From Paris/パリDAC通信第23号 |
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2005年3月に開催予定のパリ・ハイレベルフォーラム(HLF)では、前号でお知らせした「ローマ調和化宣言」のフォローアップに加え、調和化を超えた「援助効果向上」という広い視点でのアジェンダの設定が検討されています。そのアジェンダの一つに、開発成果マネジメントがあります。今回はこの開発成果マネジメントに関するDACの昨今の動きについてご紹介します。 本アジェンダは、DACメンバーであるバイのドナーにとっては新しいものです。DACでは、援助効果作業部会の下に創設した「開発成果マネジメントジョイントベンチャー」にて、本分野で先行している世銀を含めた様々なフォーラムにおける本件に関する経験を共有し、各ドナーでの取り組み強化に資することを目的に議論を行っています。主な活動として、(1)開発成果マネジメントに関する基本原則の策定とその普及(同基本原則は、今年2月にマラケシュで開催した開発成果マネジメントラウンドテーブルというDAC、世銀、開発銀行等の参加する更に広いフォーラムで採択済み) )、(2)開発成果マネジメントに関するSourcebookの策定、(3)PRSプロセスの成果モニタリングシステムの調和化、(4)ドナー機関自己評価に関する経験・教訓の共有、が挙げられます。
(パリDAC通信担当 寺門雅代)
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