2017年3月28日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「外務省:2016年版開発協力白書日本の国際協力公表」
「アジアインフラ投資銀行(AIIB):13の国・地域の加盟を認めたと発表」
「世界銀行:日本人を対象に今後3年間で空席が見込まれる主な職種に適する候補者のCVを受付」他
【2】ワシントンDC開発フォーラム
キャリアセミナー2017第2回「中堅スタッフに聞く世界銀行へのキャリアパス」のご案内(4月7日)
【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「国際通貨基金(IMF)ジェンダー・マクロ経済会議に参加して」
渋谷 沙紀奈 世界銀行 開発経済総局インパクト評価部
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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● 外務省は「2016年版開発協力白書日本の国際協力」を公表しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004412.html
● 国際協力機構(JICA)は、北陸地方では初となる大学との包括連携協力協定を金沢大学との間で締結しました。
https://www.jica.go.jp/press/2016/20170321_03.html
● OECD開発援助委員会(DAC)により、2015暦年の各国のODA等の確定値が公表されました。財務省は2015年における日本の開発途上国に対する資金の流れとして、「ODA」、「その他の政府資金」、「民間資金」等の情報を公表しました。
● JICAは、ペルーにおける豪雨水害に対し、緊急援助物資(テント,毛布,スリーピングパッド等)を供与することを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004430.html
● 同じくJICAは、ジンバブエにおける洪水及びサイクロン被害に対し、緊急援助物資(テント,プラスチックシート,ポリタンク等)を供与することを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004398.html
● アフガニスタンに対し、世界保健機関(WHO)との間で、9億8,100万円の無償資金協力「抗結核薬及び新診断用品整備並びに薬剤耐性結核短期治療実施モニタリング計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004418.html
● シエラレオネとの間で、供与限度額1億4,000万円の無償資金協力「第二次配電網緊急改修計画」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004401.html
● JICAが海外投融資を通じ支援するモンゴル「ツェツィー風力発電事業」が、エネルギー及びインフラ開発分野における優れた融資プロジェクトを表彰する「IJGlobal Awards 2016(アジア・大洋州における風力発電事業部門)を受賞しました。
https://www.jica.go.jp/press/2016/20170315_02.html
● JICAは、サウジアラビア労働・社会発展省と協力覚書を締結しました。
https://www.jica.go.jp/press/2016/20170315_01.html
● JBICは機関誌で「米大統領選挙から100日余りを無難に通り抜けた途上国経済~具体化する米政策の影響への備えは必要」を寄稿しています。
http://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/reference_ja/2017/03/54474/20170324_kikuchi.pdf
● 外務省は2月に、「平成28年度外交に関する国内世論調査(気候変動分野)」を行いました。その結果が公表されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/page25_000745.html
● JICAでは、2017年度社会人採用の応募を受付中です(採用人数は20~25名ほど、応募締切り6月14日)。
https://www.jica.go.jp/information/info/2016/20170301_01.html
● 開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
● 外務省任期付職員(国際法局国際裁判対策室国際公法分野、国際組織犯罪及びテロ対策関連分野、中・東欧諸国バルカン地域の外交・政治経済情勢に関する分野、国際協力局民間援助連携室NGO支援分野、欧州局アジア欧州協力室アジア欧州会合及び欧州諸国との条約交渉分野)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html
● OECD開発センター、外務省、ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)が4月14日東京で開催する「アジア国際経済フォーラム 質の高いインフラ及び強じん性を通じた地域統合及び開発の強化」の参加者を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/dapc/page23_001929.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● USAIDは、2018年度米国経済協力関連予算概算について紹介しています。
● カナダ政府は、ナイジェリア、ソマリア、南スーダン、イエメンの食糧危機に対して、119.25百万ドルの支援を表明しました。
● 英政府は、500万ポンドを上限として、東アフリカの食糧危機に対する市民の募金と同額を拠出すると発表しました。
英政府は、人道支援や援助を行う小規模団体を支援することを目的とした、新たなファンドを発表しました。ファンドの支援対象となるのは、年間の収入が25万ポンド未満の英国の団体です。
https://www.gov.uk/government/news/new-support-to-boost-grassroots-british-charities
● AFDと国際農業開発基金(IFAD)は、農村開発での協力を深めることに合意しました。また、AFDはIFADに2億ユーロの融資を拠出します。
http://www.afd.fr/lang/en/home/presse-afd/communiques?actuCtnId=141550
