2018年8月14日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「SDGs推進本部が第2回ジャパンSDGsアワードの候補案件を受け付け中」
「IMFが男女の賃金格差の問題について議論したブログを公開」他
【2】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「日本とアフリカの距離」
紀谷昌彦(外務省アフリカ部・東京在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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● 安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長との会談が開催され、北朝鮮問題、国連改革、グローバルな課題などについて意見交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/unp_a/page4_004265.html
● 国際協力機構(JICA)が円借款で支援する「ビエンチャン国際空港ターミナル拡張事業」に関する引渡式が開催されました。
https://www.jica.go.jp/press/2018/20180810_02.html
● 持続可能な開発目標(SDGs)推進本部は、第2回「ジャパンSDGsアワード」の候補となる案件の応募を受け付けています(9月30日締切)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006300.html
● ケニアとの間で、4億円を供与額とする無償資金協力「経済社会開発計画」ケニアにおける乳がん等の女性がん対策のための支援に関する書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006322.html
● 国連世界食糧計画(WFP)との間で、チャドに対するWFPを通じた食糧援助として,総額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006318.html
● 外務省は、スリランカ、スーダン、チャド、ブルキナファソの国別開発協力方針のパブリックコメントを募集しています(9月6日締切)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/seisaku/page23_001065.html
● 外務省は、平成30年度NGO事業補助金第2次募集を行っています(8月17日締切)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/page22_000949.html
●(株)国際協力銀行は、「日本の環境技術を世界へ」と題した動画(環境編)を作成しました。
https://www.jbic.go.jp/ja/about/video.html
● 外務省は、非常勤職員、任期付き職員を募集しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/index.html
● 開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
● 国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタ2018」が9月29・30日お台場で開催されます。
● 外務省主催で8月30日三島市において国連で働く方法説明会が開催されす。
https://www.mofa-irc.go.jp/dl-data/20180831mishima.pdf
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– バイ・ドナー関連 –
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● USAIDは、ベネズエラ難民支援のためにコロンビア政府に9百万米ドル(2017以来累計46百万米ドル)の追加人道支援援助を発表しました。
● カナダ政府はパレスチナに対して50百万ドルの人道支援援助を発表しました。
● DFIDは、タンザニアの教育セクター支援を目的とした、新たな援助パッケージを発表しました。
● GIZは、エチオピアにおける農業支援活動の内容を、HPで紹介しています。
https://www.giz.de/en/mediacenter/68264.html
● スウェーデン国際開発協力庁(Sida)は、エチオピアのアディスアベバ大学に、5年間で総額2250万ドルの支援を行うことを発表しました。
● オランダ政府は、国際移住機関(IOM)とイラクの若者支援にかかる戦略的パートナーシップ合意を締結しました。
● 欧州連合(EU)は、パレスチナ自治政府に対して1000万ユーロを拠出することを発表しました。ヨルダン川西岸地区の、自治政府役人の給与や年金に充てられます。オランダ政府も、別途62万ユーロを拠出します。
● 同じくEUは、「先住民から見たSDG」をテーマにしたビデオを公開しました。
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– 国際機関関連 –
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● IMFは、男女の賃金格差の問題について議論したブログを公開しています。
http://www.imf.org/external/japanese/np/blog/2018/080618j.pdf
● 世界銀行は、アフガニスタンの開発に関わる改革を支援するための3億5000万ドルの贈与パッケージに調印しました。
http://www.worldbank.org/en/news/all?displayconttype_exact=Press+Release&qterm=
● 米州開発銀行理事会は、コロンビアボゴタのパブリック交通システム向上支援のため6億ドルの融資パッケージを承認しました。
https://www.iadb.org/en/news/bogota-improve-public-transportation-system-idb-financial-support
● アフリカ開発銀行は、日本でプレTICADセミナーエネルギー・アフリカ投資フォーラムを開催しました。
● アジア開発銀行理事会は、バングラデシュの電力送電システム支援のための、3570万ドルの融資を承認しました。
https://www.adb.org/news/adbs-new-power-transmission-project-supports-electricity-all-bangladesh
● 国連の統計部門と世界銀行は、位置情報を含むデータの取り扱いに関するガイドラインを発表しました。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016162
