From Paris/パリDAC通信第29号


2005年1月11日

DACアウトリーチ戦略(その2)

 

 今回は、昨年10月の第24号でもお知らせしたDACアウトリーチに関連して、2つの会合の開催案内を差し上げます。

一つ目は、DACアウトリーチ戦略のターゲットの一つである非OECD加盟の新興ドナーとの本格的な対話を始めるための会合、「Forum on Partnership for More Effective
Development Cooperation
」です。

本件は、MDGs等の共通の開発目標に向けて中国、タイ、ブラジル、アルゼンティン等の新興ドナーとDACがどのように協力すべきかにつき初めて議論し、今後の具体的な協力関係の構築の土台を作ることを目的として行われます。具体的には、援助効果向上として調和化・アラインメント、キャパシテ
ィ・ディベロップメント、南南協力の視点からの議論や、新興ドナーが本格的に援助の制度を整備するための参考となる援助マネジメントやDACの統計整備に関する紹介などが行われる予定です。

http://www.oecd.org/dataoecd/54/5/34060157.pdf

特に、援助効果向上については、DAC以外のドナーやその他のアクターとの協力を特に途上国の現場でどのように実現するかが重要となってきており、3月開催のパリ援助効果向上ハイレベルフォーラム(HLF)へのインプットになっていくことが想定されています。

二つ目の会合は、HLFの準備会合の一つとして行われる、CSOの会合です。これは、前述の通り、援助効果向上、特に調和化・アラインメントにおけるDACドナー以外のアクターとの協調の重要性から、CSOとDACメンバーが本件につき議論を行い、HLFのインプットとすることを意図して、2月3日に開催される会合です。(アジェンダについては現在リード役の仏政府「Haut Conseil de la Coopération Internationale (HCCI)」等を中心に現在調整中。来週以降配布予定)。

両会合の報告については、開催次第皆様にお届けする予定です。

(パリDAC通信担当 寺門雅代)


バックナンバー
2004年12月14日第28号
DACシニアレベル会合(SLM)
2004年11月16日第27号「開発援助における評価の方向性
2004年10月29日第26回「ローマ調和化宣言」のその後−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その4 調達キャパビル)−
2004年10月15日第25回『ニカラグア通信:現場から見た調和化・アラインメント
2004年10月1日第24回「DACアウトリーチ戦略−対外協力関係の今後−
2004年8月10日第23回「ローマ調和化宣言」のその後−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その2 開発成果マネジメント)−」
2004年7月28日第22回「ローマ調和化宣言」のその後−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その1)−」
2004年7月12日第21回「ODAでCO2排出権を買えるのか?」
2004年6月12日第20号MDGsへの貢献はどう図るべきか?
2004年5月30日第19号「対フランス援助審査」

2004年5月18日第18号「OECD閣僚理事会(5/13-14)」
2004年5月4日第17号 「援助量と援助効果の向上」

2004年4月18日16号「DACハイレベル会合 報告」
2004年4月6日15号「DACハイレベル会合(4/15-16)・予告編」

2004年3月14号


2003年12月13号
2003年10/11月12号
2003年7月21日11号

2003年7月7日10号
2003年6月22日9号
2003年6月9日8号
2003年5月5日7号
2003年4月28日第6号
2003年4月17日第5号
2003年4月7日第4号
2003年3月31日第3号
2003年3月24日第2号

2003年3月10日第1号

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