【dev-info】2017年4月11日号(”Sustainable Energy for All Forum”で世界銀行はオープンデー タと分析を可能にしたエネルギープラットフォームを立ち上げたと発表、2017年度JPO派遣 候補者試験の応募受付開始 他​)

2017年4月11日発行

                              http://www.devforum.jp/

 

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    ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

 

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    皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。

 

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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック 

 

「”Sustainable Energy for All Forum”で世界銀行はオープンデータと分析を可能にしたエネルギープラットフォームを立ち上げたと発表」

「2017年度JPO派遣候補者試験の応募受付開始(5月8日まで)」他

 

【2】東京発~世界銀行からのお知らせ

 

(1)  日本企業向けPPP案件紹介:アフリカ・ブルキナファソ

(2)  セミナーのお知らせ

 

【3】 ワシントンDC開発フォーラム便り

 

「ニジェールに眠る医師、谷垣先生のこと」大島かおり(世界銀行/ワシントンDC在住)

 

 

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【1】 開発フォーラム新着情報チェック

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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を

 

|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、

 

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– 日本関連 –

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●外務省は、平成29年度開発協力重点方針を公表しました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000245509.pdf

 

●日本は、コロンビア共和国における洪水被害に対し、同国政府からの要請を受けJICAを通じ緊急援助物資(発電機等)を供与することを決定しました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004493.html

 

●JICAは事業評価に関する取り組みや事業の評価結果を示した「事業評価年次報告書2016」を発行しました。

https://www.jica.go.jp/information/info/2017/20170406_01.html

 

●JICAは、オマーンを拠点とする国際機関である中東淡水化研究センターと協力覚書を締結しました。

https://www.jica.go.jp/press/2016/20170329_02.html

 

●日本は、ヨルダンにおけるシリア難民及び受入れコミュニティのヨルダン人住民への緊急医療支援として、世界銀行のグローバル譲許的資金ファシリティ(GCFF)を通じて、1,500万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004442.html

 

●平成29年度予算の成立を受け、政府は国連人口基金(UNFPA)及び国際家族計画連盟(IPPF)に対して、合計約2,800万ドルの拠出を行うこととしました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004443.html

 

●インドネシアとの間で、総額739億8,800万円を限度とする円借款3件(ルンタン灌漑近代化計画482億3,700万円、コメリン灌漑計画第三期158億9,600万円、バリ海岸保全事業98億5,500万円)に関する交換公文の署名が行われました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004446.html

 

●キルギス共和国との間で、無償資金協力2件(ビシュケクーオシュ道路雪崩対策計画42億8,800万円、道路維持管理機材整備場改善計画供与限度額4億4,100万円)に関する書簡の交換が行われました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004449.html

 

●アルメニア共和国との間で、1億3,790万円を限度とする一般文化無償資金協力「アルメニア公共テレビ局映像資料デジタル化機材整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004457.html

 

●JICAでは、2017年度社会人採用の応募を受付中です(採用人数は20~25名ほど、応募締切り6月14日)。

https://www.jica.go.jp/information/info/2016/20170301_01.html

 

●2017年度第一回JICAインターンシップの応募を受け付けています(5月8日締切)。

https://www.jica.go.jp/recruit/intern/

 

●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。

http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn

 

●外務省任期付職員(国際法局国際裁判対策室国際公法分野、国際組織犯罪及びテロ対策関連分野、在ハンガリー日本大使館勤務政務・総務分野、経済連携協定EPA専門員、経済局経済連携課EPA/FTA交渉分野)を募集しています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/ninki/index.html

 

●国際協力NGOセンター(JANIC)は、2017年度インターンを募集しています。

http://www.janic.org/news/Intern2017.php

 

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– バイ・ドナー関連 –

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●米国ミレニアム挑戦公社 (MCC: Millennium Challenge Corporation)は、3月に開催された四半期理事会の概要について報告しています。

https://www.mcc.gov/news-and-events/release/readout-032917-mcc-march-board-meeting

 

●カナダ政府は、シリアにおける化学兵器使用を非難しています。

https://www.canada.ca/en/global-affairs/news/2017/04/canada_condemns_allegedchemicalweaponsattackinsyria.html

 

●英国のメイ首相はDFIDを訪れ、職員の前でスピーチを行いました。

https://www.gov.uk/government/speeches/pm-speech-to-department-for-international-development-staff

 

●英政府は地雷除去の支援を3倍に増やすことを発表しました。今年は、イギリスのダイアナ元皇太子妃が地雷撲滅キャンペーンのためにアンゴラを訪問してから20周年にあたります。

https://www.gov.uk/government/news/uk-triples-support-for-action-against-landmines-on-20th-anniversary-of-princess-dianas-iconic-angola-visit

