2019年8月27日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
「世界銀行は、目には見えない水質汚染が、人類と環境を脅かしていることをまとめた報告書を出版しました」
「ESCAPは、2019年度の自然災害報告書を出版しました。被害額はGDPの2.4%にも及んでいます」他
【2】東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)世界銀行主催イベントのお知らせ
(2) セミナーのお知らせ
【3】ワシントンDC開発フォーラム便り
「世界報道写真展を訪れて」(大島かおり 世界銀行・ワシントンDC在住)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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●ウガンダ共和国のとの間で、「カンパラ市交通管制改善計画」の無償資金協力の供与(供与額25.48億円)に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000378.html
●日本政府は、コンゴ民主共和国東部におけるエボラ出血熱の流行に対し、同国政府からの要請を受け、現地で活動中の調査チームを国際緊急援助隊・感染症対策チームとして派遣しました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007721.html
●国際協力機構(JICA)は、ウガンダ共和国のエボラウィルス病感染予防のため、同国に対して院内感染防止研修及び物資供与を実施しました。
https://www.jica.go.jp/press/2019/20190820_31.html
●モザンビーク共和国、「マプト・ガス複合式火力発電所整備計画」の円借款の供与(供与限度額47億8,800万円)に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007730.html
●シエラレオネ共和国との間で、「技術協力及び青年海外協力隊の事業に関する日本国政府とシエラレオネ共和国政府との間の協定」(日・シエラレオネ技術協力協定)の署名が行われました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007733.html
●JICAは、開発途上国の開発ニーズと本邦民間企業の優れた製品・技術とのマッチングを行い、SDGs達成に貢献するビジネス及び開発途上国の抱える課題の解決を図り、ODA を通じた二国間関係の強化や経済関係の一層の推進を目的としていくことを目的とした中小企業・SDGsビジネス支援事業(2019年第一回)の公示を行い、審査を経て合計100件の採択を決定しました。
https://www.jica.go.jp/press/2019/20190823_10.html
●JICAは、ルワンダ共和国との間で、「農業変革を通じた栄養改善のための分野別政策借款」を対象として100億円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。
https://www.jica.go.jp/press/2019/20190819_31.html
●8月28日から30日に、横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催されます。
https://ticad7.city.yokohama.lg.jp/
●国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2019」が9月28日、29日お台場で開催されます。
●JICAは、中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状や,途上国と日本のつながりについて理解を深め、国際社会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動するべきかを考えるエッセイを募集しています(締切9月11日)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/event/page18_000210.html
●外務省は、各種分野の任期付き職員、非常勤職員を募集しています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/index.html
●開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています。
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
●2020年度JPO派遣候補者選考試験の予告が発表されました(募集は2、3月を予定)。
https://www.mofa-irc.go.jp/jpo/dl-data/2020JPO_announcement_20190820.pdf
●JICAは青年海外協力隊、シニア海外協力隊の秋募集を行っています(締切9月29日)。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/index.html
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– バイ・ドナー関連 –
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●USAID総裁は、8月19日の世界人道デーに際して、声明を発表しました。
●USAIDは、イスラエル政府と途上国開発連携強化に係る覚書に署名をしました。
●米国ミレニアム挑戦公社は、コートジボアールに対して525百万米ドルの案件(計5年間)を供与しました。
MCC Chief Executive Officer Sean Cairncross in Côte d’Ivoire to Launch Compact
●カナダ政府は、8月19日の世界人道デーに際して、声明を発表しました。
●英政府は、紛争地域の子供を対象とした教育支援を行うことを発表しました。
●英国際開発大臣は、国際協力分野で活動する英国市民団体向けに書簡を送りました。合意無しのEU離脱となった場合に、現在EUによる助成金を受けて活動している英団体の活動が継続不可能になる懸念を踏まえたものです。
●AFDは、ポリシーペーパーを発表し、不平等を無くすための5つの優先課題を整理しています。
https://www.afd.fr/en/our-5-priorities-reduce-inequalities-through-international-cooperation
