DC開発フォーラムでは、様々な分野で活躍するプロフェッショナルをお招きし、その知見をもとに参加者の皆様と自由に議論するワークショップを不定期に開催しています。
第74回となる今回のテーマは「スタンフォード発 日本人起業家が挑む『気候変動ファイナンス × 水・食糧危機』」。ゲストには、気候変動における投資・ファイナンスの専門家で、現在はスタンフォード大学経営大学院に在籍する熊平智伸(くまひら・とものぶ)さんをお迎えします。
気候変動は、世界で最重要課題の一つとなっています。異常気象や自然災害などその影響は日本のみならず世界各地で顕在化しています。気候変動に関連した数多ある議論の中で、特に水資源と農業の問題は、その脆弱性と人々の生活への影響の甚大さから、より一層深刻さを増しています。
熊平さんは今夏、Project Mizu というリサーチグループを設立。様々な業界で活躍する約30人の実務家・研究者たちとともに、気候変動が水と農業(食糧危機)に及ぼす影響と、適応策に関する包括的な研究を展開し、11月には、その成果をまとめた報告書「Water-Agriculture Nexus: Forefront of Climate Adaptation」を発表しました。
この報告書は、研究者、専門家、投資家からも高い評価を受けています。スタンフォード大のバートン・トンプソン教授は「最も重要でありながらあまり分析されていない気候変動問題に対処した」と評し、国連食糧農業機関(FAO)のインド代表、萩原崇氏は「しばしば紛争や不安定を引き起こす複雑な問題領域において、新しい視点と世界中の実務者にとっての包括的な概観を提供した」と指摘しています。
レポートはこちらのリンクから: https://docsend.com/view/t5nusawks332an38
ゲストの熊平さんには、Project Mizuというユニークな取り組みをされた経緯について解説してもらいつつ、研究プロジェクトを通じて見えた課題と今後の展望について概観してもらいます。
【スピーカー】
熊平智伸(くまひら・とものぶ):
スタンフォード大学経営大学院・Doerr School of Sustainability
三菱商事で金融・PE投資事業に従事した後、ケニアの小規模農家向け林業スタートアップ「Komaza」に参画し、CFOとして投資家からの資金調達や戦略策定を担った。2022年にスタンフォード大学経営大学院に進学。気候変動や公衆衛生、政策、教育など、世界の重要課題に取り組んだ実績を持つ修士・博士課程学生を対象とした「ナイト・ヘネシー奨学生」に日本人として初めて選ばれた。ブラウン大学(国際関係学部)卒。アキュメン・フェロー、ボッシュ財団フェロー。
【日時】米国東部時間:2023年12月8日(金)午後19:00-20:00
日本時間 :2023年12月9日(土)午前 9:00-10:00
【会場】Microsoft Teamsのビデオ会議システムを活用して開催します。詳細は事前に参加登録者にメールにてお送りいたします。
【会費】1ドル(サーバ維持費としてカンパを募っています。振込方法については参加登録者への案内メールにてお伝えします)
【参加登録】
参加ご希望の方は、下記登録フォームより12月7日(木)までに必ず参加登録をお願い致します。
登録にご不明の点がある場合、または、当日朝までに会場案内のメールが届かない場合は、ワークショップ担当(dev.forum.workshop@gmail.com)まで、ご連絡ください。
過去のワークショップの内容はこちらでご覧いただけます。
http://www.devforum.jp/?page_id=1269
皆様のご参加をお待ちしております。
DC開発フォーラム・勉強会担当
小栗充博