DFID Report/DFID通信

第5回 ICPD10周年とEITI

1.ICPD10周年

2004年8月31日から9月2日クィーン・エリザベスU会議場で、「Countdown2015:グローバル・ラウンド・テーブル宣言−セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツを全ての人へ」と題した会議が行われました。1994年にカイロで行われた国際人口開発会議(以下カイロ会議)10周年を記念して行われたものです。参加者は世界109カ国から、小さな村から大都市まで、幅広い市民社会を代表するグループやネットワークから、若者のリーダー、リプロダウティブ・ヘルスのサービス提供者、女権拡張(フェミニスト)活動者、コミュニティの組織者、女性保健推進者、政策担当者、学者、宗教指導者、医者、研究者、芸術家、議員等です。MDGsの達成にはリプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)の実現が欠かせないとする主張が主流です。DFIDのベン大臣も最終日に出席しています。
http://www.countdown2015.org/

2.EITI
Extractive Industries Transparency Initiative (EITI:採取産業の透明性イニシアティブ)とは、石油や鉱山等の関連産業からの収益の流れの透明化を図るものです。汚職・腐敗の防止や軍事投資への流用防止を図り、採取産業からの収益が、その産出国の持続可能な開発と貧困削減のために有益に使われるようにすることを目指しています。英国が中心となって2002年より呼びかけ、2003年にロンドンで閣僚級会合が開かれました。その後アゼルバイジャン、ガーナ、キルギス、ナイジェリアを最初のモデル国として、政府側・産業側双方からの自主的報告を行うことになっています。9月よりEITIの公式ホームページがオープンしましたので、ご関心がある方はぜひご覧ください。

http://www.eitransparency.org/

2004年9月20日

DFID通信担当 石橋 幸子

第1回 2004年度国際開発省(DFID)年次報告書の概要
第2回アフリカ国際委員会について

第3回 リプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツに関するポジション・ペーパー
第4回 ODA増額方針とPSAの改正

【関連資料】
英国国際開発省(DFID)研修報告(2004年1月19日−2月13日)
(プレゼンテーション 1
外務省経済協力局調査計画課
横林 直樹

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