● IFADは、2016年のハリケーンの影響を受けたハイチの農民支援のために、1100万ドルのプロジェクトを立ち上げました。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016182
● WHOは、コンゴ民主共和国で新たに発生したエボラ出血熱が紛争地帯であるため、複雑な状況になっていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016262
● 国連諸機関は、エチオピアの国内避難民100万人の救済のために支援を拡大させています。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016302
● IOMは、アフリカの角地帯とイエメンを行き来する難民を支援するために4500万ドルのアピールを発表しました。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016512
● ガザ駐在の人道調整官は、ガザ地区が燃料不足に陥っており200万人の生活が危機的状況に陥っていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016592
● UNHCRは、ベネズエラから発生している難民の救済のために支援を拡大させています。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1016812
● WHOとUNICEFは、2018 Global Breastfeeding
Scorecardを発表しました。
https://news.un.org/en/story/2018/08/1015952
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ウッドロー・ウィルソン・センターは、セミナー”Governing the nngovernable
institutional reforms for democratic governance in Pakistan”を開催し、パキスタンのガバナンス改革について議論しました。
● Center for Global Development(CGD)は、ケニアのエネルギー需要に関するブログ記事を掲載しています。
https://www.cgdev.org/blog/energy-access-isnt-end-story-new-evidence-electricity-demand-kenya
● Center for Global Development(CGD)は、アフリカの気候変動と開発に関するブログ記事を掲載しています。
https://www.cgdev.org/blog/protecting-africas-development-gains-weather
● JETROアジア経済研究所は、ラテンアメリカレポートVol.35 No.1(2018年7月)を発表しました。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Latin/0351.html
● Save the Childrenは、現地パートナーと協力してインドネシアの地震への対応を進めています。
● 英シンクタンクODIは、国際開発金融機関のガイドブック(2018年版)を発表しました。25の国際開発金融機関が紹介されています。
https://www.odi.org/publications/11149-guide-multilateral-development-banks
● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の専門家が、エネルギーへのアクセスと難民問題についてコメントしています。
https://www.chathamhouse.org/expert/comment/why-access-energy-can-empower-refugees
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【2】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「日本とアフリカの距離」
紀谷昌彦(外務省アフリカ部・東京在住)
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南スーダンから帰国して,はや1年。この夏の暑さで,当時の生活を改めて思い出した。ジュバの文民保護地区では,今も炎天下で3万人以上がテント暮らしを続けている。雨期には排水にも悩まされる。日本の豪雨や猛暑が南スーダンの情景に重なる。
日本の日々の生活には,アフリカとの接点が少ない。毎朝電車やメトロで通勤し,夜や週末に買い物や外食をしても,テレビのニュースを見ても,なかなかアフリカ関係を目にすることはない。地理的な距離以上に,心理的な距離を感じる。
しかし,意識的に網を張ってみると,さすが日本,様々な人たちがアフリカと新たな取組を始めている。アフリカ起業支援コンソーシアムは,意気投合した日本企業・経済人が設立したもので,アフリカで起業する志を持つ若手日本人を支援している。ウェブメディアも,最近アフリカ全般のAfrica Quest,アフリカ観光のAfricaloveが立ち上げられた。日本企業のアフリカ・ビジネスも,着実に前進している。UNDPも,月例のAfri-converseイベントを6月に開始した。
特記すべきは,日本にいるアフリカ人コミュニティの存在感が高まっていることだ。在日アフリカ人を中心に,横浜の赤レンガ倉庫,東京の日比谷公園や代々木公園で,4月から7月にかけてアフリカのフェスティバルが相次いで開かれた。在京アフリカ外交団も,6月に日比谷公園で「今のAfrica」を初めて開催し,河野外務大臣をはじめ2万人近くが訪れた。3月のABEイニシアティブ行事では,日本の大学に留学した何百人ものアフリカ人研修員が,全国各地の日本企業のインターンとして活躍している話を聞いた。日本にいるアフリカ人が,日本とアフリカを一層強く結びつける。
これらの新たな動きから,日本とアフリカの距離を縮めるのは「直接の出会い」だと実感している。来年8月に横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が,その準備のため本年10月に東京でTICAD閣僚会合が,それぞれ開催される。日本でのTICAD開催は6年振りだ。日本とアフリカの幅広い関係者が直接出会い,理解を深め,物事を動かす絶好の機会になる。
日本の良さは,アフリカで生きる。アフリカの良さは,日本で生きる。特にアフリカは,日本にとってビジネスや平和,SDGsを推進する新たなフロンティアだ。日本とアフリカ,そして世界のために,日本とアフリカの距離を縮めていきたい。
【参考】第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の開催日程の決定
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006284.html
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2018年8月14日発行