2018年10月23日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「国連諸機関は、現在も少なくとも20以上の国で処女検査が行われており、これを禁止するよう声明を発表」
「国連は、World Economic and Social Survey 2018を発表し、最新のテクノロジーが諸刃の剣となる危険性を指摘」
「Save the Childrenは、イエメンで失わせた世代を防止するために、精神医療の提供が重視される必要があると訴え」
「Oxfamは、気候変動に脆弱なアジアの国々に対して国際開発金融機関が化石燃料の使用に融資を行っていると非難声明」他
【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 世界銀行グループ 教育分野における空席公募(複数)
(2) セミナーのお知らせ
【3】国連フォーラム
(1)イベント開催告知:ニューヨーク勉強会「世界銀行と日本のパートナーシップ」10月26日
(2)イベント開催告知:関西支部第12回SDGs勉強会10月28日
【4】ワシントンDC開発フォーラム便り
「あれから20年」(荘所真理 世界銀行/DC開発フォーラム幹事/ワシントン在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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●第73回IMF・世界銀行年次総会がインドネシア、バリで開催されました。麻生財務大臣総務演説が公開されています。
https://www.mof.go.jp/international_policy/imf/annual_meeting/wb_imf_20181013th.htm
●第98回世銀・IMF合同開発委員会日本国ステートメントです。
https://www.mof.go.jp/international_policy/imf/dc/20181013st.htm
●東ティモール民主共和国との間で、無償資金協力「人材育成奨学計画」(供与金額1億5,900万円)に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006576.html
●世界保健機関(WHO)との間で、供与額11億4,800万円の無償資金協力「シリアにおける包括的保健分野強化計画(WHO連携)」に関する書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006568.html
●ラオスとの間で、9億円を供与額とする無償資金協力「南部地域における不発弾除去の加速化計画」に関する交換公文の署名が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006559.html
●JICA理事長は、TICAD閣僚会合に参加したアフリカ各国代表のうち、10ヵ国の外務大臣らと会談しました。
https://www.jica.go.jp/press/2018/20181012_01.html
●JICAは青年海外協力隊、シニア海外ボランティアの応募を受け付けています(締切11月1日)。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/
●外務省は、任期付き職員(在アトランタ日本国総領事館勤務広報文化分野、中東アフリカ局中東第一課在シリア日本国大使館勤務、国際協力局緊急・人道支援課緊急・人道支援関連分野、国際協力局開発協力総括課無償資金協力分野)を募集しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/index.html
●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
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– バイ・ドナー関連 –
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●USAIDは、世界食糧デーに際して声明を発表しました。
●USAIDは、イラクの民族・宗教少数派に対する支援を発表しました。
●カナダ政府は、パレスチナ難民支援に62.5百万米ドルの支援を発表しました。
https://www.canada.ca/en/global-affairs/news/2018/10/canadas-support-for-palestinian-refugees.html
●英政府は、開発協力セクターにおける性暴力の撲滅を目的としたサミットを10月18日に主催しました。
https://www.gov.uk/government/topical-events/safeguarding-summit-2018
●英政府は、7月に開催されたグローバル障害サミットで成された約束をまとめた公式文書を発表しました。
https://www.gov.uk/government/publications/global-disability-summit-final-summary
●GIZは、アフガニスタンにおける支援とその成果をHPで紹介しています。
https://www.giz.de/en/workingwithgiz/70442.html
●AFDは、ブラジルのクリチバなど、気候変動について革新的な取り組みをしている5都市を紹介しています。
https://www.afd.fr/en/5-pioneering-cities-climate
