From Paris/パリDAC通信第27号 |
|
今回は、11月9-10日に開かれたDAC開発評価ネットワーク(EVALUNET)の議論をご紹介いたします。 今回のEVALUNETの議論では、(1)国レベルでの開発成果の評価方法、(2)評価活動におけるパートナー国の役割、という主に二つのテーマが、現在の開発援助の評価における大きな課題であることが読み取れました。 (1)については、IMF、世銀のPRSP評価の結果、DFIDを始めとした20カ国以上が参加して行っている一般財政支援評価、世銀の国別評価に対する審査等の結果が発表され、開発成果において国におけるインパクトの調査の必要性が確認されました。 議論の結果、EVALUNETとしては、これら各フォーラムで行われている経験を基に、「一国におけるODAのインパクト調査」を立ち上げる方向で検討を進めることになりました。この調査では、ある一国における開発成果に対するODAのvalue- いずれにしても、このような評価は、ODA以外の要素(貿易、投資等の政策一貫性の議論)も関連する大きなタスクになることは確実なので、EVALUNETのネットワークを越え、DAC全体、OECD全体で議論を行っていく予定です。 (2)に関しては、開発援助におけるパートナー国のオーナーシップが一般的にも重視されている中、評価における彼らの役割について議論を行っており、今後具体的な協力方法に関する議論が展開される予定です。この議論には、パートナー側の評価に関する能力向上も含まれています。
|