2019年6月4日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「英政府は、インパクト投資を促進するため、新たにImpact Investing Instituteを創設しました」
「UNICEFは、アフガニスタンで昨年と比べて学校への襲撃が3倍にも増えていると警鐘を鳴らしています」他
【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) <募集ポジション追加>2019年世界銀行グループ日本人職員(日本政府が支援するミッドキャリア)上級環境エンジニア募集(締切:6月20日)
(2) 世界銀行東京防災ハブ ナレッジ・マネジメント・アナリスト募集(締切:6月7日)
(3) セミナーのお知らせ
【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
「支援する側も、支援される側も、共に成長する国際協力」(畠山勝太 ミシガン州立大学教育大学院博士課程・米国ミシガン州在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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●インドネシア共和国との間で、ジャカルタ特別州の下水道の建設のための総額309億8,000万円を限度とする円借款に関する交換公文の署名が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007449.html
●ミャンマーとの間で、総額6億1,200万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画」の交換公文の署名が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007455.html
●ラオスとの間で、3億800万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画」(若手行政官の日本留学支援)に関する交換公文の署名が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007466.html
●カンボジアとの間で、無償資金協力「人材育成奨学計画(若手行政官の日本留学支援)」及び「シハヌークビル港経済特別区における貨物混載倉庫等の建設支援(経済社会開発計画)」に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007473.html
●外務省は、各種分野の任期付き職員、非常勤職員を募集しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/index.html
●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
●JICAでは、社会人採用(2019年9月~2020年1月入構、締切6月11日)の応募を受付中です。
https://www.jica.go.jp/information/info/2018/20190301_01.html
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– バイ・ドナー関連 –
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●米国国際開発庁は、イラクに対する新たなパートナーシップ枠組みを発表しました。
●英国のスチュアート国際開発大臣は、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生と英国の支援について議会に報告を行いました。
https://www.gov.uk/government/speeches/oral-statement-to-parliament-on-the-ebola-crisis-in-dr-congo
●英政府は、インパクト投資を促進するため、新たにImpact
Investing Instituteを創設しました。
https://www.ft.com/content/256f3d29-7762-37e0-86cf-7810eb527504
●欧州委員会(EC)は、サイクロン・イダイおよびケネスの被害を受けたモザンビークに1億ユーロの支援を行うことを発表しました。
●5月30日から6月5日までのEuropean
Sustainable Development Weekで、SDG関連の様々なイベントなどが欧州各地で開催されました。
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– 国際機関関連 –
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●129カ国が加盟する税源浸食・利益移転に関するOECD/G20包摂的枠組み(OECD/G20 Inclusive Framework on Base Erosion and Profit
Shifting) は、多国籍企業への課税について新たに世界的な合意を形成するためのプロセスを明確化した作業プログラムを採択しました。
●世界銀行は、ガーナの洪水対策を支援するためのプロジェクトを承認しました。
●世界銀行は、カンボジアに対する国別パートナーシップ枠組みを承認しました。
●アフリカ開発銀行は、日本とオーストラリア政府が支援する気候変動対策の100万ドルの基金を承認しました。
●米州開発銀行は、グアテマラに対するヘルスケア向上と母子死亡率減少を支援する1億ドルのプロジェクトを承認しました。
●アジア開発銀行は、モルジブの貿易促進のためのハイテク支援を目的とした1100万ドルのプロジェクトを承認しました。
https://www.adb.org/news/adb-backing-high-tech-systems-maldives-promote-trade
●ILOは、企業の経営層に女性が増えると最大で利益が20%増加すると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038951
●安全保障理事会はイラクでの活動の1年間の延長を決議しましたが、イラクはさらなる支援を必要としていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038941
●UN DESAは、今年の世界経済の成長予測を3.4%から2.7%へと引き下げました、主な原因は貿易紛争と政策の不透明さです。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038931
●国連は、2017年の間にアフリカで2420万人が避難民となっており、対策の必要性を訴えています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038911
●UNICEFは、5年間紛争が続いている東部ウクライナで、紛争により子供の教育状況が悪化していると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038861
●WFPは、イエメンでの食料支援を、武装勢力の妨害により、一時的に停止せざるを得ないかもしれないと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038841
●UNICEFは、アフガニスタンで昨年と比べて学校への襲撃が3倍にも増えていると警鐘を鳴らしています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1039321
●WHOは、コンゴ民主共和国でエボラ出血熱対策が進んでいるものの、依然として治安が障害となっていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1039291
●UNRWAは、このままだと6月中旬には活動費が尽きてしまうと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/05/1038981
●UNDPは、サイクロンの被害に見舞われたモザンビークの支援のために、ドナーが12億ドルの支援を表明したと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/06/1039651
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– シンクタンク・NGO関連 –