●欧州連合(EU)とビル&メリンダ・ゲイツ財団は、アフリカの公衆衛生の改善に協力して取り組むことを発表しました。
●同じくEUは、ASEANの災害対策として、1000万ユーロを提供することを発表しました。
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– 国際機関関連 –
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●世界銀行は、世界銀行・IMF年次総会で「人的資本指標(HCI)」を発表しました。
●世界銀行は、「世界開発報告(WDR)2019:仕事の本質の変化」を発表しました。
●OECDは、報告書” Global Material Resources Outlook
to 2060: Economic Drivers and Environmental Consequences”を発表しました。
●アジア開発銀行とユニセフは子どもと若者を共同で支援するための文書に調印しました。
https://www.adb.org/news/unicef-and-adb-join-forces-children-and-young-people
●アジア開発銀行とOECDはアジア大洋州地域でのパートナシップ文書に調印しました。
https://www.adb.org/news/adb-oecd-sign-agreement-deepen-partnership-asia-pacific
●アジアインフラ開発銀行は、「交通セクターストラテジー」を発表しました。
https://www.aiib.org/en/news-events/news/2018/20181009_001.html
●米州開発銀行は、食糧不足と食糧廃棄に対抗するプラットフォームを立ち上げました。
https://www.iadb.org/en/news/idb-and-partners-launch-platform-fight-food-loss-and-waste-0
●アフリカ開発銀行は、ルワンダとの間で、電力セクター支援を目的とした2億2900万ユーロの融資を承認しました。
●アフリカ開発銀行は、マラウイに対する戦略文書2018-22を承認しました。
●10月31日京都大学において、国連食糧農業機関(FAO)で活躍する日本人を招いたキャリア・セミナーが開催されます。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/es/page25_001635.html
●11月半ばにOECD人事部より担当者が訪日しOECDでのキャリアに興味のある学部生、大学院生や社会人を対象とした各種のイベントを行います(応募締切11月4日)。
https://www.mofa-irc.go.jp/dl-data/20181115OECD.pdf
●外務省国際機関人事センター
が実施する2019年度JPO 派遣候補者選考試験は、2019年1月募集要項を公表予定です。
https://www.mofa-irc.go.jp/jpo/dl-data/2019JPO_schedule.pdf
●国連は、2050年までに人口が22億人増加し、その半数以上はサブサハラアフリカで起こるという予想を発表しました。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1023371
●国連諸機関は、現在も少なくとも20以上の国で処女検査が行われており、これを禁止するよう声明を発表しました。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1023401
●FAOは、The State of Food and Agriculture 2018を発表し、農村での移住の経済的価値がもっと認識されるべきだと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1023072
●UNCTADは、海外直接投資に関するレポートを発表し、前年比でこれが40%下落し、主に先進国での減少が大きな要因となっていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1023192
●UNHCRは、アンゴラからコンゴ民主共和国の移民が追放され、コンゴDRCの状況がより脆弱なものになっていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1023292
●OCHAは、地震と津波が襲ったインドネシアで、20万人に対する支援の準備を進めていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1022652
●WFPは、南スーダンで5年ぶりに河川を利用した物資の運搬を開始し、航空機による支援と比較して多くの予算を節約できていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1022662
●UNHCRは、2018年度に難民や移民の支援のために必要な82億ドルの内、55%しか資金が集まっていないと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1022692
●UNISDRは、自然災害が経済に与える影響をまとめたレポートを発表し、途上国では先進国の7倍も災害で死亡する確率が高いと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1022722
