今年9月に開催される「援助効果向上のためのアクラハイレベルフォーラム」の概要が決まりました。
1.目的
2003年のローマ、2005年のパリに次ぐ今年の「アクラハイレベルフォーラム」では、新たな「アクラ宣言」は打ち出されず、2010年が目標年である「パリ宣言」実施のフォローのための行動計画(アクラアクションアジェンダ)が採択される予定です。
2.参加者
アクラハイレベルフォーラムには、ドナーや国際機関、途上国80カ国以上、市民社会組織などが参加を予定しています。
3.3日間の会合日程
9月2-4日の3日間開催されるアクラハイレベルフォーラムは、「マーケットプレース」、「ラウンドテーブル会合」、「閣僚級会合」の3層構造からなる予定です。
最も実質的な議論が行われる「ラウンドテーブル会合」では、以下の9つのテーマを取り上げることが合意されました。
●オーナーシップ
●調和化
●アライメント
●開発成果マネジメント
●共同説明責任
●市民社会組織の役割
●脆弱な国家及び紛争
●セクター別の「パリ宣言」の実施(保健、教育、インフラストラクチャー)
●新たな援助構造
また、「マーケットプレース」では関係者が援助効果向上の取組を共有するための展示が常時オープンする予定です。
4.各地域での準備会合程
アクラハイレベルフォーラムでは、これまで以上に途上国の意見を反映させることとなっており、今後アジア、アフリカ、ラテンアメリカの各地域において地域準備会合が開催され、幅広く途上国の意見が集められる予定です。
(パリDAC通信担当:吉田 徹)
バックナンバー
2008年
1月21日第64回「「パリ宣言」第2回モニタリング調査の開始」
1月7日第63回「謹賀新年:2006年ODA額と2010年ODA額シミュレーション」
2007年
12月21日第62回「気候変動への適応とODA」
12月13日第61回「DACにおける「能力開発」の議論の開始」
11月12日第60回「急速に存在感を増しつつある「新興のドナー」(OECDの拡大とハイリゲンダム・プロセス)」
10月30日第59回「「パリ宣言」:開発成果のためのマネジメントに向けた取り組みとは」
10月22日第58回「急速に存在感を増しつつあるBRICs等の「新興のドナー」」
9月26日第57回「増えるODAとその配分」
8月7日第56回「2008年援助効果向上アクラハイレベルフォーラム」
2006年
12月26日第55回「対オランダ援助審査からみたDAC −その4−」
11月26日第54回「対オランダ援助審査からみたDAC −その3 「優等生」オランダから学べ!?−」
10月19日第53回「対オランダ援助審査からみたDAC −
その2 「援助審査」はお手盛り審査?−」
10月19日第52回「対オランダ援助審査からみたDAC −その1−」
8月5日第51回「協力求む!?「パリ宣言」モニタリング調査の開始」
6月13日第50回「続・一般財政支援の効果はいかに?」
5月28日第49回「OECD閣僚理事会」
5月15日第48回「一般財政支援の効果はいかに? 」
2月21日第47回「OECDの開発に対する取組み強化(その2)− 投資分野での取組み−」
2月7日第46回「OECDの開発に対する取組み強化」
1月25日第45回「スケールアップに関する議論−続編−(第2回 DAC・世銀スケールアップ会合)」
2005年
12月11日第44回「質問:ブルガリアに派遣されている青年海外協力隊の費用は、『ODA』でしょうか?」
(「DACリスト」改訂)
11月28日第43回「スケールアップに関する議論」
11月1日第42回「ODA増額のためにODAを使う?」− ODAに占める開発教育・広報費の割合−
9月18日第41回「OECD/DAC事務局による2010年におけるODA量のシミュレーションと最近のDAC内外におけるホットトピック」
9月6日第40回「9月国連総会(首脳会合:World Summit)とOECD/DAC」
8月22日第39回「援助効果ハイレベルフォーラム・フォローアップ(その2)」
7月22日第38回「パリ援助効果ハイレベルフォーラムフォローアップ」
6月27日第37回「オバケODA」を退治せよ?」
5月28日第36回「開発援助サポーター倍増作戦−DAC諸国における広報−」
5月14日第35回「パリ援助効果ハイレベルフォーラム報告とそのフォローアップ(その4 開発成果マネジメント)」
4月18日第34回「パリ援助効果ハイレベルフォーラム報告(その3 能力開発)」
3月19日第33回「パリ援助効果ハイレベルフォーラム報告(その2 パリ宣言と我が国の対応 ) 」
3月4日第32号「パリ援助効果ハイレベルフォーラム」
2月5日第31号「Forum on Partnership for More Effective Development
Co-operation」
1月23日第30号「脆弱な国家(fragile states)における援助効果向上に関するシニアレベルフォーラム」
1月11日第29号「DACアウトリーチ戦略(その2)」
2004年
12月14日第28号「DACシニアレベル会合(SLM)」
11月16日第27号「開発援助における評価の方向性」
10月29日第26回「ローマ調和化宣言」のその後−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その4 調達キャパビル)−」
10月15日第25回『ニカラグア通信:現場から見た調和化・アラインメント』
10月1日第24回「DACアウトリーチ戦略−対外協力関係の今後−」
8月10日第23回「ローマ調和化宣言」のその後−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その2 開発成果マネジメント)−」
7月28日第22回「ローマ調和化宣言」のその後−パリ・ハイレベルフォーラムに向けて(その1)−」
7月12日第21回「ODAでCO2排出権を買えるのか?」
6月12日第20号MDGsへの貢献はどう図るべきか?
5月30日第19号「対フランス援助審査」
5月18日第18号「OECD閣僚理事会(5/13-14)」
5月4日第17号 「援助量と援助効果の向上」
4月18日16号「DACハイレベル会合
報告」
4月6日15号「DACハイレベル会合(4/15-16)・予告編」
3月14号
2003年
12月13号
10/11月12号
7月21日11号
7月7日10号
6月22日9号
6月9日8号
5月5日7号
4月28日第6号
4月17日第5号
4月7日第4号
3月31日第3号
3月24日第2号
3月10日第1号