 

●シリアで化学兵器が使用されたことを受け、英政府はシリアにおける医療分野の支援を強化することを発表しました。

https://www.gov.uk/government/news/uk-to-increase-syria-medical-aid-in-wake-of-chemical-attack

 

●GIZは、ネパールで展開する医療支援事業の内容をHPで紹介しています。

https://www.giz.de/en/mediacenter/44555.html

 

●欧州連合(EU)は、食糧危機をテーマにした報告書を発表しました。

https://ec.europa.eu/europeaid/news-and-events/new-global-report-food-crisis-offers-benchmark-action-needed-avoid-future-disasters_en

 

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– 国際機関関連 –

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●国連諸機関は、洪水に襲われたペルーの支援のために3920万ドルのアピールを発表しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56526

 

●UNDPは、ジカ熱の被害に関するレポートを発表し、その被害額が180億ドルにも上るという推計結果を報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56514

 

●UNEPは、2016年の再生エネルギーに対する投資額は減少したものの、再生エネルギーの発電力は上昇したと報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56512

 

●FAOは、砂糖と野菜油の価格の下落により、3月の穀物価格は前月比で2.8%下落したと報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56510

 

●OCHAは、中央アフリカで新たな暴力が発生し、援助に支障をきたしていると報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56462

 

●ユニセフは、飢餓が発生しているソマリアで、栄養不良と病気が急速に拡大しつつあると警鐘を鳴らしています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56463

 

●FAOとIRRIは共同で、気候変動に対応するための稲作支援を始めました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56464

 

●UNMISSは、南スーダンの比較的安定している地域においても食糧安全保障の危機が迫っていると報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56467

 

●FAOは、Global Report on Food Crisis 2017を出版し、2016年は1億800万人が食糧危機に瀕していたと報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56472

 

●国連安全保障理事会は、コンゴ民主共和国での活動(MONUSCO)を、規模を縮小して延長することを決議しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56475

 

●WHOとPAHOは、ブラジルで発生している黄熱病に対処するために350万セットのワクチンを配布しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56479

 

●UNICEFは、北東部ナイジェリア・ソマリア・南スーダン・イエメンの2200万人の子供を飢餓から救うために2億5500万ドルを緊急で必要としています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56443

 

●WHOは、イエメンの医療施設の半分が閉鎖され、医療品の緊急支援が必要とされていると報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56446

 

●FAOは、FAO 2016 Regional Overview of Food
Insecurity in the Near East and North Africaを出版し、この地域が紛争によって食糧危機に瀕していると報告しています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56438

 

●国連は、スーダンのダルフールの紛争が子供たちに与えた影響をまとめた報告書を発表しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56440

 

●FAOは、6年間に及ぶシリアの紛争が農業生産に160億相当の被害を与えているため、この分野への早期の支援の必要性を訴えています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56482

 

●41のドナーは、シリアの人道支援のために60億ドルを2017年、37億ドルを2018年に拠出することを宣言しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=56502

 

●アジアインフラ投資銀行とBRICSの5ヵ国が推進している新開発銀行は、協調を促進することを目的とした覚書に調印しました。

https://www.aiib.org/en/news-events/news/2017/20170401_001.html

 

●米州開発銀行は、第58回米州開発銀行(IDB)・第32回米州投資公社(IIC)年次総会をパラグアイで開催しました。そこで、多数国間投資基金(MIF)の増資が合意されました。

http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2017-04-02/ends-annual-meeting-in-paraguay,11771.html

 

●アジア開発銀行は、気候変動財政に関するデータベースを立ち上げました。

https://www.adb.org/news/adb-launches-climate-financing-database

 

●アフリカ開発銀行理事会は、タンザニア天然資源促進のための2980万ドルの融資を承認しました。

https://www.afdb.org/en/news-and-events/afdb-approves-usd-29-8-million-loan-to-boost-tanzanias-natural-gas-sector-and-domestic-resources-mobilisation-16895/

 

●NYで開催された” Sustainable Energy for All Forum”に際し、世界銀行は、オープンデータと分析を可能にしたエネルギープラットフォームを立ち上げたと発表しました。

http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2017/04/05/world-bank-group-launches-new-open-data-and-analytics-energy-platform

 

●OECD東京センターでは、3つの業務期間(5月中旬~7月下旬、9月初旬~12月中旬)で学生インターンを募集しています。

http://www.oecd.org/tokyo/about/oecdtokyocentreinternships2017.htm

 

