2024年3月19日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】ワシントンDC開発フォーラム便り
「春」浅海誠(ニューヨーク在住)
【2】ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック
豪州政府は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する600万ドルの資金援助の停止を解除すると発表しました(記事)。
米州開発銀行は、日本政府が5百万ドルを投じ、ラテンアメリカ、カリブ海地域のデジタルヘルスサービスを支援すると発表しました(記事)。
英国のコモンウェルス研究所は、ニュルンベルクアカデミーなどと共同で、国際刑事裁判所(ICC)に対し、環境犯罪への対応強化を提唱する共同コメントを提出しました(記事)。
【3】GRIPS開発フォーラム
・JICA緒方研究所×GDF共催ウェビナー開催 (3月26日(火))
「開発を学ぶ、伝える :日本の産業開発・開発協力の経験と翻訳的適応アプローチ」
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:春
執筆:浅海誠(ニューヨーク在住)
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大学院時代をメリ-ランド州で過ごしてから、昨秋8年ぶりに米国に戻ってきました。ニューヨークで初めての冬を越し、暖冬とはいえ、スキーウェアを着て雪道を歩いて通勤するような日々もありましたが、今、窓の外には明るい春の日が差しています。今月の第二日曜日には時計の盤上でも冬は終わりを告げ、サマータイムに切り替わりました。
3月に入って、しばらく休止していたジム通いを再開するとともに、野外でのジョギングも初め、新しく芽吹いていく草木や、冬眠から覚めて動き出す熊と、自分は根本的には何も変わらないような気がしています。仕事の合間にオフィスの中庭を散歩して日光を浴びるのも気持ちが良く、日課のようになりつつあります。週末にセントラルパークに出掛けてみたところ、まだまだ裸の木々が多い中ですが、早咲きの桜の木の前が、さっそく人気撮影スポットになっている様子も見ることができました。公園の管理を担うCentral Park Conservancyウェブサイト上のCherry Blossom Tracker(https://www.centralparknyc.org/cherry-blossoms)によると、公園内には6箇所の花見どころがあり、3月16日現在、その内の3箇所で「開花(In Bloom)」が示されていますが、まだ「満開(Peak)」になっている所はありません。満開の頃に、また見に行くのが楽しみです。
秋から冬に掛けては、新しい仕事と環境への適応に、そして年明けからは語学クラスにも、内にこもって没頭する季節でした。「何も咲かない冬の日は下へ下へと根を降ろせやがて大きな花が咲く」という名言のように、私にとっても少しずつ外に向かって花を咲かせていくべき時期が来ている気がします。皆さんの周りの「春」はどんな様子で、どんな花が咲きそうでしょうか。
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【2】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘devinfo.mailmagazine@gmail.com までご連絡ください
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– 日本関連 –
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- 日本とルワンダ共和国共和国財務・経済計画大臣との間で、140億円を限度とする円借款「教育セクターのための開発政策借款」に関する書簡の署名・交換が行われました(記事)。
- モザンビーク共和国及び国連薬物犯罪事務所(UNODC)南部アフリカ地域事務所との間で、モザンビークに対する3件の無償資金協力(「カーボデルガード州におけるテロ対策能力強化計画(UN連携/UNODC実施)(供与額10.08億円)、「経済社会開発計画」(テロ・治安対策関連機材(車両及びバイク)供与)(供与額3.8億円)、「ナカラ緊急発電所整備計画」(供与限度額を69.5億円に変更))に関する書簡の交換が行われました(記事)。
- 国際協力機構(JICA)は、パナマの民間金融機関であるGlobal Bank Corporationとの間で、同国の中小零細事業者の金融アクセス改善、女性の経済的エンパワーメント促進及び農業振興を図るために50百万米ドルを上限とする融資契約に調印しました(記事)。
- JICAは、カンボジア王国の首都プノンペンにて、同国政府との間で「広域病院整備事業」を対象として211億400万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました(記事)。
- 2023年度版開発協力白書が公表されました(記事)。
- JICAでは、新卒採用(2025年4月入構)の応募を受付ています(記事)。
- 外務省は、各種分野の任期付き職員、非常勤職員を募集しています(記事)。
- 開発に関する人材募集情報がPartnerページに掲載されています(記事)。
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– バイ・ドナー関連 –
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- 米国政府はUSAIDを通じて、エチオピアで進行中の人道危機の影響を被る人々を支援するため、8000万ドルの人道支援を追加すると発表しました(記事)。
- 米国における2025会計年度の大統領予算には、開発途上国における包括的な経済成長を通じて貧困を削減するため、ミレニアム・チャレンジ公社(MCC)に対する9億3700万ドルが含まれています(記事)。
- カナダ政府は、モザンビークにおける同国主導の戦略と解決策を支援するため6,580万ドルの資金拠出を発表しました(記事)。
- 豪州政府は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する600万ドルの資金援助の停止を解除すると発表しました(記事)。
- 英政府は、デジタル開発戦略(2024-2030)を発表しました(記事)。
- AFDは、気候変動と移民についてのインタビュー記事をHPで公開しています(記事)。
- 欧州連合(EU)とラオスは、農林業分野における持続可能な貿易と投資を促進するためのパートナーシップを発足させました(記事)。
- EUとカンボジアは、雇用とグリーンな移行を促進するためパートナーシップを強化します(記事)。
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– 国際機関関連 –
