【dev-info】2023年1月24日号(ダボス会議が閉幕 他​)

2023年1月24日発行

http://www.devforum.jp/

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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス

-(dev-info)-

皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。

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【1】ワシントンDC開発フォーラム便り

「ソマリア ミッション」 谷山奈津実(世界銀行 交通(東アフリカ)/ DC在住)

 

【2】ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック

コンゴ民主共和国における洪水被害に対して、JICAが供与した緊急援助物資が、同国に引き渡されました(記事

カナダ政府は、カリブ海地域での気候変動の耐性を高め、男女平等と司法サービスを改善し、COVID-19ワクチンへのアクセス向上に向け、総額1億2775万ドルの拠出を発表しました(記事

5つの国連機関は、世界中で拡大する食糧危機に対するアクションプランを発表しました(記事)

世界経済フォーラムは、ダボス会議2023に関する様々な結果を公表しています(記事) 他

 

【3】ワシントンDC開発フォーラム

DC開発フォーラム×世界銀行日本理事室イベント「国際機関で働くには?第1回キャリアTIPSセミナー」

 

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【1】 ワシントンDC開発フォーラム便り

 

タイトル:ソマリア ミッション

執筆:谷山奈津実(世界銀行 交通(東アフリカ) / DC在住)

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世界銀行に交通のJPOとして昨秋に入行し、昨年12月、ソマリアに出張する機会を得ました。9月に承認されたソマリアでは初となる交通案件のローンチと今後の活動に関するステークホルダー会議を行いました。

ソマリアは、20年以上の紛争を経て2012年に政府(Federal Government of Somalia:FGS)が設立され、6つの州(Federal Member States:FMS)からなっています。南部(農業地帯)や中部の一部は、イスラム過激派武装組織アル・シャバーブの支配地域となっており、首都モガディシュでは政府を狙ったテロが発生しています。一方、FMSの一つである北部のソマリランドは、治安は安定していますが、FGSからは独立しているとの認識で、FGSとは対立関係にあります。

アメリカの東海岸ほどの長い海岸線を持つソマリアでは、主要な港と国内各地や近隣国(ケニア・エチオピア・ジブチ)をどうつなぐかが重要となってます。州ごとに税関があり、ソマリア国内の州をまたぐ輸送コストは、実は国外への輸送コストよりも高いという驚きの事実もあります。

今回、首都モガディシュとソマリランドの州都であるハルゲイサを訪れました。

モガディシュではセキュリティに問題がありすぎるのでコンパウンド外にはでられませんでしたが、ハルゲイサではセキュリティの同行のもと、車両で街を回ることができました。

ハルゲイサは、あまり一般的に知られていませんが、ルワンダのキガリほどの人口の都市で、治安がよく、個人的には、これから発展の可能性がある都市だと感じました。ソマリランドのローカル企業がモバイルマネーを展開していて、携帯から番号を使ってあらゆる支払いができると知って想像以上の進み具合だと思いました。

交通分野に関しては、課題が多く、道路が狭い割に車が多く、交通事故が多発しているようです。ハルゲイサでは右側通行ですが、輸入の中古車の多くが日本製(左側通行用の右ハンドル、左側ドア)なので、これがかなり交通安全上問題になっているということも知りました。

ソマリアの食事は、イタリアとインドの影響を受けている独特の文化で、ご飯とバナナを一緒に食べるとソマリ人だ!、というのを教えられ、またラクダの肉なども初めて食べましたが、予想に反して柔らかいと思いました。

複雑な事情があり課題山積ではありますが、政府の方たちはとてもやる気のある人たちばかりで、紛争影響地域に関心のある自分にとっては国を知れば知るほど面白く、新しい案件の芽が次々と出てきているので、今後がとても楽しみです。3月からナイロビに1年駐在となります。

 

