2014年7月22日発行
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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】 ワシントンDC開発フォーラム新着情報チェック:
「OECD/DAC、日本の開発協力相互レビューを報告」
「第1回JICA-世銀ハイレベル対話」
「第三回日本-EU開発政策ダイアログ」
「「BRICS開発銀行」の創設正式に合意」
他
【2】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「ハリケーンのシーズン到来」
執筆: 上石博人(JICAアメリカ事務所)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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– 日本関連 –
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● OECD/DACにより、日本の開発協力相互レビューの報告書が公表されました。日本はODAを増額させ、グローバルなリーダーシップを一層強化しているが、どの国が援助先となるか一層注力すべきであり、支援の結果や透明性に一層の焦点が当てられるべきであると指摘しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001072.html
● JICAと世界銀行グループの間で、第1回JICA-世銀ハイレベル対話が開催されました。
http://www.jica.go.jp/press/2014/20140711_01.html
● 第三回日本-EU開発政策ダイアログがブリュッセルで開催されました。
http://ec.europa.eu/europeaid/news/documents/20140703-press-release-japan-eu_en.pdf
● 岸田外務大臣は、来日中のサム・カハンバ・クテサ第69回国連総会議長と会談を行いました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001056.html
● 田中JICA理事長も、次期国連総会議長とJICA本部で会談しました。
http://www.jica.go.jp/information/official/2014/20140714_01.html
● 財務省は、日本、中国、韓国とASEANの計13カ国が外貨を融通しあう通貨交換協定「チェンマイ・イニシアチブ」を拡充する契約が発効したと発表しました。
● ODA事業をめぐる不正腐敗の防止に向けた日・ベトナム両国の更なる取組において、日越双方で新たな措置を講ずることで合意しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001075.html
● 中央アジア+日本対話第5回外相会合がキルギスで開催されました。また、日・キルギス外相会談、ODA交換公文署名式、日・ウズベキスタン外相会談、日・トルクメニスタン外相会談、日・カザフスタン外相会談が開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/kg/page23_000963.html#section1
● ウクライナにおいて、日・ウクライナ外相会談が開催されました。また、100億円を供与額とする円借款「経済改革開発政策借款」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/ua/page23_000968.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h26/y140717_1.html
● 日・パプアニューギニア首脳会談が開催されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/pg/page4_000559.html
● JBICは中国レポートを発表しました。
http://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/reference_ja/2014/07/25409/CINA201405-06.pdf
● 5月28日に開催された2014年度NGO・外務省定期協議会「ODA大綱見直しに関するODA政策協議会臨時会合」の議事要旨が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/taiwa/oda_seikyo_14_taikou.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● 米国USAIDは、初の生物多様性に関する政策の中で、50ヶ国を超える国を対象に2億1,000万ドルの出資をすることを発表しました。
http://www.usaid.gov/sites/default/files/documents/1865/USAID%20Biodiversity%20Policy.pdf
● 米国ではオバマ大統領主催で、8月4から6日まで、米国とアフリカ諸国のリーダー・サミットが開催され、貿易と投資、アフリカの安全保障・民主的な発展等について話し合われる予定です。
● AFDは、サブサハラ地域における2014-16年の援助戦略を発表しました。
http://www.afd.fr/lang/en/home/presse-afd/communiques?actuCtnId=116082
スウェーデン国際開発協力庁(Sida)のウェブサイトで、SidaとUSAIDのパートナーシップによる援助とイノベーションについての取り組みが紹介されています。
http://www.sida.se/English/press/current-topics-archive/2014/the-lab-focuses-on-innovations/
● EUは、中央アフリカ共和国支援のためのトラストファンドを設立しました。EUの他、フランス、ドイツ、オランダ政府が資金を拠出しています。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-14-829_en.htm
● また、EUはアフリカの平和構築支援のため、2014-16年の行動計画を発表しました。最大7億5000万ユーロの支援が実施されます。
http://ec.europa.eu/europeaid/news/documents/20140715-africa-peace_en.pdf
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– 国際機関関連 –
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● IMFは、IMFを通じた日本の技術支援活動に関する年次報告書を発表しました。
http://www.imf.org/external/japanese/pubs/ft/ta/2013/jaa/jsa13j.pdf
● BRICS5カ国首脳は首脳会議を開き、「新開発銀行」(BRICS開発銀行)の創設で正式に合意しました。本部は上海、初代総裁はインドから選ぶ予定。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1601A_W4A710C1FF2000/
● アジア開発銀行は、「アジア経済見通し」を発表し、2014年の主要先進国の経済成長率見通しを4月時点から0.4ポイント引き下げて1.5%に下方修正しました。
http://www.adb.org/news/adb-maintains-developing-asia-growth-forecast-jp
● アフリカ開発銀行は、ザンビアで開催される第3回African Women’s Economic Summitを主催すると発表しました。
● 米州開発銀行はコスタリカの地球大学と共同で、ユースグループによる環境変化プロジェクトのプロポーザルを募集しています。
● OECD、世界貿易機関(WTO)、世界銀行は、グローバル・バリュー・チェーン(GVC, Global Value