●2017年度JPO派遣候補者試験の募集要項が公開されました。出願は4月3日から5月8日までです。

http://www.mofa-irc.go.jp/jpo/dl-data/2017JPO_boshuyoukou.pdf

 

●UNOPSは、有給インターンを募集しています(応募締切4月18日)。

https://jobs.unops.org/Pages/ViewVacancy/VADetails.aspx?id=12033

 

●4月16日に大阪で外務省国際機関人事センター「2017年度JPO派遣制度説明会」が開催されます(申込締切4月14日)。

http://gap.kwansei.ac.jp/event/2017/event_20170416_008880.html

 

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– シンクタンク・NGO関連 –

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●ブルッキングス研究所は、教育に関する年間シンポジウム” Annual research and policy symposium: Skills for a changing world”を開催しました。

Annual research and policy symposium: Skills for a changing world

 

●ブルッキングス研究所は、セミナー”
The role of the private sector in global sustainable
development”を開催し、SDGs達成における民間セクターの役割について議論しました。

The role of the private sector in global sustainable development

 

● ウッドロウ・ウィルソン・センターは、セミナー” The Inaugural Haleh Esfandiari Forum Event with Secretary Madeleine”を開催し、オルブライト元米国務長官を招いて、中近東北アフリカ地域における女性のエンパワメントについて議論しました。

https://www.wilsoncenter.org/event/the-inaugural-haleh-esfandiari-forum-event-secretary-madeleine-albright

 

●Center for Global Development(CGD)は、4月17日にセミナー” The
World Development Report on Governance: 'Best Practice' vs 'Working with the
Grain'”を開催し、世界銀行より執筆責任者を招いて、「世界開発報告(WDR)2017:ガバナンスと法」について議論する予定です。

https://www.cgdev.org/event/world-development-report-governance-best-practice-vs-working-grain

 

●フリーダムハウスは、報告書Nations in Transit 2017を発表しました。調査対象となった29カ国(ロシア、旧ソ連諸国、中欧、東欧等)のうち、18カ国の自由度が低下したとし、1995年の調査開始以来二番目に大きい低下になったとしています。

 https://freedomhouse.org/report/nations-transit/nations-transit-2017

 

●アジア経済研究所は、アフリカレポート No.54 (2016年)を公開しています。

http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Africa/2017_13.html

             

●アジア経済研究所は、研究職(地域研究(特定地域)、地域研究、開発研究)の募集をしています。(応募期間:2017年4月21日まで)

http://www.ide.go.jp/Japanese/Recruit/RA.html

 

●アジア経済研究所は、研究マネージメント職の募集をしています。(応募期間:2017年5月31日まで)

http://www.ide.go.jp/Japanese/Recruit/management_index.html

 

●アジア経済研究所開発スクール(IDEAS)は、第28期日本人研修生の募集をしています。(応募期間:2017年5月1日~5月29日必着)

http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/Appli/index.html

 

●Save the Childrenは、シリア支援の停滞により250万人の支援を必要としている子供に支援が届いていないと警鐘を鳴らしています。

https://www.savethechildren.net/article/25-million-children-left-without-help-syria-aid-effort-stalls

 

●Oxfamは、大統領選挙から一年経った中央アフリカで、依然として国民の半分が飢餓の危機に瀕していると警鐘を鳴らしています。

https://www.oxfam.org/en/pressroom/pressreleases/2017-03-30/one-year-after-presidential-election-half-population-central

 

●英王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、2017年のチャタムハウス賞の候補3人を発表しました。

https://www.chathamhouse.org/news/2017-04-03-chatham-house-prize-2017-nominees-announced

 

●英シンクタンクODIは、バングラデシュの司法におけるNGOの役割についての報告書を発表しました。

https://www.odi.org/publications/10765-getting-grips-power-can-ngos-improve-justice-bangladesh

 

●同じくODIは、DFIDの活動に対する提言をまとめた報告書を発表しました。

https://www.odi.org/publications/10729-putting-theory-practice-how-dfid-doing-development-differently

 

 

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【2】東京発~世界銀行からのお知らせ

 

(1)  日本企業向けPPP案件紹介:アフリカ・ブルキナファソ

(2)  セミナーのお知らせ

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(1)  日本企業向けPPP案件紹介:アフリカ・ブルキナファソ

 

このたび世界銀行グループの多数国間投資保証機関の東京事務所長が現地訪問し、各省庁の大臣級と面談して同国で進めるPPP形態による社会インフラ(電力、病院、学校、公官庁庁舎、鉄道、防犯、公営バス等)整備案件を入手してきました。ご関心ある方は下記宛にご連絡ください。一部は提案型随契で進められております。また政府との当該契約は多数国間投資保証機関MIGAにて契約の不履行保証によるリスク回避手段の提供の他、通常の非常危険の保険も提供する予定です。従い、リスクを削減しながら、十分な収益を得られるPPP案件に参加することができます。