● GIZのHPで、アフガニスタンの国内避難民の状況が報告されています。
https://www.giz.de/en/mediacenter/43894.html
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– 国際機関関連 –
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● アジアインフラ投資銀行(AIIB)は、カナダ、ベルギー、香港、ペルーなど13の国・地域の加盟を認めたと発表しました。メンバーは70カ国・地域となり、アジア開発銀行の67カ国・地域を上回っています。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H6K_T20C17A3FF1000/
● 25月4―7日、横浜市でアジア開発銀行第50回年次総会が開催されるのに際し、市民社会組織とNGO枠での参加者を募集しています(締切3月31日)。
http://www.janic.org/news/adb50_yokohama.php
● 世界銀行は、アフリカ地域の農業生産性向上に関するレポート”Reaping Richer Returns: Public
Spending Priorities for African Agriculture Productivity Growth”を発表しました。
● アジア開発銀行は、大洋州の民間セクター開発に関する報告書”Pacific Private Sector
Development Initiative: Progress Report 2015-2016”を発表しました。
https://www.adb.org/news/adb-business-reform-initiative-marks-decade-support-pacific
● 米州開発銀行は、ラテンアメリカ・カリブ海地域の教育に関するデータのポータル(英語、スペイン語、ポルトガル語)を立ち上げました。
● 同じく米州開発銀行は、教育と障害に関するショートフィルムHugoを作成しました。
● 世界銀行グループでは、日本人を対象として、今後3年間で空席が見込まれる主な職種に適する候補者のCVを受け付けています(締切3月31日)。
http://www.worldbank.org/ja/news/feature/2017/02/17/for-future-vacancies
● OECD東京センターでは、3つの業務期間(3月初旬~5月下旬、5月中旬~7月下旬、9月初旬~12月中旬)で学生インターンを募集しています。
http://www.oecd.org/tokyo/about/oecdtokyocentreinternships2017.htm
● 2017年度JPO派遣候補者試験の募集要項が公開されました。出願は4月3日から5月8日までです。
http://www.mofa-irc.go.jp/jpo/2017jpokokuchi.pdf
● 国際労働機関(ILO)は、人材を募集しています(応募締切4月4日)。
● UNHCRは、一斉空席公告78ポストで応募を受け付けています(応募締切)。
http://www.unhcr.org/careers.html
● UNOPSは、有給インターンを募集しています(応募締切4月18日)。
https://jobs.unops.org/Pages/ViewVacancy/VADetails.aspx?id=12033
● 4月16日に大阪で外務省国際機関人事センター「2017年度JPO派遣制度説明会」が開催されます(申込締切4月14日)。
http://gap.kwansei.ac.jp/event/2017/event_20170416_008880.html
● OCHAは、コンゴ民主共和国の南東部で37万人が緊急支援を必要としていると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56399
● UNICEFは水資源に関するレポートを発表し、2040年までに6億人の子供が極度の水不足の状況に置かれることになる可能性を指摘しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56400
● 80万人の南スーダン難民が流入しているウガンダで、政府と国連は2億5千万ドルの支援を必要としています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56406
● OCHAは、サイクロンが襲ったマダガスカルの支援のために2千万ドルのアピールを発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56408
● UNICEFとWHOは、アフリカ13カ国の1億1600万人の子供を対象としたポリオの予防接種キャンペーンを開始しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56418
● 国連中央緊急対応基金は、ソマリアの飢饉に対応するため、2200万ドルの融資を決議しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56391
● UNDPは、今年度の人間開発報告書を発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56389
● 安全保障理事会は、アフガニスタンでの活動を1年間延長することを決議しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56375
● WHOは、ソマリアで45万人を対象としたコレラのワクチン接種を開始しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56359
● 国連と関係機関は、旱魃が襲ったケニアの遊牧民と農民の支援のために1億6600万ドルのアピールを発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56360
● 中央アフリカで国民の半分が支援を必要としているにもかかわらず、必要な資金の5%しか集まっていないため、安全保障理事会で議論が行われました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56361
● 薬剤耐性を持つウイルスに対処するための、機関間グループが設置されました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56365