Chain)に関する報告書「Global Value Chains: Challenges,
Opportunities and Implications for Policy」を発表しました。
● 国連エイズ合同計画(UNAIDS)は報告書を発表し、エイズ関連の死者数が減少傾向を見せていると論じています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=48280
● 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、南スーダンからの流出難民が年末までに71万5,000人に及ぶと予測されることを踏まえ、6億5,800万ドルの資金拠出を求めるアピールを発しました。
http://www.unhcr.org/53bfdc1a6.html
● 国連経済社会問題局(DESA)は、「世界都市化展望報告2014年改訂版」を発表。報告によれば、都市部の居住者の割合は世界人口の54%だが、2050年には66%となるとしています。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=48240
● 国連総会は、非伝染病の予防と統制に関するハイレベル会合を開始しました。
http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2014/action-on-ncds/en/
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● 日本・国際協力NGOセンター(JANIC)は、2014年ODA大綱見直しに関するNGOの取り組みについてまとめています。
http://www.janic.org/news/odataiko-minaoshi2014.php
● ブルッキングス研究所は、政府開発援助の質を評価した報告書の最新版を発表しました。2014年版では、過去3年間の変化を中心に議論すると同時に、DAC加盟国以外のドナーも初めて取り上げています。
http://www.brookings.edu/blogs/brookings-now/posts/2014/07/evolution-foreign-aid-research
● 同じくブルッキングス研究所は、中所得国の石炭を用いた火力発電所における公害削減策の導入について、世界銀行の役割を議論する報告書を発表しています。
● 英シンクタンクODIは、IPCC 第5次評価報告書の要旨を途上国向けに分かりやすく解説したレポートを発表しました。南アジア向けとアフリカ向けの2点が公開されています。
http://cdkn.org/ar5-toolkit/ar5-south-asia/
http://cdkn.org/resource/highlights-africa-ar5/
● 同じくODIは、人道危機とビジネスの役割についての報告書を発表しました。
● 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の専門家が、アフリカの農業とバイオテクノロジーについてコメントしています。
http://www.chathamhouse.org/expert/comment/15204
● 英サセックス大学IDSは、中国の開発戦略と開発実績をもとに、中国と国際開発における挑戦と機会と題したIDS
Bulletinの特集号を発表しています。
https://www.ids.ac.uk/publication/china-and-international-development-challenges-and-opportunities
● 同じくIDSは、インドの国際協力からの教訓をまとめた報告書を発表しています。
https://www.ids.ac.uk/publication/learning-from-india-s-development-cooperation
● Oxfamは、BRICS開発銀行が貧困アジェンダを主力にしなければいけないとする報告書を発表しています。
● また、同開発銀行設立についてのコメントも発表しています。
● 米国ワシントン・ポスト、英フィナンシャル・タイムズのブログが、「BRICS開発銀行」設立についての記事を掲載しました。
http://blogs.ft.com/beyond-brics/2014/07/15/guest-post-does-the-world-really-need-a-brics-bank/?
● 国境なき医師団は、もっとも困難な場所での緊急援助活動に対する、国際支援の限界と問題点をまとめた報告書 “Where is everyone?”を発表しました。その中で、国連組織や国際NGOの支援が最も困難な地域には届いていない現状と、阻害要因である本部の官僚機構などの援助システムについて評価しています。
http://www.msf.org/article/msf-report-where-everyone
● 国際協力NGOセンター(JANIC)のHPに2014年ODA大綱見直しに関するNGOのこれまでの取り組みのまとめが掲載されています。
http://www.janic.org/news/odataiko-minaoshi2014.php
● グローバルフェスタJAPAN2014(10月4日・5日に日比谷公園で開催予定)の出展者を募集しています。
http://www.janic.org/news/japan2013_1.php
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【2】 ワシントンDC開発フォーラム便り
タイトル:「ハリケーンのシーズン到来」
執筆: 上石博人(JICAアメリカ事務所)
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先日、アメリカにはハリケーン「Arthur」が襲来、丁度アメリカの
独立記念日(7月4日)と重なったこともあってか、こちらでは
関心を集めました。幸いなことに大きな被害などはなく、これから
10月末くらいまで続くハリケーンシーズンの到来を人々に告げる
サインとなった感があります。
ご存知の通り、アメリカもハリケーンによる深刻な被害を受けてき
た国。2012年のハリケーン・サンディによって水浸しになったニュー
ヨーク市の映像は比較的記憶に新しいところです。当事務所が所在
するワシントンDCも政府機関の閉鎖や長期にわたる停電等、大変
だったようです。
この教訓を踏まえ、現在アメリカではいろいろな防災の試みが進展
しています。ニューヨーク市はコロンビア大学と協力して災害に
強い街づくり計画策定が進展、またワシントンDCでも防潮堤の建設
が計画されています。(色々議論があるようですが、、、)ただし、
ワシントンDCはハリケーン以外でも結構停電しているようなので、
この際こういった基礎インフラのあり方は全面的に見直してもらい
たいところです。(電力インフラについては、自然災害やテロ対策、
老朽化によるリスクの分析などが進んでいるらしいので、これによる
状況改善に期待しています)
ハリケーンシーズンの到来はJICAアメリカ事務所にも緊張をもたらし
ます。当事務所の業務の一つに緊急援助オペレーションがあり(マイ
アミに供与物資基地があるのです)、主に中南米/カリブ地域が被災
した場合の物資供与(テントや毛布など)を行っているからです。
緊急援助実施の連絡は、いつ何時に入るのかわからないため、携帯
電話が手放せません。また、オペレーションに入ると日本や被災国
事務所との綿密かつ迅速な連絡調整業務が発生しますので、一日中
緊張感を保つ必要があります。昨年は、ハリケーンが大西洋側では
あまり発生しなかったこともあり、ハリケーン関連のオペレーション
はありませんでした。ただし、その前年が十数回のオペレーションを
行った実績があるので油断はできません。今年もハリケーンが少ない
ことを祈るばかりです。
また、アメリカでは、「気候変動」と「ハリケーン被害の拡大」を
関連づけて報道することもしばしあります。気候変動対策をめぐって
オバマ大統領側と共和党との議論が続く中、このハリケーンシーズン
でアメリカ国内世論がどこへ向かうのか注目したいところです。
(上石)
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