From Paris/パリDAC通信第25号 |
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今回は、『ニカラグア通信』と題して(といってもパリから書いておりますが)、現場(途上国)から見た調和化というテーマで、(1)先日ニカラグアで実施された調和化・アラインメントに関する「Joint Country Learning Assessment」ハイレベルミッション、(2)同じく援助効果に関するDAC援助効果向上パートナー国会合、及び(3)パリ・ハイレベルフォーラムに向けた地域ワークショップに関してご紹介いたします。
背景: DAC援助効果作業部会では、調和化・アラインメントに関する進捗確認・方策議論のためのドナー・パートナー国の相互学習としてJCLAをニカラグアでとり進めていた。5月のテクニカルミッション派遣、6月の現地での行動計画の作成等を経た今回のミッションは、DAC議長を始めとするハイレベルで構成され、本JCLAの最終段階として、ニカラグア政府及び現地ドナー(DACで設置したIn-country
Donor Facilitator(我が国、UNDP等)等を含む)とともに調査結果や今後の課題、JCLA報告書案等について議論が行われた。 議論の概要: ニカラグア政府からは、ドナーとの協議の場としての「セクター・テーブル」の設置、「オペレーショナル国家開発計画」の策定等の調和化・アラインメントのための取り組みにつき説明がなされ、今後、パートナー国の主体性やリーダーシップの重要性に着目しつつ、引き続き本努力を継続する意思が表明された)。全体の議論では、調和化を進めるにあたってのイシューとして主に以下が指摘された。
今後の予定: 11月にJCLAの報告書がDACに提出される。行動計画案については、現地関係者での協議を経て、年末までの完成を目指す。 2. 援助効果に関するDACパートナー国会合 3. パリHLF・地域ワークショップ 2005年3月のパリHLFに先立ち、各地域における「ローマ調和化宣言」の実施状況を取り纏めて、現場での経験に基づいた議論を行い、パリHLFへのインプットととする意図で、世界5箇所で「地域ワークショップ」を開催する予定。 具体的な予定は以下のとおり)。
10月19日より開催の、アジア地域ワークショップでは、同地域での調和化・アラインメントの進捗確認、援助効果向上のための方策としてキャパシティビルディング・開発成果マネジメント・SWAPsに関する各分科会での議論等が予定されている。 以上
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