2019年8月13日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催」
「次期IMF専務理事の選出プロセス開始」
「アジア開発銀行と、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がパートナーシップ締結」他
【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)世界銀行主催イベントのお知らせ
(2) セミナーのお知らせ
【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「沖縄久米島の教え:「困る」こととコミュニティ」
飯國瑞穂(国連開発計画/NY)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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●8月28日から30日に、横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催されます。
https://ticad7.city.yokohama.lg.jp/
●JICAは、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に合わせて、8月27日から30日の間に約30のサイドイベントを開催予定です。そのサイドイベントへの参加登録を開始しました。
https://www.jica.go.jp/information/info/2019/20190808_01.html
●コンゴ民主共和国東部におけるエボラ出血熱の流行を受けて、日本政府は、感染症専門家、外務省及びJICA職員から成る調査チームを、コンゴ民主共和国に向けて派遣しました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007706.html
●エチオピアとの間で、供与限度額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007709.html
●国際連合工業開発機関(UNIDO)との間で、ウガンダに対する「建設設備操業訓練施設整備計画」の無償資金協力の供与(供与額2億6,200万円)に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007705.html
●持続可能な開発目標(SDGs)推進本部は、第3回「ジャパンSDGsアワード」の候補となる案件の公募を開始しました。この表彰は、SDGsの達成に向けて優れた取組を行う企業・団体等を表彰する制度で、今年で3回目の開催となります(応募締切9月30日)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007677.html
●ヨルダンとの間で、供与額17.03億円の無償資金協力「アカバ税関治安対策強化計画」に関する書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000610.html
●エスワティニ王国のとの間で、無償資金協力「経済社会開発計画(供与限度額2億5,000万円)」に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007690.html
●ハビタット福岡市民の会は、「若者よ国連をめざせ!~国際機関で働くためには〜」を8月18日に福岡県国際交流センターこくさいひろばで開催します。
https://www.mofa-irc.go.jp/dl-data/20190818_HabitatFukuoka.pdf
●国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2019」が9月28日、29日お台場で開催されます。
●JICAは、中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状や,途上国と日本のつながりについて理解を深め、国際社会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動するべきかを考えるエッセイを募集しています(締切9月11日)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/event/page18_000210.html
●外務省は、各種分野の任期付き職員、非常勤職員を募集しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/index.html
●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
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– バイ・ドナー関連 –
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● オーストラリア外務貿易省(DFAT)は、Eコマース、デジタル貿易促進を支援する基金‘E-commerce Aid for Trade Fund’の応募を受け付けています。
https://dfat.gov.au/news/news/Pages/e-commerce-aid-for-trade-fund-round-1-now-open.aspx
●英国国際開発省(DFID)は、ジンバブエの飢饉に対して食糧と水の支援を実施しています。
●フランス開発庁(AFD)は、ウガンダ、カンパラ市の気候変動戦略の策定、実施を支援しています。
●欧州連合(EU)は、タジキスタンの農村開発支援のために5900万ユーロを拠出することを発表しました。
●スイス政府とオランダ政府は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の幹部による職権乱用疑惑を受け、同機関への資金提供を差し止めると発表しました。
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– 国際機関関連 –