●ドイツ政府とEUは、カンボジア経済支援のため935万ユーロの支援を行うことを発表しました。カンボジアとASEAN諸国との貿易と経済統合の促進を目指すものです。
https://www.phnompenhpost.com/business/eu-germany-provide-9m-asean-fund
●EUは、エイズ・結核・マラリア対策として、グローバルファンドに5億5000万ユーロ拠出することを発表しました。
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– 国際機関関連 –
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●世界銀行はアフガニスタンの平和支援のステイクホルダーコンサルテーションを開始しました。
●世界銀行とWHOはコンゴ共和国のエボラ出血熱流行に関して協調して支援していくと発表しました。
●アフリカ開発銀行は、東京で開催されるTICAD7に参加します。
●米州開発銀行は、調達に関するポリシーを改訂しました。
https://www.iadb.org/en/news/idb-updates-its-procurement-policies
●米州開発銀行は、ウルグアイの初のサイバーセキュリティクレジットを承認しました。
https://www.iadb.org/en/news/idb-approves-uruguays-first-cybersecurity-credit-its-history
●アジア開発銀行は、グルジアに対する国別戦略書2019-2023を発表しました。
https://www.adb.org/news/new-adb-country-strategy-expand-trade-drive-economic-growth-georgia
●アジアインフラ投資銀行は、2020年の年次総会を中国で開催すると発表しました。
https://www.aiib.org/en/news-events/news/2019/20190713_003.html
●OCHAは、ベネズエラでの260万人の支援のために2億2300万ドルを必要としています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044221
●UNEPとOHCHRは、環境保護分野で共同を進めていくことに合意しました。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044361
●世界銀行は、目には見えない水質汚染が、人類と環境を脅かしていることをまとめた報告書を出版しました。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044551
●OCHAは、イエメン支援会議でプレッジされた額の半分しか 実際には集まっておらず、支援を継続できないと警告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044681
●ESCAPは、2019年度の自然災害報告書を出版しました。被害額はGDPの2.4%にも及んでいます。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044721
●UNICEFは、中部・西部アフリカで紛争により学校閉鎖の数が三倍に増加していると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044821
●UNHCRは、コンゴ民主共和国のカサイ地域の治安の改善と共に避難民が戻ってきており支援が必要であると報告しています。
https://news.un.org/en/story/2019/08/1044871
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– シンクタンク・NGO関連 –
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●ブルッキングス研究所は、8月24日~26日開催のG7首脳会合(仏ビアリッツ)に先駆けて、アフリカのヘルスセクターに関する記事を公開しています。
●ブルッキングス研究所は、セミナー“The state of African security:
Six critical countries”を開催し、アフリカ6か国(エチオピア、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、南アフリカ、ケニア、タンザニア)の治安に関して議論しました。
●ウッドロウ・ウィルソン・センターは、セミナー”Rule of Law in Mexico:
Challenges and Opportunities in the Time of AMLO”を開催し、メキシコの法の支配に関して議論しました。
https://www.wilsoncenter.org/event/rule-law-mexico-challenges-and-opportunities-the-time-amlo
●Center for Global Development(CGD)は、途上国における喫煙傾向とタバコ税に関するブログ記事を投稿しています。
https://www.cgdev.org/blog/who-smokes-developing-countries-implications-tobacco-tax
●Center for Global Development(CGD)は、10代の妊娠率と学校教育に関するブログ記事を投稿しています。
●Inter-American Dialogueは、8月11日に行われたアルゼンチン大統領予備選挙におけるマクリ現大統領の大敗に関して分析しています。
https://www.thedialogue.org/blogs/2019/08/argentina-back-to-normal/
●トランスペアレンシー・インタナショナルは、2019 Global Corruption Barometer (GCB) Africaを発表しました。アフリカの多くの人々が汚職は増加していると感じている一方で、汚職は市民の力で軽減できると感じている人が大多数であると発表しています。
●トランスペアレンシー・インターナショナルは、創立25年を機に、過去25年間の世界の汚職スキャンダル25を公開しています。
https://www.transparency.org/news/feature/25_corruption_scandals
●ジェトロ・アジア経済研究所は、ラテンアメリカレポート Vol.36 No.1(2019年7月)を公開しています。
