキャリアについて紹介いただき、JPOへの応募を考えている方々の質問や疑問にお答えします。
参加申込フォーム:http://goo.gl/forms/IQkLf8m4O1
参加申込締め切り:3月8日(水)
第2回 4月7日(金)18:30~20:30
テーマ:「中堅スタッフに聞く世界銀行へのキャリアパス」
ミッドキャリアプログラム、日本リクルートミッションといった公募プログラムの他、短期コンサルを経て正規スタッフになるなど様々な世銀への入り方がある実情を踏まえ、現役の中堅スタッフ(4名を予定)をお招きし、世銀へ至るまでのキャリア、世銀内でキャリアアップされたご経験、国際機関で働くうえでのメンタリティ、求められる人材やスキル等についてお話いただく予定です。
参加申込フォーム:http://goo.gl/forms/EuoAqTbQdb
参加申込締め切り:4月5日(水)
【注意事項】
·
スピーカーが決定次第、DevForumメーリングリストとDC開発フォーラムウェブサイトにて再度案内文を流す予定です。DevForumMLに入っておられない方はこれを機にぜひ登録されることをお奨めいたします。(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf4oQ8I9cIhcID5sf_7ramoY-oxVYgJM0xMBd7xhyp0fV9yLA/viewform)
·
セミナーでは簡単なお菓子や飲み物を提供し、セミナー後のネットワーキングの機会も設けます。セミナー参加者全員に実費として一人当たり5ドルを申し受ける予定ですので、必ず現金でお釣りのないようご用意ください。
·
当セミナーでは限られた時間を有効に活用するために、各機関のホームページ上に掲載されている一般的な就職情報の説明は予定しておりません。それらの基本情報につきましては、各自で調べられた上で参加されることを強くお勧めいたします。
·
当セミナーは国際機関による公式なイベントではないため、話される内容は必ずしも参加者が所属する各機関の公式見解ではないことをご了承ください。
【会場】
世界銀行
The World Bank, 1818
H Street, NW Washington DC 20433
※会場の世界銀行本部ビルへの入館には入館登録が必要となります。事前にビジター登録を致しますので、参加確定者へお送りする会場案内にしたがってお越しください。なお、入館に際して写真付きID(英語)を必ずご持参ください。
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【6】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「振り返り、気持ち新たに」
川野 亮 ジョンズホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際問題研究大学院 (SAIS) 修士課程/ワシントンDC在住
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ワシントンDCに来て早1年半、大学院の卒業を間近に控え、
大変恐縮ながらこの場を借りて、自分自身の振り返りをさせて頂ければと思います。
前職は大学を卒業してからずっと東京でコンサルタントをしておりました。
そもそもコンサルティング会社に入社した理由は、国際的に活躍する民間企業へのコンサルティング業務を通じて、海外で通用するようなスキルや経験をバリバリと積み、国際協力や国際開発といった分野に資する人材となる、平たく言えば「修行」を行うことでした。しかし、入社以来、一貫してドメスティックなパブリックセクターのお客さんを相手にしたプロジェクトに配属となり、私が入社時に描いていたキャリアパスを実現することは終ぞ叶いませんでした。それから4年、5年と社歴を重ねるうちに、任される仕事にも充実感を覚え、そこに日々の繁忙さも相まって、少しの後悔とともに「このままでも悪くないかも」という思いが芽生えていました
そんな矢先に訪れた転機が、フィリピン・マニラでのスタディツアーへの参加でした。
日本のNGOの参加者急募の告知をたまたま見かけて、プロジェクトの合間の休暇に思い切って参加することにしたのでした。ツアーの内容は単純で、NGOが活動を行うスラムを訪れ、そこで生活する家庭やストリートチルドレンと交流するといったものでした。私が訪れた際にも依然スカベンジャーとして、大人に混じってそういった子供もゴミを拾ってはお金に換える生活を営んでいました。彼らの出自は様々でしたが、多くは経済的に困窮して農村部から都市部に親に連れてこられたものの、早くに家族から独立して生活しているか、そもそも捨てられたという子達のようでした。
実の親が彼らの面倒を見られないのであれば社会が、さらに言えば政府が面倒を見る必要があるのでしょう。しかし、残念ながらそもそも彼らには住所や住民票、ましてや戸籍など無いわけで、政府からすれば認識すらされていない、言わば「透明人間」に過ぎない存在なのでした。この不条理に対する思いが会社を辞めて国際開発のキャリアを再び目指す直接のきっかけとなりました。ただ、私がそもそも不条理を抱いたのは、パブリックセクターでのコンサルタント業務を通じて、公共サービスの提供者と受益者の関係について考える機会が多かったからに他なりません。そう思うと、当初悔やんだ自身のキャリア形成も違った見え方をしてきますし、不思議な縁を感じずにはいられません。
どのような経験や来歴も後になってどのようにつながっていくか分からない、この振り返りを通じた教訓を忘れず、今ある出会いやきっかけをできる限り大切に育んでいくことができればと、卒業前に思いを新たにする今日この頃です。
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2017年2月28日発行