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●国際通貨基金(IMF)理事会 は、次期IMF専務理事の選出プロセスを開始しました。
●OECDは、報告書「アジア太平洋諸国の歳入統計(Revenue Statistics in Asian and
Pacific Economies)」を発表しました。その中で、大多数のアジア太平洋諸国で、税収の対GDP比が増加したと言及しています。
●世界銀行グループは、コンゴ民主共和国のエボラ出血熱に対する国際社会による支援規模を拡大するため、最大3億米ドルを動員すると発表しました。
●アフリカ開発銀行主催で、初のAfrica Food Security Leadership Dialogueが開催されました。
●米州開発銀行は、アルゼンチンに対する6000万ドルの支援を通して、災害リスクや生産性向上のためサテライトテクノロジーの開発を支援します。
https://www.iadb.org/en/news/argentina-will-develop-satellite-technology-idb-support
●アジア開発銀行と、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の両機関はパートナーシップを締結しました。ADBのグリーンボンドへのGPIFによる投資を通じて、環境問題の解決に資するADBのグリーン・プロジェクトをGPIFが支援します。
https://www.adb.org/news/releases
●OECD東京センターは学生インターン(フルタイム)を募集しています(応募締切8月16日)。
http://www.deliver.mofa.go.jp/c?c=2872&m=16518&v=55209fa0
●UNHCRは、50万人以上のロヒンギャ難民に対してIDの発行を実施しました。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044041
●OHCHRは、イエメンにおけるアルカイダとISILの活動に懸念を示しています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1043801
●WFPは、旱魃に見舞われたジンバブエに対する支援の拡大を訴えています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1043861
●国連は、気候変動と食料保障に関する報告書を出版し、5億人以上が気候変動が農業に重大な影響を及ぼす地域に暮らしていると述べています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1043921
●国連は、シリアで和平合意が崩壊しかかっており、新たな暴力の発生が数百万人を脅かしていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1043951
●ユニセフは、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行に対処するために、予算規模を現行の三倍にする必要があると訴えています。
https://news.un.org/en/story/2019/07/1043491
●UNAMAは、アフガニスタンで空爆による死者数が増加していると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/07/1043451
●国連は、昨年一年間で紛争により死亡または負傷した子供の数は過去最悪であったと報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/07/1043441
●国連と関係機関は、北東部ナイジェリアで紛争が10年続いているものの、解決の兆しが見えないとして支援を訴えています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1043581
●ECLACは、経済的不確実性や地政学的な問題が中南米地域の成長を妨げていると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/07/1043531
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– シンクタンク・NGO関連 –
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●9月14日・15日に、日本ファンドレイジング協会主催により、毎年1,500人が集まるアジア最大のファンドレイジング(資金調達)のカンファレンス「ファンドレイジング・日本(FRJ)」が開催されます(8月19日締切)。
●NGOスタディ・プログラム(外務省主催)は、NGOで働く中堅職員の人材育成を通した組織強化を目的とした研修プログラムです。その2次募集が行われています(締切8月31日)。
●国際協力NGOセンター(JANIC)は、人権を推進するNGO/NPO等への助成金事業プログラムオフィサー、コーディネーターを募集しています(8月20日締切)。
●ブルッキングス研究所は、北部ナイジェリアの女子へのスキル獲得支援プログラムからの考察をHP上でまとめています。
Lessons learned from skills acquisition programs for girls at risk in Northern Nigeria
●オックスファムは、2018年8月以降、イエメンでは、内戦で300人を超える子供たちが命を落とし、約600人の子どもが怪我をしたと訴えています。
●「ファンドレイジング・日本2019(9/14・15)~課題「解決」先進国をめざして」の参加者を募集しています、締め切りは8月19日。
●Save the Childrenは、ソマリアの子供達は世界で最も紛争関連の被害に晒されていると報告しています。
●英シンクタンクODIは、リビアの難民についての報告書を発表しました。
●同じくODIの専門家が、気候変動政府間パネル(IPCC)の最新レポートについてブログでコメントしています。