● UNHCRは、過去8か月間で南スーダンから160万人の難民が発生しており、現在世界最大の難民を生み出している状況にあると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56367
● EUとUNICEFは、トルコに住む23万人の難民の子供の教育支援のための現金給付プログラムを開始しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56368
● UNEPは、天然資源の効率的な活用は2兆円の経済効果を生み出すと試算した報告書を発表しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56369
● 国連機関は、イエメンで1700万人が食糧支援を必要としており、世界で最も深刻な食糧危機に瀕していると報告しています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56354
● UN WomenとIPUは、女性の政治参加の進捗に遅れが見られるとしてPolitics Mapを作成しました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56357
● 国連は、男女間の賃金格差をなくすためのプラットフォームを立ち上げました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56352
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ブルッキングス研究所は、セミナー”Sustainable Development Agenda
2030 and women’s empowerment: Areas for U.S.-Japan cooperation”を開催し、SDG達成における女性のエンパワメントの重要性とそのための日米協力について議論しました。
Sustainable Development Agenda 2030 and women’s empowerment: Areas for U.S.-Japan cooperation
● ブルッキングス研究所は、セミナー” More skills for work and life
in Latin America”を開催し、ラテンアメリカ開発銀行(CAF)が発表した報告書に基づき、ラテンアメリカにおいてよりよい仕事と生活水準を得るためのスキルの重要性について議論しました。
● ウッドロウ・ウィルソン・センターは、セミナー”Democracy Imperiled: Venezuela
and the Collapse of Democratic Institutions”を開催し、経済及び人道危機を招いたベネズエラにおける民主制度崩壊について議論しました。
● Center for Global Development(CGD)は、米国の経済援助実施関連機関(USAID、国務省、財務省)に関して概要をまとめています。
https://www.cgdev.org/publication/foreign-assistance-agency-brief-united-states-department-state
https://www.cgdev.org/publication/foreign-assistance-agency-brief-usaid
https://www.cgdev.org/publication/foreign-assistance-agency-brief-united-states-department-treasury
● Center for Global Development(CGD)は、ドイツの2016年度開発コミットメント指標について、首位であったフィンランドと比較して、指標向上する上での改善点について提案しています。
https://www.cgdev.org/blog/germanys-commitment-development-good-not-good-enough-g20-chair
● フリーダムハウスは、中国における宗教の自由に関する報告書を発表しました。
https://freedomhouse.org/report/china-religious-freedom
● アジア経済研究所は、アフリカレポート No.54 (2016年)を公開しています。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Africa/2017_13.html
● アジア経済研究所は、研究職(地域研究(特定地域)、地域研究、開発研究)の募集をしています。(応募期間:2017年4月21日まで)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Recruit/RA.html
● アジア経済研究所は、研究マネージメント職の募集をしています。(応募期間:2017年5月31日まで)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Recruit/management_index.html
● Save the Childrenは、アフガニスタンで毎日1100人の子供が学校を退学し、搾取などの危機にさらされていると警鐘を鳴らしています。
● World Visionは、ファンドレイジングキャンペーンの結果、10秒に1人の割合で清潔な水の支援を実施できていると報告しています。
http://www.wvi.org/pressrelease/world-vision-now-reaching-one-person-clean-water-every-10-seconds
● Plan Internationalとアジア開発銀行は、若者への投資でパートナーシップを結びました。
● 横浜で開催される第50回ADB年次総会のオンライン参加登録受付中です、締め切りは3月31日。
http://www.janic.org/news/adb50_yokohama.php
● 英シンクタンクODIは、「なぜ国はドナーになるのか?」をテーマにした報告書を発表しました。
● 同じくODIは、気候変動ファイナンスを拡大するための提言を発表しました。
https://www.odi.org/publications/10746-six-development-finance-proposals-expand-climate-investment
● 英Bondが発表する、Bond International Development Awards 2017の受賞者が発表されました。