●UNAMAは、今年に入ってアフガニスタンで民間人の死傷者が8000人を超えており、過去5年間で最悪の状況になっていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1022742
●国連は、World Economic and Social Survey 2018を発表し、最新のテクノロジーが諸刃の剣となる危険性を指摘しています。
https://news.un.org/en/story/2018/10/1022542
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– シンクタンク・NGO関連 –
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●ブルッキングス研究所は、セミナー”India Transformed: 25 years of economic reforms”を開催し、インドの過去25年間の経済改革について議論しました。
●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、セミナー”Colombian Private Sector Commitment in Rural Conflict Areas”を開催し、コロンビアの旧紛争地帯における民間セクターの役割に関して議論しました。
https://www.wilsoncenter.org/event/colombian-private-sector-commitment-rural-conflict-areas
●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、セミナー”The Future of Argentina: A Conversation with Sergio Massa”を開催し、アルゼンチンの来年度の大統領選の展望に関して議論しました。
https://www.wilsoncenter.org/event/the-future-argentina-conversation-sergio-massa
●Center for Global Development(CGD)は、法規制と世界のジェンダーに関するブログ記事を投稿しています。
https://www.cgdev.org/blog/what-laws-matter-most-entrenching-gender-inequality-worldwide
●Center for Global Development(CGD)は、低所得国への民間投資フローに関するブログ記事を投稿しています。
https://www.cgdev.org/blog/three-surprises-about-private-capital-flows-low-income-countries
●トランスペアレンシー・インターナショナルは、10月22日~24日開催の半汚職フォーラムについて告知しています。
●NGO・外務省定期協議会「臨時全体会議」が10月30日に開催されます。
●Save the Childrenは、全ての少女が中等教育を終えられていたら、5千万件の児童婚は防がれていただろうと報告しています。
●Save the Childrenは、イエメンで失わせた世代を防止するために、精神医療の提供が重視される必要があると訴えています。
https://www.savethechildren.net/article/generation-children-need-mental-health-support-yemen
●Save the Childrenは、コンゴ民主共和国でエボラ出血熱発生以来、先週は最悪の週になったと報告しています。
●Save the Childrenは、南スーダンで半数の住民が飢餓の危機に陥っていると報告しています。
●Oxfamは、気候変動に脆弱なアジアの国々に対して国際開発金融機関が化石燃料の使用に融資を行っていると非難声明を出しています。
●Oxfamは、世界銀行の世界開発報告書2019に対して、格差に対する配慮が不十分であるとコメントしています。
●英シンクタンクODIは、南スーダンの独立についての報告書を発表しました。
https://www.odi.org/publications/11216-state-contradiction-sudan-s-unity-goes-south
●同じくODIは、アフリカにおける分離独立主義についての報告書を発表しました。
●ロンドン大学LSEで行われた講演、"The Left in Latin America:
Nicaragua & Venezuela" の記録が公開されています。
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【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 世界銀行グループ 教育分野における空席公募(複数)
(2) セミナーのお知らせ
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(1) 世界銀行グループ 教育分野における空席公募(複数)
世界銀行グループの教育グローバルプラクティスでは、教育専門官、アナリスト、エコノミストなどの教育分野における12のポジションを募集しています。勤務地や詳細は下記のリンクをご覧ください。ご関心のある方のご応募をお待ちしております。
締切:2018年10月28日