●英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の専門家が、スーダン情勢についてコメントしています。
https://www.chathamhouse.org/expert/comment/can-sudan-achieve-peace-and-democratic-transition
●Verisk Maplecroftは"Human Rights Outlook
2019"を発表し、世界の人口のほぼ半数のプライバシーや表現の自由がリスクに晒されている状況にあると警告しています。
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【4】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)世界銀行主催イベントのお知らせ
(2) セミナーのお知らせ
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(1) 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)世界銀行主催イベントのお知らせ
2019年8月28日~30日、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が横浜で開催されます。世界銀行は、日本政府、国連、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合委員会(AUC)とともに、TICAD7の共催団体となっており、TICAD7 開催期間中から開催後にかけて、以下の公式サイドイベント、写真展を開催します。皆さまのお越しをお待ちしております。
イベント一覧: http://wrld.bg/K1VE30pk1W5
■アフリカの開発に果たすスポーツの役割
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月27日(火) 午後6時~午後7時30分
場所:パシフィコ横浜 展示ホール B03 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:アフリカの開発のためにスポーツができることとは何か?アフリカの人々にとってスポーツとは?アフリカでスポーツを推進していく上での課題とは?本イベントでは、アフリカの開発のためにスポーツが果たす役割について議論し、スポーツを通じた開発の促進を目指します。
詳細・お申込み: https://www.ticad7.jica.go.jp/event-7/
■アフリカの食糧安全保障:都市化と気候変動の観点から
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月28日(水)午前10時30分~午後12時
場所:パシフィコ横浜 アネックスホール F205 & F206 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:世界銀行では、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベントとして、「アフリカの食糧安全保障:都市化と気候変動の観点から」を開催します。本サイドイベントでは、アフリカにおける急速な都市化とそれに伴う食糧システムの変化がもたらす新たな課題や、最新技術の普及がもたらす新たな機会を議論します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/7eIg30pgSr7
■アフリカと日本の科学技術イノベーションにおける大学・産学連携の促進
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月29日(木)午前10時30分~午後12時
場所:パシフィコ横浜 アネックスホール F203 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:世界銀行では、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベントとして、「アフリカと日本の科学技術イノベーションにおける大学・産学連携の促進」を開催します。本サイドイベントでは、SDGsや社会経済課題解決に向け、大学・産学連携による教育・研究・イノベーションの質向上を進めるには何が必要か、世銀がアフリカで支援する高等教育プログラムでの具体例、将来の連携可能性などについて議論します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/876T30pgStu
■アイデアからアクションへ:アフリカ×科学・技術・イノベーション(STI)
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月29日(木)午後2時~午後4時20分
場所:パシフィコ横浜 展示ホール B02 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:現在なぜアフリカにおける破壊的デジタルテクノロジーの適用及び拡大は限定的であるのか。アフリカ諸国や開発機関はどのように破壊的デジタルテクノロジーによる恩恵を届けられるのか。アフリカにおけるスタートアップ成功の秘訣は何か。TICAD7のメインテーマである“Technology”や”Innovation”。本イベントではこれらの問いに対して、産学官、社会起業家やスタートアップが集い、解決のヒントを導きます。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/nMkp30pk205
■アフリカ、胎動する大陸(東京開催)
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)開催記念 写真展
日時:2019年8月23日(金)~9月5日(木)午前10時~午後7時(入場は午後6時50分まで・最終日午後4時まで) 会期中無休
場所:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン・ウエスト) http://fujifilmsquare.jp/