https://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Latin/0361.html
●英シンクタンクODIは、アフリカにおける子供の貧困についての報告書を発表しました。
https://www.odi.org/publications/11420-child-poverty-africa-sdg-emergency-making
●同じくODIのHumanitarian
Policy Groupは、2018-2019の年次報告書を発表しました。
https://www.odi.org/publications/11424-humanitarian-policy-group-annual-report-2018-2019
●英シンクタンクIIEDは、新たにポッドキャストの配信を開始しました。第一回目のテーマは、海洋の環境と生態系の保護です。
https://www.iied.org/iied-launches-podcast
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【2】 東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)世界銀行主催イベントのお知らせ
(2) セミナーのお知らせ
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(1) 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)世界銀行主催イベントのお知らせ
2019年8月28日~30日、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が横浜で開催されます。世界銀行は、日本政府、国連、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合委員会(AUC)とともに、TICAD7の共催団体となっており、TICAD7 開催期間中から開催後にかけて、以下の公式サイドイベント、写真展を開催します。皆さまのお越しをお待ちしております。
イベント一覧: http://wrld.bg/K1VE30pk1W5
■アフリカの開発に果たすスポーツの役割
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月27日(火) 午後6時~午後7時30分
場所:パシフィコ横浜 展示ホール B03 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:JICA・世界銀行・フランス開発庁(AFD)主催の、スポーツをテーマとした本TICAD7公式サイドイベントでは、鈴木大地スポーツ庁長官(ソウル五輪水泳金メダリスト)、高橋尚子氏(シドニー五輪女子マラソン金メダリスト)、テグラ・ロルーペ氏(女子マラソン元世界記録保持者)などを招き、アスリート、NGO、政治家、開発機関など様々な視点からアフリカの開発のためにスポーツができることとは何かを議論します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/jmXf30pmtTN
■アフリカの食糧安全保障:都市化と気候変動の観点から
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月28日(水)午前10時30分~午後12時
場所:パシフィコ横浜 アネックスホール F205 & F206 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:世界銀行では、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベントとして、「アフリカの食糧安全保障:都市化と気候変動の観点から」を開催します。本サイドイベントでは、アフリカにおける急速な都市化とそれに伴う食糧システムの変化がもたらす新たな課題や、最新技術の普及がもたらす新たな機会を議論します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/7eIg30pgSr7
■アフリカと日本の科学技術イノベーションにおける大学・産学連携の促進
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月29日(木)午前10時30分~午後12時
場所:パシフィコ横浜 アネックスホール F203 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:世界銀行では、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベントとして、「アフリカと日本の科学技術イノベーションにおける大学・産学連携の促進」を開催します。本サイドイベントでは、SDGsや社会経済課題解決に向け、大学・産学連携による教育・研究・イノベーションの質向上を進めるには何が必要か、世銀がアフリカで支援する高等教育プログラムでの具体例、将来の連携可能性などについて議論します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/876T30pgStu
■アイデアからアクションへ:アフリカ×科学・技術・イノベーション(STI)
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)公式サイドイベント
日時:2019年8月29日(木)午後2時~午後4時20分
場所:パシフィコ横浜 展示ホール B02 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://ow.ly/fqmo30pgSqd
内容:現在なぜアフリカにおける破壊的デジタルテクノロジーの適用及び拡大は限定的であるのか。アフリカ諸国や開発機関はどのように破壊的デジタルテクノロジーによる恩恵を届けられるのか。アフリカにおけるスタートアップ成功の秘訣は何か。TICAD7のメインテーマである“Technology”や”Innovation”。本イベントではこれらの問いに対して、産学官、社会起業家やスタートアップが集い、解決のヒントを導きます。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/nMkp30pk205
■アフリカ、胎動する大陸(東京開催)
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)開催記念
写真展
日時:2019年8月23日(金)~9月5日(木)午前10時~午後7時(入場は午後6時50分まで・最終日午後4時まで) 会期中無休
