第3回
リプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツに関する
ポジション・ペーパー
英国際開発省(DFID)のリプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に対する考え方についてのポジション・ペーパーが発表されました。DFIDのWEBページに掲載されていますので、御関心のある方はぜひご覧ください(www.dfid.gov.uk)。
概要は次のとおりです。
「リプロダクティブ・ヘルスは我々全てに取って非常に重要なものであるが、多くの人々がその権利を侵害されており、その多くは、途上国の貧しい女性、男性、若者達である。1994年にカイロで行われた国際人口開発会議(ICPD)においては、2015年までにすべての人にリプロダクティブ・ヘルスをとの合意があった。ICPDから10周年にあたる本年の現状は、いくつかの分野で改善はみられるものの、十分にゴールに向かって進捗しているとは言えない。このことは、MDGsの達成も難しくしている。毎年、529,000人の女性が妊娠及び出産に関連して亡くなり、300万人の子どもが生まれて一週間のうちに亡くなっている。現在約3800万人の人々がHIVに感染しており、毎年3億4000万人が性感染症にあらたに感染している。これらの多くは防ぐことが出来るものである。我々は新たなチャレンジを必要としている。特にHIV/AIDS対策は非常に重要である。DFIDは、途上国の政府や国際機関、NGO等と協力してリプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツに取り組んでいく。」
本年のICPD10周年とMDGsのレビューを強く意識していることが伺えます。なお、DFIDはHIV/AIDS対策を非常に重要視していますが、HIV/AIDSについての新しいペーパーも間も無く発表される予定です。
2004年7月10日
DFID通信担当 石橋 幸子
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