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●ODA政策に関するNGOと外務省の公式対話の場である「ODA政策協議会(7月23日開催)」の参加者を募集しています。
●国際協力NGOセンター(JANIC)は、2019年度インターンを募集しています。
●オックスファム、セーブザチルドレン、ケアは共同で、モダンビークの女性、少女の健康・教育アクセス向上のためには新たに500万ドルの支援が必要であると訴えています。
●ブルッキングス研究所は、HP上で、今後のグローバル開発ビジネスの展開について論じています。
The future of aid: How the global development business is evolving
●英シンクタンクODIは、武力紛争下の文民の保護に関する安保理諸決議(1265)からの20年を振り返る報告書を発表しました。
https://www.odi.org/publications/11348-twenty-years-protection-civilians-un-security-council
●英王立国際問題研究所(チャタムハウス)で、アナン元事務総長の功績を振り返るイベントが開催されました。HPでビデオが公開されています。
https://www.chathamhouse.org/file/our-shared-humanity-cool-and-reasoned-judgement
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【2】 東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) <募集ポジション追加>2019年世界銀行グループ日本人職員(日本政府が支援するミッドキャリア)上級環境エンジニア募集(締切:6月20日)
(2) 世界銀行東京防災ハブ ナレッジ・マネジメント・アナリスト募集(締切:6月7日)
(3) セミナーのお知らせ
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(1) <募集ポジション追加>2019年世界銀行グループ日本人職員(日本政府が支援するミッドキャリア)上級環境エンジニア募集(締切:6月20日)
世界銀行グループは、2019年日本人職員(日本政府が支援するミッドキャリア)募集の一環として、新たにプラスチックごみなどの廃棄物処理および汚染管理プログラムを担当する上級環境エンジニアのポジション募集を開始しました。応募締切は6月20日正午です。
詳細・応募: http://wrld.bg/xTmt30oQt8Y
(2) 世界銀行東京防災ハブ ナレッジ・マネジメント・アナリスト募集(締切:6月7日)
世界銀行東京防災ハブでは、ナレッジ・マネジメント・アナリストを募集しています。東京防災ハブが支援するイベントや技術協力プロジェクトの概要と成果等をウェブストーリー(英語・日本語)にて発信、ソーシャルメディアを通じた活動内容の発信、その他広報物の作成、他リサーチ等を担当します。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
勤務形態: Short-Term Consultant(年間50日勤務、最長150日までの延長の可能性有)
応募締切: 2019年6月7日(金)
勤務開始(予定): 2019年7月
詳細: http://wrld.bg/Rulk30oRfSE
(3) セミナーのお知らせ
■高齢化社会とまちづくり
G20福岡 財務大臣・中央銀行総裁会議 サイドイベント
日時: 2019年6月6日(木)午後12時30分~午後5時15分
場所: アクロス福岡 国際会議場 https://www.acros.or.jp/
内容: 本イベントでは、高齢化と都市計画、都市インフラならびに都市型サービスの改善、高齢化社会と財政運営の3つのテーマを中心に、政府機関関係者、自治体関係者、学術関係者及び民間企業代表者をパネリストとして迎え、高齢化社会を見据えた持続可能な都市づくりについて議論します。ぜひご参加ください。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/SDTo30oKit0
■世界銀行 対アフリカ人的資本計画
世界銀行グループTICADセミナーシリーズ第17回
日時: 2019年6月18日(火)午前7時45分~午前8時45分
場所: 世界銀行東京事務所
http://ow.ly/Ok6kd
内容: 2019年4月11日に発表された「世界銀行 対アフリカ人的資本計画」(World Bank Africa
Human Capital Plan)の主なポイントを、マグナス・リンデロー世界銀行保健・栄養・人口グローバルプラクティス 東・南部アフリカ担当プラクティスマネージャーが、テレビ会議でワシントンよりご説明し、皆様のご質問にお答えします。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/GHm230oKjqG
■国際金融公社(IFC)で働く
キャリアセミナー
日時: 2019年7月18日(木)午後6時30分~午後8時
場所: 世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容: 世界銀行グループでは、日本人の採用を積極的に行っており、海外で活躍する日本人職員が来日する際に、皆様に世界の開発課題や世界銀行グループの活動を紹介するセミナーを実施しています。今回のセミナーでは、2018年のリクルートミッションで採用された環境専門官の本木正人より、IFCの活動や自身の経歴、ESG部門での業務をご紹介します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/EcVt30oKiDm
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【3】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:支援する側も、支援される側も、共に成長する国際協力
執筆:畠山勝太(ミシガン州立大学教育大学院博士課程・米国ミシガン州在住)
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先月・今月と教育分野の仕事をするために、世界銀行のネパール事務所で勤務しています。ネパールは13年前に日本ユニセフ協会さんのスタディーツアーで初めて訪れた途上国でもあるのですが、その後も修士論文の執筆や、大学院の先輩とのNGOの設立などで度々訪れている何かと縁のある国で、今回は約4年ぶりの訪問になります。
首都カトマンズにはリングロードと呼ばれる環状道路があるのですが、修士論文の調査をしていた頃は、この道路の内側が都心部・外側は農村部という境界線のようなものでした。しかし、この10年間で急激に都市が成長し、この道路の外側にも数多くの住宅が立ち並び、もはや境界線にはなっていません。もちろんそれに留まらず、バイクの数も信じられないほど増加し、新たなモールも立ち並び、これだけ人口が集中しているにもかかわらず、停電や断水もかつてとは比べ物にならないほど改善され、成長とはこういう事なのかということを実感しています(もちろん、大気汚染の悪化など成長の負の産物もあります)。
自分自身を振り返ると、スタディーツアーで訪れた13年前は、色々とネパールのことを説明してくれたユニセフの職員の方々をただただ凄いなと思うだけでしたし、修士論文の調査では大学院の先輩に助けてもらって教育事務所や学校を回って何とかデータを集めるという感じでした。それから10年間ユニセフと世界銀行で教育の仕事をし、博士課程である程度の学識を付けたので、さすがに今回の仕事では周りの人達をただただ凄いなと眺めているだけではなく、データを分析し、関係者と協議を重ね、この国の教育が少しでもより良いものになるように奮闘している…つもりです。
国際協力というと、支援する側・される側という一方通行な関係を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、私とネパールのこの13年間を振り返ると、決してそのような一方通行な関係ではなく、国際協力を通じて共に成長していく関係なんだなと思わされます。
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「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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2019年6月4日発行