詳細・応募: http://ow.ly/IH2I30mgmcY (英語)
(2) セミナーのお知らせ
■南アジア経済報告(SAEF):予算の逼迫
世界銀行モーニングセミナー(第18回)
日時: 2018年10月23日(火)午前7時45分~午前8時45分
場所: 世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容: 10月7日発表の報告書「南アジア経済報告:予算の逼迫」(South Asia Economic Focus: Budget
Crunch)の著者の一人であるロバート・ベイヤー世界銀行南アジア地域総局チーフエコノミスト室エコノミストが、ワシントンよりテレビ会議で同報告書の主なポイントをご紹介します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/XsMf30mavTF
■公開フォーラム「理系分野を中心としたアフリカの大学との交流」
世界銀行アフリカ高等教育支援プログラム
日時: 2018年10月25日(木)午前10時~午後12時
場所: キャンパスプラザ京都 2階ホール http://ow.ly/eRGo30m5NAp
内容: 世界銀行によるアフリカ高等教育支援プログラム(Africa Center of Excellenceプロジェクト、およびPASET:
Partnership for skills in Applied Sciences, Engineering and Technologyプロジェクト)に参加するアフリカの大学関係者が来日し、保健衛生、IT、水、農業、気候変動などの理系分野を中心に、アフリカと日本の大学との連携可能性を探る公開フォーラムです。
詳細・お申込み: http://ow.ly/7ns230m5NBW
■アフリカの鼓動:アフリカ経済動向分析2018年10月版
世界銀行モーニングセミナー(第19回)
日時: 2018年10月31日(水)午前7時45分~午前8時45分
場所: 世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容:「アフリカの鼓動:アフリカ経済動向分析2018年10月版」の筆頭執筆者であるセザール・カルデロン世界銀行アフリカ地域総局チーフエコノミスト室リード・エコノミストがワシントンよりテレビ会議で同報告書の主なポイントをご紹介し、皆様からのご質問にお答えします。
詳細・お申込み:http://wrld.bg/Eleo30mi9TH
(世界銀行東京事務所 開 裕香子)
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【3】国連フォーラム
(1)イベント開催告知:ニューヨーク勉強会「世界銀行と日本のパートナーシップ」10月26日
(2)イベント開催告知:関西支部第12回SDGs勉強会10月28日
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(1)イベント開催告知:ニューヨーク勉強会「世界銀行と日本のパートナーシップ」10月26日
国連フォーラムでは10月26日(金)に「世界銀行と日本のパートナーシップ」と題した勉強会を開催致します。参加をご希望のかたは以下のリンクからご登録下さい。皆さんのご参加をお待ちしております。
ドナー国として、また加盟国として日本と世界銀行グループ(以下世銀)はどのようなパートナーシップをとっているのでしょうか。そしてその協力関係は皆さん個人のキャリアにどのように影響を与えるのでしょうか。今回のセミナーでは、ゲストに世界銀行日本理事室理事補の鈴木氏、世界銀行人事総局の戸崎氏をお招きし、政策と人事の両サイドから世界銀行と日本の関係について解説を頂きます。
世界銀行グループは日本とのパートナーシップ強化の観点から日本人採用に力を入れています。ヤングプロフェッショナルをはじめ、2010年以降ほぼ毎年開催されているリクルートミッションや、日本政府の支援でジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)、
ミッドキャリアプログラム(MC)のポジションでこれまでに多くの優秀な人材の発掘・採用に成功してきました。当日は「世銀とドナー国のパートナーシップのあり方」「世銀と国連の開発へのアプローチはどう違うのか」「世銀、日本とSDGs」等政策的なパートナーシップをはじめ、「ミッドキャリアから世銀へ転職するには?」「世銀で働くにはどのようなスキルが必要?」「育児中の女性の職場環境は?」「日本の中から世界銀行に携わるにはどのような仕事につけばいいのか?」などキャリアに関するものまで、皆さんの素朴な質問にお答えすべく、質疑応答の時間も設けております。
会場の関係で席が限られております。職務経歴のある大学院生、ミッドキャリアの方、国連、NGO関係者、また将来世界銀行グループで働くことを考えている方、ぜひ早めのご登録をお願い致します。また当日会場では英文レジュメの提出も受け付けていただく予定です。
【以下概要】
1.日時 :2018年10月26日(金)18:30ー20:30
2.会場 :米国ニューヨーク ミッドタウン内会議室(参加申込を頂いた方にご連絡致します。)
*セキュリティーの為、写真付きIDをご持参ください。
3.言語:日本語
4.対象:日本国籍をお持ちのかた
5.参加費:無料 *勉強会後、現時点懇親会は予定しておりません。
6.事前問い合わせ先:
unforum.benkyoukai@gmail.com
7.申し込み方法:
10月23日(火)正午までにこちらのフォームにご登録をお願い致します。(http://goo.gl/9UFt23)