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- 世界銀行グループは新報告書”Digital Progress and Trends Report 2023(デジタルの進歩とトレンド2023)”を発表しました。その中で、デジタル雇用、デジタル・サービスの輸出、アプリ開発から、インターネット活用、購入しやすさ、品質などに至るまで、各国のデジタル技術の生産と使用の状況を包括的に分析しています(記事)。
- 世界銀行は、ザンビアの電力セクターの財政安定化、レジリエンス強化を支援するための7億ドルのプロジェクトを実施します(記事)。
- アフリカ開発銀行は、ガンビアの食糧安全や農業改革を支援するための1600万ドルのプロジェクトを承認しました(記事)。
- 米州開発銀行は、日本政府が5百万ドルを投じ、ラテンアメリカ、カリブ海地域のデジタルヘルスサービスを支援すると発表しました(記事)。
- WFPは、ハイチで140万人が支援を必要としているものの、必要な活動費の2%しか資金が集まっておらず飢饉が発生する恐れがあると報告しています(記事)。
- ユニセフは、FGMを受けた女性の数は約2億3千万人に及び、近年むしろ状況が悪化していると報告しています(記事)。
- 国連は、子供の死亡率が過去最少を記録し、2000年と比べて半減以上させられたと報告しています(記事)。
- 国連は、世界の国内避難民の数が過去最大となり、その数は7千万人を超えたと報告しています(記事)。
- UNDPは、世界開発報告書を出版し、状況は過去一番良いものの依然として大きな格差が存在していると報告しています(記事)。
- ユニセフは、シリアで支援を必要としている子供の数が750万人となり、過去最大となっていると報告しています(記事)。
- 国連は、ガザの瓦礫の量が2300万トンを超え、これを撤去するだけでも数年はかかる見込みだと報告しています(記事)。
- WFPは、スーダンで約2千万人が食糧支援を必要としていると報告しています(記事)。
- ITUは、世界人口の約1/3が依然としてインターネットへのアクセスがないと報告しています(記事)。
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– シンクタンク・NGO関連 –
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- 世界経済フォーラムは、エジプトがグリーン水素と再生可能技術への400億ドルの投資への扉を開き、この分野の国際的な開発業者と7つの覚書を交わしたと述べています(記事)。
- ブルッキングス研究所は、アフリカにおけるAIガバナンスを推進するためのデータ規制改革について記事を発出しています(記事)
- JETROアジア経済研究所は、地域研究[政治・経済]ならびに法律分野における研究職員(若干名)の募集を行っています(記事)。
- アジア財団は、太平洋地域全体で気候変動解決策を推進する女性の声を認識し、支援し、増幅することを目的とした10日間のフェローシップ・プログラム「Pacific Women Climate Leaders」の第1期生を発表しました(記事)。
- RIETIは中国の自動車輸出:現状と戦略に関する資料配布及び動画配信を行っています(記事)。
- 英ODIは、国内避難民への人道的対応についてのレビューを発表しました(記事)。
- ODIは、人身売買と強制労働対策に関するASEANの対応についてのペーパーを発表しました(記事)。
- 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の専門家は、スーダンの内戦の解決には国際的な圧力が必要だと訴えています(記事)。
- 英国のコモンウェルス研究所は、ニュルンベルクアカデミーなどと共同で、国際刑事裁判所(ICC)に対し、環境犯罪への対応強化を提唱する共同コメントを提出しました(記事)。
- 「THINK Lobbyジャーナル」第2号が発刊されました(記事)。
- Oxfamは、気候変動の影響によりザンビアで600万人以上が水や食料の支援を必要としていると報告しています(記事)。
- Oxfamは、イスラエルへ武器を輸出しているとしてデンマーク政府を訴えました(記事)。
- Save the Childrenは、モザンビーク北部で紛争が激化し、61000人の子供が非難を余儀なくされたと報告しています(記事)。
- 66のNGOは、南部レバノンの紛争で9万人以上が避難を余儀なくされているとして懸念を表明しています(記事)。
- Save the Childrenは、ブルキナファソで麻疹が流行していると警告しています(記事)。
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【3】 GRIPS開発フォーラム
・JICA緒方研究所×GDF共催ウェビナー開催 (3月26日(火))
「開発を学ぶ、伝える :日本の産業開発・開発協力の経験と翻訳的適応アプローチ」
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・JICA緒方研究所×GDF共催ウェビナー開催(3月26日(火))
「開発を学ぶ、伝える :日本の産業開発・開発協力の経験と翻訳的適応アプローチ」
JICA緒方研究所と共催で、3月26日(火)に、同研究所の研究プロジェクトの成果を取りまとめた書籍『Introducing Foreign Models for Development: Japanese Experience and Cooperation in the Age of New Technology』(Springer, 2024)を紹介するウェビナーを開催いたします。このオープンアクセス書籍には、GDFメンバーが編著者として関わっています。詳細、及びお申し込みは、イベントページをご参照ください。皆様のご参加をお待ちしております。
GRIPS開発フォーラムイベントページ
https://gdforum.sakura.ne.jp/ja/newpage2008/event.htm
GRIPS開発フォーラム・岩田
https://gdforum.sakura.ne.jp/ja/index.htm
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ワシントンDC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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ワシントンDC開発フォーラムでは、本フォーラムの開催する勉強会等のイベント関連情報 (案内・レジュメ・議事録)をはじめとする活動情報に加え、グローバルな途上国の開発関連情報と日本の取り組みに関する最新の情報を、「DC開発フォーラム 情報サービスメールマガジンDev-info」として、電子メールにて隔週で配信しています。
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2024年3月19日発行