ワシントンDC開発フォーラム
DC Development Forum


2002年10月2日ブラウンバッグランチ概要

2002年世銀・IMF年次会合の評価と今後の課題

10月2日、DC開発フォーラムBBL「2002年世銀・IMF年次会合の評価と今後の課題」が、40名の出席を得て行われました。世界銀行日本理事室理事代理の吉田正紀氏。IMF日本理事室審議約の三好敏之氏のキックオフを受けて、(1)IMFによる途上国支援の方向性(マクロ枠組みの政策アドバイス、技術支援等)、(2)貿易問題について世銀・IMFが果たすべき役割及びWTOとの関係、(3)G7のみならずIMFC・開発委員会にも関心を高める方策(大臣レベルの出席等)、(4)外務当局・財務当局・通商当局の緊密な調整の必要性、(5)開発委員会等での議論をバイのODAに反映させる方策(「日本でのバイのODAの議論から見ると本フォーラムは『隠れキリシタン』の集まり」との発言もあり一同爆笑)、(6)貿易を論じる際のミクロの視点の重要性(先進国と途上国の一次産品の違いにより先進国の補助金撤廃が途上国輸出増につながらない等)、(7)米国の世銀に対する影響力や世銀とメンバー国の相互関係の実態(世銀官僚組織の自律性)、日本として影響力を行使する方策等について、大変活発な議論が行われました。

上記の諸点をはじめとして、様々な問題や視点が新たに浮上してきている中で日本として早期に取り組むべき課題や、議論を聞いての感想など、短いものでも結構ですのでinfo@developmentforum.orgまでご意見をいただければ幸いです。