8.当日問い合せ先:参加申し込みを頂いた方に別途連絡いたします。
9.講師経歴:
鈴木優美(すずき ゆみ)氏 世界銀行日本理事室 理事補
Yumi Suzuki, Advisor to Executive Director,
Office of The Executive Director for Japan
早稲田大学法学部卒業後、外務省入省、その後英国大学院にて研修。外務省では国連関係部局を歴任する一方、ガーナ勤務時にガーナ、シエラレオネの教育支援に従事。その後持続可能な開発目標(SDGs)交渉日本政府代表団を経て、2016年より世界銀行日本理事室に出向中。現職ではサブサハラ・アフリカ支援を統括しつつ、保健、教育等への投資を含む人間開発戦略を手掛ける。
戸崎智支 (とざき さとし)氏 :世界銀行グループ人事総局人事担当官
Satoshi Tozaki :Human Resources Officer, Talent
Acquisition
早稲田大学政治経済学部卒業後、鉄道会社、外資系会社勤務。その後アジア経済研究所開発スクール(IDEAS)を経て、コーネル大学にて産業労働関係学修士号を取得。多国籍企業の人事マネージャーとして北アメリカ、東南アジア等で勤務後、2014年に国連に移り、国連人口基金ニューヨーク本部人事戦略および分析担当官を歴任。2016年11月より現職。インフラストラクチャー関連の専門家、エコノミストの採用を担当。日本人アウトリーチの他、世界銀行における様々なダイバーシティイニチアチブに携わる。
(2)イベント告知:関西支部第12回SDGs勉強会10月28日
この度2018年10月28日(日)に、国連フォーラム関西支部 第12回SDGs勉強会を開催することとなりましたのでお知らせ致します。
以下イベント詳細となります。興味のある方は是非ご参加下さい。
●Facebook イベントページはこちらです。
https://www.facebook.com/events/2225249054361829/
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1年越しの教育企画第2弾!今回はSDGs目標4「質の高い教育をみんなに」における
教育の質について、民間企業の取り組みを通じて理解を深めていきます。
MDGsやSDGs等を通じて、発展途上国では教育にアクセスできる人々が増える一方で、低い学力や修了率など、教育の質に関して課題が山積しています。学校や先生を多く配置すれば、教育は成功でしょうか?一人一人に目を向けた教育はできているでしょうか?何をどう学ぶのか、学習の中身は考えられているでしょうか?
これまでの教育は、主に「何を知っているか」を目標にしてきました。しかしこれからの21世紀の教育観として、「知っていることをどう使って新しい知識を作り出していくか」、そして「それを社会の中でどう生かすか」が求められています。
教育の質は多くの視点で考えることができますが、今回は「能力」の視点、中でもとりわけ「非認知能力(※)」に焦点を当てます。その非認知能力の向上にアプローチしている企業として㈱KUMONよりゲストをお招きし、途上国における官民連携事業をご紹介いただきます。
近年は地球規模課題の解決に向けて国際機関だけでなく民間企業や市民社会の参画が必要不可欠になってきています。企業の取り組みを学び、これからの国際教育協力のかたちを参加者全員で熱く議論していきましょう!
見どころは
①発展途上国における官民連携事業の意義や課題を知る!
②次世代の国際教育協力について語り合うワークショップ!
③ゲストや参加者間で交流するネットワーキングタイム!
国際教育協力に様々な想いや疑問をお持ちの方、どなたでも参加可能です!どしどしお越しください!
【申し込みフォーム】
https://goo.gl/forms/4JqqJb5TyCWd4vU62
※Facebookイベントページへの参加ボタンでは参加申込となりませんので、申込フォームへの記入をお願いします。
※KUMON社員の方は氏名・所属・連絡先を明記の上、メール(unforumkansai@gmail.com)にてお申し込みください。
【ゲストスピーカー】
井上勝之(いのうえ かつゆき)氏
公文教育研究会 執行役員 経営統括本部長。
京都大学工学部卒。スタンフォード大学経営大学院卒(MBA)。
1991年通商産業省(当時)入省。資源エネルギー庁、福井県庁などを経て、2003年退官。
その後、ベンチャーキャピタルを経て、2007年株式会社公文教育研究会入社。現在は、経営統括本部長として、グループの経営企画及び経営管理を担当している。
久木田 純
(くきた じゅん)氏
関西学院大学教授(学長直属SGU招聘客員教員)、国連フォーラム共同代表。
1978年西南学院大学文学部英語専攻卒業、シンガポール国立大学社会学部留学(ロータリー財団フェロー)を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取得,同博士課程進学。1985年外務省JPO試験に合格、翌年から国連職員としてユニセフ駐モルディブ事務所に派遣され、駐日事務所、駐ナミビア事務所、駐バングラデッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2015年1月国連退官。2003年に世界銀行総裁賞受賞、2011年に東ティモール共和国勲章を受勲。
【プログラム】
日時:2018年10月28日(日)13:00~17:30 (12:45開場)
場所:公文教育会館5F 5B会議室