https://www.bond.org.uk/events/bond-international-development-awards-2017
● マイケル・サンデル教授が英LSEで行った講演の記録が公開されています。
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【2】ワシントンDC開発フォーラム
キャリアセミナー2017第2回「中堅スタッフに聞く世界銀行へのキャリアパス」のご案内(4月7日)
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ワシントンDC開発フォーラムでは、4月7日にキャリアセミナー2017第2回「中堅スタッフに聞く世界銀行へのキャリアパス」を開催します。
当キャリアセミナーは、世界銀行をはじめとする国際開発機関を目指す学生、若手社会人を対象として、開発分野で働くために必要な経験やスキル等の情報と、ネットワーキングの場を提供することを目的としています。前半一時間はパネルディスカッション、後半一時間はQ&Aセッションを行う予定です。参加を希望される方は締め切り日までに、下記のリンクから参加申し込みフォームを必ず送信してください。会場の都合上、参加希望者が30名を超えた場合は、先着順とさせて頂くことを事前にご了承ください。参加確定と会場のご案内は、セミナー開催二日前までにご登録いただいたメールアドレスにお送りします。参加申し込みフォームの送信のみでは参加の確定とはなりませんのでご注意ください。皆様にとって、活発で有意義な情報交換・交流の場となることを期待しております。
【詳細】
4月7日(金)18:30~20:30
テーマ:「中堅スタッフに聞く世界銀行へのキャリアパス」
ミッドキャリアプログラム、日本リクルートミッションといった公募プログラムの他、短期コンサルを経て正規スタッフになるなど様々な世銀への入り方がある実情を踏まえ、現役の中堅スタッフ(4名を予定)をお招きし、世銀へ至るまでのキャリア、世銀内でキャリアアップされたご経験、国際機関で働くうえでのメンタリティ、求められる人材やスキル等についてお話いただく予定です。
参加申込フォーム:http://goo.gl/forms/EuoAqTbQdb
参加申込締め切り:4月5日(水)
【注意事項】
■スピーカーが決定次第、DevForumメーリングリストとDC開発フォーラムウェブサイトにて再度案内文を流す予定です。DevForumMLに入っておられない方はこれを機にぜひ登録されることをお奨めいたします。(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf4oQ8I9cIhcID5sf_7ramoY-oxVYgJM0xMBd7xhyp0fV9yLA/viewform)
■セミナーでは簡単なお菓子や飲み物を提供し、セミナー後のネットワーキングの機会も設けます。セミナー参加者全員に実費として一人当たり5ドルを申し受ける予定ですので、必ず現金でお釣りのないようご用意ください。
■当セミナーでは限られた時間を有効に活用するために、各機関のホームページ上に掲載されている一般的な就職情報の説明は予定しておりません。それらの基本情報につきましては、各自で調べられた上で参加されることを強くお勧めいたします。
■当セミナーは国際機関による公式なイベントではないため、話される内容は必ずしも参加者が所属する各機関の公式見解ではないことをご了承ください。
【会場】
世界銀行
The World Bank, 1818
H Street, NW Washington DC 20433
※会場の世界銀行本部ビルへの入館には入館登録が必要となります。事前にビジター登録を致しますので、参加確定者へお送りする会場案内にしたがってお越しください。なお、入館に際して写真付きID(英語)を必ずご持参ください。
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【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「国際通貨基金(IMF)ジェンダー・マクロ経済会議に参加して」
渋谷 沙紀奈 世界銀行 開発経済総局インパクト評価部
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3月24日・25日にIMFにてジェンダー・マクロ経済研究会議が開かれました。
IMFとジェンダーと聞き、驚かれる方もいらっしゃるかと思います。歴史的にIMFが人権や女性の権利といったようなトピックを研究材料として積極的に扱うことはありませんでした。そのような傾向が変わったのは、ラガルド氏が就任してからの事です。
研究会議では、労働力率、包括的金融、貿易多様性、市場競争等のマクロ経済トピックが性差別によってどのように影響されるのか、またどのように性差別を影響するのかが議論されました。(発表された論文とパワーポイントにご興味ある方はぜひこのウェブサイト(https://www.imf.org/en/News/Events/Gender-and-Macroeconomics)をご参照ください。)
研究発表自体も非常に興味深いものが多い会議でしたが、会場からも多くの質問がありました。中でも、私が大事だと思ったのは「性差別は道徳的に間違っているのに、なぜそれを改善するのに経済的な正当性を示す必要があるのですか?」という質問です。
経済研究という特殊な業界の外から見ると、性差別の改善の必要性に経済的な意味を付けること自体、非道徳的に思えるかもしれません。しかし、私はこのトピックにおける経済研究の必要性は道徳や倫理に基づくものではなく、効果的な解決策の必要性にあると思うのです。性差別もマクロ経済も非常に複雑な現象です。効果的な政策処方箋を書くために性差別とマクロ経済がどのように関わりあっているのか知る必要があると思うのです。会議内でラガルド氏が述べたように、IMFはこのトピックにおいてはまだ新参者です。今後もIMFで性差別に関する研究が進むことを期待します。
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
[バックナンバー] 2002年7月以降の全てのバックナンバーは下記のリンクからご覧いただけます。
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編集担当:小林隼人/荘所真理/畠山勝太/表将幸/神田匡/浅海誠
発行:ワシントンDC開発フォーラム
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2017年3月28日発行