[Devforum] 【DC開発フォーラム第45回ワークショップのご案内】12月6日(水):樋口裕城氏(名古屋市立大学)「カイゼ ン経営研修のインパクト評価:ベトナム・マレーシア・タンザニアにおける経済分析」

DC開発フォーラムMLの皆様
 
DC開発フォーラムでは、平日の夜を利用して、途上国の開発に関わる若手を中心にプレゼンと自由な議論を行い、知識を深めるとともに何らかの行動に結び付けていくことを狙いとしたワークショップを開催しています。 

第45回となる今回は、名古屋市立大学経済学研究科講師の樋口裕城氏をスピーカーにお迎えし、近年の経済学の実証研究の動向と、ご自身のベトナム・マレーシア・タンザニアでのフィールド実験を用いた研究についてお話し頂きます。国際開発業界のみならず様々な分野で注目されている最新のデータの収集や分析の方法について理解を深められる貴重な機会となりますのでぜひご参加ください。

【テーマ】
「カイゼン経営研修のインパクト評価:ベトナム・マレーシア・タンザニアにおける経済分析」

最近では「エビデンス(科学的根拠)」という用語が、経済学をはじめとする社会科学におけるキーワードとなっており、政策立案の現場においても議論されるようになってきました。思いつきでやるのではなく、きちんと効果を調べたうえで政策を作りましょう、という流れです。こうした背景には、フィールド実験を用いてのデータ収集やビッグデータの分析など、経済学の手法を用いて分析できる対象が広がったことがあります。本ワークショップではまず、データ収集やその分析方法の進化を中心とする、近年の経済学の実証研究の動向について説明し、そのあと、フィールド実験を用いた途上国での研究を紹介します。具体的には、タンザニアとベトナムの中小企業経営者を対象として、ランダムに選んだ経営者にはカイゼンを中心に据えた経営トレーニングを提供し、トレーニングを受けていない経営者と比較する、という介入研究を行いました。その結果、いずれの国においてもトレーニングによって、企業の経営のありかたに改善がみられました。さらに、カイゼン研修によって中長期的に企業の業績を向上させることが可能である、ということも示唆されました。

【略歴】
樋口裕城(ひぐち ゆうき)
京都大学文学部(社会学専修)卒業。政策研究大学院大学国際開発プログラム修士課程修了。同政策分析プログラム博士課程修了、博士号(開発経済学)取得(2014年)。現在、名古屋市立大学経済学研究科講師。

開発経済学、とりわけ途上国におけるミクロ実証分析を専門としています。現在、アジアやアフリカ地域の各国で、中小零細企業や貧困、自然災害、環境といったテーマでの調査を行っています。詳細については以下のホームページをご覧ください。
https://sites.google.com/site/yukihiguchipage/

【日時】
2017年12月6日(水) 17:30-19:00
 
【参加費】
当フォーラムのサーバー代等の活動維持費のため参加費1ドルを徴収いたします。現金にてご用意ください。
 
【会場】
世界銀行本部 The World Bank, 1818 H Street, NW Washington DC 20433

入館方法や会議室の詳細などは、参加登録者に送付される会場案内にてお知らせ致します。会場案内をよくご確認の上ご来場ください。
 
【参加登録】 
参加ご希望の方は、下記登録フォームより12月5日(火)までに必ず参加登録をお願い致します。
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDVmdGZjV2ZnQ2ctb1lUR1JhODBXZ3c6MQ#gid=0
 
登録にご不明の点がある場合、または、当日朝までに会場案内のメールが届かない場合は、ワークショップ担当(dev.forum.workshop@gmail.com)まで、ご連絡ください。

過去のワークショップの内容はこちらでご覧いただけます。
http://www.devforum.jp/category/events/workshops
 
皆様のご参加をお待ちしております。
 

DC開発フォーラム・ワークショップ企画担当
真鍋希代嗣

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