http://bb-building.net/tatemono/osaka/928.html
新大阪駅より徒歩5分。南方駅より徒歩7分。
定員:70名
参加費:無料
(懇親会にご参加の場合は、高校生 1,000円程度、学生・社会人
2,000円程度)
参加対象:どなたでも参加可能。
お問い合わせ:unforumkansai@gmail.com
第1部 (13:00-14:25)
オープニング
井上勝之氏による講演
SDGsに対するKUMONのアプローチ
久木田純氏による講演
教育系企業が国際機関と連携することの意義と課題
第2部 (14:25-17:30)
企業事例紹介
ワークショップ
クロージング
ネットワーキングタイム
懇親会 (17:30~19:00)
勉強会と同会場にて、立食形式での開催を予定しています。
【申し込みフォーム】
https://goo.gl/forms/4JqqJb5TyCWd4vU62
※Facebookイベントページへの参加ボタンでは参加申込となりませんので、申込フォームへの記入をお願いします。
※KUMON社員の方は氏名・所属・連絡先を明記の上、メール(unforumkansai@gmail.com)にてお申し込みください。
国連フォーラムウェブサイト:http://www.unforum.org/
Twitterアカウント:https://twitter.com/unforum
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【4】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:あれから20年
執筆:荘所真理(世界銀行/DC開発フォーラム幹事/ワシントン在住)
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今年の夏の休暇にブラジルを数日間かけて旅した。ブラジルは私が開発に興味を持つきっかけとなった国である。私がブラジルを初めて訪れたのは20歳の頃、今から20年前である。あれから留学・旅行を含め数回ブラジルを訪問している。
当時のブラジルでは、通りのあちこちでストリートチルドレンを目にした。治安が悪いところが多く、たまたま入ったレストランで店ごと強盗に襲われピストルを突き付けられたこともあった。大げさな話だったのかもしれないが、強盗に手を切られるから腕時計はするなと言われていた。ホームステイしていた家は中流家庭だったが、通いで来ていた家政婦は近くのファベーラ(スラム、貧困街)に住んでいた。彼女は戸籍がないため学校に行ったことがなく読み書きができなかった。300メートルと離れていない通勤路を彼女は何を感じて毎日通っているのだろうと心が痛くなったのを覚えている。自分の祖母は奴隷の身分だったと教えてくれたブラジル人もいた(ブラジルが奴隷制度を廃止したのは1888年)。一方で、知り合いの中には、東京ドーム100個分以上もある広大な土地を所有する裕福なブラジル人もいた。
生活の様々な場面で目にした貧富の差や貧困。「なぜこんなに大きな貧富の差があるのか?どうすれば貧困がなくなるのか?」貧困のメカニズムを知りたいと思い大学院に進み開発経済学を専攻した。
今回の旅で訪れた街ではストリートチルドレンをほとんど目にすることがなかった。もちろん開発に関する諸問題がすべて解決したわけではないだろうが、以前何もなかったところが、道路が整備され高層ビル街に様変わりしていたり、新興国としての発展ぶりを至る所で感じることができた。
さて、あれから20年。私は縁があって開発の仕事についている。開発に関わる我々の究極の願いは世界から貧困がなくなることである。世界を見渡すと大きく発展した国もあれば、不安定な政治・経済状況や紛争が原因で悪化の一途をたどっている国もある。「どうすれば貧困がなくなるのか?」世界はますます複雑に絡み合い、簡単に解決策がみつからない難しい問題だ。それでも私は初心を忘れずこの難しい課題にこれからも挑み続けたいと思う。今から20年後、私はどんな世界を見ているだろうか。今から楽しみだ。
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の他、より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する 意見交換や情報交換を行うために、「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。参加をご希望の方は、下記リンクのフォームより参加申請を行ってください。
https://docs.google.com/forms/d/1FOHL-u1NrbvWbKG7CqWd2arqBpQhH5O8O-7LXFjmf1c/viewform
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登録に際するエラーや、dev-infoやdevforumをはじめ、DC開発フォーラムの活動についてご質問・ご意見等ございましたら、お気軽に下記アドレスまでご連絡いただけますと幸いです。
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編集担当:小林隼人/荘所真理/畠山勝太/表将幸/神田匡/浅海誠
発行:ワシントンDC開発フォーラム
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twitterアカウント:
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2018年10月23日発行