場所:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)富士フイルムフォトサロン
東京 スペース1 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン・ウエスト) http://fujifilmsquare.jp/
内容:世界銀行グループは、東京ミッドタウン内 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム
スクエア)にて、世界銀行職員のドルテ・ヴェルナーの撮影した写真に加え、日本のジャズレジェンドの渡辺貞夫氏のご好意により渡辺氏が撮影された写真を展示する写真展を開催します。ぜひ足をお運びください。
詳細: http://wrld.bg/Zzd230p2Yuu
(2) セミナーのお知らせ
■日本・アフリカ大学連携フォーラム
日時:2019年9月2日(月)午後2時30分~午後5時
場所:世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容:本フォーラムでは、世界銀行によるアフリカ高等教育支援プログラムの一つであるPASETプロジェクト(Partnership for skills in Applied Sciences, Engineering and
Technology)による地域スカラシップ・イノベーション基金についてご紹介し、日本の大学はどのようにすれば博士課程プログラムにパートナー校として参画できるのか、および研究・イノベーション・グラント基金に応募できるのかご説明します。また、世界銀行によるもう一つのアフリカ高等教育支援プログラムであるACEプロジェクト(Africa Centers of Excellence
project)を活用し、どのように共同研究および学生・教員交流を実施できるかについてもご説明します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/ufwS30pgSL8
■日本・アフリカ産学連携フォーラム
日時:2019年9月3日(火)午後2時30分~午後5時
場所:世界銀行東京事務所 http://ow.ly/Ok6kd
内容:本フォーラムでは、アフリカへのビジネス進出が注目される中、世界銀行が支援するアフリカ高等教育プロジェクトである応用科学・工学・技術スキル構築のためのパートナーシップ(Partnership for skills in Applied Sciences, Engineering and
Technology:PASET)およびアフリカ・センターオブエクセレンス(Africa Centers of Excellence:ACE)に属する70以上のアフリカの大学の研究機関およびインキュベータ―、イノベーションセンターとどのように協業し、アフリカ市場でのビジネスにつなげることができるかについてご紹介します。
詳細・お申込み: http://wrld.bg/Dvbs30pgSLv
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【3】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:世界報道写真展を訪れて
執筆:大島かおり(世界銀行・ワシントンDC在住)
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一時帰国の折、蒸し暑い7月下旬、恵比寿にある東京都写真美術館で開催されていた「世界報道写真展2019」に行ってきました。平日でしたが大勢の人が、壁に掲げられた60枚強ある大きな写真パネルの一つ一つに見入っていました。アメリカとメキシコ国境付近の家族たち、中米のキャラバン、フィリピンにおける麻薬取締、コンゴ民の紛争下でのエボラ対策、性的暴力のトラウマを抱える米海兵隊員、女性の入場が制限されているイランのスタジアムで、特別に許可されてサッカー観戦する女性ファンたち。。。中には、かなり衝撃的な瞬間を捉えているものもありました。
報道写真、特に人々の命に関わる瞬間を捉えたテーマについてまわるのは、「写真を撮っている余裕があるのなら、目の前の命を救えないのか」という問い(もしくは批判)です。この問いには、誰もが納得する正解は容易に見当たりません。結局、写真家も多くの場合命を賭して撮影しているその写真から、目にする側が何を感じ、またどう行動するのかによって、その「Justice」の濃淡が少し変わってくるということでしかないのかもしれません。「社会的インパクト」や話題性の有無によっても、その意義が変わって捉えられもするようです。また、世界中のあらゆる情報やイメージに瞬時にアクセスできるこの時代、わたしたちはどんなに衝撃的な映像もある程度「見慣れて」しまっていて、目にした瞬間には何かを感じたり話題にしても、結局すぐに忘れてしまうのではないか、被写体に真に心を寄せることはできないのではないかと懸念する人もいます。
そんなことを思いながらも、この写真展で個人的に特に意味深かった作品は、環境部門で入賞した、チャド湖周辺の様子をとらえた2つのパネルです。出展作品リストには、「政治紛争と環境要因が絡み合い、人道危機が進行している地域」と説明されています。わたしは今年から、このチャド湖流域を対象としたプロジェクトの準備に少し関わっているのですが、なかなか頻繁に訪ねられる地域ではありません。それを言い訳にしてはいけませんが、自分が所属する組織内や相手政府とのやりとりにばかり時間や労力、そして意識を注いでしまうときがあります。ボコ・ハラムの恐怖と環境問題の危機に瀕しながら過ごしている人々の姿を、パネルの上ではありますが改めて目にすることで、そもそも誰のために仕事しているのか、月並な言い方になりますが思いを新たにすることができました。難しい問いはしばし忘れて、まずは自分にできることに力を尽くせるか、試されているようにも感じます。
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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また、本フォーラムでは、毎回のBBLについての意見交換の他、より広くグローバルな開発戦略と日本の関わりに関する 意見交換や情報交換を行うために、「ワシントンDC開発フォーラム・メーリングリスト(devforum)」を運営しています。参加をご希望の方は、下記リンクのフォームより参加申請を行ってください。
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編集担当:小林隼人/荘所真理/畠山勝太/表将幸/神田匡/浅海誠
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2019年8月27日発行