内容:世界銀行グループは、東京ミッドタウン内 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)にて、世界銀行職員のドルテ・ヴェルナーの撮影した写真に加え、日本のジャズレジェンドの渡辺貞夫氏のご好意により渡辺氏が撮影された写真を展示する写真展を開催します。ぜひ足をお運びください。
詳細: http://wrld.bg/Zzd230p2Yuu
(2) セミナーのお知らせ
■アフリカ大学間連携フォーラム
日時:2019年9月2日(月)午後2時30分~午後5時(*午後5時~午後6時30分:ネットワーキングカクテル)
場所:世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容:本フォーラムでは、世界銀行によるアフリカ高等教育支援プログラムの一つであるPASETプロジェクト(Partnership for skills in
Applied Sciences, Engineering and Technology)による地域スカラシップ・イノベーション基金についてご紹介し、日本の大学はどのようにすれば博士課程プログラムにパートナー校として参画できるのか、および研究・イノベーション・グラント基金に応募できるのかご説明します。また、世界銀行によるもう一つのアフリカ高等教育支援プログラムであるACEプロジェクト(Africa Centers of Excellence
project)を活用し、どのように共同研究および学生・教員交流を実施できるかについてもご説明します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/ufwS30pgSL8
■アフリカ産学パートナーシップ・フォーラム
日時:2019年9月3日(火)午後2時30分~午後5時(*午後5時~午後6時30分:ネットワーキングカクテル)
場所:世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容:本フォーラムでは、日本の民間企業がどのようにアフリカの大学・研究機関と連携し、市場や製品に関する調査研究、研究・開発(R&D)、研究の実装、プロトタイプ開発などを行うことができるかに関して議論する予定です。また、ケニアにおける産学連携の事例もご紹介します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/Dvbs30pgSLv
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【4】ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「沖縄久米島の教え:「困る」こととコミュニティ」
飯國瑞穂(国連開発計画/NY)
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「コミュニティは、『困る』ところから始まるさね」
本年初めの一時帰国の時間を活用し、念願であった馬牧場でボランティアをしていた沖縄の離島・久米島での様々な経験の中で、今でも折にふれて思い出すことが数多くあります。例えば、極楽浄土のような美しいビーチ、早朝からの作業の相棒たる泥だらけの長靴に作業着、耕作放棄地で草をはむ日本の原生馬たち、雨の中、山の斜面を裸馬で駆け上がったこと、そして、冒頭の馬牧場オーナーの言葉です。
島外の、それも本島からやってきたオーナー夫妻は、地元に受け入れてもらうため、本業の馬牧場経営に加え、島の人たちの「困った」のために奔走します。
例えば、牛の餌となる牧草のサイレージの運搬(乾草を丸くしてビニールでラッピングして外においてあるあれです)。全国の例にもれず過疎化に苦しむ島では、1つ約350kgにもなるサイレージを自力で運ぶことがままならない、おじいやおばあがいます。牛を生業にしている彼ら・彼女らにしてみれば死活問題です。夫妻は、そうしたおじい、おばあのためにサイロをトラックに積んで牛舎に運び、腰がわるいおばあの家が雨漏りすると聞けば、屋根に上がって修理をしてあげたり。
そうして、日々の「困った」を通じて、島のコミュニティの生活に溶け込み、何年もかけて信頼関係を築いてきた、けれども、本当に受け入れられたと感じたのは、島で土地を持ち、子供が生まれた時だった、と言います。島で家を持ち、子供を育てることで、この人たちは本当にここに根を張る気なのだ、島のコミュニティの一員になる気だと認めてもらえたと。
翻って、開発にかかわる普段の仕事における各種ステートメントや文書では、”Community-based Approach”をはじめとするバズワードが散らばっていますし、私自身も時折この用語を活用していたものの、恥ずかしながら、今振り返れば、コミュニティで育ったという経験がない私には、いったいそれが何を意味するのか、実感を伴って分かっていませんでした。さらに、様々な商業サービスが充実している都会での生活が長くなると、生活の中で人の手を借りなくてはならないほど「困る」という経験もあまりありません。
久米島での島の人たちとの交流や馬牧場の夫妻との会話を通じて、コミュニティとは何たるか、よそ者が土地に根付くコミュニティに本当に入っていくことはいかに大変なのか、初めて眼前に見せつけられた気がしました。そして、果たして開発分野でコミュニティという言葉を発する時、本当にそれぞれのコミュニティを理解できているのだろうか、「よそ者」で「いつかどこかへ行ってしまう人たち」としてどこまで入り込むことができるのだろうか、と考えさせられます。
普段と全く違う環境に身を置いて働かせてもらえることは、視野を広げ学びをもたらし、そして思い入れのある場所を作ってもくれました。最後に、皆さま、久米島はとても良い所です!是非いらしてみてください。
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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編集担当:小林隼人/荘所真理/畠山勝太/表将幸/神田匡/浅海誠
発行:ワシントンDC開発フォーラム
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2019年8月13日発行