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【2】 開発フォーラム新着情報チェック

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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を

|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、

└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください

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– 日本関連 –

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  • 2023年度のJPO候補者選考試験のための募集要項が発表されました。応募受付は2月1日から3月8日まで(記事)。
  • 東ティモール民主共和国との間で、無償資金協力「災害リスク軽減及び復旧のための機材整備計画」(供与額8.01億円)に関する交換公文の署名が行われました(記事)。
  • バヌアツ共和国との間で、供与額1.96億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました(記事)。
  • JICA田中理事長が日本経済新聞の取材を受け、そのインタビュー記事が『JICA理事長「フィリピンで和平の支援継続」』として日本経済新聞電子版に掲載されました(記事)。
  • コンゴ民主共和国における洪水被害に対して、JICAが供与した緊急援助物資が、同国に引き渡されました(記事)。
  • 外務省は、各種分野の任期付き職員、非常勤職員を募集しています(記事)。
  • 開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています(記事)。

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– バイ・ドナー関連 –

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  • 英国は、エチオピアに対する1660万ポンドの人道支援を発表しました(記事)。
  • AFDは、アフリカのスタートアップを対象とした “the AFD Digital Challenge” の募集を開始しました(記事)。
  • GIZのシェーファー=ギュムベル 経営理事は独紙のインタビューで、タリバンによる女性のNGO勤務停止を批判するなど、最近の国際協力事情やGIZの方針について語っています(記事)。
  • 欧州委員会(EC)のウルピライネン国際協力開発担当委員らは、EUとナミビアのパートナーシップ33周年にあわせ現地を訪問し、水素の活用などの分野で協力関係を深めることを確認しました(記事)。
  • USAIDは、ダボス会議2023において、ウクライナのエネルギーインフラの回復を支援するため、1億2500万ドルの支援を表明しました(記事)。
  • カナダ政府は、カリブ海地域での気候変動の耐性を高め、男女平等と司法サービスを改善し、COVID-19ワクチンへのアクセス向上に向け、総額1億2775万ドルの拠出を発表しました(記事)。

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– 国際機関関連 –

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  • 世界銀行は、修⼠/博⼠課程在籍中のフルタイムの学⽣を対象に、1⽉31⽇までオンラインでインターン応募を受け付けています。インターン期間は2023年5⽉から9⽉の間で通常最低4週間の勤務です(有給)。年齢制限はありません(記事)。
  • 世界銀行は「世界経済見通し」最新版で、インフレの高進、金利の上昇、投資の減少、およびロシアのウクライナ侵攻による一連の混乱に直面して、世界の経済成長は急激に鈍化している、との見方を示しました。2023年の世界経済成長率は1.7%に減速し、2024年には2.7%成長すると予測されます(記事)。
  • アフリカ開発銀行は、セネガル政府、アフリカ連合と共催でアフリカの農産物に関する国際会議を開催しました(記事)。
  • 米州開発銀行は、アルゼンチンのブドウ、ワイン生産の支援を目的とした4000万ドルのプロジェクトを承認しました(記事)。
  • 米州開発銀行は、ブラジルレシフェ州のハウジング支援を目的とした2億6000万ドルのプロジェクトを承認しました(記事)。
  • WFPは、レバノンでシリア難民70万人を含む約200万人が食料不足に陥る恐れがあると報告しています(記事)。
  • ユニセフは、政府の教育支援が不平等になってしまっていることを明らかにした報告書を出版しました(記事)。
  • ILOは、今後の雇用の見込みを分析したレポートを出版し、働き甲斐のある人間らしい雇用が減少する恐れがあると報告しています(記事)。
  • WMOは、2022年はこれまでで5番目か6番目に気温が高い年であったと報告しています(記事)。
  • UN DESAは、社会保障に関するレポートを出版し、人口構成の変化から老人により焦点を当てる必要があると報告しています(記事)。
  • 5つの国連機関は、世界中で拡大する食糧危機に対するアクションプランを発表しました(記事)。
  • WHOは、世界で約10億人が電気の供給が無い又は不安定な医療機関にかかっていると分析した報告書を出版しました(記事)。
  • 安全保障理事会は、シリアへの国境を越えた支援を継続することを全会一致で可決しました(記事)。
  • 国連は、子供の死亡について分析した2つのレポートを出版しました(記事)。