 

連絡先:

世界銀行グループ多数国間投資保証機関

東京事務所長 姫野 泰光

Eメール:
yhimeno@worldbank.org

 

(2)  セミナーのお知らせ

 

■<東京開催>キャリアセミナー「世界銀行グループが求める人材像と採用プログラム」

 

日時:2017年4月19日(水)午後5時から午後6時30分

場所:上智大学国際会議場(2号館17階) http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya

内容:2017年日本人採用プログラム(募集終了)の面接のために来日するリクルートメントミッションに参加する世界銀行グループ人事総局の人事担当局長によるキャリアセミアーを開催します。

言語:英語・日本語(同時通訳付)

詳細・参加お申込み: http://wrld.bg/Zaow30aEDnk

 

■<大阪開催>キャリアセミナー「世界銀行グループが求める人材像と採用プログラム」

 

日時:2017年4月20日(木)午後6時30分から午後8時

場所:コングレコンベンションセンター 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館B2F  http://www.congre-cc.jp/access/

内容:2017年日本人採用プログラム(募集終了)の面接のために来日するリクルートメントミッションに参加する世界銀行グループ人事総局の人事担当局長によるキャリアセミアーを開催します。

言語:英語・日本語(同時通訳付)

詳細・参加お申込み: http://wrld.bg/bR7030aEDqQ

 

(世界銀行東京事務所 開 裕香子)

 

 

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【3】 ワシントンDC開発フォーラム便り

 

タイトル:「ニジェールに眠る医師、谷垣先生のこと」

執筆:(大島かおり 世界銀行/ワシントンDC在住)

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先月初め、西アフリカに位置するニジェール共和国で40年近く活動を続けられていた医師の谷垣雄三先生が、現地で亡くなられたことを知りました。首都ニアメでさえなかなか高度な医療を受けられないニジェールで、ニアメから770キロほども離れた地方の町テッサウアに住み、私財を投じて病院を建て、看護師さんたちを指導しながら年間1000もの手術を続けてこられたという谷垣先生。検索していただくと色々と情報はありますが、例えば、2009年に受賞された「読売国際協力賞」のサイトでも紹介されています。https://info.yomiuri.co.jp/group/yri/k-prize/456.html

 

わたしは、青年海外協力隊員としてニジェールで活動していた際、テッサウアにいた隊員仲間がアレンジをしてくれて、谷垣先生の病院とご自宅を泊りがけで訪ねるという貴重な機会に参加しました。少し歩くだけで、細かい砂が舞って衣服のすきまから入り込んでくるような、一面薄茶色の乾燥した土地です。高額でメンテナンスも難しい医療機器のかわりに、シンプルでも十分役立つ道具が備えられた診療室。穏やかな笑顔で案内してくれた看護師さんたち。そして、お忙しい中でもとても丁寧に迎えて時間を共にしてくださった谷垣先生の姿は、月並みな表現になりますが、脳裏に焼き付いています。

 

近隣国からも含めてたくさん集まっている患者さんたちの中には、脛にまだ骨が見えそうなくらいの大怪我をしつつも、徐々に快復に向かっている男の子がいました。当然傷みもあるだろうに、手当てを受けている安堵感のせいか満面の笑顔で、こちらが少し戸惑ってしまうくらいだったのを思い出します。肩に大きな風船ほども膨らんだ腫瘍がある男性は(良性なので取り除けば大丈夫とのことでした)、とにかくお金がなくて、それほど大きくなるまで放置してしまっていたのだそうです。ようやく病院に来ることができて、本当にほっとしただろうと思います。

 

当時一緒だった仲間たちと集まると、谷垣先生や、訪ねた病院のことを話し合うことがあります。谷垣先生のようにはできずとも、一人ひとり感じたことを大切にしながら、今はそれぞれの「現場」で自分たちなりにがんばっているといってよいと思います。開発とか国際協力を仕事にしている人もいれば、教育現場で、もしくは親や社会の一員として、次世代や周囲の人たちに経験を伝えている仲間もいます。偉大な人や仕事に少しでもふれた感銘はどこかにずっと残って、時にわたしたちを叱ったり励ましたりしてくれるのだと思います。やはりテッサウアに眠っていらっしゃる奥様とお二人で、ゆっくりと休まれていらっしゃいますように。心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

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2017年4月11日発行