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– シンクタンク・NGO関連 –

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  • 英ODIは、ソマリアにおける干ばつやインフレの影響についての報告書を発表しました(記事)。
  • 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、欧州気候基金のローレンス・トゥビアナCEOは、COP27の成果や今後の展望について語るイベントの音声記録を公開しました(記事)。
  • Rights and Resources Initiativeは今後5年間の戦略を発表しました。あわせて、在米スウェーデン大使館とのイベントで、気候変動に対するアプローチなどを説明しています(記事)。
  • JANICは、防衛政策の転換について声明を発表しています()。
  • Oxfamは、世界経済フォーラムの開催に際して世界的な富の偏りを分析した報告書を出版しました(記事)。
  • 世界経済フォーラムは、ダボス会議2023に関する様々な結果を公表しています(記事)。
  • ブルッキングス研究所は、1月30日「Foresight Africa」の発表に合わせ、ハイレベルディスカッションを開催します(記事)。

 

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【3】 ワシントンDC開発フォーラム

 

DC開発フォーラム×世界銀行日本理事室イベント「国際機関で働くには?第1回キャリアTIPSセミナー」

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「国際機関でキャリアを積んでみたい!」開発に関心のある方なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。一方で、国際機関でのキャリアパスは実に多様です。国際連合(国連)や世界銀行(世銀)におけるJunior Professional Officer(JPO)や、世銀におけるMid-Career(MC)などはよく知られていますが、国際機関への入り口は何もこれだけではありません。例えば世銀内を見渡せば、実際にはコンサルタントやインターン等、様々なキャリアパスが存在します。このようなキャリアパスの違いは、個々人のキャリア設計を考える上でとても重要なポイントですが、こうした情報は、得てして手に入りにくかったりするものです。

こうした疑問にお応えすべく、DC開発フォーラム×世界銀行日本理事室の共同企画として、「国際機関で働くには? 第1回キャリアTIPSセミナー」を開催いたします。セミナーでは、現在世銀の様々な分野で活躍する若手~中堅職員に加え、NY国連代表部からも人事の担当者をお招きし、世銀や国連でのキャリア構築のハウツーからポスト探し・人脈作りのコツまで、それぞれの体験談などもご紹介いただきながら、幅広くお話を伺っていきます。

コンセプトは、「かゆいところに手が届く」、「目からウロコ」なセミナー。他では聞けない、リアルな情報をお届けいたします。国際協力・途上国開発を仕事にしたいと考えているそこのあなた!ぜひ奮ってご参加ください!

 

【日時】1月27日(金)16:00~17:30(米国東部時間) / 1月28日(土)06:00~07:30(日本時間)

【会場】世界銀行本部(The World Bank, 1818 H Street, NW Washington DC 20433)またはオンライン

 

※入館方法や会議室の詳細などは、参加登録者に送付される会場案内にてお知らせ致します。会場案内をよくご確認の上ご来場ください。

※対面及びオンラインを組み合わせたハイブリッド方式での開催となります。参加登録の際にご希望の参加方法を登録ください。

※オンライン参加者用の参加リンクについては、事前に参加登録者にメールにてお送りいたします。

 

【参加登録】

参加ご希望の方は下記フォームにより1月27日(水)までに参加登録をお願いいたします。

https://forms.gle/9oRtdiTa6KzsahdPA

 

※対面参加を希望される方は、入構登録が必要となりますので、フォーム内で必ず該当箇所にチェックをお願いいたします。事前登録が無い場合には入構できませんので、くれぐれもご留意ください。

 

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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と

「メーリングリスト(devforum)」

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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。

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2023年1月24日発行